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家電メーカーで働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

今や生活に欠かせないものとなっているエアコンや冷蔵庫を手がける家電メーカー。

日本国内だとソニーマーケティング株式会社や、三菱電機株式会社などが有名です。今回は家電メーカーの仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。

家電メーカーではどんな仕事をするの?

家電メーカーは製品開発・製品販売・経理など、あらゆる部門ありますので、具体的にどのような仕事があるのかを紹介。業務内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。

主力商品の設計開発を行う開発部

家電メーカーで働くと言えばまず思いつくのが、商品の設計や研究、製造・開発を行う仕事ではないでしょうか。

技術力を活かして試作機械の開発やCADを用いた設計業務、部品の選定・発注などやることは多岐に渡ります。忙しいことが多い分、年収も高い仕事になります。

商品の企画やアイデアを出し合う企画部

商品の企画やアイデアを出すことで新商品の開発に携われる仕事が企画部などになります。こちらでは新商品に必要な機能やアイデアを考える作業や、ユーザーからのアンケートに基づいて求められている商品の提案を行います。

さらに消費者の購入意欲を高めるデザイン案などもこちらに関わるデザイン部で原案が作られます。

いわゆるコンセントモデルと呼ばれるもので、実際の商品とは最終的に異なることも多いですが、展示会などの見本市でアピールするために製作されることがあります。人の目につくことが多く、やりがいを感じられる仕事です。

家電量販店などに営業を行う営業部や広告戦略を考える広報

家電メーカーの営業担当や広報は、家電量販店は家電専門雑誌への掲載依頼など商品の認知度を上げる仕事を行います。

家電量販店でしばしば新商品の展示を行い、その説明係を担当することもあります。より消費者にアピールするための仕事も最近では重要で、ネットの広告や専門家のレビューなどは売上に大きく影響しています。

消費者のフィードバックを直に聞くことができるため、こちらも充実感のある仕事だと言えます。

社内の受付や事務などの一般的な仕事も募集がある

家電メーカーも企業ですので、一般的な事務や会計の募集もあり、大きな家電メーカーであれば受付係や電話オペレーターも必要としています。

ただし、こうした仕事は正社員ではなく、契約社員や派遣会社に委託されていることが多く、直接雇用での勤務は難しいかもしれません。

年収は500万円~700万円ほどと企業によってばらつきはあるものの、安定している

家電メーカーの年収は仕事内容によりますが、おおよそ500万円~700万円ほどです。比企業規模によって年収1000万円を超す場合もありますが、逆に低い企業も多いため平均するとこちらの数値になります。

実際には応募する企業のデータで確認するようにしましょう。

家電メーカーで働くにはどうしたらいいの?

家電メーカーで働く方法を具体的に見てみましょう。

ほとんどの仕事が経験者もしくは新卒採用でないと内定をもらうことは難しいですが、稀に未経験者でも応募できる仕事もあるため、求人情報をマメに確認するようにしましょう。

開発部や企画部のような製造・製品に直接関わる仕事は未経験だと厳しい

家電メーカーの商品開発に関わる仕事はどうしても経験者優先で募集がされています。

少なくとも3年以上の実務経験がなければ面接に進める可能性は薄く、即戦力で活躍できることをアピールできなければ面接をクリアしていくことは困難です。

営業や一般的事務であれば未経験でも可能なことがある

営業職や一般的事務など、人手が必要な部署では度々未経験でも応募できる案件が見受けられます。

数は多くありませんが、事業拡大や支店を増やすタイミングで人員を募集することがありますので、定期的に採用情報や応募資格をチェックしてみましょう。

そのメーカーでなければならない理由を明確にする

家電メーカーに応募する際に最も難しく、注目されるポイントは志望動機です。

数ある家電メーカーの中でなぜこの企業を選んだのか、何がしたいのか、それを実現するためにこの会社でなければ行けない理由は何なのかを詳しく追求されます。

これを的確に答えられなければ、内定が取れないと言っても過言ではないため、自分の経験や将来についてなど交えながら、熱意をもって伝えましょう。

家電メーカーで働くために注意すべきこと

家電メーカーで働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。

具体的には家電自体の業績が良いとは言えないこと、有名メーカーになるほど内定獲得が難しいこと、そして、企業によって年収の差が大きいことです。それぞれ紹介していきます。

家電自体の業績が良いとは言えない

家電メーカーは当然家電の販売が主力ですが、伸び悩んでいるのが現状です。

もちろん落ち込んでいるわけではなく、需要のある製品なので衰退する可能性は薄いですが、爆発的に伸びることもないと言われています。

安定していると言えば聞こえはいいですが、あなたが技術者として大きな成長を遂げたとしても、年収やボーナスも比例して増えるということではないかもしれません。

有名メーカーになるほど内定獲得が難しい

家電メーカーというと大手有名企業が多く、内定獲得が難しいです。

特に書類審査が厳しく、有名大学や大手企業で功績を上げている人や、長年該当分野で働いてきたプロフェッショナルでないと、面接をしてもらうことすらできません。

他の業界では学歴を重視せず、社会人になってからの功績や熱意で採用を進める企業が増えていますが、有名家電メーカーはどうしても古い企業体質が抜けず、そうした観点での選考をする人事担当者もいるようです。

こうした企業でうまく選考に進めなかったとしても諦めず、根気よく転職活動を続けましょう。

企業によって年収の差が大きい

家電メーカーと一口に言っても、企業規模は様々です。

年収の項目で紹介したように、企業の大きさによって年収がかなり変わってきています。

海外にも進出しているくらい規模の大きい企業は狭き門となっていますし、かといって下請けや中小企業では事業内容に興味はあっても、年収や待遇面に不安があります。

自分の実力とやりたいこと、年収、福利厚生などをバランスよく実現できる企業への転職を目指しましょう。