退職の意思を伝える方法はいろいろありますが、電話で退職の意向を伝えることは認められるのでしょうか。さまざまな理由によってそうせざるを得ない状態になった時の方法と、実際に退職するための手段を紹介します。
- 退職の考えを伝えるのは方法がどんなものがあるのか
- 電話でしか伝えられない場合はどうするのか
- どうしても退職できない場合の解決方法やトラブルを避けるための手段
- 無料で転職(退職)を成功させるたった一つの方法
- 元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選
- まとめ
- 退職する時の伝え方Q&A
- 退職の電話をするなら、時間帯はいつがベストですか?
- 新卒入社1ヶ月で退職したいと思ったら、電話だと失礼ですか?
- 新入社員で退職したいなんて電話でも言いづらい・・・どうしたらいいですか?
- 即日~1週間という短期間で退職手続きを完了できますか?
- 退職の意思を電話で・・・というのは非常識だと思われてしまいますか?
- 退職する場合、取引先(お客様)にも電話で伝えるべきですか?
- 休職中に退職したい時はどうしたらいいですか?手続きは?
- 携帯電話を支給されていた場合、退職時には中にあるデータも含めて会社に返却すべきですか?
- 結婚や妊娠を理由に退職したい場合、電話で伝えていいものですか?
- 長期出張中の退職希望は電話だと失礼ですか?
- 電話で「今日で辞めます」と退職を申し出た場合、懲戒解雇になることはありますか?
- 退職の電話をしたいけど怖くて勇気が出ません・・・どうしたらいいですか?
- 退職の申し出は電話、退職届は郵送って失礼ですか?
- 退職金をいただいたらお礼に電話をしないと失礼にあたりますか?
- 無断欠勤で退職したいと電話した場合、解雇扱いになりますか?
- 退職の電話もせずにバックレてしまうと、後々訴えられたりしますか?
退職の考えを伝えるのは方法がどんなものがあるのか
退職する一段階前の手段として退職の意向を伝える方法には、どんなものがあるのでしょうか。それぞれの方法についてまとめてみました
基本的には上司に直接相談する
退職を考えた際にまず考えられる方法としては、職場の上司に相談することです。最初は直属の上司に退職の理由や時期について相談し、話がまとまった後にその上の上司などに連絡がいく形になります。
伝えるタイミングは一般的に退職したいと考えている2ヶ月前が目安。
それくらいには退職したいという意思表示や相談することが社会人としてのマナーとされていますが、会社側の都合や規則、引き継ぎなどによってはそれよりも早く退職届を提出しないといけない場合もあります。
アルバイトやパート、試用期間中でも同様ですので、会社の規則を確認しておきましょう。
退職の際に悪い印象が付いてしまうと、退職までの期間の業務が非常に居心地の悪いものになってしまいますので、無用なトラブルを避けるようにしましょう。
場合によっては「退職願」を提出する
口頭での相談だけでなく、「退職願」を提出しなければならない場合もあります。「退職願」は「退職届」とは違い退職の意向を社長や経営者に伝えるもの。
したがって、「退職届」とは別に提出を求められることがあります。こちらも企業の方針や規則によっては定められていますので、確認しましょう。
手順としては上司への相談が先になるため、その際に書くように求められるかもしれません。あらかじめ書き方などを学んでおきましょう。
電話でしか伝えられない場合はどうするのか
原則やマナー的には実際に会社で上司などへ相談や報告することが求められますが、それが難しい場合もあるかと思います。身体的な理由で動きがとれないことや、精神的に出社できる状況でないときはどうすれば良いか考えてみましょう。
怪我や病気などの身体的な理由の場合
入院や自宅療養を余儀なくされている間は会社に行くことができません。そうなると、「このままでは会社に迷惑をかけてしまうので退職しよう」「もう出社できる体ではないので仕事をやめたい」と思ってしまうこともあるかもしれません。
その場合は、顔を合わせにくいかもしれませんが、一度上司の方に自宅や病院に来てもらい、退職の意向を相手に直接伝えるのが最善の方法です。
医師も交えて会社への復帰ができないことを説明してもらい、今後の方針を一緒に考えてもらうことも有効な手段。協議の結果、どうしても退職が必要だと判断されれば、手続きを上司が進めてくれるでしょう。
身体の状態によっては退職ではなく、休職ということで会社に籍を残したまま退院まで待っていてもらえるかもしれません。
身体的な理由で「退職したくはないが、そうするべきなのかもしれない」と迷っている時には相談することで解決策が見えてきますので一人で抱え込んではいけません。
ただし、上司が忙しく面会の時間が取れない時には電話で事情を説明し、了承を得ることで退職するケースもあります。
精神的な原因で出社できない場合
身体的な原因ではなく、精神的な理由で退職をしたいと考える方は電話やメールで退職の意向を伝えるしかありません。
仕事が原因で鬱などの精神的な病気になってしまった場合、会社に行くことが難しく、無断欠勤が増え、それによってさらに病気が悪化してしまうことも考えられます。
その際には自分の判断だけで決めるのではなく、医師の診断をもとに出社できないことを伝え、退職の手続きを進めてもらえるようにお願いしましょう。診断書もあったほうが話はスムーズです。
精神的な原因で出社できない状態にも関わらず、無理に出社すると病状の悪化につながるばかりか、人間関係が悪くなって、社内で批判的な言葉を浴びせられた結果、社会復帰が難しくなってしまうことにもなりかねません。
現代では、仕事や会社が原因の鬱や精神的な病気が理解されつつありますので、無理をせずに医師と相談して退職できるよう動いていきましょう。
どうしても退職できない場合の解決方法やトラブルを避けるための手段
退職は、働く人の権利の一つですので、企業側が拒否することはできません。しかし、企業の中には電話では受け付けず「きちんと出社して説明しないと退職届を受理しない」というところもあります。そうした場合にはどうすれば良いのでしょうか。
会社の規定を確認し、退職に必要な最低限の手段を把握しておく
まずは会社側の規定をしっかりと把握して、抜けのないようにしておくことが大切。いつまでにどのような手順で手続きや相談をすれば良いかを確認しておくことで、勤務先から些細なことで受理できないといわれないようにしましょう。
規定に則っておけば文句をいわれることもないはずです。
退職届を提出し、法的に会社を辞める
会社の規定に沿っているにも関わらず、頑なに退職を認めない場合には退職届を郵送して退職する方法もあります。事情を説明しても「とにかく一度出社しないと話を進めない」という会社も存在します。
電話で退職の相談をしても一向に話がまとまらないときは、法的には内容証明郵便で退職届を送付することで、2週間後に会社を辞めることが可能です。それでも揉める場合は最終手段として弁護士に相談する方法もあります。
あくまでも最終手段となりますが、退職の際のトラブルはよくあることですので、覚えておいて損はないでしょう。
無料で転職(退職)を成功させるたった一つの方法
無料で転職(退職)を成功させるコツは、転職エージェントを利用する事です。
転職エージェントは転職に関する専門家が在籍しており、求人紹介だけではなく、転職に関係する全ての相談に対応してくれます。
退職届や退職願といった必要書類の書き方がわからない、いつまでに上司に報告すればいいか判断できない、どのように話せばいいのかなど、転職活動の基本的な部分も丁寧にサポートしてくれます。
「退職を相談したら損害賠償を求められそうになった」「転職先について質問されたが答える必要はあるのか」という悩みは退職の際多く聞かれますが、時代の流れに沿った最善の回答を導き出してもらえるでしょう。
転職エージェントを利用する大きなメリットは他にも3つあります。
・表に出てこない非公開求人に応募できる
・面接のサポートをしてくれる
・年収アップ交渉もエージェントにお任せ
1つずつ解説していきます。
表に出てこない非公開求人に応募できる
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その大きな理由として挙げられるのが「ライバル企業に知られたくないから」。
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転職エージェントに登録すると、この非公開求人を紹介してもらう事ができるようになります。
面接のサポートをしてくれる
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年収アップ交渉もエージェントにお任せ
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他にも転職エージェントは求人紹介、相手企業への連絡、面談などの日程調整等も代わりにやってくれるので、自分は転職に集中する事ができますよ。
以上3点が転職エージェントを利用する大きなメリットですね。
元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選
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キャリアアドバイザーは電話面談やカウンセリングを通して、あなたにあった職業選択や、キャリア開発のアドバイスを行ないます。
これに対し、採用プロジェクト担当は、求人情報や企業情報の提供、面接や書類作成のサポートなどを行います。
他社では1名で行う為、仕事が雑になりやすい傾向がありますが、2名体制で行う事で質の高いサポートが受けられます。
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まとめ
退職に関する悩みは尽きないものです。できる限り電話でなく出社して退職の意思を伝えた方が良いですが、それが難しいときは電話で伝えるのも悪い方法ではありません。
上でも説明したように、身体や精神的なことが原因で出社できない状態であれば、電話で退職の意向を話すしかありません。
ドクターストップが出ているにも関わらず、強引に出社させることはパワハラとして企業体質の問題点を問われる可能性があります。できれば退職など大切な話をする際には通話内容を録音しておき、後で揉めることがないようにしましょう。
実際に電話で相談して、通話内容の録音や応じてもらえない場合は退職届を内容証明郵便で送付すると伝えれば、これ以上の揉めごとを避けるため退職を認めることが大半です。
ただし、対面ではなく電話であったとしも、揉めずにスムーズに退職できることが理想ではあります。次の就職先に影響させないためにも、しっかりと事情を説明して理解を得ながら退職への手続きを進めていきましょう。
問題を抱えており、誰にも相談できない時には、転職エージェントのサービスが優秀であることをぜひ思い出してください。一人で悩まず、周囲に相談しながら退職の準備を進め、新しいスタートが切れるように頑張っていきましょう。
退職する時の伝え方Q&A
退職の電話をするなら、時間帯はいつがベストですか?
退職希望を伝える電話は、忙しくない時間帯は避けてください。いつ時間が空くのかは職場によっても変わりますが、働いていたのならある程度分かりますよね。一般的には休憩が終わる直前や終業前はおすすめです。
新卒入社1ヶ月で退職したいと思ったら、電話だと失礼ですか?
入社1ヶ月で退職したいという場合、相談できる上司もいない状況でしょうから、電話で済ませたいと思うのも無理はありません。ただし、その際は強引に話を進めないこと、できるだけ迷惑をかけないようにすることを心がけ、正当な手順を踏んでいきましょう。
新入社員で退職したいなんて電話でも言いづらい・・・どうしたらいいですか?
退職したいと伝えるのは、直接はもちろん電話であっても言いにくいものです。長く勤めていてもなかなか言い出せませんから、新入社員なら余計に悩むと思います。社内に味方も少ないでしょうし、誰かに相談してもすぐに退職なんて甘えだと言われかねません。
もしどうしても自分から伝えることができない、電話であっても無理という場合は最終手段としてあなたの代わりに電話をしてくれる代行サービスがありますので、調べてみてはいかがでしょうか。
代行サービスの評判は?
調べてみると、退職の電話を代行してくれる会社はたくさん見つかりますが、詐欺ではないか?違法ではないか?という声も多いです。実際に代行を使ってみた人によると「代行業者が入ってくれたからブラック企業が相手でも退職できた」とか「パワハラ上司と一度も顔を合わせることなく退職できた」など、評判の高い業者もあります。ですが、中には怪しさ満点の代行業者もありますので、その辺は口コミなどを参考に慎重に選ぶようにしてください。
すぐに依頼するよりも、まずは退職の電話を代行するとどれくらい費用がかかるのかといったことをメールで質問してみることをおすすめします。
即日~1週間という短期間で退職手続きを完了できますか?
働き始めて1週間で退職手続きをするのは可能です。直接言いにくいのなら、仕事が終わった後に電話で退職したい旨を伝えるのもありです。
話と違う・思っていたのと違うなど、どうしても無理という場合は、1日目が終わった後・・・即日でも退職できます。
ただし、即日退職の場合は原則として労働条件が面接とは違っていたというように、労働基準法違反が明らかな場合か会社側からの同意が得られた場合など、よっぽどのことがない限りは難しいと考えていてください。
それからもうひとつ覚えていて欲しいのは、これほど短期間で退職すると、次の転職活動にはマイナスとなってしまうということ。明らかにおかしい・怪しい企業でない限りはもうひと踏ん張り欲しいところです。
退職の意思を電話で・・・というのは非常識だと思われてしまいますか?
上でもお話しているように、退職をする場合は退職予定の2ヶ月前に直接伝えるのが一般的です(いつ退職の意思を伝えるのかは就業規則を確認してください)。ですが、直接伝えられない場合は電話であっても即非常識というわけではありません。
まず電話になったことをお詫びして、時間帯に配慮するのであれば、理解を得られるでしょう。
退職したい旨を親が電話するのはアウト?
退職したいということを本人ではなく、親が電話をするというのは避けたいことではあります。ですが、やむを得ず親に頼まないといけないなら、その理由も伝えた上で後日、本人から直接話をしてください。
退職する場合、取引先(お客様)にも電話で伝えるべきですか?
退職することが決まったら電話やメールで、取引先や付き合いの長いお客様に伝えておくのはおすすめです。特にお世話になった取引先・お客様については直接会ってお話できるとよりいいですね。同じ業界に転職するならまたお世話になる可能性もありますから、こうした御縁は大切にしてください。
休職中に退職したい時はどうしたらいいですか?手続きは?
休職中に退職を決意した場合も、基本は同じで直属の上司にその旨を伝えてください。その後の手続きについては、会社の方針に従って進めていきましょう。ただ、引き留められることは避けられないとか、事情があって直属の上司と連絡を取りたくないのであれば、人事権を持っている人に伝えてください。
退職したいということを電話で伝えるのも良いのですが、休職中という引け目を感じて電話する勇気がないのであれば、一旦はメールで伝えるのはありです。
携帯電話を支給されていた場合、退職時には中にあるデータも含めて会社に返却すべきですか?
退職時には当然会社から支給された物は返却する必要がありますが、法律上、携帯電話のデータも会社の物とみなされます。具体的な携帯データの扱いに関しては就業規則を確認してみてください。
結婚や妊娠を理由に退職したい場合、電話で伝えていいものですか?
結婚や妊娠の報告は、忙しさや上司の人柄によっては、直接言いづらい場合もあるでしょう。その場合は、電話で伝えるのはありです。直接会って話すのがベストではありますが、精神的な負担が大きいのなら電話でも問題ありません。
いつ退職すべき?
個人差が大きいです。妊娠初期で体調が不安定になるから早く退職を決めたという人もいますし、安定期に入ったら・・・という人もいます。結婚による退職であれば、旦那さんの仕事に合わせる必要性も出てくるでしょう。体調や仕事の内容、自身の置かれた状況を見て体に無理のない決断をしてください。
長期出張中の退職希望は電話だと失礼ですか?
長期出張中に退職したい旨を伝えるのは、引き止められる可能性がより高いでしょう。出張中の退職希望は仕事を途中で放棄したとみなされることもありますから、風当たりも強くなってしまうかもしれません。
こうしたケースは、直接会って上司と話し合いの場を設けることになるでしょうが、退職の意思が固まったのなら一旦は電話で伝えておいてください。企業としては出張ができる代わりの人を探さなくてはいけませんし、引き継ぎもありますから、すぐに退職するのは難しいでしょう。電話する前には就業規則も確認してください。
電話で「今日で辞めます」と退職を申し出た場合、懲戒解雇になることはありますか?
電話で退職の意思を伝えただけで大きな問題になる可能性は低いですが、今日辞めたいという場合は、会社側の怒りを買ってしまいます。ただし、懲戒解雇にまで発展することはありません。上司に懲戒解雇を言い渡された人もいますが、法的には無効です。その上司は非常識な言い分に腹を立てて勢いでそう言ったと思います。退職理由にもよりますが、電話で伝えたことも大きなマイナスとなってしまうでしょう。
法的に懲戒解雇はないとはいえ、退職までの流れは就業規則通りに進めていくのが社会人としてのマナー。よっぽどの事情がない限りは、即日で退職を申し出るのは避けるべきです。
退職の電話をしたいけど怖くて勇気が出ません・・・どうしたらいいですか?
退職の意思を伝えるのは勇気が必要ですし、電話でもやっぱり怖いものは怖いです。そんな時は客観的に物事を見てください。会社は組織ですから、あなたが抜けても代わりがいます。あなたが辞めた後の穴埋めは会社の仕事ですからそこまで気にしなくても大丈夫です。あなたがやるべきは就業規則通りに退職の意思を伝えること、引継ぎをすること。会社はあなたの将来の責任は取ってくれないのですから、転職する時期がきたと感じたのなら、どんどん行動していくべきです。
退職の申し出は電話、退職届は郵送って失礼ですか?
退職の申し出は電話でも可能ですし、退職届も郵送で問題はありませんが、特別な事情がない限りは避けたほうがいいやり方ではあります。円満退職をしたいのなら、上司に直接報告・退職届も手渡しが基本です。(何度相談しても退職の意思をはねつけられてしまった場合は、電話・郵送という形を取るしかありませんが)。
退職金をいただいたらお礼に電話をしないと失礼にあたりますか?
退職金をいただいた時、お礼はすべきなのか、お礼するとしたらどんな形にすべきかは迷うところです。この場合は、退職時にこれまでお世話になりましたと挨拶を済ませていると思いますので、特に何もしなくてもマナー違反にはなりません。
どうしても退職金のお礼を言いたいということであれば、電話や直接訪問は時間を選びますから、お礼状を会社宛てに送ってはいかがでしょうか。
無断欠勤で退職したいと電話した場合、解雇扱いになりますか?
無断欠勤をした上にそのまま退職の電話・・・という流れは円満に辞められる可能性としては低いでしょう。ただし、数日無断欠勤しただけでは懲戒解雇にはなりません。就業規則に「○日以上の無断欠勤は解雇とする」といった記載がありますから、確認してみましょう。
無断欠勤が続き、退職の電話もない社員に対しては、解雇しますよという書面を送るか、働く意思がないものとみなし、退職扱いにすることが多いようです。
退職の電話もせずにバックレてしまうと、後々訴えられたりしますか?
退職の電話ひとつもせずバックレというのは、やはり社会人としては絶対にやってはいけないことのひとつですよね。ですが、ブラック企業で普通の手順では辞められなかったとか、暴力やパワハラ、セクハラで退職の電話すら怖いという事情を抱えた場合なら話は別です。
ただ、バックレというのはやはり避けたいですから、退職届を郵送で送って退職の意思を示してください。たとえ円満でなくとも、退職の手続きは正規の流れで進めてもらいましょう。