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民泊業界で働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

安く泊まれることで国内外の旅行者やバックパッカーに人気の民泊。今回は民泊業界の仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。

民泊業界にはどんな仕事があるの?

民泊業界にはどのような仕事があるのでしょうか。仕事内容ややりがい、年収などを調べてみました。

旅行者の宿泊手続きや部屋の清掃

民泊で働くと、旅行客が泊まる際のチェックイン手続きやチェックアウト後の客室掃除が主な業務です。

ホテルの場合は受付と清掃係が別であることがほとんどですが、民泊では少ないスタッフで仕事を回すために受付も清掃業務もスタッフが共同で行ないます。

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海外旅行者向けの広告や宣伝を行なう

民泊は国内の旅行客も宿泊しますが、海外からの旅行客が大きな割合を占めるため、外国人にもわかりやすい広告や宣伝を行ないます。

旅館やホテルとは違って民泊の規模は小規模であることが多く、宣伝費をかけることも難しいので、Face bookなどのSNSを利用して宣伝を行なう、いわゆる口コミに頼ることになります。

そして、広告を見た海外の方向けに英語の料金表や観光案内、アクセスマップを作成しておく必要もあります。このような海外旅行客向けにSNSを更新する作業や宣伝作成も民泊スタッフの仕事になります。

旅行客への食事の提供や観光地の案内

民泊では宿泊者向けのサービスとして、朝食の提供や観光地の案内を行なう場合があります。

民泊は一時期海外旅行客の増加から新規参入が盛んだったことから、各民泊では独自性や注目度アップのために様々な施策を行なっています。

そのため、朝から地元の食材を使った食事ができる民泊や観光地を効率よく回るため自転車の貸し出しといったサービスの提供も仕事です。

若い世代を中心に民泊業は人気を集めている

民泊の新規参入は一段落していますが、若い世代を中心に民泊業で働きたいと考える人は多く存在します。

理由は外国の方との距離が近いため語学力の向上や、グローバルな世界に触れることができる点などが魅力に感じているからです。

また、民泊にはある程度の固定客が存在し、中には海外から毎年日本にやってきてチャックアウトの際に来年の予約をしていくお客様もいるようです。

宿泊施設でいい思い出を作ってもらうことにより日本を好きになるきっかけにもなるので、やりがいを感じる瞬間は多いです。

年収は250万円~400万円ほど一般的な接客業と同じ水準

民泊業界の年収は250万円~400万円と一般的な接客業と変わらないと言われています。

勤務時間や勤務地によって給与の相場は変わってきますが、人気の観光地に近いほど月給が高くなる傾向にあります。

ただし、最近では田舎でゆっくり過ごす体験型の民泊も出てきているため、地方でも働けるチャンスが広がっていると言えます。

民泊業界で働くにはどうすればいいの?

民泊業界に求められる人材を具体的に見ていきましょう。民泊が外国人旅行者に浸透してきた背景を見ると、英語を中心に外国語を話せることはほぼ必須です。

語学力が高いことが求められる

民泊業界は未経験歓迎の求人もありますが、紹介してきたように多数の外国人観光客を対応する必要があるため、必然的に語学力が求められます。

英語の他にも旅行客の多い韓国や中国の語学力があると転職では有利です。ビジネスで日常的に外国語を使っていた経歴を持っているなら、強いアピールポイントとなります。

語学力以外は基本的な接客経験やコミュニケーションスキルがあれば問題ない

先程紹介した語学力以外に必要とされるのは基本的な接客経験やコミュニケーション能力です。民泊の仕事はサービス業ですので、接客がきちんとできないといけません。といっても、ホテル並の厳しさや規律はあまり求められないようです。

やはり事務的な対応よりは、アットホームな雰囲気で接しやすいほうが海外の人には受け入れられやすく、好印象に捉えられます。コミュニケーション能力に自信がある人には挑戦しやすいのではないでしょうか。

民泊を開業したい場合には厳しい審査がある

民泊で働いた経験を生かして、将来民泊を経営したい、開業したいと考えている人はいろいろなハードルがあります。

まず民泊に関する取り決めが京都などの一部の観光地を含む都道府県や市町村ではかなり厳しく、正直今から新規参入することができないような状態になっています。

民泊として貸し出す部屋や家屋についても、各自治体に要件をクリアした物件でないと認可が下りません。

もし今後自分でも民泊をやりたいと考えている人は働きながらオーナーなどに、苦労した点や必要な資金などを聞いて知識を蓄えておきましょう。

民泊業界で働くために注意すべきこと

民泊業界として働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。

具体的には民泊業界は厳しい風当たりになっていること、利益が大きくないため、年収アップは難しいこと、そして、忙しさは地域によってムラがあり、収入とのバランスがネックになることです。それぞれ紹介していきます。

民泊業界は厳しい風当たりになっている

民泊が急増した結果、不認可の施設や不法滞在の温床になるなどの問題が出てしまい、法律の改正も含めて世間の風当たりが厳しくなっています。

安価で観光地に泊まれることで顧客を取られるホテルも多く、そうした業界からの印象もあまりよくありません。

今でも民泊にいいイメージを持っていない人も一定数おり、周辺の住人から「家の周りを外国人がうろうろして怖い」というクレームがあることも。

こうした現状を理解した上で世間の印象や周りの地域とうまく付き合っていけるように管理しなくてはいけません。

利益が大きくないため、年収アップは難しい

民泊業界は一時期儲かると言われていましたが現実は厳しく、かなり利益は薄い状況です。つまり働いていても年収アップが難しく、長く働き続けるのは厳しい業界です。転職で年収アップを目標にしている人にはおすすめできない業界です。

忙しさは地域によってムラがあり、収入とのバランスがネックになる

民泊業界の仕事は地域や季節によって忙しさが大きく変わるため、収入の割に暇だと感じることもあれば、割に合わないほど忙しくなることがあります。

観光地の多い東京・大阪・京都をはじめ、その近隣の都道府県も花見や紅葉の時期には毎日全室埋まるほどの忙しさになることも。年収と自分の仕事量を比較してバランスの取れた場所で働けることが理想ですが、実際はなかなかそうもいかないようです。