人気作品を生み出せば知名度も年収も手に入ると思われがちな漫画家の仕事。
日本で有名なのは週刊少年ジャンプや週間少年マガジンあたりですよね。今回は漫画家の仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。
漫画家はどうやって仕事をするの?
漫画家はそもそもどのように仕事をするのでしょうか。仕事内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。
漫画家になるためには2通りの方法がある
漫画家になるための方法はコンテストに応募して賞を取るか、アシスタントとしてプロ漫画家のもとで修行を積むかのどちらかになります。
前者は漫画雑誌や出版社が主催するコンテストやコンクールが定期的に開催されているため、そこで新人賞などを獲得できれば連載のチャンスがあります。
また稀にですが、最優秀賞でなくても、魅力的な作品は単発で掲載される可能性もあり、そこから有名作品になることもあります。
アシスタントについては、募集している漫画家もいるものの数は多くないため、自分の好きな漫画家へ直接アポイントを取る方法もあります。どちらの方法もかなり狭き門であることは間違いありません。
漫画家として生計を立てるには連載や掲載してもらえる出版社を探す必要がある
漫画家として生きていくためには長期的な収入が必要ですが、そのためには連載や定期的に掲載してもらえる場所が必要です。
単発で原稿料を貰える仕事もありますが、それでは一時的な収入にはならず、漫画家で食べていけるようにはなりません。
チャンスを掴むためにも、ストーリーやキャラクターの描き方を学びながら、知名度を上げる努力、ファンを増やす努力をしていきましょう。
最近ではネットで自作の漫画を公開して有名になることも可能に
趣味の範疇から始める形にはなりますが、自作の漫画を投稿できるサイトで公開することで、ファンを増やす方法もあります。これだけでは収入にはなりませんが、画力に自信のない初心者でも気軽に投稿できますし、練習にもなります。
口コミで広がれば出版社の目に留まり、漫画家としてデビューできる可能性があります。ネットを活用できる時代になったのはありがたいですね。
仕事を取ることができれば、納期を守りながら魅力的な作品を描く
漫画家として継続的な仕事を獲得できるようになっても、納期との闘いもあります。
納期を守りながらその作品・キャラクターを魅力的に育てていくのは苦労も多いです。物語をずっと先まで練っておかないと、スムーズに仕事が進みませんし、スランプに陥ったときのことも考えて常に先回りして動いていく必要があります。
納期を守ることは信頼関係を構築していくうえで、必須となってくるので、そのプレッシャーは大きいです。
作品のヒントを得るために様々な刺激を受けることも大切
漫画家は家にこもってマンガを描くことも大切ですが、作品のヒントを得るためには外出をして様々な刺激を受けることも大切になってきます。
方法は人によって様々ですが、自分なりのリフレッシュ方法や勉強をする場所を決めて、定期的に情報収集をしましょう。
年収はかなりばらつきがあり、有名な作家であれば数千万レベル
漫画家の年収は有名になればかなり高収入と言われていますが、そうでない場合は殆ど収入がなく、有名になるまでは生活水準が低くなることも覚悟しなくてはいけません。
連載を持っている人や単行本の販売で印税が得られるレベルの作家であれば、それなりに生活できる年収になります。
漫画家として働くにはどうすればいいの?
漫画家として働く方法を具体的に見てみましょう。かなり厳しい道のりではありますが、夢を追う仕事でもあり、実現できたときの達成感は非常に大きいのではないでしょうか。
まずは漫画が描けるようになることが必須
漫画家になるには、資格は必要ありませんので、まずは漫画を描けるレベルになることです。
これに関しては独学で学んでその域に達することができる人もいれば、大学や専門学校などに通ってデザインの知識や技術を基礎から学ぶ人もいます。
専門学校であれば絵を描くスキルを学びながら、アニメやイラストレーターの勉強もでき、卒業後の進路もある程度あっせんしてもらえることがあります。
一定のレベルに達した後はコンテストで受賞を狙うかアシスタントとして経験を積む
紹介してきたように漫画が描けるようになれば、後はコンテストでの需要を狙って応募するか、アシスタントとして経験を積みデビューを目指すことになります。
アシスタントとして経験を積んだ場合は、アシスタントをしている先生が売れた場合、自分の功績としてアピールすることもできることと、担当の編集者や出版社の人とコネクションが生まれるといったメリットがあります。
売れれば印税なども入ってくるが、収入は基本的に原稿料のみ
漫画家としての収入についてですが、基本的に最初は原稿料のみです。
連載が始まれば前述の通り単行本の印税や発行部数に応じた収入がありますが、単発だと○ページ○円といった原稿量に応じた支払いがあるだけです。
単発でも多くの仕事を掛け持ちすれば安定するため、チャンスがあれば積極的にまずは単発でも仕事を貰えるようにしましょう。
漫画家として働くときに注意すべきこと
漫画家として働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。
具体的には全くチャンスに恵まれないときは諦めることも必要なこと、軌道に乗せることが難しく、維持も厳しい道であること、そして、アニメ好きという理由なら他にも道はあることです。それぞれ紹介していきます。
全くチャンスに恵まれないときは諦めることも必要
努力や才能だけではどうにもならないのが漫画家の業界。
チャンスやタイミングに恵まれず、長く売れない漫画家を続ける選択肢は苦労も多いです。若いうちは頑張れても、年齢を重ねると転職することも難しくなるため、引き際が肝心だといえるでしょう。
軌道に乗せることが難しく、維持も厳しい道
漫画家として連載ができたとしても、打ち切りや連載終了の危機と常に戦わねばならず、精神的に休まることはありません。
それに、週刊連載ともなると、常に締め切りにも追われることになります。こうした意味では有名になったとしても険しい道が続き、それを抱えながら仕事をすることで漫画を嫌いになってしまう人も少なくありません。
好きなものを好きでいられるうちに他の仕事にシフトすることも考えましょう。
アニメ好きという理由なら他にも道はある
もし漫画家を目指す理由としてアニメが好き、または絵を描くのが好き、という理由であれば別の道もあります。
アニメが好きなのであればアニメーターの道もありますし、絵を描きたいのであればイラストレーターにもなれます。漫画が好きなのであれば描く側ではなく、出版社で本を作る側として働くこともできます。
もし自分の進路に迷っているのであれば、視野を広げてみたほうがいいかもしれません。