たとえIT業界に興味がなくてもマイクロソフトの名前を知らない人はいないでしょう。
コンピュータの発展とともにその地位を盤石なものにし、今や”巨人”と形容されるまでに成長したマイクロソフト。OS(オペレーティングシステム)だけでなく、各種ビジネスソフトウェアからハードウェア、ゲーム機器までを手掛けるグローバル企業です。
エンジニアのみならず多くのビジネスマンが「入社したい」と思うマイクロソフトですが、一体どのような組織でどのようなスキルを持ち、そしてどのような転職活動をすればマイクロソフトへ入社することができるのでしょうか?
- 世界をリードするマイクロソフトのOSとソフトウェア
- マイクロソフトの日本法人は1986年設立
- マイクロソフトの職種・仕事内容など
- マイクロソフトの給与と社風は? 英語力は必須?
- マイクロソフトに転職するために必要な素養
- 転職エージェントを活用しマイクロソフトへの転職を成功させよう!
世界をリードするマイクロソフトのOSとソフトウェア
マイクロソフトはアメリカのワシントン州に本社を置く企業です。
パーソナルコンピュータ用オペレーティングシステム「Windows」などをはじめとするさまざまなソフトウェアを始め、入力デバイス、クラウドサービス、ゲーム機などさまざまなIT関連ビジネスを展開しています。
主な事業内容を簡単に見てみましょう。
パソコン用ソフトウェア開発
代表的なPC用OC「Windows」、Word、Excel、Outlookなどビジネス用途に特化したソフトウェア「Office」、web閲覧用ソフト「Windows Explorer」、ソフトウェアの開発を行う統合開発環境「Visual Studio」などが有名です。
ゲーム開発
「エイジ オブ エンパイア シリーズ」や「Microsoft Flight Simulator」などのパソコンゲームの開発を行っています。以前はXboxというゲーム機も開発していました。
サーバ用ソフトウェア
高機能な関係データベース管理システム「Microsoft SQL Server」、グループウェアや電子メールのサーバとして利用される「Microsoft Exchange Server」などを開発しています。
タブレット端末
「Surface」「Surface PRO」などのWindows系タブレットを開発しています。
オンラインサービス
ポータルサイト「MSN」、コミュニケーションツール「Skype」、ITプロフェッショナル向けサービス「Microsoft TechNet」などを運営しています。
また、マイクロソフト創業者のビルゲイツの名前はビジネスマンなら何度も耳にしたことがあるでしょう。フォーブス誌の世界長者番付では13年連続の世界一となるなど資産家としても知られる一方で、かなりの倹約家としてのエピソードにも事欠きません。
マイクロソフトの日本法人は1986年設立
マイクロソフトは、アメリカ以外での活動についてはそれぞれの国で現地法人化しています。
日本国内では1986年に「日本マイクロソフト株式会社」を設立し事業を展開しています。現在、東京都港区の品川グランドセントラルタワーに本社を構え、社員数は2,150 名。主にマイクロソフト製品の営業、マーケティング、サポートを行っています。
マイクロソフトのソフトウェアおよびクラウドサービスについては、日本オラクルやSAPジャパンといった競合他社の力も強く、働く社員に求められる営業・マーケティングスキルはかなり高いものがあります。
マイクロソフトの職種・仕事内容など
さて、そんなマイクロソフトですが、転職先として見る場合はやはり日本マイクロソフト株式会社を視野に入れるのが現実的でしょう。
アメリカのマイクロソフト本社採用を目指すルートもあるにはありますが、就労ビザなどの関係もありあまり現実的ではありません。
そこで日本マイクロソフト株式会社にフォーカスし、業績や職種など細かい条件を見ていきましょう。
まず職種ですが、「営業(プレセールス)」「営業(ポストセールス)」「営業(コンシューマー向け)」「プロダクトマーケティング」「テクニカルエバンジェリスト」「サポートエンジニア」などの職種で中途採用を行っています。
それぞれの業務内容を簡単にご説明します。
営業(プレセールス)
企業向け営業における新規開拓部隊です。マイクロソフト製品の導入を薦めるための営業職となります。
営業(ポストセールス)
企業向け営業におけるルートセールス的な活動です。既に導入いただいているお客様に対するアフターセールス活動になります。
営業(コンシューマー向け)
個人向け商品の営業活動です。家電量販店などの個人客を相手にしている業種に対し営業活動を行います。
プロダクトマーケティング
商品やサービスのマーケティング戦略の企画立案、プロモーションの実施などを行います。
テクニカルエバンジェリスト
システム開発者などを対象に開催されるイベントにて、製品やサービスのプレゼンテーションを行う技術解説者。
サポートエンジニア
ユーザーからの技術的な問い合わせに対応し、トラブル解決などのサポート業務を行います。企業によってはテクニカルサポート、ヘルプデスクと呼ばれることもあります。
マイクロソフトの給与と社風は? 英語力は必須?
日本マイクロソフト株式会社は外資系であるため、給与も国内企業と比べて高いといわれています。
外資系特有の「実力主義」による評価制度であるため、若くして年収1,000万円プレイヤーになる人も多く、会社員でありながら確定申告が必要になるくらい稼いでいる人もいます。
社内は非常に開放的であり、オフィスはフリーアドレス制を導入しているため、部署を問わず知り合いが増え、多くの社内プロジェクトが立ち上がるなど先進的な企業そのものといった感じです。
ただし、徹底した実力主義であるため、業績が悪い場合は解雇されることもあります。入社後1~2年はまだ許してくれる場合もありますが、3年以上のベテランになると業績次第で簡単に解雇されることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
併せて、海外の企業ということもあり高い英語力は必須です。TOEIC900以上の社員がほとんどですし、ブリーフィングなどではネイティブな英語がバンバン飛び交います。
英語のレベルに自信がない人は、まず英語力を目いっぱい鍛えておかなければ面接すらクリアできないでしょう。
マイクロソフトに転職するために必要な素養
マイクロソフトに入社するためには、上記の通りまず基本となる英語力が必須です。特に「聞く」「読む」に関してはかなり高度なスキルを要求されます。
また、高いコミュニケーション能力も必要です。会議などで黙っていると「お前は何しにここにいるんだ」と言われることもあります。
つまり、自分の意見をしっかりと持ち、適切な言葉で相手に伝えることができる能力が必要です。
そのうえで、それぞれの職種に適した実務経験や高度な知識を要求されると考えてください。マイクロソフトはキャリアアップに繋がり、平均年収も高い分、求められる能力もかなり高いという点は覚悟しておいた方が良いでしょう。
転職エージェントを活用しマイクロソフトへの転職を成功させよう!
マイクロソフトに転職するには、やはり転職エージェントの力を借りるのが近道です。
もちろんエージェントの助けを借りずに応募することも可能ですが、人気企業であるマイクロソフトの求人案件は非公開求人となることが多く、エージェントを介した方がスムーズなのはいうまでもありません。
転職エージェントでは、マイクロソフトが募集している転職情報と職種、求める人物像などを事細かに把握しており、会社情報はもちろん、応募者にあわせて履歴書や職務経歴書といった書類選考通過のノウハウを提供してくれます。
また、面接担当者からの印象を良くするための面接対策なども丁寧に指導してくれます。
これからマイクロソフトへ転職を考えている方にとって、あなたの可能性を引き上げてくれるエージェントは心強い味方となるのです。