人気のあるテーマパークと言えば東京ディズニーランドですよね。
ファンの方には憧れの職業である、テーマパークのキャストの仕事。今回はテーマパークのキャストの仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。
テーマパークのキャストとはどんな仕事をするの?
キャストはそもそもどのような仕事があるのでしょうか。仕事内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。
テーマパーク内でお客様に安心で安全に楽しんでもらえるよう務める
テーマパークのキャストは来園したお客様に安心と安全を提供するのが最大の仕事です。毎日多くの来客があるテーマパークが滞りなく運営できるのはキャストのおかげと言っても過言ではありません。
ショーやアトラクションで混乱がないのも、お客様が笑顔で楽しめるのも、園内で迷子になった子供がしっかり親御さんの元に帰ることができるのもスタッフの細やかな配慮や努力あってのこと。
こうしたキャスト一人ひとりの活躍によって、誰もが楽しめるテーマパークがつくり上げられていくのです。
アトラクションの案内や盛り上げ役をする
キャストは園内の案内だけなく、個別にアトラクションを担当することもあります。
アトラクションの混雑を回避するために整理券の配布や列の整理はもちろんのこと、アトラクションにお客様と一緒に乗り込み、専門家として解説し、盛り上げ役も担います。
アトラクション本来の魅力に加えて、キャストの盛り上げがあることで雰囲気や世界観が高まります。
パフォーマンスやショーで自分のスキルを活かせる
テーマパークの中で、お客様に楽しんでもらうイベントとしてパフォーマンスやショー、パレードがあります。
このようなイベントではキャストがキャラクターに扮して出演し、身体能力を活かしたアクションを行なうことも。
体操選手やジャグリング、マジックといったパフォーマンス経験があるキャストが輝けるシーンです。自分のスキルで観客を湧かせたい人には向いていると言えます。
夢のある仕事で、憧れの職業
テーマパークのキャストは夢を与える仕事であり、憧れの職業と言えます。
特にそのテーマパークが好きな人にとっては、自分の好きな空間で働くことができるため、転職を希望する人も多いようです。
年収は200万円~300万円ほどだが、正社員になると大きく伸びる
テーマパークのキャストの年収は200万円~300万円ほどですが、これは正社員でない契約社員などの場合です。
正社員になると500万円ほどにはなるようなので、単純に給料が倍増する計算になります。とはいえ、正社員になれる枠は限られていますから、テーマパークのキャストの仕事だけでは生活できないかもしれません。
テーマパークのキャストとして働くにはどうすればいいの?
テーマパークのキャストとして働く方法を具体的に考えてみましょう。
働くには特別な資格は必要ありませんが、特技や経験があればアピールポイントになり、それに加えて熱意を示せば転職できるチャンスもあります。
基本的には未経験でも問題ないが、熱意が最も重要
テーマパークのキャストには必須の資格などはありませんが、テーマパークで働くことへの熱意が最も重要視されるポイントです。
テーマパークの楽しい雰囲気とは裏腹に、体力やきめ細かい対応力が必要な過酷な業務とも言われ、決して楽に働ける労働環境とは言えません。
そのため、熱意がなければ快く業務を遂行できないこともあるため、面接ではどうしてこの仕事を選んだか、どんなテーマパークにしたいか、お客様に何をしたいかといったことまで細かく聞かれます。
どんな質問が来ても大丈夫なようにしっかり準備をしておきましょう。
接客業の経験や身体的なスキルがあればアピールポイントになる
テーマパークのキャストに応募する際には、身体能力や接客業の経験があれば有利になるでしょう。
前述の通りテーマパーク内で働くキャストの中にはパフォーマンスで活躍できる人もいます。自分にしか出来ないことや経験、自信があることは積極的にアピールしていきましょう。
より専門性を高め、テーマパークのサービスの質を上げたい人は、専門学校で本格的に勉強するのもよいでしょう。
英語などの語学力も評価が高い
テーマパークには多くの外国人も旅行で訪れるので、英語を始めとする語学力があると転職に有利です。
特に日本のテーマパークの安全性や快適さで定評があり、観光に来た外国人の多くが行きたい場所として挙げています。
今後も東京オリンピックや大阪万博の開催に合わせて、さらに外国人観光客が増えることが予想されており、採用を強化している分野でもあります。
テーマパークのキャストとして働くために注意すべきこと
テーマパークのキャストとして働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。
具体的には労働内容の割に給与が低いこと、正社員になれることは稀で、不安定な勤務条件が続くこと、そして、縦割り社会なので上下関係が厳しいことです。
それぞれ紹介していきます。
労働内容の割に給与が低い
テーマパークのキャストの労働内容は過酷と言われ、チケットの販売や受付、写真撮影の対応、園内の清掃などがあり、通常の接客業よりも辛いようです。
労働時間の長さや対応しなければならないお客様の数、任される業務の内容を考えると、高い時給かと思われがちですが、年収の部分でも紹介したようにその他の接客業と変わらない水準にとどまっています。
このことが不満で辞めていく人も多く、辞めた人を補充するため随時募集がかけられているという現状もあります。
正社員になれることは稀で、不安定な勤務条件が続く
テーマパークのキャストのほとんどが契約社員やアルバイトとなっており、正社員になれる可能性は低く、ほんの一部です。
このことからいつ契約を解除されるかという不安や、上がりにくい賃金に対して交渉の余地がなく、常に弱い立場で働き続けなければなりません。転職するなら正社員がいいというこだわりのある方にはおすすめできない仕事と言えます。
縦割り社会なので上下関係が厳しいことも
テーマパークのキャストは上下関係が厳しく、人によっては窮屈に感じるかもしれません。年齢に関係なくキャリアが長い人が上に立って取り仕切るため、年下の先輩に指示される年配の方もいます。
テーマパーク内でのルールや取り決めを熟知している人が上に立つのは当然ですが、中にはやりすぎな部分もあり、例え先輩であっても下の年齢の人にタメ口で話しかけられるのが不快に思うような人には向いていない職場かもしれません。