WORQLIP

元転職エージェントのここだけの話

リユース業に転職するにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

最近増えてきている買い取りやリサイクルショップといったリユース業に転職するにはどうすればよいのでしょうか。

リユース業で働く方法から必要な資格、注意すべき点などを見ていきます。

リユース業とはどんな仕事?

リユース業とはそもそもどのような仕事なのでしょうか。仕事内容や実際に活躍できる分野、モデル年収を調べてみました。

買取スタッフ・リサイクルショップ店員として販売を行なう仕事

リユース業はお客様から買い取った商品を販売するいわゆるリサイクルショップなどを指します。不要なものでも正確な査定をしてくれることから買い取りだけのために利用する人も多くいます。

また、掘り出し物や新品同様の商品が見つかることもあることから、購入先の候補として挙げる人も多いようです。

最近ではリユース業の店舗が増えてきているため、セール時期になると古着を売って新しいものに買い換える人も多く、それに伴いサービスの利用者も増えています。

扱う商品はCD・ゲームから古着やスマートフォンなど多種多様

リユース業では先に紹介した古着以外にもCDやゲーム、スマートフォン、家電と幅広い製品を買い取り販売しています。

ただし、商品情報やブランド品などを総合的に把握しないといけないという訳でもありません。

店舗によって扱う商品の種類や力を入れているものが異なるため、自分の興味があるものから少しずつ買い取りについて慣れていくことができます。

業績自体は悪くなく、将来性のある職業

リユース業界の売上や業績は全体的に好調で、「古いものを売って新しいものを買う」という文化が根付きつつあるため将来性はあると考えてよいでしょう。

市場規模も、2025年には2兆円に達すると予測されていますから、今後が楽しみな業界です。

フリマアプリなどの台頭もあり、若干の陰りもあったようですが、そうした方法はどうしても商品管理や手続き、発送といった手間がかかってしまいます。

それに対してお店に持って行き、身分証明書を提示するだけで買い取りをしてくれるリユースショップのほうが手軽で、すぐに現金が手に入るという利点があります。

年収は300万円から400万円と若干の高水準

リユース業の年収は300万円~400万円と言われており、通常の小売業と比べると若干高めの給与水準と言えます。

ただし、大手企業の平均値であるため、地方の小さなリサイクルショップなどでは低くなる可能性があります。

リユース業で働くにはどうすればいいの?

実際にリユース業で働くための方法を紹介していきます。未経験でも転職するにはどうすべきなのか、どんなことをアピールすべきなのかを考えてみましょう。

未経験からでも問題なく転職できるチャンスがある

リユース業の仕事は基本的に販売業と変わらないため、経験者歓迎の求人が多いです。ですが、未経験であっても人手が足りていない地方なら転職のチャンスは十分にあります。

研修は基本的にOJT中心になりますが、売り場の配置や買い取りの仕組みなどを学んで慣れれば問題なく即戦力として働けます。

育成に力を入れている大手企業の場合は正社員になる前に本社で研修をみっちり行なうこともあるそうなので、不安な方は研修制度についても事前に調べて会社選びに役立ててください。

前職で商品を扱った経験があれば価値が分かるため転職に役立つ

リユース業でなくてもアパレルショップなどの小売業で働いていた経験のある方は、転職に有利です。

買い取りで扱う商品についての専門知識はある程度あったほうが、買い取り金額や販売価格の把握がしやすく、その分野に特化した人材になれます。

商品の知識ということであれば、未経験でも趣味を通じて物の価値など仕事に生かせることがあるとアピールポイントになります。

全国で募集があるので、自分のスタイルに合わせて職場を選べる

リユース業の店舗は全国各地にあるため、自分の希望の勤務地が比較的見つかりやすいでしょう。

勤務地を考えた時に、「転職の機会に地元で働きたい」「実家暮らしをしていたけど一人暮らしをしてみたい」といった希望がある人もいるかと思います。そうしたニーズに合った勤務地を探している人にもリユース業はおすすめです。

リユース業に必要なスキルや資格は?

リユース業に必要な資格2つを紹介します。ここでは今からでも勉強できる「リユース営業士」と、入社してから取得の機会があるかもしれない「古物商許可証」を見てみましょう。

リユース営業士

リユース業になるために必須というわけではありませんが、持っておくと転職に有利になる資格です。受験資格に制限はなく、誰でも独学で習得できます。中身は古物営業法やリユース業界の仕組み、リユースショップ営業の基本についてとなっています。

古物商許可証

正社員として転職するなら申請の仕方を知っておきたい許可証の一つです。試験もなく、申請を行ない許可が降りれば付与されるものです。

リユースショップにはこの資格を持った人がいないと営業ができない他、出張買取ができないなどの制限があるため、申請の方法だけは押さえておきましょう。

リユース業になるために注意すべきこと

リユース業になるために覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。

具体的には仕事以外でも商品の流行りや価値を学習しないと昇給に繋がらないこと、転勤や異動の可能性もあるため、不都合な場合は転職前に確認が必要ことです。

そして、業界自体は伸びているが企業ごとの格差が大きいため転職先は慎重に選定する必要があることです。それぞれ解説していきます。

仕事以外でも、商品の流行りや価値を学習しないと昇給に繋がらない

リユース業では接客能力の成長を目指すだけでなく、流行や流通状況に左右されるため、普段から扱う商品の価値がどのように変動しているのか、その動向を見ておかないといけません。

もちろん買い取り価格の基準は決められていることが多いですが、限定品やロット違いで大きく価値が変わるものもあり、そうしたものの見分け方や値段を知っておきましょう。

これを怠ると自分たちが損をするだけでなく、しっかりとした査定金額の付けられない店舗であるという悪い印象を与えてしまいます。

転勤や異動の可能性もあるため、不都合な場合は転職前に確認が必要

リユース業は場合によっては転勤が発生する職場です。

全国に店舗を展開している企業に転職した場合に起こりやすい問題で、店舗ごとの人員の偏りを無くすため転勤や異動で調整することがあります。

もし転勤できない理由があるなら事前に伝えておくか、転勤のない会社を探しましょう。

業界自体は伸びているが、企業の格差が大きいため転職先は慎重に選定する

リユース業は大手企業が牽引しているため、全体的に伸びているように見えますが、そうでない企業の業績は芳しくありません。

リユース業の大手といえばCDやゲームといったメディアを主に扱うゲオや古着を中心に扱っているセカンドストリートを運営するゲオホールディングスや、古本に強いブックオフを運営するブックオフコーポレーションなどが挙げられます。

このほかにも全国展開に成功している大手企業であれば経営に問題ないですが、それ以外の規模の小さい店舗は経営不振となっている可能性も。自分の応募先が本当に信頼できるかを調べてから転職を決めるようにしましょう。

リユース業界の市場規模は?

リユース業界の市場規模は、右肩上がりです。2009年には約1.1兆円くらいなのに比べて、2016年には約1.7兆円にまで成長しています。

今後も市場規模が拡大することが見込まれています。

まとめ

リユース業は未経験でも自分の知識や趣味を生かして転職できる、比較的好調な業界です。リユース業で働ける求人を探すには、公式サイトの採用情報や求人情報サイト、転職エージェントを利用することになると思います。 

 

リユース業界に興味がある人向けQ&A

 

f:id:worqlip:20190715161621j:plain

リユース業界に転職するなら、志望動機はどう考えるべきですか?

志望動機を作りこむには、「志望動機」と「転職理由」を分けて考える必要があります。この2つをごちゃ混ぜにしてしまうと、リユース業界へ挑戦したい気持ちよりも、前の職場が肌に合わなかったから次を探しているという印象を与えかねないからです。

志望動機は「リユース業界の魅力」「応募企業が持っている魅力」「業務内容に対する魅力」がしっかり伝わるように考えていきましょう。


高級ブランド品のリユースは将来性がありますか?

高級ブランド品は値段が高いこと、偽物のリスクがあることから、フリマアプリとは相性が悪いです。そのため、リユース業界に及ぼす影響はほとんどありません。

リユース業界は伸び続けていることを考えると、高級ブランド品のリユースは将来性があると言えるでしょう。

ただ、企業によっては業績が下がっている所もありますので、転職を検討しているなら将来性についてもしっかり調べておいてください。