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クレジットカード会社で働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

多くの人が利用しているクレジットカードの発行や管理を行なうクレジットカード会社に転職するにはどうすればよいのでしょうか。今回はクレジットカード会社の仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。

クレジットカード会社とはどんな仕事?

クレジットカード会社ではそもそもどのような仕事があるのでしょうか。仕事内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。

クレジットカードの新規発行手続きを行なう

クレジットカード会社での業務において、大きな割合を占めるのが新規発行に関わる仕事です。勧誘を行なう営業職や、カード発行手続きを進める事務職などがあります。

クレジットカードの発行には審査が必要なため、そうした業務も発生します。個人情報の中でも金融に関わる事項を扱うため、情報の取り扱いやコンプライアンスにはかなり厳しい業界です。

クレジットカードの不正利用などを監視する

クレジットカード会社では不正カード利用がないか監視している部署があります。

クレジットカードに関連するトラブルや犯罪は後を経たず、スキミングやカード情報流出から勝手に使われてしまうケースが多発しています。

こうしたことを防ぐためにカードの利用状況を監視しており、普段大きな買い物をしない利用者が急に高額な商品を購入した際や、詳細のわからない商品に一定期間使われていた場合、カード申込者に電話での確認などを行ない、身に覚えのない利用履歴だった場合は停止措置を行い、警察に連絡をします。

こうした不測の事態にきちんと備えていることがクレジットカード会社の信用にも繋がっています。

その他にも、会員からの質問や苦情などの対応といった顧客サービスを行う電話オペレーター業務、返済が滞っている人への督促の電話、システム管理・構築など様々な仕事があります。

勤務先によって任される仕事も変わりますから、就活・転職活動をする際は求人内容の細かい部分を見るようにしましょう。

残業に厳しく労働環境は良い

クレジットカード会社ではコンプライアンスの厳しさから、残業や勤怠管理についても厳しいです。無理な残業をする社員がいないよう配慮されています。

基本的にはお客様からの問い合わせや電話応対は定時で締め切るため、残業をしても1時間程度で済むことが多いようです。

クレジットカードの利用を監視する仕事の場合はシフト制になりますが、それでも労働時間は守られているため、働きやすいと言えます。

クレジットカードの需要は今後も高まり、将来性がある

近年のキャッシュレス化に伴い、クレジットカードの需要は今まで以上に高まることが予想されていることから、将来性のある業界です。

今までクレジットカードを敬遠していた人も、キャッシュレスでの支払いによって増税分が還元されるシステムの導入が検討されていることから新規入会を検討するようになりました。

利便性なども相まって今後も新規入会が増えることが予想され、それにより売り上げも伸びますので、クレジットカード会社が倒産してしまうという自体はありえないでしょう。

クレジットカードと言っても、銀行グループの銀行系、クレジットカード会社の信販系、スーパーやインタネットショッピングモールなどの流通系があり、中でも銀行系は安定感があると言われています。

平均年収は500万円~650万円ほど。安定した年収や福利厚生が人気の転職先

クレジットカード会社の平均年収は500万円~650万円と言われており、安定した高水準の年収や手厚い福利厚生があります。

定時退社が多い中でこれだけの年収を得られるとあって、転職先として人気があります。福利厚生も各種保険のほか、フィットネスなどのベネフィットが充実しているのもポイント。大手企業なら社員のために社宅や独身寮を完備している所もあります。

クレジットカード会社で働くにはどうすればいいの?

クレジットカードで働く方法を具体的に考えてみましょう。クレジットカード会社の求人は比較的多く見つかり、未経験者でも応募できるものもあります。年収アップに繋がる経験者採用もあるため、自分の経歴に合わせて応募先を決めましょう。

未経験から応募できる案件も多いので狙い目

クレジットカード会社の求人は、未経験者歓迎の案件が多く、転職で新しい業界にチャレンジしたい人におすすめです。

未経験者歓迎ということで研修制度やマニュアルなどの充実で専門知識を学べる環境が整っていますので、スムーズに実務で力を発揮できるようになります。

事務職や金融関連の経験があると採用されやすい

クレジットカード会社の業務に関連するような事務職や金融業界での経験があれば、即戦力としての採用が期待できます。

企業に合わせた研修などは当然受けなければなりませんが、感覚的に物事を覚えやすいので、働きやすいとも言えます。こうした経験があれば入社の際に収入面でも優遇されることもあるようです。

マニュアルに沿って確実に業務をこなせる人に向いている

クレジットカード会社の仕事は自分で考えるというよりは、マニュアルに沿って対応をしていく内容になります。

様々なケースを想定したルールがあるので、覚えるのは大変ですが、慣れれば流れ作業のように処理することが可能です。ルールやマニュアルを守って淡々と作業をするのが得意な人に向いているでしょう。

クレジットカード会社で働くために注意すべきこと

クレジットカード会社で働く前に覚えておいてもらいたい注意点4つを紹介します。

具体的にはスキルが身につかないので自分の成長は感じられないこと、会社のフットワークが重いため、スピード感はないこと、頑張りが評価される職場ではないこと、そして、職種によってはノルマ達成や厳しい取り立てを担当しなければならないことです。

それぞれ紹介していきます。

スキルが身につかないので自分の成長は感じられない

クレジットカード会社の仕事はマニュアル対応なので、自分自身にスキルが身につくわけではありません。安定した収入と福利厚生がありますが、自身の成長を感じられないことから転職を考える人もいるようです。

会社のフットワークが重いため、スピード感はない

クレジットカード会社は基本的に何かを生み出したり、新しいことを企画に挑戦したりといった業務内容ではないので、スピード感はありません。

社内の申請や手続きは未だにすべて書類で管理されていることが多く、処理も1週間以上かかるなどゆったりしています。こうした管理体制が時間のロスを招き、苛立ちを覚える人もいるようです。

頑張りが評価される職場ではない

クレジットカード会社は営業職を除いて、頑張っても評価されるような職場や評価体制ではありません。

どちらかと言えばミスなどを測定する減点方式の評価方法を採用していることが多く、そういう意味ではストレスを感じやすいといえます。個人業績のプラス面も評価してもらえる仕事に就きたいと考えている人にはおすすめできません。

職種によってはノルマ達成や厳しい取り立てを担当しなければならない

クレジットカード会社の営業やお客様に支払いの催促を行なう担当になると、ノルマなどが課せられ、辛い思いをすることもあります。

ノルマの達成ができないと厳しい言葉をかけられることもありますし、昇進や給与にも関わることも。こうした仕事をやりたくない人は転職を避けたほうがよい業界かもしれませんね。