Webアプリケーションやソフトウェア開発を行なうサイボウズ株式会社で働くにはどのようなことが必要なのでしょうか。今回は会社の特徴や仕事内容、働く上での注意事項を調べてみました。
サイボウズ株式会社はどんな会社?
サイボウズ株式会社は大手の上場企業で、東京の日本橋でソフトウェア開発を行っています。ここでは企業規模や事業内容、年収などを紹介していきます。
企業向けの支援ツール「サイボウズOffice」などのソフトウェアを自社開発
サイボウズ株式会社は企業向けにソフトウェア開発を行なう企業で、「サイボウズOffice」といった製品が有名です。
この他にもさまざまなグループウェアを開発・販売しており、そのすべてが自社製品。ユーザーが直接扱うアプリケーションからフレームワークや検索エンジンといったミドルウェア、さらにインフラ分野に至るまで自社のWebエンジニアが手がけています。
募集のある地域は5つ。エンジニアやビジネス職を中心に採用中
サイボウズ株式会社は様々な地域に拠点を持っていますが、中途採用情報を確認してみると、5つのグループに分けて募集を行なっています。
特に多くの求人があるエンジニア職とビジネス職は東京、大阪、松山、海外(上海)での求人を掲載しています。職種は主にこの二つになりますが、実際はもっと細分化されています。
エンジニア職は開発・運用から品質保証、デザイン、プロダクトマネージャー、システムコンサルティングと分けられています。
ビジネス職も同様に営業やプロダクトマネジメント、プローションなどがあるので、それぞれの分野で活躍した経験のある方は挑戦できる場所が多数あるでしょう。
年収や待遇はどのようになっている?
サイボウズ株式会社の平均年収は500万円~600万円、そのうちボーナスは100万円~200万円ほどとなっています。年収の上がり方は比較的緩やかで、年齢と共に少しずつ上がって行くようです。
キャリア採用者向けに「キャリアBAR」を開催中
サイボウズ株式会社ではキャリア採用者を対象にしたイベント「キャリアBAR」を開催しています。
このイベントでは実際に現場の社員とカジュアルな交流の場となっており、転職前にどんな人がどのような仕事をしているかを質問できる機会です。
定期的に各拠点で開催されているので、興味や関心のある人は参加してみましょう。
私服での参加も可能で、ざっくばらんに話せるため、気軽に参加できるイベントになっています。
サイボウズ株式会社の職場環境や働くために必要なことはどんなことか
サイボウズ株式会社は多くの企業で採用されているグループウェアを開発しているため、社会貢献といった面でやりがいのある職場に見えますが実際はどうなのでしょうか。社風や文化、求められる人材などについて調べてみました。
チームワークを重視した採用を行なっている
サイボウズ株式会社の採用情報のページにはミッションとして「チームワークあふれる社会を創る」という言葉が掲げられています。
この言葉にはチームワークあふれる社会になることで「協力しあう社会、誰もが活かされる社会、幸福度の高い社会」の3つを実現したいといった思いが込められています。
こうした思いからサイボウズ株式会社の提供するサービスは社内のチームワークを高めるツールを提供しています。この考えは採用でも同様で、チームワークを重視して働ける人が大前提です。
社内の風通しがよく、意見を言いやすい環境
サイボウズ株式会社では前述の通りチームワークを重視しているため、社内の風通しもよいとされています。
分け隔てなく改善提案の声を上げることができ、それを受け入れ、検討してもらえる環境を社員みんなで作り上げています。社員同士のコミュニケーションも比較的フランクですから、溶け込みやすいでしょう。
有給や業務時間の調整がしやすく、プライベートの充実も可能
サイボウズ株式会社で正社員になった場合、有給のとりやすさや残業時間の調整によりプライベートを充実させやすいと言われています。
仕事の忙しさや上司との折り合いも多少は加味しなければなりませんが、自分の好きなタイミングで有給を取得しやすいようです。
残業時間も自分で仕事量を管理できていれば、ブラック企業のような過酷な状態にはならないとのこと。仕事とプライベートの両立を考えている人にはおすすめです。
女性にも働きやすい職場環境も好評
女性の産休や育児休暇からの復帰率は非常に高く、ほとんどの方が問題なく同じように働くことができているようです。
育児休暇も長い期間設定されており、時短勤務やリモートワークなどへの切り替えも柔軟に対応しているため、自分の生活に合わせた働き方が可能になっています。
サイボウズ株式会社への転職を目指す際の注意点
サイボウズ株式会社への入社を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。
1つ目は評価制度があるものの、昇給にどのように繋がっているか不明確なこと、2つ目はアットホームな雰囲気が合わない人にはおすすめできないこと、3つ目はコミュニケーション能力が高まるものの、スキルアップは望めないことが挙げられます。
評価制度はあるものの、昇給にどのように繋がっているか不明確
サイボウズ株式会社には評価制度が存在はしていますが、それがどのように反映されているのかという点や評価方法に疑問の声が挙がっています。
評価制度と言っても形式的になっており、評価基準なども曖昧です。
業務内容のノルマや業績を厳しくチェックされることはなく、「どれだけ頑張ったか」を報告するだけなので、この方法に意味があるのかという疑問が社内でもあるようです。
成果主義でもなくボーナスも全社一律なため頑張り甲斐がないというデメリットもあります。給与アップの可能性は低いため、モチベーションの低下に繋がってしまいます。
アットホームな雰囲気が合わない人にはおすすめできない
サイボウズ株式会社は風通しがよくアットホームな社風ですが、きっちり仕事モードのなかで働きたい人には向いていないです。
社員同士のやりとりが仲良く見える反面、馴れ合いのようにも感じられ、それが仕事でもあるためいい加減に感じることがあるかもしれません。
開発チームメンバーとのコミュニケーションを重視するあまり、プライベートの時間にも影響が出ることもあるので、仕事と私生活をきっちり分けたいと考えている人は合わないかもしれません。
コミュニケーション能力は高まるが、スキルアップは望めない
社員同士のやりとりや交渉などでコミュニケーション能力は高まりますが、スキルアップには繋がらないという理由で退職した人もいます。
紹介したようにサイボウズ株式会社は、ノルマや業績に厳しくありません。また、スキルアップをしなければならないという局面に遭遇することもないのです。
そのため、現状維持のまま惰性で仕事を続ける環境になっているようです。社内で勉強会もあるようですが、技術力の高い人がいません。必須スキルの習得はできても、飛躍的な成長には期待できないという指摘もあります。
まとめ
サイボウズ株式会社はアットホームで風通しのよい環境で、プライベートを充実させたい人におすすめの企業です。
ただし、中途採用においては即戦力を求められるので、しっかり自分のスキルをアピールできないと内定獲得は難しいでしょう。