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芸能リポーターとして働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

芸能人の私生活やスクープを狙い、世間を賑わせる芸能リポーター。少し興味があってやってみたいな、と思う人もいるのではないでしょうか。今回は芸能リポーターの仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。

芸能リポーターとはどんな仕事?

芸能リポーターとは、そもそもどのような仕事があるのでしょうか。

仕事内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。(以前はレポーターとも呼ばれていましたが、1980年代後半からはレポート・レポーターから、リポート・リポーターに統一しています)

芸能人に取材を行ない、ネタを手に入れる

芸能リポーターは、タレント・役者・アナウンサー・お笑い芸人といった芸能人に対して直接取材をしたり、記者会見に出向いたりして、ネタにつながるような質問をすることが主な仕事です。

大きなスクープがあった際には、時に強引な取材を行ない問題になることもありますが、それでも独自のネタを仕入れることができれば、一躍注目の的になります。とにかく知りたいという探究心や好奇心旺盛で行動力がある人に向いている仕事です。

テレビ番組などに出演し、自分の言葉で伝える

芸能リポーターという職業は、雑誌やネット記事で発信するだけでなく、テレビ・ラジオ番組などに出演し自分の言葉でスクープの説明をすることもあります。

そのため、人前に出ることが苦手でないこと、そして正確に事実を伝える事ができる人が適しています。

また、取材で得た内容と今までの経験、芸能界の歴史などあらゆる分野の専門知識を組み合わせて今後の予想をすることができるようになります。

放送番組の司会者やニュースキャスター、視聴者、プロデューサーなど裏方のスタッフに評価されれば、ご意見番のようなポジションでテレビ番組に度々呼ばれることになります。

コミュニケーション能力と話術が不可欠

芸能リポーターは表現力・トーク力・滑舌といった基本的な部分も大切ですが、取材対象からいかに情報を引き出すかが腕の見せどころです。

誰にでも話している内容は当然スクープになりませんが、あなたが質問することで今まで明らかになっていなかった事実や、隠そうとしていた真実を聞き出すことに成功すれば特ダネになります。

初対面の人に臆せず話しかけていく度胸や、相手の話しやすい流れを作るコミュニケーション能力や巧みな話術を身に着けていくことが必要です。

芸能リポーターは雑誌・編集社以外にも芸能プロダクションや事務所に所属している

芸能リポーターは雑誌や編集社に所属している人もいますが、芸能プロダクションや専門の事務所に入っていることも多くあります。

そのため、芸能リポーターになるためには視野を広げて転職先を探す必要があります。直接芸能リポーターを募集していることは少ないため、現在活躍している人がどんな企業に所属しており、どのようなキャリアを歩んできたかを参考にしましょう。

年収は400万円~600万円ほどで、有名になれば年収1000万円越えも可能

芸能リポーターの年収は400万円~600万円と言われており、テレビに出演するような有名リポーターになれば1000万円に届くそうです。

収入は所属する企業やプロダクションによって、一定の給料が支払われる場合や歩合制のような形まで様々。いずれにせよ自分の頑張りがある程度評価されやすいようです。

芸能リポーターとして働くにはどうすればいいの?

芸能リポーターになる方法を具体的に考えてみましょう。普通に求人サイトで検索をしてもあまり出てこない仕事ですが、アプローチの仕方を変えればチャンスが生まれます。

芸能リポーターとして求人募集はほとんどないため、最初は取材や報道の仕事を行なう

芸能リポーターになるには資格は必要ありませんし、大学・専門学校を卒業する必要もありませんが、未経験からいきなりなれるような仕事ではありません。

関係する取材や報道の基礎も分からないまま現場で経験を積んでいくことになります。そもそも芸能リポーターの仕事はスクープを得るための失敗ができず、マニュアルもないためOJTで覚えるというわけにもいきません。

交渉や会話技術を上達させるには営業の仕事で経験を積むべきですし、取材のコツは取材アシスタントや報道関連の仕事で場数を踏むしかありません。

このようにある程度芸能リポーターに必要なスキルを他の仕事で身に着けてから、ステップアップする形になるかと思います。

経験を積んだ後、芸能人と関わる仕事をしながら徐々に芸能リポーターになっていく

芸能リポーターに必要なスキルを身に着けたあとは、芸能人と関わる仕事をしながら人脈を広げていきます。芸能リポーターは芸能人に直接聞くこともあれば、周辺の関係者から情報を集めることも多くあります。

そのためには、協調性をもつことも大切です。記者会見やイベントなどに顔を出し、テレビ局関係者と交流を持つなど、様々な人と知り合いになりましょう。

日々こうした積み重ねを行なっておくことで、いざというときに頼れる人が多くなり、スクープを掴むことができます。

アピールすべきはコミュニケーション能力の高さや伝えることの上手さ

芸能リポーターになりたい場合は、コミュニケーション能力の高さや得た情報を人にうまく伝えることができるスキルをアピールしましょう。

前述の通り取材や報道の仕事をする場合でもこれらのスキルは必要なのでうまくアピールポイントに加えておきましょう。

注意したいのは面接などで話す機会があったときに、履歴書でアピールしてあるのに、実際は緊張して全然話せなかったという状況にならないようしっかり練習をしておき、履歴書では控えめに書いておきましょう。

芸能リポーターとして働くために注意すべきこと

芸能リポーターとして働くために覚えておいてもらいたい注意点4つを紹介します。

具体的には必ずなれるという保証がないこと、世間的にあまり良い印象がないこと、将来への不安が残ること、そしてプライベートの時間が少なくなることです。それぞれ紹介していきます。

必ずなれるという保証がない

芸能リポーターの仕事は直接なる方法が少ないため、他の仕事をしながら機会を伺っていてもなれないこともあります。

他の仕事をして経験を積んでも結局芸能リポーターになることができず、また転職を考えるということがないように前もって覚悟をしておきましょう。

世間的にあまり良い印象がない

芸能リポーターは世間の印象があまりよくありません。

自分で何かを生み出して誰かを幸せにするという仕事ではなく、誰かのプライバシーや不幸、失敗を世間に晒して注目を集めるようなイメージのある仕事なので尊敬されることは少なく、人気の職業とはいえないでしょう。

時には取材の仕方で世間から避難を浴びることもありますが、その反面、雑誌の発行部数やテレビの視聴率などで自分の仕事の反響を見ることができるので、そういう意味でのやりがいはありそうです。

将来への不安が残る

芸能リポーターとして一生仕事ができるのかという疑問もあります。

芸能リポーターの活動としてプライバシーの侵害を危惧する声もあり、今後の条例や法律の改正により、芸能リポーターの仕事がやりにくくなり、今までのような自由な活動ができない可能性も出てきています。

プライベートの時間が少なくなる

芸能リポーターは仕事以外でも接待や付き合いで遅くまで飲み会やパーティーに参加しなければならないこともあるので、プライベートな時間はかなり少ないようです。

取材や張り込みで仕事が夜間になることも多く、不規則な生活にもなりがちな職場環境です。こうした勤務状態では安心して休める時間もあまりないので、仕事自体を楽しめる人でないとストレスが溜まってしまうでしょう。

まとめ

芸能リポーターは未経験で最初からなれる仕事ではありませんが、報道関係や雑誌の出版社などに就職できればチャンスがありそうです。こうした業界で働ける求人を探すには転職サイトや転職エージェントを利用することになると思います。