自由な働き方で注目を集めているノマドワーカー。今回はノマドワーカーの仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。
ノマドワーカーとはどんな仕事をするの?
ノマドワーカーはそもそもどのような仕事をするのでしょうか。仕事内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。
副業からフリーランスまで働き方は様々
ノマドワーカーとひと言で言っても、副業としてやっている人からフリーランスの自営業として腰を据えてやっている人まで多種多様。
最近では副業OKな企業も増えてきており、普段は会社で働きながら空き時間を活用して新たな稼ぎを生み出しています。
その延長線上で自営業として起業する選択をし、フリーランスになるケースが多いようです。いきなり仕事を辞めてしまうと収入源がなくなり、本当にその仕事で生計を立てていけるかどうか不安になると思います。
できれば副業から始めて、続けられる自信ができてから起業することをおすすめします。
仕事内容はプログラマーやライターなどパソコン1つでできるものが多い
ノマドワーカーが実際に行なう仕事内容は人それぞれ。
プログラミングをしたり、ブログ記事を書いてブロガーになったり、小説や書籍などを書くライター・作家、そしてWebデザインなど単独で行なうパソコンが中心の作業となります。
こまめな打ち合わせが必要だったり、他人との連携が求められるような仕事は一人でできないため、ノマドワーカーには向いていません。
ただし、簡単な打ち合わせなどであればチャットツールなどを用いてビデオ会議で済ましてしまう企業も増えてきているため、そうした仕事であれば一人で外に出て仕事をすることも可能です。
時間や場所にとらわれず働けるメリットが大きい
ノマドワーカーの最大のメリットは時間や作業場所を自分で決めて働けることです。
オフィスで働くことが基本の会社員とは違い、通勤にかかる時間や手間もありませんし、同じ室内で毎日仕事をすることを強制されないことで、ストレスを感じずに働けます。
中には日本を飛び出して、海外旅行をしながら仕事をしている人もいます。中には、旅そのものを仕事している人もいます。勤務時間も自分で決めることができ、納期さえしっかり守っていれば、自由にスケジュールを決めることができます。
時間や納期の管理がしっかりできる人が向いている
ノマドワーカーはスキルも当然重要ですが、時間や納期の管理もきちんとできる人でないと務まりません。
ノマドワーカーとして独立してから働く時間を自分自身で決めねばなりませんが、自己管理能力が低いとダラけた生活を送ってしまうことになります。
結局仕事も納期に間に合わないということになれば信用を失い、最終的に仕事がなくなってしまいます。逆に報告・連絡・相談をしっかりしながら納期も守る人には自然と仕事を任されるようになり、長く働き続けることができるでしょう。
年収は250万円~500万円と幅があり、仕事内容やウェイトによって変わる
ノマドワーカーの年収は独立している人の場合250万円~500万円と幅があります。
企業案件・広告収入・コンテンツ収入・サービス収入など、収入源は様々で、当然仕事が早い人、もしくは単価の高い仕事を受けることのできる人は年収が高くなります。
ですが、始めたばかりの人や実績の少ない人は単価の低い案件を受けることになり、年収は低くなります。
とはいえ、長い目で見ると、自分の頑張りによって年収を直接上げることができるため、頑張りを収入に反映させたいと考えている人には合っているでしょう。
ノマドワーカーとして働くにはどうすればいいの?
ノマドワーカーとして働く方法を具体的に見てみましょう。
ノマドワーカーの定義ははっきりと確立されていませんが、ノマドとは遊牧民という意味があるため、ノートパソコン・スマートフォン・タブレットを持ち歩き、カフェやホテル、図書館、在宅、コワーキングスペース(フリードリンク・インターネット環境が整っていて、仕事がしやすい場所)など、様々な場所で気ままに仕事をする人とされています。
そのためフリーランスで働く人を指すことが多いようです。
中には、旅行をしながら働く「デジタルノマド」と呼ばれる人たちもいます。海外で増えてきている働き方ですが、今後は日本でも広がっていくかもしれませんね。
手に職をつけて、自分だけで完結できる仕事を見つける
ノマドワーカーになるには、とにかく自分だけで仕事ができるレベルの専門知識やスキルを身につけることです。
一人で作業をするということは、頼る人もおらずトラブルが発生しても自分で解決する必要があります。
そのため、ただ仕事ができるだけではなく、アプローチの方法や問題発生時の解決ノウハウ、わからないことをどうやって調べるかといった方法も身につけておきましょう。
仕事はネット上で探すのがベター
ノマドワーカーの仕事は基本的にネット上で探すことになります。
人づてに仕事をもらうことも可能ですが、元勤務先のクライアントなどへ安易に連絡して仕事がないか相談することは、元勤務先への業務妨害とも捉えられかねないため、注意が必要です。
今ではネットを通じてフリーランスの人向けに仕事を紹介しているサイトが多数ありますので、まずはそこで探すとよいでしょう。
実績を積むことができれば、SNSなどを駆使して自分と同じ職種で活躍する人と繋がりを持つことで、クライアントを増やすことができるでしょう。
自分に実績やスキルが足りていないのであれば、まずは会社に勤めて経験を積むこと
ノマドワーカーとして働くためにはしっかりとしたスキルや資格が必要です。
企業という看板がない以上、自分のスキルや資格で売り込んでいくしかありません。時間や場所を自由にできるという憧れだけで始めてしまうと挫折してしまうでしょう。
スキルを身に着けて、自分に自信が持てるような働き方を会社に勤めているときに心がけておきましょう。
ノマドワーカーとして働くために注意すべきこと
ノマドワーカーとして働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。
具体的にはこの仕事1本にした場合安定した収入は得にくいこと、常にスキルを磨いておかないと仕事がなくなること、そして、クレジットカードや住宅ローンなどの審査が通りにくいことです。それぞれ紹介していきます。
この仕事1本にした場合安定した収入は得にくい
ノマドワーカーとしてフリーランスで働く場合、やはり安定した仕事であるとは言えないのがデメリットです。
また、継続的に仕事が受けられるという保証もなく、体調を崩すなどの理由で仕事ができなければ、その分収入が減ってしまうため、自分の人生に不安を感じることもあります。
高収入を維持するために働きながら仕事の依頼を探し続けなければなりません。有名になれば依頼が来ることもありますが、基本的には自分で営業をするスタイルになるので、不安定さはどうしても解消されません。
常にスキルを磨いておかないと仕事がなくなることも
ノマドワーカーと仕事をし続けるにはスキルの向上と人脈が必要です。
今後もフリーランスで働きたい、ノマドワーカーになりたいと考える人は増えるとされており、限られた仕事を希望者で取り合う現実になっています。
その中で生き残るにはスキルを磨きつつ、それをしっかりアピールして人脈を作っておく努力をし続けなければなりません。
クレジットカードや住宅ローンなどの審査が通りにくい
ノマドワーカーやフリーランスで働く人は収入が多くないとクレジットカードや住宅ローンの審査が通りにくいです。
会社勤めをしている人なら、その会社の信用度によって契約しやすくなっていますが、個人で働き始めるとそうした後ろ盾がなくなり、審査が厳しくなります。
もちろん確定申告などで一定の収入が証明できていれば問題ありませんが、そうでないと契約は難しいです。