WORQLIP

元転職エージェントのここだけの話

日本を代表するシンクタンク、野村総合研究所への転職のコツとは?

経営コンサルタントとして飛躍を目指す方はもちろん、リサーチャーやエンジニアとして活躍したい方にとっても、野村総合研究所で働く社員たちは憧れの存在ではないでしょうか。

多数の大手企業を取引先に持ち、経済界全般に影響力を持つ同社はまさに日本を代表するシンクタンクであり、報酬が比較的高いこともあり多くの就活生に人気です。

今回は、野村総合研究所への転職を希望する場合、どのような点に気をつければ良いか、どのような心構えが必要かを解説します。

野村総合研究所とはどんな会社なのか?

株式会社野村総合研究所は日本初の民間シンクタンク「野村総合研究所」とシステムインテグレーターの草分け的存在「野村電子コンピューターシステム」の合併により誕生した、あらゆる分野のトータルソリューションを行う会社です。

事業としては、コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスの4つを柱とし、大手企業を対象にさまざまなサービスの提供を行っています。

なかでも企業戦略の立案、経営改革の実行や支援、施策支援を行うコンサルティング事業、顧客の事業改革のパートナーとして情報システムの企画や設計から開発、運用、保守までを手がけるITソリューションが強み。

これまでの実績・ノウハウを活かしてITコンサルタントが顧客のIT活用力を高めていきます。

幅広い業種の企業や行政機関のコンサルティング事業や保険・証券や流通、製造業など多種なジャンルのシステムソリューションの提供を行っています。

2017年3月期の連結売上高は4,245億円、連結営業利益は585憶円と非常に高く、日本最大手のIT企業でありコンサルティングファームであるといえます。

企業理念は「未来創発」。社会や企業の未来にあるべき姿に向けて提言を行う「ナビゲーション」とそれに向けた解決策を実行する「ソリューション」を相乗的に提供することで新しい価値を創造し、世の中に貢献していくことを目指しています。

なお、事業分野の構成は以下の通りです。

◇コンサルティング分野…マネジメントコンサルティング・システムコンサルティング
◇金融ITソリューション分野…証券IT・資産運用IT・銀行IT・保険IT
◇産業ITソリューション分野…業界別ITソリューション・業務別ITソリューション
◇IT基盤サービス分野…基盤ITソリューション・システム運用ソリューション・先端技術ソリューション・セキュリティソリューション

野村総合研究所の社風と待遇は?

もともと野村証券から生まれた会社ということもあり、国内ではかなり名の知れた企業です。

そのイメージから信頼性も高く、同時に強い影響力を持つ会社であるといえます。事業内容も高度にシステム化されており、社内は業務に集中しやすい環境が整っています。

従業員は真面目で堅実な人が多い印象で男女格差もなく、優秀な人間には若いうちからプロジェクトマネージャーなど責任のある仕事を与えられ、やりがいを感じられる人も多いでしょう。

給与水準はかなり高く、平成27年度のデータでは平均年収1,156万円と公表されています。早い人は30代で年収1,000万円を超えることもあるようです。

IT企業は全般的に超過勤務時間が長い傾向にありますが、野村総合研究所は例外。残業時間については、昨今はワークバランスの改善で月55時間を守ることとしており、テレワーク(在宅勤務)制度、リフレッシュ休暇など福利厚生も充実しています。

野村総合研究所の仕事内容と職種

ソリューション業務全般を仕事内容としており、職種は経営コンサルタント、システムコンサルタント、金融関連リサーチ・新事業開発、アプリケーションエンジニア、テクニカルエンジニアなどがあります。

一例として、アプリケーションエンジニアの職種では銀行関連アプリケーション企画、設計、開発、プロジェクトマネジメントとあり、勤務地は基本的には横浜です。

ただし、職種により勤務地は異なるため、応募者は自分の希望職種と希望勤務地をすり合わせて応募することになります。北京・上海などの海外勤務も可能であり、グローバルな環境で活躍できるチャンスもあります。

野村総合研究所に転職するために必要なスキルとは?

職種によって異なりますが、アプリケーションエンジニアであればERPパッケージを活用したITシステム構築や開発に必要なプロジェクト提案経験や導入経験、アプリケーション開発に必要なSEのスキルが必要不可欠となります。

さらにソフトウェアベンダーでのソリューション提案、プロジェクトマネジメント経験があればなお望ましいです。

テクニカルエンジニアではデータベース、ネットワーク、ミドルウェアなどのシステム基盤の設計・開発経験、サーバ関連のシステム構築経験、ネットワークの技術選定や構築経験があると強みになります。

コンサルタント部門では前社でのコンサルタント経験やマネジメント経験の有無が選考過程で有利に働いてくるでしょう。

野村総合研究所に関する口コミあれこれ

野村総合研究所に関する口コミや評判を調べてみると以下のような声が聞かれています。

・テレワーク制度が充実している。比較的柔軟な働き方が可能な会社。
・残業が多い月もあるが、その分代休を取ることができる。ある程度、自分のプライベートな都合に合わせて仕事ができる。
・自分の役割を明確にこなせば定時退社も可能。有給休暇も取りやすく、上司の理解もある。
・男女平等が基本。女性にも同等に仕事が与えられるためやりがいがある。
・SE未経験で入社しても、研修制度が整っておりかつマニュアルもあるのでスキルアップが早い
・マネジメントやITに関する必須研修があり、入社後も順調にスキルアップできる
・社内に優秀な人材が多い。ジャッジが早く、仕事を進めやすい。社内から刺激も受けるので自身の向上心も高まる
・給与面での待遇が良い。ただし、30代半ばまでは年功序列の要素が強い。

野村総合研究所の転職者採用は?

野村総合研究所は自社ホームページ上で転職者採用を告知しています。「キャリア採用」ページには経営ビジョン、人事メッセージに加え転職者メッセージも掲載されており、転職を目指す人にとっての門が開かれています。

しかし、知名度や待遇の良さからかなり難易度は高く、応募はオンラインエントリーという方法となり多大な応募者の中から書類だけで自分をアピールするのは至難の業といえます。

書類選考後の採用面接も複数回あり、東京の本社にて現場面接→役員・人事面接と多数の難関をくぐり抜けなければなりません。

面接官に興味を持ってもらうたいの下準備は重要となってきます。自分の基盤をしっかり固め、抜かりない姿勢で最終面接突破を目指すことが転職成功のカギです。

「キャリア採用」とあるので中途採用との違いが気になる人もいるかもしれませんが、この2つの言葉にははっきりとした線引きはありません。

ただ、企業によってはキャリア採用と中途採用を区別しているところもありますので、応募資格を確認してください。

ちなみに野村総合研究所のキャリア採用ページの採用情報には大卒以上であること・役員や社員の三親等以内の応募は不可であることが応募資格として記載されていました。

転職エージェントを活用し野村総合研究所への転職を成功させよう!

このように、野村総合研究所への転職活動は綿密な下準備を伴うとともにかなりハードルの高いものとなります。やはりここは転職エージェントの力を借りるのが近道ですね。

転職エージェントでは野村総合研究所が募集している求人情報に関して、どうしたら採用面接を通過できるかというノウハウをたくさん保有しています。

書類選考通過のノウハウや面接対策なども丁寧に指導してくれるため、これから野村総合研究所へ転職を考えている方にとって強い味方となってくれます。就職・転職を目指すなら、こうしたエージェントの活用はぜひ検討してください。