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生命保険会社で働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

万が一に備える保険として多くの人が利用する生命保険を扱う生命保険会社。今回は生命保険会社の仕事内容から年収、働く際に注意すべき点などを紹介していきます。

生命保険会社とはどんな仕事?

生命保険会社ではどのような仕事があるのでしょうか。業務内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。

万が一の時に必要なお金を賄う生命保険を扱う仕事

生命保険会社で扱っている保険は事故や怪我、死亡時に必要になるお金を準備できる、将来に安心感をもたらす商品です。

日頃から十分な貯金ができている人でも、いざ自分が病気や怪我で入院した際にどれだけの治療費がかかり、その間の生活費をどうすればよいかということは心配になります。

また、契約内容によっては、万が一自分自身が突然死亡してしまった際に、葬儀代や残された家族の負担を減らすことにも繋がるので、現代では加入している人も多くなっています。

基本的に営業と事務員の2種類の仕事で求人が多い

生命保険会社の求人は基本的に営業職か事務員の2種類となっています。

営業職は企業や個人の家庭にアポを取り、新規加入や他社からの乗り換えを提案する仕事。事務員は営業が獲得した新規加入者の事務処理や審査、現在加入している方の保険金受取の手続きなどを担当します。

人の人生を左右しかねない責任のある仕事

生命保険会社から支払われる保険金はお客様にとって大切な資金になりますので、支払いや審査の遅れは人生を左右しかねません。

加入者が支払い時に条件を満たしているかの審査は迅速に行なわれるべきですが、金額が大きいため保険会社としても確認も無しに支払うことはできません。

また、保険金詐欺といった犯罪に発展するケースもあるため、ある程度の慎重さが求められます。しかし、緊急時には一刻も早くお金が必要なこともあり、支払うかどうかの判断は最も気を使う作業です。

覚えることが多く、社内試験などもある

生命保険会社では規約の改定が随時行なわれている他、保険商品によって細かく内容が分かれているので、これらを把握しなければなりません。

すべてを暗記しなければならないわけではありませんが、お客様の質問で答えに詰まってしまうと不安を与えてしまうので、すぐに回答できるような準備は日頃からしておきましょう。

こうした規約や制度の知識を試される社内試験も定期的に開催されていますから、営業成績の上げる努力に加え、規約の勉強も怠ることはできません。

年収は400万円~600万円ほどで、業績や昇進で年収アップが見込める

生命保険会社の平均年収は400万円~600万円ほどですが、個人の業績に応じてボーナス額や月給のアップが狙えます。

ある意味実力主義の風潮があるため、若くても能力があればしっかり評価されるため、自分の活躍を給与に反映できる業界で働きたいと考えている人には向いているかもしれません。

ちなみに、外資系企業の年収は高く、なんと2000万円以上という人もいるのだとか。高収入を狙うなら日本国内の大手企業だけではなく外資系企業もチェックしておきましょう。

生命保険会社で働くにはどうすればいいの?

生命保険会社で働く方法を具体的に考えてみましょう。

生命保険会社の中途採用では未経験でも応募できるものが多いですが、有利な経験などもありますので、自分には何があるのかを見極めて応募際にしっかりとアピールしましょう。

営業員は営業経験があれば有利

生命保険会社の営業職は、当然営業経験があれば有利です。

マニュアルがあるため、未経験でも仕事をしながら覚えることはできますが、お客様へのアプローチやアポイントの取り方、コミュニケーション能力など活かせるスキルは多くあります。

生命保険講座やファイナンシャルプランナーといった資格取得もおすすめです。

事務員は通常の事務作業以上に大変なのでキャリアがあったほうがよい

生命保険会社の事務員は一般企業の事務職よりも覚えることが多く、作業への責任も大きいためある程度のキャリアや社会人経験があったほうが人材として好印象です。

基本的なパソコン操作やOfficeの使用経験はもちろんのこと、複雑な事務処理をこなした経験や金融機関での事務経験者は採用される可能性が上がります。

募集が多いためチャンスに恵まれている業界

生命保険会社の営業職、事務員ともに比較的採用人数が多いことがあるため、チャンスはあると言えます。

生命保険会社の名前で一括採用した後、各地の営業所へ配属される仕組みになっており、転勤の可能性もあります。

ある程度の勤務地希望は考慮されますが、あくまでも最終的には新規営業所や人員補填の必要な営業所へ割り当てられるので、希望通りにならないこともあります。

生命保険会社で働くために注意すべきこと

生命保険会社で働くために覚えておいてもらいたい注意点4つを紹介します。

具体的には残業が多くなりがちでプライベートが充実させにくいこと、末端の営業所ではパワハラまがいの行為が行われていること、能力主義で成績の低い人には厳しい現場であること、そして、業務によっては罪悪感を覚えることです。それぞれ紹介していきます。

残業が多くなりがちでプライベートが充実させにくい

生命保険会社は残業が多くなる傾向が強いため、プライベートの時間をしっかり取りたい人には向いていません。

残業が多くなる理由としては営業職の場合、お客様の都合のいい時間に伺う形になるので、定時後の打ち合わせも頻発します。そこから報告書や審査に回す書類などを作成すると、残業時間はどんどん増えていきます。

事務員は迅速な保険金支払いのために残業をして処理を行ないます。こうしたことから残業時間は法規ギリギリのラインまで膨らみます。サービス残業が暗黙のルールになっている企業も存在するでしょう。

末端の営業所ではパワハラまがいの行為が行われていることも

営業員にはノルマが、事務員には処理速度とミスのチェックが課せられ、目標を達成できなければパワハラや過度なプレッシャーがかかります。

パワハラやセクハラが許されないご時世でも、現場ではやはりまだまだこうした人格を否定するような罵倒をする人がいるのが実態です。この結果精神的に追い詰められ、男性・女性に関わらずうつ病などの精神的な病に侵されてしまうリスクもあります。

能力主義で成績の低い人には厳しい現場

生命保険会社は能力主義の側面が強く、業績以外にも前述の社内試験の成績なども年収や昇進に大きく影響してきます。このことから仕事以外にも自宅で勉強する時間を設けなければならず、自宅でも気が休まることが少ないです。

業務によっては罪悪感を覚える

生命保険の保険金は厳しい審査に基づいて支払いが行なわれるため、どんなにお客様がつらい状況でも支払いが行なわれない場合があります。

お客様が当然支払われると思っていた保険金が無くなるということは、大きな負担を強いることになります。

それでも「規則ですから」「細則にかかれている通り本案件では…」という心苦しい説明をしなければいけない場面もあり、お客様の心境を考えると罪悪感が生まれます。仕事と割り切って働ける人でないと良心の呵責で悩むことになります。

まとめ

生命保険会社の仕事は実力主義の現場で働きたいと考えている人には、年収ややりがいの面でおすすめですよ。