服が好きな方やファッションに敏感な人の憧れの仕事と言えばショップ店員ですよね。実際はどんな業務内容なのでしょうか。仕事の特徴や転職の際のポイントなどを解説していきます。
ショップ店員とはどんな仕事なのか?
具体的にショップ店員の仕事はどのようなものがあるのでしょうか。
スマホやガラケーなど携帯電話のプランを説明、契約をするスタッフもショップ店員ではありますが、ここではアパレル業界のショップ店員について、営業の種類や仕事内容を紹介します。
アパレルショップなどの実店舗で販売の接客を行なう
ショップ店員の主な仕事は実店舗の接客です。
ショップと言っても様々で、人気のあるものとしては最新ファッションに触れる機会が生まれるアパレルショップや、ハイセンスなアイテムを独自の売り方で販売するセレクトショップが挙げられます。
来店したお客様への対応やショッピングのお手伝い、乱れた商品の配置を手直し、レジ打ち、セールなどのポップ作り、店舗への呼び込みなどやるべき仕事はたくさんあります。
商品の陳列や販売方法を工夫して売上アップを目指す
ショップ店員の仕事は店舗の売上げアップをするためのアイデアを出すことも含まれます。ただ漫然と日々の仕事をこなすだけではアルバイトやパートで働いているのと同じです。
契約社員・正社員として転職するのであれば、販売員として接客業をこなすだけでなく、売上にも意識を持ち、売り場を改善する方法を模索する力が求められます。
そのためにはライバル店などをプライベートでも訪れて、どのような陳列や販売方法が購買意欲をかき立てるか研究する努力が必要です
店長など上の役職になるとシフト管理や売上管理などを行なうようになる
ショップ店員で出世をすると従業員や店舗を管理する側になります。
管理する仕事が増えることで残業やヘルプ出勤など大変なこともありますが、従業員をまとめてリーダーシップを発揮して活躍できると、さらなる出世の道も拓けます。
店長の上の役職の例で言えばマネージャーやエリアマネージャーといった、店舗の枠を超えた会社全体のマネージメントを行なう役割を担います。責任感や人に頼られる仕事に達成感を見いだせる人は上の役職を目指すのに向いているでしょう。
年収を上げるには歩合制のショップやインセンティブを貰える職場を探す
ショップ店員の年収は高くありませんが、売上に合わせた歩合制やインセンティブが入る職場であれば年収アップも目指せます。
インセンティブを多く獲得するには、普通に接客するだけでなく自分のファンを作ることが大切。
「あの店員さんがいるから買いに行こう」「ファッションで相談したいことがあるからお店に行こう」と思ってもらえる信頼関係を構築できれば定期的な売上が見込める上、友人を連れて買い物にくるなどの口コミ効果も期待できます。
ショップ店員になるために必要なことや勤務環境は?
ショップ店員として働いていくためにはどんなスキルが必要なのでしょうか。求められる能力や働くメリットを調べてみました。
コミュニケーション能力は接客に必須
ショップ店員は販売職ですから、コミュニケーション能力が大切です。
自分の売りたいものを押し付けがましく勧めても全く売れません。ショップ店員は店内にあるものを把握した上で、商品の紹介をしなければなりません。
特にコミュニケーションの中でもヒアリング能力は大切で、相手の要望や商品を選ぶ時の条件・理由などを親身になって聞き、本心を引き出すことができれば、どんな物を勧めればよいか分かってくるでしょう。
これができるようになると、前述のファンを獲得することに繋がり、年収アップのチャンスが広がります。
商品に対する知識やセンス
商品を売るためにはそのジャンルの知識やトレンド情報、センスも求められます。
いくら相手の要望をヒアリングで理解できたとしても、それに見合った商品のチョイスができなければ満足させることはできません。
センスに関してはある程度天性のものがありますが、知識やトレンド情報は勉強することでカバーできるので、そうした日々の努力を楽しみながら興味を持って取り組めれば身についていくでしょう。
自分なりのセンスがお客様に認められれば、いわゆるカリスマ店員のように人気を集めることも可能です。
自分のショップの商品を社員割引で購入できる
ショップ店員になることの利点として挙げられるのが社員割引を使えることです。
自分の勤務するショップということであれば、当然自分が好きなブランドやショップに希望して入社していると思うので、この特典はかなり魅力的ではないでしょうか。
ショップに寄って割引率は変わりますが、中にはショップの入っているテナントやショッピングモール、百貨店全体でも割引をしてもらえる場合もあり、日々ショッピングを楽しんでいる人には嬉しいポイントです。
ショップ店員の求人は豊富なのでチャンスが多い
ショップ店員の求人はショッピングモールや繁華街などでは常に募集があり、正社員として転職できるチャンスが多くあります。
今後も新規ショップの出店はいたるところで行われることが予想され、尽きることはないでしょう。そのため、アパレル経験者歓迎の企業であれば転職が容易で、引っ越しなどで居住地域が変わったとしてもすぐに仕事に就くことができます。
ショップ店員への転職を目指す際の注意点
ショップ店員への転職を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。
1つ目はショップによっては売上を補填するため自腹を切ること、2つ目はネットショップの台頭により、ショップ自体の売上が伸びにくいこと、3つ目は基本的な年収が少なく、上がりにくいことが挙げられます。
ショップによっては売上を補填するため自腹を切ることも
ショップの中でもアパレルショップで聞かれる話ですが、月間の売上が目標未達だった、つまり販売ノルマを達成できなかった場合、補填のため自腹で店頭の商品を購入しないといけない職場もあるようです。
欲しい商品があればよいですが、金額が大きくなると欲しくもない商品を無理に買うことになり、結果として給料を減らされているのと変わらない状況になります。
ネットショップの台頭により、ショップ自体の売上が伸びにくい
近年ネットショップの台頭によって、実店舗の売上が伸び悩んでいることが懸念事項として挙げられます。
お客様の中には店頭で試着だけして、実際に買うのは安さやポイントなどを考えたネットショップで、という人もいるのが現状です。
現在はまだショップがたくさんありますが、今後のショップの在り方次第では実店舗の閉鎖が相次ぐ可能性も十分に考えられます。
基本的な年収が少なく、上がりにくい
年収アップの方法は売上やインセンティブと紹介しましたが、ベースとなる月収や年収は販売経験者であってもかなり少なめで、新卒者・未経験者だと月給20万円に届かないこともあります。
20代前半など若い時は挑戦できるかもしれませんが、30代に差し掛かり家族を支える必要がある方や将来に向けた貯蓄を考えている人には厳しい収入額となるかもしれません。
長く働く予定があるなら、賞与や資格手当が充実しているかどうかも忘れずに確認しておきましょう。
まとめ
自分の好きなものに携わるチャンスのあるショップ店員ですが、年収の低さやコミュニケーション能力やセンスといった求められるスキルの多さがネックとなって転職に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
そこで少しでも転職を成功させられるように、転職エージェントを利用してみましょう。
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