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英会話講師として働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

大人から子供まで多くの人が通っている英会話教室。今回は英会話講師の仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。

英会話講師はどんな仕事をするの?

英会話講師はどのような仕事をするのでしょうか。業務内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。

英語に初めて触れる初心者からビジネス英語を学びたい人まで幅広く英会話を教える

英会話講師は子供から大人まで幅広い層に英会話を教える仕事です。2020年から小学校英語が正式に組み込まれるようになり、日本でも英語教育は重要視されるようになってきました。

ですが、中学・高校で英語を習ってきた私たちは、いざ外国人と接する機会があっても、学んだことを英会話に繋げることができないものです。そこで、よりグローバルな人材育成に一役買う仕事が英会話講師になります。

英会話教育に効果的だと言われている小学生などの子供から、仕事で必要になるビジネスマンまで様々な人が英会話に通う時代になっています。これに合わせて英会話講師の需要が高まっています。今まで培ってきた英語スキルを生かして年収アップを目指すことも夢ではありません。

子供向け英会話教室の講師

英会話講師が活躍する場の一つが子供向け英会話教室です。今では習い事として英会話教室に通う子供は多く存在しており、英会話教室やホームティーチャーで英語学習を取り入れている家庭が増えています。英会話教室に通う子供の多くは小学生以下がメインで、日本人でも幼少期から英会話と触れることで英語に対する苦手意識の克服や慣れを身につけることが目的です。

社会人をターゲットにした英会話教室

英会話講師のもう一つの大きなターゲット層が社会人のビジネス英会話を教えるスクールです。国内でも会社内の公用語を英語にする企業があるように、ビジネスにおいて英会話ができるかできないかで昇進や活躍に大きく差が出る時代です。また、海外で働きたいと考えるなら、英語力は必要不可欠なスキルです。こうしたことから英会話教室に通うビジネスマンが増えており、英会話教室も増えています。

英会話講師の活躍の場は広がっている

英会話講師は英語塾だけではなく、企業の社内研修やセミナー、自宅からビデオチャットでマンツーマンレッスンを行なうといったように働き方は広がっています。場所を選ばずどこでも働くことができることから、育児休暇明けの女性や地方で親の介護をしながら働きたいといった自分の都合に合わせて勤務時間を決めることができる英会話教室もあります。英語を始めとする外国語スキルが高い人は、自宅にいても働ける時代になってきました。

年収は平均300万円ほどで、フリーランスとして働く人も多い

英会話講師の年収は平均して約300万円となっており、英会話教育以外に法人契約やアルバイトレッスンなどを掛け持ちしてフリーランスで働く人もいるようです。一つの英会話教室だけで生活していけない程の少ない給与というわけではありませんが、様々な仕事を受け持つことで自分の年収をアップさせることができます。

英会話講師として働くにはどうすればいいの?

英会話講師として働く方法を具体的に見てみましょう。自分自身に英会話のスキルがあることは当然ですが、そのレベルに合わせて働ける場所が決まってきます。それに合わせて指導スキルも必要とされます。

ビジネス英会話の場合はTOEIC900点ほどのレベルが目標

ビジネス英会話講師の求人を見てみると、応募資格に「TOEIC900点以上」とか、「英検2級以上」など、ある程度の英語力が求められます。留学経験者でなくても良いのですが、指導する立場である以上、ビジネス英会話をマスターしていると言えるレベルでないと採用は難しく、採用試験に筆記や英語での面接を課す企業もあります。語学力を生かして転職をしたいと考えている方は、まずTOEICを受験して自分のレベルを知っておくとよいでしょう。ネイティブ講師と話せるオンライン英会話に入会するなどして、更にスキルを磨く方法もあります。

子供向けの場合は一般的な読み書きと正しい発音ができること

子供向け英会話教室の先生は、ビジネス英会話とは違い、適切な読み書きや発音ができる人を優先して採用します。子供に教える際に必要なことは、英語の知識を正しく身につけてもらうこと。そのためには英会話スキルの高さよりも、正確な英語のスペルや文法、イントネーションを理解している先生が必要になります。

また、子供向けの授業であれば、英語のスキルにそこまで自信がないという人でも、意欲の高さで採用される可能性はあります。この場合は、講師向けのマニュアルや研修体制が整っている企業を中心に面接を受けることをおすすめします。

教える相手に合わせた伝え方ができるスキルを身につける

どの英会話講師でも必要になるのが、教えるためのスキルです。大人や子供問わず、教え方にはコツがあり、英語を話しながらそれを実践できる余裕がなければいけません。こうしたことから、専門学校や大学で学んだ経験もアピールポイントになります。教員免許や教育実習の経験、企業での教育担当をしてきた実績などを示すことができれば転職に有利に働くでしょう。

英会話講師として働くために注意すべきこと

英会話講師として働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。具体的には中途半端な英会話スキルだけでは仕事ができないこと、自身のスキルを磨くことや教材の作成などでプライベートの時間を使うこと、そして、正社員で働けることが少ないことです。それぞれ紹介していきます。

中途半端な英会話スキルだけでは仕事ができない

英会話講師として働くためには卓越した英会話スキルか、子供に教える技術がなければ採用は難しいでしょう。日本語も話せるだけでは教えることができないように、「ちょっと英会話ができる」「読み書きができるだけ」というレベルでは働ける場所はありません。紹介したように英会話講師として応募するには「TOEIC700点以上」「TOEIC900点以上」など、TOEICの点数が目安になることが多いです。

900点以上ともなれば、かなりの勉強が必要になります。英語スキルを磨くか、意欲重視で採用する企業で講師としての経験を積む必要があるでしょう。

自身のスキルを磨くことや教材の作成などでプライベートの時間を使う

英会話講師の仕事は生徒に教えている時間だけでなく、英会話力の向上やレッスンで使う教材の作成にも時間を費やします。自分の時間を割いていろいろな努力をしなければならないため、実際に働く人からは「思ったよりもプライベートな時間が無くなる」「レッスンよりも準備が大変」という声が挙がっています。

正社員で働けることが少ない

英会話講師の求人募集のほとんどは、アルバイトや契約社員といった、正社員でない雇用形態です。年収をアップさせるためにフリーランスで活躍する人が多いと紹介しましたが、逆に正社員のように安定して働くことが難しい仕事と言えます。転職しても安定した職場や企業で働きたいと考えている人にはおすすめできません。