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元転職エージェントのここだけの話

東京しごとセンターの評判と転職エージェントとの比較

東京

東京しごとセンターという職業相談施設をご存知でしょうか。求人案内と就職支援を行う施設なのですが、評判と似たような業務を行う転職エージェントとの比較を行ってみました。

東京しごとセンターとは

飯田橋

東京しごとセンターとは求職者の就業と企業の雇用を支援するため2004年7月に設立された施設で、住所は東京都千代田区飯田橋(地図)になります。

施設のあるビルの中にはハローワーク飯田橋U-35や都立中央・城北職業能力開発センター高年齢者校も併設されており、就職支援活動を行う施設が集約されています。

九段下駅→東京メトロ東西線(A5出口)で降りれば徒歩3分でアクセス可能です。(地下に15分100円の有料駐車場もあり)

その他の交通アクセス、最寄り駅は、以下の通りです。

・水道橋駅→JR中央 総武線西口から徒歩5分

・九段下駅→東京メトロ半蔵門線 都営地下鉄新宿線3番出口から徒歩10分

では実際の内容を見てみましょう。

営業時間(日曜・祝日、年末年始はお休み)

平日 午前9時~午後8時

土曜日 午前9時~午後5時

5時までになりますが、土曜日も営業しているなら、働きながら転職活動をしている人も利用しやすいかと思います。

・東京しごとセンターは多摩地区にもあります(住所:東京都国分寺市南町3丁目22−10/地図)。
・飲食については5階の休憩スペースがあります。
・施設利用時の服装はスーツの必要はなく、私服で問題ありません。

東京しごとセンター多摩を始めて利用する人に向けてのセミナー(しごたま!)では、各種サービスやアドバイザーに関する情報収集ができるのでそちらも活用してください。

また、東京しごとセンター多摩は「東京都労働相談情報センター国分寺事務所」の中に入居していて、職場内でのトラブルや困ったことを無料相談できたり、企業の支援を行ったり、労働セミナーの開催といった事業も行っています。

概要については、ウィキペディアにも詳しく載っていますので、そちらも確認すると良いでしょう。

東京しごとセンターとハローワークと違いは

まず、運営元に違いがあります。東京しごとセンターは「東京しごと財団」、ハローワークは「国」の管轄です。そして最も知りたいのはサポート内容だと思います。

東京しごとセンターでは求人紹介も行っていますが、就職活動も同時に支援するための施設になります。採用を目指すには、求人検索だけではなく細かなアドバイスも欲しいですから、サポートが充実しているのは大切ですよね。

ハローワークは求人紹介だけですが、東京しごとセンターでは職業訓練などの支援活動を行っているという違いがあります。希望する職種に関する情報を得られる他にも、履歴書や職務経歴書の書き方を教わることや面接のアドバイスを受けることも可能ですし、企業採用試験でよく利用されるSPI試験対策講座などもあります。

また、明確に年齢ごとに窓口が設けられており、34歳以下は「ヤングコーナー」、30歳から54歳の方は「ミドルコーナー」、55歳以上が「シニアコーナー」という区切りになっています。

ヤングコーナーの電話番号:03-5211-2851
ミドルコーナーの電話番号:03-3234-1433
シニアコーナーの電話番号:03-5211-2335

それぞれの年齢に合ったアドバイザーがカウンセリングするので、ミスマッチが少ないというのが特徴。1回の相談時間は45分程度となっていて、予約の必要もないので気軽に利用できます。

幅広い人に向け開放された施設となっていますので、新卒採用の近づく年末年始や中途採用募集が多い6月から8月はかなりの混雑が予想されるので早めに情報収集は始めてください。

ちなみに、セミナー受講中は東京しごとセンターにある託児室の利用も可能です(満1歳から6歳まで)。※こちらは事前に予約が必要です。

どんな人が利用するのか

東京しごとセンターという名前ですが、他県の人でも利用可能な施設となっています。

転職・就職相談や模擬面接の他に、著名人によるセミナーなども開催されていますので、自己啓発の機会にも利用できます。また、東京しごとセンターでは、合同就職説明会を年に4回、地域就職面接会であれば年に15回行っています(東京しごとセンター多摩の場合)ので、面接を受けることができます。

各サービスは、参加費無料が基本ですが、予約が必要な場合がありますのでホームページから手続きを行いましょう。fecebookもありますので、ビジネス力up講座やジョブフェスタ、合同就職説明会などのイベント情報のチェックに役立ててください。

ちなみに、ここで相談をすることや求人を探すことも、求職活動実績の1つとして認定されます。ただし認定手続きなどはできませんので、所定のハローワークで報告を行ってください。

また、福祉の仕事に興味がある人は、東京しごとセンターの7階にある東京都福祉人材センターも利用できます。7階では、福祉関連の求人や就職に関する相談、そして福祉の仕事を学ぶためのセミナーなども実施しています。

東京しごとセンターとは?評判は?

評判

利用者の体験談はどのようなものが多いのでしょうか。

相談後に、自分の希望に沿った求人紹介をしてもらい、履歴書や面接対策などのアドバイスを貰って採用を目指すという流れをイメージすると思いますが、果たしてそのような対応をしてもらえるのでしょうか。

相談者への対応が冷たく、とても就職する気になれないとの声

東京しごとセンターへ就職相談に行った方の多い意見として「アドバイスを貰いに行ったのに、説教されただけだった」といった就職活動の意欲を削ぐ対応をされたというものがあります。

ただでさえ就職活動中は不採用が続くと、気分が落ち込みがちで、他人の言葉に敏感になってしまいます。

厳しい現状を理解しているからこそ、前向きなアドバイスや改善点が欲しいのに、「より好みしているから就職できない」「履歴書の書き方を間違えるなんて世間知らずだ」「既卒ならどこでもいいから早く応募しなさい」というような、こちらの心情を全く考えていない無神経なことを言われる人もいるようです。

2chでは、マニュアル対応中心・お役所仕事みたいな対応をされるという意見もあり、このあたりは公的機関の性質が見え隠れします。2chでは東京しごとセンターを利用した感想はもちろん、その他の情報交換もやっていますので、参考になると思います。

ヤングとその他では相談員の対応が違う?

年齢に応じて窓口が分けられていることに関しては前述の通りですが、もちろん担当する相談員も違います。

その中でもヤングコーナーは、比較的相談者の心情を汲んだ応対をしてもらえるとの評判があります。内容も多く、たとえば「U35」では34歳以下の利用者に向けて、転職のアドバイスや相談の受付を専門として行っていますし、「jobカフェ」就職活動をサポートする場所もあります。

確かに若いうちは働き口がたくさんあり、引く手あまたの状態なのでそこまで厳しいことを言わないのかもしれません。採用される可能性も高いです。

しかしながら、ミドルコーナーやシニアコーナーだからと露骨に対応を変えられてしまうのはいい気分ではありません。もちろん相談員の変更は可能ですから、ミドルやシニアでもヤングを利用したいという希望を出せば、変えてもらえるケースもあるのだとか。ただ、そこまでして東京しごとセンターに相談すべきなのかは疑問が残ります。

もしも、変更したにも関わらず他の相談員にも冷たい言葉をかけられてしまったら・・・その際のダメージも懸念されます。あくまでも対応は人それぞれですので、ちゃんとした人もいるはずですが。

このように、アドバイザーに対する意見は厳しいものもありますが、提供サービスの内容としては、ヤングコーナー・ミドルコーナー・シニアコーナーはどれも充実しています。

例えばシニア向けだと、職業相談だけではなく、支援講習や説明会もあって、役立つ情報も見つかるでしょう。相談員の質は心配ですが、情報収集のためと割り切って利用するのも良いかと思います。

料金不要なので一度行ってみるのもあり

東京しごとセンターはどの施設、サービスを利用しても料金は不要です。若者から高年齢の人までを対象とし、女性の再就職や独立支援、社会保険や年金といった専門的な相談にも対応しています。もちろん求人検索も可能です(しごと検索システム)。お休みは日曜祝日、年末年始だけなので、忙しい人でも土曜日やお盆休みなどを利用して足を運ぶことができます。

さらに、求職者への直接的なサポートだけではなく、働き方・休み方を改善するための助成金事業も行っているので、多方面から支えていることが分かります。

口コミも参考になりますが、利用は無料ですから一度あなた自身が体験してみるのも良いと思います。

youtubeにも東京しごとセンターのチャンネルがありますので、そちらも参考になるでしょう。サポート内容の紹介や、面接対策、印象アップのコツ、コミュニケーションスキルが学べます。

転職エージェントとの比較

転職エージェント

東京しごとセンターでうまく就職できないと感じた人や、不安に思った人は、転職エージェントを検討してみてはどうでしょうか。

転職エージェントを利用して就職先を決めた人は多数存在し、ホームページなどを調べれば具体的な数値も確認できます。さらに転職エージェントをおすすめする理由がいくつか存在します。

転職エージェントのほうが親身である

東京しごとセンターと転職エージェントの大きな違いは公的機関か民間の起業かという部分です。

東京しごとセンターは公的機関なので、売り上げや就職率にそこまで敏感とは言えないでしょう。そのため、良くも悪くも他人事といった対応になりがちです。

しかし、転職エージェントは民間企業です。民間企業だと求人を出している企業からの収入が、会社の利益そのものに直結します。より多くの企業に利用してもらうためには、利用者を増やす必要があるので必死です。

利用者としては就職率・転職率が高い、手厚いサポートをしてもらえるサービスを利用したいと考えるのは当然のことです。

こうしたことから、転職エージェントでは就職活動を行う人の話を親身になって聞き、的確なアドバイスを行うことで満足度を上げるだけでなく、就職できる可能性をアップできるように務めています。

求人内容の質も転職エージェントが上

求人内容自体にも違いがあります。東京しごとセンターで扱っている求人はハローワークと同じく、企業側が掲載費などを支払う必要のない求人内容になります。

掲載コストがかからないということは、求人に経費をかけられない企業からの募集もあることを考えると、世間一般で言うブラック企業の求人も紛れていると思ったほうが良さそうです。

東京しごとセンターの職員が求人すべてを確認しているわけではないので、そうした企業だと知らずに勧められ、採用されたものの、入社後にはじめて労働環境が悪いことに気づくケースもあります。

これに比べて転職エージェントへの求人掲載依頼には相応のコストがかかります。

また、掲載時には転職エージェントから取材や調査の為、実際に企業に出向いています。

このため、転職エージェントの求人はしっかりと実態を把握できている企業の求人だけが集まっており、利用者が安心して応募できるような仕組みができているのです。

まとめ

就活生

東京しごとセンターの評判と転職エージェントとの比較を今回は行いました。

結論としては、やはり東京しごとセンターに出向くよりも転職エージェントに相談するほうが圧倒的におすすめできます。

東京しごとセンターに行き、混雑の中長い時間待って相談したものの、有力な情報もアドバイスも得られず説教だけで終わってしまっては時間の無駄ですし、何よりもやる気もなくなってしまいます。

転職エージェントに登録しておけば、転職エージェント側から連絡を貰えるので待ち時間もなく、登録時の履歴書などからマッチングしそうな案件をすでにピックアップして紹介してもらえるでしょう。

体験談が多い2chや知恵袋などから情報収集するのももちろん大切ですが、転職エージェントの利用は無料なので、ぜひ気軽に利用してみてください。

無料で転職を成功させるたった一つの方法

無料で転職を成功させるコツは、転職エージェントを利用する事です。

転職エージェントを利用する大きなメリットは全部で3つあります。

表に出てこない非公開求人に応募できる
面接のサポートをしてくれる
年収アップ交渉もエージェントにお任せ

1つずつ解説していきます。


表に出てこない非公開求人に応募できる

求人検索をして、気に入った案件がないと諦めていませんか?

実は、転職サイトに掲載されている求人はほんの一握り。

専門性の高いものや良質な案件は非公開の求人として、運営企業が当てはまる人にのみ紹介しているのです。

その大きな理由として挙げられるのが「ライバル企業に知られたくないから」。

求人内容をライバル企業に見られることで、どんな事業をしようとしているのか、どの職種にどれだけの報酬を支払っているかがわかってしまいます。

そこで、重要な仕事やポジションの求人を非公開にして、応募してもらえる人にだけ提供するよう運営企業に求めているんです。

転職エージェントに登録すると、この非公開求人を紹介してもらう事ができるようになります。


面接のサポートをしてくれる

「書類選考は通過するけど、面接でいつも失敗してしまう」そんな悩みを抱えている人はいませんか?

転職エージェントは転職のプロ。

ビジネスマナーから転職業界のトレンド、そして何より企業に関しての情報を多く持っています。

今までの面接で落ちてしまったのは、マナーが間違っていたり、アピールの方法がズレていたのかもしれません。

転職エージェントはマナーの講習ももちろんのこと、応募先企業に合った面接対策も教えてくれます。

あなたの経歴で、どこをアピールポイントとすべきか、想定される質問から事前にどのように回答すれば良いのかも一緒に考えてくれます。

エージェントと面接の練習をしておけば、本番で緊張することも少なくなりますね。


年収アップ交渉もエージェントにお任せ

とてもやりたい仕事でも「年収がもう少し良ければ…」「条件がちょっと合わないかな」と思うことも少なくありません。

そういった時に自分から企業側へ言い出すのは難しいですよね。

しかし転職エージェントなら、そんな交渉も快く請け負ってくれます。

自分で転職活動をして応募していると、どうしてもあなたが立場上弱くなりがち。

これを利用して、ブラック企業などは最低限の年収や条件交渉をしてくることもあり、結果的に不利な転職になってしまいます。

年収アップやキャリアアップのために転職活動をしている方にとっては、転職エージェントは大きな力となります。

他にも転職エージェントは求人紹介、相手企業への連絡、面談などの日程調整等も代わりにやってくれるので、自分は転職に集中する事ができますよ。
以上3点が転職エージェントを利用する大きなメリットですね。


元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選

元転職エージェントの私から見て、無料で使えてオススメできると感じた転職エージェントは以下の2つです。

どちらがオススメなのか?と聞かれたら、私は両方とも登録することをおすすめしています。

実は、非公開求人は運営会社ごとの差が出る部分なので、2社のエージェントに希望条件を出すと、同じ案件はほとんど出てきません。

単純に2倍の非公開求人を見ることができるので、良い条件の仕事を見つけやすくなります。(※どちらも登録は3分程度、完全無料で利用できます。)


1.DODA 2人体制での手厚いサポートが魅力

DODAは「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」の2人体制で行う、手厚いサポートが魅力です。

キャリアアドバイザーは電話面談やカウンセリングを通して、あなたにあった職業選択や、キャリア開発のアドバイスを行ないます。

これに対し、採用プロジェクト担当は、求人情報や企業情報の提供、面接や書類作成のサポートなどを行います。

他社では1名で行う為、仕事が雑になりやすい傾向がありますが、2名体制で行う事で質の高いサポートが受けられます。

求人案内も早いので、なるべく早く就職したいと考えている人には、DODAがオススメですね。

DODA公式サイト:https://doda.jp


2.リクルートエージェント 求人数は業界ナンバー1

リクルートエージェントは人材紹介業界最大手の「リクルート社」が提供するサービスです。

現在20万件以上の求人が登録されていますが、ホームページから探せるのは3万件程度で、残り80%は非公開求人となっています。

リクルートエージェントに登録することで、17万件を超える非公開求人の紹介を受ける事ができます。

他社と比べても求人数が圧倒的に多いので、就職を考えているなら必ず登録しておきたいサービスです。

リクルートエージェント公式サイト:https://www.r-agent.com

就職後に後悔しないように、この2社は必ず抑えておきましょう! 

 


東京しごとセンターとは?サポート内容Q&A

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説明会・セミナー・講座はどんなものがあるの?

転職や就職活動は、当然求人情報をチェックすることがメインで活動していると思いますが、求人情報を平行して勉強すべきことも色々とありますよね。

東京しごとセンターでは、説明会・面接会・セミナー・各種講座・模擬面接を定期的に実施しています。講師もその道のプロを招いているので、濃い情報収集が可能。ちなみに、過去にはパソナテック(エンジニア向けの派遣・転職サイト)の社員によるセミナーを開催したことも。また、東京しごとセンターの職員が実際に取材した企業を紹介している「企業情報コーナー」では、面接時の自己PRなどに役立つリアルな情報を提供してくれます。

・年齢別の合同説明会
・求人票を読み解くセミナー
・集団討論(グループディスカッション)対策
・企業研究セミナー
・合同面接会
・新卒応援プロジェクト(面接対策、企業説明会など)
・仕事と就職活動を両立するためのセミナー
・半年以上、就職・転職活動をしている人向けのセミナー 等

求人票を読み解くためのセミナーって面白いですよね。求人票からその企業が求めている人材を研究し、企業側の意図を知ることができるのだとか。

こうしたセミナーや説明会は年齢別になっているのですが、その他にも女性の再就職(女性テラス)をサポートするためのプログラムも用意しています。

PC講座や経理や事務の基本講座があったりと、再就職を後押ししてくれます。パソコンの操作に自信がない人は特に就職先が限られてしまうので、PC講座は非常に役立つと思います。資格取得をするための講座などは行っていませんが、東京しごとセンターのリンク集からサポートしている団体・組織の一覧を確認できます。

セミナーのスケジュールについては東京しごとセンターのサイトからpdfファイルで確認できるようになっています。申込方法は、アドバイザー経由と直接申込とがあるので確認しておいてください(日にちや時間など、詳しくはpdfに記載されています)。

ちなみに、東京しごとセンターには会議室(セミナー室)もあって、こちらは有料で貸し出しを行っています。利用料金の例を挙げると、定員51人であれば午前中(9~12時)で4900円。また映写装置などの貸し出し(別途料金がかかる)も行っています。また、地下講堂であれば最大300人まで収容できます。

おすすめのセミナーは?

タイトルからして魅力的なセミナーはいくつもありますが、面白そうなのをひとつ挙げるとしたら「ものづくり企業就職セミナー」でしょうか。実際にものづくりの現場で働いている職人さんを呼んでいるので、仕事内容の説明ひとつをとっても、非常に濃い話になっているはず。

ものづくりの世界に興味があって、条件に当てはまる人はぜひ参加してみてください。

合同就職面接会って何?

東京しごとセンターの合同面接会は、正社員として採用を希望している企業が15社くらいが集まります。入退場自由、予約も不要です。

参加するメリットは企業の情報収集ができること。また、その場で面接を受けられるので、希望する職種や企業がはっきりしている人にはおすすめです。

障害者向けのサポートはある?

発達障害・身体障害・うつ病など、働く上で支援が必要な人に向けてのアドバイスを行っています。東京しごとセンターの5階にある「障害者就業支援情報コーナー」では、次のような相談を受け付けています。

・住んでいる地域で受けられる支援の案内
・体調や状況に合わせた相談先の紹介
・障害者手帳についての説明
・障害の特性についての参考資料を提供
・就活セミナーの実施 など

東京しごとセンターでは求職活動はできないのですが、困っていることを周囲に説明できないという人でも、アドバイザーに状況を整理してもらえるので安心して話ができるでしょう。

たとえば、発達障害のある人なら年に6回ある就活セミナーがおすすめです。
話し方や伝え方、働き続けるために必要な話し合い方などがセミナーに盛り込まれていますので、初めての人も安心して参加できるでしょう。

発達障害はコミュニケーションで悩みを抱える人が多いですから、どうしたら働きやすくなるかを考える良いきっかけになるでしょう。就活セミナーは毎回内容が異なりますので、事前に確認のうえ参加してください。

診断はまだ受けていなくて、うつの傾向があるかもしれないという個人の判断であっても相談は可能です。

障害者本人だけではなく、保護者が対象の講座もありますので、詳しくは東京しごとセンターの職員に確認してください。

若者向けのサポートはどんなものがある?

34歳以下の人は、東京しごとセンターのヤングコーナーで次のようなサポートを受けられます。
・内定までアドバイザーがついてサポートしてもらえる
・面接練習や就活の基礎など、講座やセミナーの開催される
・企業説明会や交流会への参加できる
・WEB会議システムを利用したカウンセリングを受けられる(ネットキャリアカウンセリング)
・医療事務などその道のプロに直接話が聞ける(しごと研究)

若者といっても状況や環境は様々ですから、学生向け、既卒・第二新卒向け、アルバイトから正社員を目標にしている人向けなど、それぞれに特化したサポートメニューがあります。

履歴書の書き方や証明写真の撮り方までアドバイスがもらえる点も助かります(応募書類を作成する専用のパソコンもあります)。また「しごと研究」では、自分が興味のある業界の知識を深められたり、働き方を考える良いきっかけになるはず。

新卒だと分からないこと・初めてのことだらけで就職活動をどう進めていけば良いのか迷うことも多くなりますが、専任のアドバイザーがいれば安心できるのではないでしょうか。

また、「若者正社員チャレンジ事業」への挑戦もおすすめです。参加企業の協力で正規雇用に向けてのセミナー+実習が受けられるというもので、一定の条件をクリアできればキャリア習得奨励金が支給されます(実習期間は約20日間で1日あたり5000円の奨励金が支給される仕組み)。その他にも、東京しごとセンターのサイトでは、職業訓練に関する行政の取り組みも紹介していますので、気になる人は確認してみてください。

ちなみに、利用者の口コミによると、証明写真はプロのカメラマンに撮ってもらったほうが良いのだとか。そうした細かい部分も含めて相談できますよ。

働くことに不安があるなら

東京しごとセンターのヤングコーナーでは「ワークスタート」と言って、働くことへの不安を軽減するためのセミナーを行っています。ひきこもり・ニートの状態を悩んでいる人は、ひとつの良いきっかけになると思います。

ポイントは、いきなり転職・就職活動をするのではなく、順を追って少しずつステップアップしていく点。34歳以下なら誰でも参加できますので、ワークスタートで人生を変えるきっかけを掴んでください。

ひきこもり歴が長い人ほど、こうしたサービスの利用が必要になりますから、自分一人でどうにかしようとせずぜひ頼ってください。

また、今現在は働いているものの、トラブルに巻き込まれてしまって不安を抱えている人については、東京しごとセンター9階の労働相談情報センターを活用してください。

お休みや残業時間などの労働相談には幅広く対応してくれますし、労働法に関する資料の貸し出し、精神的な悩みに対してもサポートしています。

ただし、在宅ワークについては東京しごとセンターによるサポートはありません。まずは在宅ワークからと考えているなら、クラウドソーシングを検討してみてください。

女性向けの再就職サポート「女性しごと応援テラス」

東京しごとセンターでは女性しごと応援テラスという窓口を用意しています。これは、結婚や出産・子育て、介護といった家庭での役割と仕事の両立を応援するためのサポートを行っています。

求人検索はもちろん職員に再就職への不安なども相談できますし、パソコンも無料で借りることができるので、女性テラスの活用はおすすめです。

東京しごと塾って何?

東京しごと塾とは、30~44歳を対象にしていて、正社員を目指すためのプログラムになっています。これまで正社員の経験がないという人におすすめです。東京しごと財団(東京しごとセンター)から委託され、株式会社インテリジェンスという所が運営しています。

しごと塾のおすすめポイントは、正社員として働くためのスキルが身に付くのはもちろん、支給要件を満たせば1日5,000円の就活支援金があるのも嬉しいです。

整った環境の中で、実習メインで働きながら学ぶ3ヶ月間を過ごし、即戦力になるためのスキルが身に付きます。

しごと塾を利用する条件は、申込時に正社員として働いていないこと・最近1年以内に、正社員の職歴が半年を超えていないこと・・・の2つになります。

ちなみに、委託先のインテリジェンスは、人材派遣や求人サイトの運営など、就職や転職に関するサービスを幅広く運営している会社ですから安心してください。

予約は必須?

東京しごとセンターはネットや電話予約の必要はありませんが、利用登録は必要です。総合相談窓口へ行き、利用者申込書に必要事項を記入したら、すぐに相談できます。初回は、利用方法についての説明や利用者の話を聞いた上で、適しているサービス窓口を紹介してもらえます。相談後はしごとセンターカードが発行されます。

よりスムーズに手続きを進めるなら、東京しごとセンターのサイトから仮登録をしておくと便利です。仮登録番号を発行してもらえるので、来所時に提示するとすぐにサービスの利用が可能です。

利用登録時に必須の書類はありませんが、転職・就職についての相談ですから、履歴書や職務経歴書を持参したほうが、濃いアドバイスがもらえるでしょう。

また、電話相談も可能(TEL:03-5211-1571)なので、直接出向く前にどんな所か知りたいならそちらも利用してみてください(日曜祝日、年末年始はお休み)

イベントやセミナーについては、事前予約制で先着順というものも多いですので、興味のある人は東京しごとセンターのサイトのカレンダーで、イベントスケジュールを確認してください。

職業適性検査を受けられる?

東京しごとセンターでは、求職者を対象に職業適性検査および、適正相談を受ける事ができます。

職業適正検査は2種類あってそれぞれ予約が必要ですので、詳細は電話相談か、メールを利用してください。基本的にはどちらの検査も1時間程度で終了し、その後結果を説明してもらいながら適性相談という流れになります。

また、ヤングコーナーではコンピューターによる適職診断を受けることも可能です。

職業適性検査の種類

VPI職業興味検査・・・160種類の職業ひとつひとつに、興味や関心があるかを直感で答えていくことで、自分がどんな職業に興味があるのかを知る検査

GATB検査・・・9つの能力を測定するにあたり、制限時間内にできるだけ多くの問題に答えていく検査

DPI検査・・・営業、サービス、総務、人事といった職業の適正を判定するための検査

NPOで働きたいのだけど相談できる?

東京しごとセンターでは、NPOで働いてみたい、自分で設立したいという人の相談も受け付けていますので情報収集に活用してください。また、3日間、NPOスタッフを体験できるサポートもあるので、そちらもチェックしておくと良いでしょう。

福祉の分野への就職については、東京しごとセンター7階の「東京都福祉人材センター」を利用してください。

福祉全般の就職相談や、求人紹介、情報収集、あっせん、面接対策、セミナーの受講といったサポートが受けられます。

起業相談もできる?

東京しごとセンターでは起業といった専門的な分野でも相談できます。たとえば、起業で必要となる手続きや事業計画の立て方、資金の集め方、助成金についての相談、業界の情報収集などに役立ててください。

駐車場・駐輪場はある?

車を利用するなら地下の有料駐車場がありますし、バイクも1日500円で停めることはできますが、駐輪場はありません。一番近い所だと徒歩2分くらいで水道橋東口駐輪場がありますのでそちらを利用してください。

→東京しごとセンター(飯田橋)の地下駐車場

営業時間は8~22時/15分ごとに100円/最大で1800円/宿泊は300円/高さ制限210cmまで

公務員志望の人向けのサポートはある?

過去のセミナーやイベントを遡ってみると、公務員志望の人が対象となった模擬面接や相談会がありました。イベントとなると不定期になりますが、個別相談は可能なのでまずは問い合わせてみると良いでしょう。

公務員試験の多くは30歳未満と年齢の上限が設けられていますので、早ければ早いほど転職活動には有利です(中には40歳未満とする試験もありますので確認してください)。

→公務員志望の人向けの面接対策

東京しごとセンターでは、公務員を目指している人向けに模擬面接講座を実施。3回の実習を通して、公務員の面接対策や発声、表情の作り方、身だしなみなどが学べます。

グループディスカッション対策はできる?

東京しごとセンターでは、グループディスカッション対策も行っています。グループディスカッションは多数の企業で行われていますが、コミュニケーションの取り方や採用基準がいまいち分からなくて一人で対策するのは難しいです。

過去のセミナーを確認すると、34歳以上を対象にしたグループディスカッション対策を実施していました。セミナーは不定期ですから、まずはスケジュールを確認してください。

東京しごとセンターで失業認定の活動はできる?

失業認定とは、求職活動はしているものの、就職先が決まらないことをハローワークに認めてもらうことであり、認定されることで失業手当を受け取ることができます。

この認定についてはハローワークで行う必要がありますが、東京しごとセンターでは求職者がセミナーを受けた場合、求職活動実績として認められています。

学生も利用できる?

東京しごとセンターのヤングコーナーは、学生さんも利用できます。専属アドバイザーがついて、一人ひとりに合ったサポートを受けられます。

例えば、どんな業界で働きたいかがはっきりしているのであれば、対象の企業と関わりが持てる説明会への参加や、求人情報を提供してもらえます。

コミュニケーション能力に不安がある学生さんへは、苦手意識の克服に向けてプログラムを紹介しています。

退会方法を教えて

東京しごとセンターは無料で登録・利用できますから、退会する必要は特にありませんが、もう利用しないのに個人情報がそのままになっているのは気になるという人はいると思います。東京しごとセンターに登録した個人情報は、利用しなくなった3年が経過すると消去される仕組みになっているので安心してください。

もちろん個人情報の扱いに関しては相談も受け付けていますので、すぐに退会したい場合は問い合わせてみましょう。

P-jobってなに?

東京しごとセンターの評判や口コミなどをネット検索していると、「P-job」というログインページがあります。これは、ミドルコーナー(30~54歳向け)で使われるもので、登録すると各種セミナーの申込や求人検索、便利ツールの提供などを行っています。

東京しごとセンターミドルコーナーの利用者であること、担当のアドバイザーと定期的に面談をしていることが登録条件になります。