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百貨店で働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

豊富な品揃えと親切な接客、高級ブランドの販売などで人気の百貨店。今回は百貨店の仕事内容から必要なスキル、注意すべき点などを紹介していきます。

百貨店とはどんな職場なの?

百貨店とはそもそもどのような職場なのでしょうか。仕事内容やどんな分野の経験が生かせるか、年収を調べてみました。

接客業では質の高いサービスを提供しなければならない

百貨店の接客業では一般的な接客に比べて、より質の高いものを求められます。理由としては、まずお客様と1対1で会話することが多く、販売スタッフとして相手の質問にキチンと答えられる知識が必要です。

顧客単価も高いため、売上に貢献するためには1人1人丁寧に対応しなければいけません。他の要因としては年配の方もお客様に多いため、言葉使いや接客態度に注意する必要があります。

販売しているものも安いものではないため、従業員としてただ販売業務をこなすのではなく、「ここでなら安心して購入できそう」という気持ちにさせることが大切です。

外国人観光客にも人気があり、語学力があると生かせる

百貨店は近年の観光客による爆買いなどの影響もあり、外国人と会話する機会が増えています。

昔ほど爆買いという言葉は聞かなくなりましたが、今でも百貨店の売上に外国人観光客の貢献があることは間違いなく、語学力があるとよいとされています。

同じ販売職でもこの業界で働くなら、英語はもちろん、中国語や韓国語などを学んでいると活躍の場が広がります。

接客以外にも総合職やバイヤーといった仕事もある

百貨店では接客・レジスタッフ以外に、百貨店の経営や管理を行なう総合職や買い付け担当となるバイヤーの仕事もあります。

どちらの仕事も裏方ではありますが、百貨店で働いているというネームバリューや安定感、やりがいがありますから、魅力な仕事です。

一時期は経営不振が相次いでいたものの、今では落ち着きを取り戻している

百貨店と言えば一時期閉店や合併などの騒動が相次ぎ、世間を賑わせましたが今では安定感を取り戻しています。先程述べたような外国人観光客の増加もありますが、百貨店の経営努力もありました。

高級品志向だけでなく、若者向け商品の取扱いやデパ地下グルメの拡充、期間限定イベントの開催といった手法で、今まで来店するのに高いイメージのあったハードルを下げることに成功しました。

これによって百貨店離れを食い止め、リピーターの獲得に繋がっていることも大きいようです。

平均年収は300万円~500万円だが、都心部では600万円以上も狙える

百貨店で働いた際の平均年収は300万円~500万円と言われています。

職種や年齢によっては個人差が生じますが、ある程度勤務年数に応じて収入が上がることも少なくありません。

ただ、勤務地での差は大きいようで、地方と都心部では100万円以上の開きがあることも。

また、月給だけでなく賞与の有無でも差が開きますから、百貨店で働きたい場合は、可能な限り売上の高そうな都心部や人口密集地で勤務したほうが高年収に繋がりそうです。

百貨店で働くにはどうすればいいの?

百貨店で働く方法を3つ紹介していきます。百貨店には様々な仕事があるので、未経験から働けるものや経験を生かしてステップアップできる職種まで幅広いです。

未経験でも接客業に適正があればチャンスあり

未経験で百貨店の仕事をしたい場合は接客スタッフでの募集に応募することになるでしょう。

接客業の販売経験があれば生かせる場面も多いですが、社会人マナーや一般常識があればマニュアル通りに仕事を覚えることで未経験でも販売員の仕事ができるようになります。

総合職は経験がある方が望ましい

接客業以外の総合職やバイヤーの仕事を希望する場合は、営業職や流通業といったそれに関連する仕事の経験があることが望ましいです。

未経験者歓迎の募集もありますが、第二新卒や若手の育成を目的としていることが多く、30歳を過ぎてから全くの未経験で転職するのは厳しいかもしれません。逆に今までの経験を生かせる可能性があれば、チャンスは大いにあるでしょう。

普段から言葉使いや態度を気にしている人に向いている

百貨店での仕事は言葉使いや勤務態度を厳しくチェックされますので、緊張感を持って仕事に従事できる人に向いています。

今までこうしたことに無頓着だった人にとっては仕事以外に覚えることや気をつけることが多いため、研修制度がしっかりしている会社でも慣れるまでに時間はかかるでしょう。

逆にそうしたことに日頃から気をつけていて、周りからも評判がいい人は苦労が少なくて済むでしょう。

百貨店で働くために注意すべきこと

百貨店で働くために覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。

具体的にはアパレルショップなどに比べて年収がかなり高いというわけではないこと顧客からのクレームも多いこと、そして、プライベートでも美容や身なりに気を使わなければならない店舗もあることです。それぞれ紹介していきます。

アパレルショップなどに比べて年収がかなり高いというわけではない

百貨店の接客スタッフは、一般的なアパレルショップの店員などに比べて年収が高いイメージがありますが、そこまで差があるわけではありません。

接客の仕事の他にも注意すべき点や気をつけないといけないことが多い割には、収入に差がないため「接客業は苦ではないけど、百貨店では働きたくない」という人もいるほど。

労働環境が自分の性格や考え方と合っているかどうかが大きなポイントになりそうです。

顧客からのクレームも多く、神経質になることも

百貨店では高齢の方からクレームを寄せられることが少なくなく、売場でお叱りを受けることがあります。

たとえスタッフ同士の人間関係が良好であっても、クレーム対応が非常に辛いと感じる人が多く、ストレスで辞めてしまう人もいます。1人1人と会話する機会が多い分、嫌味や愚痴を長時間話すお客様と接することになると、延々と苦痛な時間が続きます。

そうしたことをうまく受け流すことができるのであれば続け易い仕事といえますが、そうでない人は精神的な苦痛が膨らみ神経質になってしまい、仕事を続けること自体、難しくなるでしょう。

プライベートでも美容や身なりに気を使わなければならない店舗もある

百貨店は店舗のイメージや上品さを売りにしていることもあるので、仕事中以外の出勤時や退勤時の身なりにも気を使わなければいけません。

店舗の中では制服でいることが多いのですが、終わった途端に気のない格好をしていると「普段はあんな格好をしているんだ」「イメージと違ってなんだかがっかりした」と思われてクレームを付けられる原因にもなりかねません。

また、女性は美容やファッション関連の接客を担当する際には自分自身もそうしたことに気を使っておかないと「人にはいろいろ言うわりに自分は全然できていない生意気な店員」と思われてしまいます。

年配の方はそうしたことを直接言ってくることがあるので、気を使うことが多い職場と言えます。

まとめ

百貨店はブランドイメージの回復により、転職でも人気の企業となっています。未経験でも働ける仕事もあるので、狙い目だと思います。