営業職と言えば様々な企業で商品やサービスを売り込む最前線として活躍する仕事ですが、実際はどんな業務内容なのでしょうか。仕事の特徴や転職の際のポイントなどを解説していきます。
営業職とはどんな仕事なのか？
IT業界、不動産業界、飲食業界など、あらゆる業界で必要とされる営業職。具体的に営業職の仕事はどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、営業の種類や業務内容を紹介します。
自社の商品やサービスを売り込む仕事
営業職の最優先ミッションは自社の商品やサービスを顧客に売り込みを行なうことです。
売り込みを行なうものは企業によって異なりますが、実際の製品を扱う有形商材の場合と保険や広告、金融、人材などのサービスやシステムなどを扱う無形商材の2種類に分類されます。
顧客へのアフターフォローや窓口担当も行なう
営業職の仕事は商品を売って終わりではなく、多くの場合その後のアフターフォローも行ないます。こうしたアフターフォローから顧客との関係が生まれ、新たな受注を生むことも多くあるため、重要な仕事の一つです。
このほかにも新規の問い合わせへの対応も営業が行なうことがあり、電話やメール対応でアポ取りをし、相手方に訪問して売り込みをする仕事もあります。
営業にはルート営業や飛び込み営業、テレアポなど様々な方法がある
同じ営業でも中小企業か大手企業かだけでなく、業種によっても仕事内容は変わりますが、営業はルート営業、飛び込み営業、テレアポというような3つの方法が代表的です。
ルート営業とは決まった訪問先を巡って商品の案内をしていく方法。顔見知りやすでに取引のある顧客や取引先を回るため、新人や中途採用者のOJTとして先輩社員と同行して営業のやり方を学ぶ機会にもなっています。
飛び込み営業は新規の企業や個人の家にアポ無しで訪問する方法です。こちらは非常に難易度が高く、近年の防犯意識の高まりもあり、話を聞いてもらうだけでも一苦労。
もし話をできる機会があったとしても1回で興味を惹けないと契約・販売のチャンスを失ってしまうため、ベテランの営業でもなかなか受注までこぎつけるのは難しいとされています。
テレアポはその名の通り、電話で顧客になりうる企業や個人宅に電話をして、訪問の機会を作る方法です。こちらも飛び込み営業と同様に難しいですが、飛び込み営業のように足を使って行なう作業ではないため肉体的な疲労は少ないでしょう。
自分の成績に応じて年収を上げることも可能
営業職の年収は新卒や未経験者だと200万円～300万円ほどですが、この他にインセンティブによる収入を得る方法があります。
インセンティブとは自分の営業成績に応じて加算される報酬のようなもので、成果を出し続けると努力次第でベースとなる月収と同じかそれ以上のインセンティブを得ることも可能です。
インセンティブを含めると20代後半で年収1000万円に届く営業担当者もいるとのこと。実力主義で自分の実績を直接収入に反映させたいと考える人にはぴったりかもしれません。
営業職になるために必要なことや勤務環境は？
営業職として働いていくためにはどんな資格やスキルが必要なのでしょうか。求められる能力やスキルから残業時間などの勤務環境を調べてみました。
コミュニケーション能力は必ず必要になる
営業職で最も必要とされるのはコミュニケーション能力です。
営業職で成功するためには、説明だけでなく、クライアントの希望や本当に必要としているものを考え、親身になって話を聞くことも大切。さらに社内の担当者ともコミュニケーションを取る機会も多いです。
例えば商品について詳しく聞くためには社内の技術部門や開発担当者と話をしなければいけません。営業が勝手な判断で大量の受注を取ったものの、社内的な生産能力が追いつかずトラブルになるといったコミュニケーション不足が引き起こす損失もたびたび聞かれます。
常に報告や相談を怠らず、顧客には必要なアピールをしていくといった高度なコミュニケーション能力が求められます。
自分が売り込む商品やサービスを熟知する理解力や興味
営業をするにあたって自分が売り込む商品をしっかり知っておくための理解力やそのものに対する興味も必要です。
興味がなければ情報収集も理解することも難しくなり、うまく商品をアピールできません。探究心や理解力も必要ですが、大前提として営業職に転職する時には、自分の会社が扱う商品に興味を持てるかといったことも重要です。
専門知識を持っていれば、説得力も増しますから、自分の好きな商品を取り扱っている職場を選ぶのも大切なのです。
企画や提案を行なうセンスも問われる
営業の仕事でうまく商品をアピールするには企画力や提案力も試されます。
1回の訪問で受注を取れることはほぼなく、数回のプレゼンテーションや提案を経て契約に結びつきます。
このプレゼンテーションでいかに顧客に商品が必要で、契約すべきかをアピールしなければならないため、企画書や資料の作り込みも大切な作業です。ここで問われるセンスもOJTなどを通じて成長するチャンスがあります。
残業時間は多くなりがち
営業職の残業時間は比較的多いとされています。
この理由としては通常の勤務時間である夕方ごろまでは外回りの営業活動や顧客対応などに費やすことが多く、残業時間から翌日の営業に使う資料や報告書の作成を始めます。
そのため必然的に残業をしないと業務を進めることができないため、日々の残業時間が重なり、結果として残業時間が長くなってしまいます。
営業職の求人は多いので有名企業に転職したいなら狙い目
営業職の求人は企業ごとにそれぞれ必要とされるため、数多く掲載されています。
未経験でも応募可能な案件も多数見受けられ、年間を通じて募集があります。キャリアアップのために有名企業に転職したいと考えている人には狙い目と言えます。
営業職への転職を目指す際の注意点
営業職への転職を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。
1つ目は精神的に厳しい環境になること、2つ目は土日なども接待が入り、プライベートな時間が少なくなること、3つ目はアクティブに動く体力も必要になることが挙げられます。
精神的に厳しい環境になることも
営業の仕事は訪問先で断られることや時に厳しい意見を言われることがあるため、精神的な強さが必要です。何度断られてもめげずにチャレンジできる精神力や目標がないと、長くは続けられない仕事です。
土日なども接待が入り、プライベートな時間が少なくなることがある
営業の仕事は状況によって土日などの休日にも接待などの予定が入り、プライベートな時間は少なくなりがちです。
20代前半で仕事に打ち込める環境や気持ちがある人には向いているかもしれませんが、自分のプライベートや家族との時間を大切にしたいと考えている人にはおすすめできません。
アクティブに動く体力も必要になる
営業職は体力勝負とも言われるほど、体力も必要とされます。
ルート営業や飛び込み営業では足を使って回ることも多く、顧客訪問も場所によっては長距離の移動を強いられます。こうした日々が続くため、体調管理と基礎体力に自信のない人は続けることが難しいでしょう。
まとめ
様々なスキルなどが求められる営業職ですが、未経験でも応募可能な案件も多く、実力次第では年収アップも可能な魅力的な職種と言えます。
しかし、未経験で営業職を狙う人も多く、自己PRや志望動機をうまく考えるのが難しいと悩んでいませんか？そこで少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために、転職エージェントを利用してみましょう。
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