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カードショップで働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

子供から大人まで楽しむことができるゲームとして人気のあるトレーディングカード。

遊戯王やマジック:ザ・ギャザリング、デュエルマスターズなどが有名です。今回は、カードショップでの仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。

カードショップの店員はどんな仕事をするの?

カードショップではどのような仕事をするのでしょうか。業務内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。

商品の陳列やレジ打ち

カードショップの業務は通常のショップ店員と同じで、レジ打ちや商品の品出し、陳列を行ないます。少し違う部分といえば取り扱う商品数がとにかく多く、管理が大変な部分です。

新しいキャラクターが次々登場しますし、1枚数十円のカードから高額になるものまで種類が多く、日々変動する相場のデータをしっかり把握することも仕事の内。

トレカ好きな人にとっては、趣味も兼ねながら楽しんで覚えることができるでしょう。

カードの買い取り査定対応

カードショップでは買い取り査定も大きな仕事です。ショップによりますが、中古カードの販売が利益の大きな比率を占めています。

経験と知識から的確に査定を行い、販売価格を決めるまでの流れはとても重要な業務です。

また、カードの価格は上下が激しく、需要が高まると一気に価格が高騰しますし、何らかの原因で価値が下がることもあります。

このあたりは経験や勘、新商品の情報などを加味して査定しなければなりませんし、在庫管理も関わってきます。これは、トレカは在庫状況によっても価格が変動するためです。

日々の買い取り価格と販売価格をチェックするとともに、厳しい目でカードの査定を繰り返す作業は簡単ではありません。

店舗で開催されるゲーム大会の運営管理

多くのカードショップはカードの販売だけでなく、ゲームの大会も開催しているので、スタッフはその運営管理を行ないます。

これは購買意欲を高めると共にリピーターを増やすといった効果を狙った施策のひとつ。ただのゲーム大会といっても、いい加減な運営をしてはいけません。スタッフはゲームスペースを清潔で使いやすいように管理し、大会の審判も担当します。

カードゲーム業界の業績は悪くはない、世代を超えたコミュニケーションツール

カードゲーム業界は好調と言われており、スマートフォンゲームがこれだけ普及しても、人気は健在です。

家庭用ゲーム機やゲームソフトの売り上げはスマホゲームの登場により、少なからず影響を受けていますが、カードゲーム業界はデジタルゲームではないことが幸いしたのでしょう。

トレカの種類によって差異はあるものの、全体的に固定ユーザーや新規顧客数が安定しています。

また、ネットゲームの普及で希薄になりがちなプレイヤー間のコミュニケーションに至っても、トレカが一役買っています。

カードゲームは常に相手と話しながらプレイするため、コミュニケーションツールとして子供から大人まで世代を超えて楽しめる遊びです。

年収は200万円~400万円ほどと高くはない

カードショップ店員の年収は低いと200万円程度、店長などの役職で400万円ほどです。一般的なショップ店員というカテゴリーで考えると、時給・給与にさほど違いはないでしょう。

カードショップで働くにはどうすればいいの?

カードショップで働く方法を具体的に見てみましょう。そもそも興味がなければ働きたいと思わないでしょうが、好きという以外にも必要なスキルなどを紹介します。

カードゲームの知識がある程度必要

カードショップで働く際には、未経験歓迎で募集されていたとしても、ある程度はカードゲームの知識が問われます。

すべてのゲームに精通する必要はありませんが、現在進行系で遊んでいるものや昔触ったことのあるゲームが多いほど、採用される可能性が高まります。

こうしたカードに関する知識は、陳列の際の仕分けや買取、ショップが主催する大会など、あらゆる場面で必要になります。

コミュニケーション能力や接客経験があったほうが有利

好きというだけで採用されることもありますが、アルバイトでもいいので、接客業務の経験者だと有利になるでしょう。

販売でも買い取りでも当然人と接するため接客経験を活かせますが、大会の運営などでお客様と話す機会が多いことを考えると、より高いコミュニケーションスキルが求められます。

勤務時間が遅めになる可能性があるので、そうした環境でも働けること

カードショップの営業時間は職場によってバラバラで、特に注意すべきなのは遅くまで開いているお店が多いことです。

朝からカードショップに訪れる人は少なく、お昼頃から子供や学生などで賑わうため、営業時間を一般的なショップより遅めにしているのです。

これに伴い自身の勤務シフトによってはお昼から夜間までといった夜型の勤務になることもあり、変則的な生活でも問題なく働ける人が向いています。

カードショップで働くために注意すべきこと

カードショップで働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。

具体的にはカードショップによって売り上げがまちまちで年収アップが難しいこと、常に知識を蓄える必要があり、好きでないととても続けられないこと、そして、お客様とのトラブルやクレーム対応が必要になることです。それぞれ紹介していきます。

カードショップによって売り上げがまちまちで年収アップが難しい

カードゲーム業界自体は売り上げが好調だとお話しましたが、店舗単位で見ると大きな売り上げを出す店舗はそれほどありません。

このことから、ほとんどの店舗で定期的な年収アップはなかなか見込めず、あくまでも趣味の延長で楽しみながら働ける人に向いている職業と言えます。

常に知識を蓄える必要があり、好きでないととても続けられない

カードショップの仕事は買い取りや値付け、大会開催に必要なルールなど覚えなければならないことが多く、常に自分から積極的に勉強していなければなりません。

根本的なルールも定期的に改定があり、最新のルールを覚えておく必要があります。

それだけでなく、ゲームによっては全国大会の結果や最新商品の内容によって変動するカードの需要を追わなければ、売り上げに大きく響いてきます。収入面に期待ができないこともあり、興味がなければ続けることは難しい仕事です。

お客様とのトラブルも少なくない

カードショップではお客様とコミュニケーションを取る機会が多いため、トラブルも少なくありません。

買い取り価格への不満や大会運営へのクレーム、練習場所でのお客様同士のトラブル対応と対処しなければならない事案が多いです。

こうした際の対応をうまくできなければ、お店の評判が下がってしまうでしょう。人間関係を良好に築いていくスキルも必要な仕事です。