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インテリアコーディネーターになるためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

住宅や商業施設の店舗といった場所の空間デザインを行なうインテリアコーディネーターの仕事はどんなことをするのでしょうか。

今回はインテリアコーディネーターの仕事内容から必要なスキル、注意すべき点などを紹介していきます。

インテリアコーディネーターとはどんな仕事?

インテリアコーディネーターにはそもそもどのような仕事があるのでしょうか。仕事内容やどんな分野の経験が生かせるかを調べてみました。

家の内装に関わるデザインや店舗イメージの決定

インテリアコーディネーターは家・商業施設の内装やイメージの構築を行ないます。

室内のデザインはそこに訪れる人に気分や居心地を左右し満足度を高めるため、照明器具の種類や機能性、キッチンの設備など、インテリアに関するあらゆる専門知識を駆使。時代に沿ったコーディネート力が求められる仕事です。

そうしたインテリアのデザインを自ら考案し提供することがインテリアコーディネーターの仕事になります。

主に住宅や家具などを扱う企業での需要が高い

インテリアコーディネーターの活躍の場は住宅を販売する企業や家具メーカー、建築会社などがあります。顧客やクライアントからの依頼に沿ったデザイン案を作成することもあれば、企業のイメージを決めるブランディングまで、手がける範囲は様々。

東京オリンピックや大阪万博などを控え、今後も様々な場所で新しい商業施設やマンションの建築が進んでいくと思われる国内でも高い需要が期待されます。

オートメーション化が進んでも必要とされることの多い仕事

インテリアコーディネーターはオートメーション化の進む現代において、替えのきかないポジションです。

AIなどの高度な情報を利用しても人の感覚や流行の最先端を予測することは難しく、センスや自分なりの世界観が必要とされます。

そうしたものは機械ではなく、実務経験が豊富な人間のほうが顧客の理想的な生活空間を提供できるため、貴重な人材として求められる職業だといえるでしょう。

有名になれば独立することも可能

インテリアコーディネーターは知名度が上がると独立することも可能です。

それまでは紹介してきた住宅や家具メーカーでの勤務になりますが、経験を積んで有名になると、あなたのセンスをブランド化することができます。

そしてデザイン事務所などを設立し、有名なプロジェクトに関わることができれば、年収1000万円以上も夢ではありません。

年収は300万円~500万円ほどと、少し高い水準

インテリアコーディネーターの平均年収は300万円~500万円ほどと一般的な会社員よりも少し高い水準となっています。

理由としては資格の有無や手がける業務の内容によって評価がされやすく、年収も上げやすいことがあります。専門家としての能力や業績を上げることで収入が高くなるため、年収アップを目指したい人には向いている仕事かもしれません。

インテリアコーディネーターで働くにはどうすればいいの?

インテリアコーディネーターで働く方法を紹介していきます。

インテリアコーディネーターは未経験者でも働けるチャンスのある職業ですが、いくつか注意点もあるため、合わせて考えてみましょう。

インテリアコーディネーターに必須の資格はない

インテリアコーディネーターの仕事は意外にも名乗るために必須の資格はありません。もちろんインテリアコーディネーターに関する資格がないわけではありません。

インテリア産業協会主催のインテリアコーディネーター資格はありますが、国家資格ではないので持っていなくてもインテリアに関するデザインの実績や知識があれば、インテリアコーディネーターという肩書を持つことは可能です。

インテリアコーディネーター資格試験は、受験資格こそありませんが、一次試験の合格率が29.7%、二次試験の合格率が63.2%(平成26年度)なので、しっかり勉強する必要があります。

有資格者になれば一定の能力があること証明できます。さらに、建築士の資格取得をしておくと、建築や設計の知識も加わり、より仕事の幅が広がります。

経験と実績を積んで、知識と知名度を高めていく

インテリアコーディネーターとして活躍するには経験と実績を積み、知識と知名度を高める必要があります。

知識とは時代のニーズや流行をキャッチし、具現化するための力です。これができることで、インテリアコーディネーターとしてのスキルを高めていきます。

知名度は自身のブランディングに繋がります。有名なインテリアコーディネーターの方々は自分なりの世界観やセンスを発揮して唯一無二の存在となっています。こうした自分自身を常に高める向上心と個性を活かした仕事をすること必要です。

専門学校や通信教育もある

インテリアコーディネーターに必要な資格や知識は専門学校や通信教育で学ぶことができます。

もちろん現場での作業やセンスも大切ですが、知っておかなければならない基礎知識も多く存在します。例えば建築や住宅に関する基準法を知っていないと、デザインをしても実現不可能なものとなってしまいます。

ものを作る上での決まりごとをきちんと把握しておくことで、現実的に作ることのできるデザインを考えられます。

そのため、漠然とインテリアコーディネーターになりたいと考えるのではなく、どんな業界のインテリアコーディネーターとして活躍したいかといった具体的な目標を持つことで必要な資格や知識が明確になるのではないでしょうか。

インテリアコーディネーターとして働くために注意すべきこと

インテリアコーディネーターで働くために覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。

具体的には有名にならないと高収入につながらないこと、必須の資格はないが、実質何かはもっていないと仕事がないこと、そしてセンスの問われる仕事であるため、成功するかどうかが明白になることです。それぞれ紹介していきます。

有名にならないと高収入につながらない

インテリアコーディネーターの年収は一般的な水準より高めですが、大きな年収アップをするには有名になるしかありません。

インテリアコーディネーターとして採用されたとしても、実際は顧客やクライアントの言いなりになるだけの仕事しかなく、理想とのギャップから有名になる前に諦めてしまう人も少なくありません。

それは、一般的に職場環境が良いと評価される企業でもあり得ること。有名になってやりたいことが出来るようになるまでは、それなりの覚悟が必要です。

必須の資格はないが、実質何かはもっていないと仕事がない

インテリアコーディネーターの肩書には資格が必要ないと紹介しましたが、実際に働いている人で全く資格をもっていない人はほぼいません。

自分の持つ知識をアピールできるようにインテリアコーディネーター資格以外にも、建築や不動産に関わる資格を持つ人が多く、資格取得しておくことで信頼にも繋がります。

実績も知名度もない人がインテリアコーディネーターとして活躍するにはまず信頼感が必要なため、結果的に様々な資格の取得に追われることが考えられます。

センスの問われる仕事であるため、成功するかどうかが明白になる

インテリアコーディネーターとして成功するか否かは結局のところ、センスがあるかないかです。

しかし、流行の最先端をいくデザイナーや独特の世界観を持つ異端児になるほどのセンスがなくても、時代のニーズや顧客の要望に応えられるセンスがあれば、インテリアコーディネーターとしての需要はあるでしょう。