ブラック企業はもちろんですが、ホワイト企業で働いていても、社会人なら誰だって「今日は仕事に行きたくないな」「今日はどうしても仕事したくないな・・・」と思ったことはあるでしょう。
サボった経験だってゼロではないはず。今回は、こんな時にどうすれば良いのかを考えてみましょう。
仕事に対して後ろ向きな気分になる時は、まず原因を考える
仕事に行きたくない時や、やる気が出ない時は、自分を責める前に冷静に原因を考えてみましょう。原因がわかれば、解決する方法も見えてきます。
自分に原因がある場合
まず、「仕事でミスをした」「同僚と喧嘩をした」「私生活でトラブルがあった」というように自分に原因がある場合は、どうすれば良いでしょうか。
仕事のミスが原因なら、落ち込んでいるよりも迷惑をかけた相手に謝って、仕事で返していくしかありません。
同僚とのトラブル、私生活でのトラブルは、長引けば長引くほど解決が難しくなっていくもの。なるべく早期に相手と話し合ってわだかまりをなくすなど、対処しましょう。
環境のせいでそういった気分になることも
周りの環境が原因の時は、自分がどうすることもできずに解決が難しいこともあるでしょう。たとえば「職場の上司と合わない」「営業先の担当者が苦手」といったことはよくあることですが、自分に変える権限がない限り、解決することは難しいものです。
さらに厄介なのは、こうしたことは時間をかけて蓄積していくストレスとなり、それに耐えられなくなると出社拒否や無断欠勤の原因にもなってくることです。
可能であれば、上司に異動願いを出す、担当変更を相談してするなどの行動に移してみましょう。難しい場合は、転職を検討する方法があります。
単なる気まぐれや気分が乗らない時
人間誰しも気まぐれや気分の問題でやる気が起こらないということもあります。
この場合、原因も何もないので、ただ時間が解決してくれるのを待つか、気分転換に出かけたりするだけで次の日には問題なく出社できる可能性も高いです。
それでも仕事に行きたくないと思うのであれば、些細なことが原因になっていることも考えられるため、最近の出来事を書き出してみると、発見できることがあります。
気分転換の方法やリフレッシュのやり方
原因がわかってもなかなか解決のために行動が起こせなかったり問題を取り除けないようなら、気分転換やリフレッシュをしてみましょう。一度、悩みから離れてみることで、解決方法をひらめいたり、問題に立ち向かう気力が沸いてくるかもしれません。
とりあえず仕事を休む
仕事にどうしても行きたくないなら休んでみましょう。体調不良などを理由にして1日オフにすると、案外それだけでやる気が戻ってくることもあるものです。
朝起きた時はだるくて布団から出られず「今日は仕事行きたくない、具合が悪いような気がする…」と感じていたのに、会社に休暇の申請をした途端に元気が出てきて、「ちょっと趣味の時間にしようかな」「溜まっていた録画番組を見ようかな」なんて思うこともあります。
そんな時は思いっきり羽を伸ばして仕事を忘れてみましょう。
ここで、休んでしまったことに罪悪感を持ったり「あの案件、どうなったかな…?」と仕事のことを意識してしまうのは逆効果。たとえ正社員であっても働いている以上は、休みを取る権利は誰にでもありますから、割り切るのは大切です。
極端な話、あなたが休んだだけで大きな損害が出るような企業は、それだけ人員が足りていなかったり、会社としての体力がない企業なので、先が明るいとはいえません。
ここは開き直って休みを謳歌しましょう。そして明日からまた仕事で頑張れば良いのです。
趣味など好きなことに没頭してみる
仕事が休みの時に頭を仕事から離すためには、身体を休めるだけでなく何かに没頭して楽しむのが一番です。
ドライブやゲーム、映画鑑賞など何でも良いので「集中できること」を選んで。楽しいことに夢中になれば、強制的に仕事を忘れることにもつながります。
誰かと話して意見を交わす
仕事の不満や悩みがあるのなら、誰かと話してみることも気分転換につながります。
一人で考えていても、解決の糸口が見つからず、悪い方向に考えてしまいがち。友人や家族に相談したり、愚痴を吐いたりすることで気持ちに整理がついたり、新しい目標や解決策が見えてくることも。
問題解決まで至らなくても、気持ちがすっきりしたり方向性が見えてきたりします。
逆に、あなたが誰かの相談や愚痴を聞いたりする立場になった時は、正論を言って相手を責めるようなことはせず、共感できる部分を伝え、優しく励ましてあげてください。
仕事を辞めてどんなことをするか想像してみる
意外かもしれませんが「仕事を辞める」というシミュレーションをすることで、視野が広がってリフレッシュできることもあります。仕事に悩む人のなかには「会社で失敗したらどうしよう」と考える人もいると思います。
しかし、それは「この会社でなければ仕事ができない」と考えているために起こる悩みでもあるので、一度、会社を退職することを想像してみてください。
実際に、求人情報を見て世の中にはどんな仕事があって、今の自分ならどんなことができるかという可能性を見てみると、いろんな発見があります。
「自分のキャリアやスキルなら、もっと高い給料がもらえるかもしれない」「やりがいのある転職先に就けるかも」「これなら通勤ラッシュに巻き込まれないで済むかも」など、新しい可能性が見出せるかもしれません。
もしくは逆に「今の会社の労働条件や仕事内容は恵まれていたのだ」と改めて感じ、現状でもっと頑張ろうとモチベーションが上がることも。
仕事を辞めるのは簡単ですが、転職はなかなか難しいものです。世間の求人案件を見て、今の環境を見直すチャンスかもしれません。
気持ちが上向かない状態で仕事をするとどんな影響が出るか
気持ちが上向かないまま仕事をしていると起こりうる悪影響は3つあります。
1つ目は仕事に身が入らず、ミスを頻繁する可能性があること、2つ目は人間関係がなおざりになり、雰囲気を悪くしてしまうこと、3つ目はストレスによりうつ病などの精神的な病気になることです。
仕事に身が入らず、ミスが多くなる
辛い精神状態で仕事をするとミスを引き起こす可能性が大いにあります。
ぼーっとしていたり、話を聞いていなかったりしてケアレスミスが積み重なり、最終的に大きなミスをしてしまうと自分自身も辛くなります。そして、仕事がさらに面白くなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
人間関係がなおざりになり、雰囲気が悪くなる
気分が落ち込んでいたりやる気がなくなると、人間関係に気を配ることができなくなり、部署内・社内の雰囲気を悪くしてしまうことがあります。
心ない一言で相手の気分を害したり、報告がしっかりできないなど、業務に支障をきたす可能性が出てきます。
やりたくない仕事を無理に続けることで鬱などになる
「出社したくない」「仕事をやりたくない」といったストレスが蓄積することで、鬱病など精神的な病気になってしまう可能性もあります。
やる気がないことで上司に目をつけられ、パワハラの対象や厳しい立場に立たされると、現在よりもさらにストレスの溜まる職場環境になってしまうことも考えられます。
まとめ
「仕事に行きたくない」ときの対処法を紹介してきましたが、どうしても働く意欲が湧いてこない場合は、転職を考えてみると良いでしょう。
気分転換の方法で転職サイトなどを使って情報収集することを大切ですが、もしその中で良い案件が見つかったときには、実際に転職活動や転職準備をしてみると新たな可能性やチャンスにつながるかもしれません。