WORQLIP

元転職エージェントのここだけの話

アンティークショップで働くためにはどうすればいいの?必要なスキルや就職する方法を紹介

骨董品や歴史的価値のある家具や美術品からおしゃれな雑貨まで取り揃えることで人気のアンティークショップ。今回はアンティークショップの仕事内容から必要なスキル、注意すべき点などを紹介していきます。

アンティークショップではどんな仕事をするの?

アンティークショップでの仕事はどんなものがあるのでしょうか。仕事内容や生かせる経験、年収を調べてみました。

購買意欲の湧く店内作りと丁寧な接客

アンティークショップは魅力的な店内でいかにアンティーク品を魅力的に見せるかといったインテリアの工夫や、興味を持ったお客様に丁寧な接客をして購入してもらえるようにすることが仕事です。

一般的なアパレルショップやセレクトショップよりも個性が出やすく、世界観でファンを獲得していくので、店内の雰囲気が重要であり、アンティークショップの面白さでもあります。

そして、店内としての質も大切で親しみやすく相談できる人であると、常連になりたいと思ってもらうことができます。アンティークショップはなかなか新規の顧客が付きにくいので、お客様一人ひとりを大切にすることが大切です。

海外商品を買い付けて輸入するバイヤー

アンティークショップで販売されているものは日本国内にない輸入してきたものが多いので、そうした商品を買い付けるバイヤーの仕事もあります。

商社の扱う商品を注文するだけでなく、実際に海外に出向いてお店に置く商品を探してくることも。アンティークショップで働く人の醍醐味の1つとも言える仕事で、国内にない珍しいものを探し当てる作業はまさに宝探し。

海外旅行が好きな人には最高の職場環境に感じられるでしょう。

新しく出す飲食店などの店内をコーディネートするサポート

常連さんなどができると、アンティーク雑貨の売買だけでなく、その人がお店を出す際に店内を彩る装飾品をまとめてコーディネートを依頼されることもあります。

こうした依頼は少なくなく、中には店舗での商品販売よりもコーディネートやリノベーションのデザインなどで利益を上げているオーナーの方もいるそうです。

ショップ店員やバイヤーの仕事ではなくこのようなデザイナー的な分野で活躍したい人にもチャンスがあります。

海外への興味や歴史についての知識を学びたい人には向いている仕事

アンティークショップの仕事では海外の文化や歴史に触れることが多く、こうしたことに興味がある人にとってアンティーク業界は向いていると言えます。

お店で働くには接客態度と同じくらい商品知識が必要で、自分で調べて勉強することもたくさんあります。こうした知識は歴史や文化を学ぶのと同じで、興味があればどんどん吸収して覚えていくことができます。

年収は300万円が相場で大きく稼げる仕事ではないが知識は身につく

アンティークショップではたらく人の年収は平均で300万円ほどと、あまり高いとは言えません。

しかし、一般的な接客業では味わえない体験や経験を積むことができ、将来的に独立することも可能です。働くうちにアンティークショップの経営にも興味が湧き、自分のお店を持って運営が上手く行けば、年収アップも夢ではありません。

アンティークショップで働くにはどうすればいいの?

アンティークショップで働く方法を3つ紹介していきます。

アンティークショップには、様々な仕事があるので、未経験から働けるものや経験を生かしてステップアップできる職種まで幅広いです。

未経験者なら店舗販売スタッフから

特に社会人経験も少なく、生かせるキャリアがない場合は店舗販売スタッフとして働くことになります。このように、基本的には販売経験をしながら骨董品の扱いや仕入れなどを勉強していきましょう。

商社や貿易に関連する企業でバイヤーとしての勤務経験があれば、即戦力として働ける

アンティークショップは海外直輸入の商品が多いです。商社や貿易関連企業での勤務経験があれその能力を生かすことができます。

海外の業者との応対や税関や輸送に関する知識などがあれば、即戦力です。ここからさらにアンティークショップでのデザイン的なセンスや消費者思考を学べば独立も近い将来に可能でしょう。

英語はほぼ必須で読み書きも英会話も求められる

アンティークショップでの仕事は必然的に外国語に触れることになるため、少なくとも英語の読み書きややり取りできるレベルの英会話が求められます。

転職時に英語スキルを持っていれば優遇されますが、そうでなくてもいきなり必要になるわけではないため安心してください。

中には、学歴不問・未経験者歓迎で募集している会社もあります。時給にこだわらないのであれば、このような会社でアルバイトから始めて、仕事をしながら英語力を勉強する方法もあります。

アンティークショップで働くために注意すべきこと

アンティークショップで働くために覚えておいてもらいたい注意点4つを紹介します。

具体的には店舗が少なく、案件を探すのが大変なこと、信用が大切な仕事なので責任が重たいこと、将来のキャリアプランが考えにくいこと、そして出張も多いためプライベートとの両立は難しいことです。それぞれ紹介していきます。

店舗が少なく、案件を探すのが大変

アンティークショップや骨董品商はあまり案件が少なく、転職する際に探すことから始めなければなりません。

多くの企業から選んで応募できる職業に比べると、勤務地や給与といった条件を諦めなければならないことも。特に勤務地はネックになる部分で、無理なく通勤働ける場所に企業があればよいのですが、ない場合はどうしようもないかもしれません。

信用が大切な仕事なので責任が重たい

アンティークショップの仕事は顧客との信頼が大切な仕事ですので、買取ショップで働く場合も偽物や粗悪品を見極める目を持たなければいけません。

そのためには普段から専門知識を身に着けることになりますが、それでも情報が少ない商品の場合は判断が難しいこともあります。

例えば、偽ブランドの時計を売ってしまった場合、お店の信用を失うだけでなく詐欺になることあるので、高額な商品は特に責任を持って扱いましょう。

将来のキャリアプランが考えにくい

アンティークショップは独立してお店を持つ以外の選択肢が考えにくい仕事です。

ただ漫然と日々の業務をしていても年収が上がるわけではないため、どこかで自分の将来や生活を考えないといけない時期がきます。

その時自分が十分に知識やスキルを持っていれば独立も可能ですが、何も得られていなかった場合はまた転職をして、一から違う仕事を覚えなければならないので、時間の無駄になってしまう可能性もあります。

出張も多いためプライベートとの両立は難しい場合も

アンティークショップでバイヤーの仕事をしていると海外出張が多く、なかなか落ち着いた時間を過ごすことができないかもしれません。

プライベートと仕事をきっちり分けて仕事したい人には難しい仕事でしょう。しかし、この仕事自体を楽しめる人や海外旅行が好きな人にとってはやりがいのある仕事になるかもしれません。

まとめ

アンティークショップは求人の少なさから転職を希望してもなかなか良い案件が見つかりませんが、自分にあったお店で転職できれば天職になるかもしれません。

転職サイトや転職エージェントを利用して、ぜひ自分にあった仕事を探してみてください。