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飲食業界に転職したいときはどうすればいいの?仕事の特徴や内容、転職の際のポイントをチェック

有名な企業や製品も多く、やりがいのある仕事、社会貢献ができそうといったイメージのある飲食業界。

この業界に転職するには何が必要なのでしょうか。今回は業界内の仕事の特徴や転職のポイントなどを紹介していきます。

 

飲食業界の仕事はどのようなものがあるのか

飲食業界内の仕事はどのようなものがあるのでしょうか。

カフェやレストランの調理スタッフ・料理人・ホールスタッフ・運営スタッフなど、働く場所や業種、職務内容に細かい違いはありますが、ここでは大まかな仕事の種類や内容などを紹介していきます。

商品の研究や開発を行なう仕事

飲食業において提供する商品の研究や開発を担う仕事は、直接製品に関わるためやりがいがあります。

時代のニーズに合わせたものからアイデア商品や料理、会社のベストセラーアイテムを実際に自分の手で生み出したり、改善したりできる重要なポジションです。

売れ筋商品のリサーチや仕入れを行なうバイヤー

ヒット商品を生み出すためには、市場の傾向を見極めるリサーチャーやバイヤーの分析能力は欠かせません。

商品開発とは違いますが、他社の商品リサーチすることに楽しみを感じたり、自分の企画がヒットに繋がったりすることに達成感を得られる仕事です。

販売促進を行なうエリアマネージャーやスタッフ教育

飲食業において、直接お客様と対応するスタッフのマネージメントや教育も大切な仕事です。

店舗スタッフには正社員もいますが、多くの場合派遣やアルバイトといった雇用形態で労働している人も多く存在しています。こうした人たちの教育を行ない、ブランド力や商品イメージのダウンをしないように務めることが主な任務です。

出店や市場調査を担当する店舗開発

店舗開発の仕事は出店場所の選定や、地域にあった商品アピールの方法を生み出していく仕事です。

企業の戦略として店舗の場所や展開方法、スタッフの募集方法などは最前線の重要課題。今後の企業の利益を左右するポジションとも言えます。

実際に店舗の運営や接客を行なう店舗スタッフ

店舗で商品を扱い、お客様と直接関わる接客スタッフも飲食業界の仕事と言えます。

この仕事に関してはパートやアルバイトといった働き方に幅があり、今まで経験のある方もいるでしょう。

飲食業界に転職するために必要なことや勤務環境は?

飲食業界で働いていくためにはどんなスキルが必要なのでしょうか。求められる能力やスキルから残業時間などの勤務環境を調べてみました。

それぞれの仕事に合った経験

飲食業界の仕事は紹介してきたように、多くの職種があるため活かせる経験がそれぞれ異なります。

例えば研究開発職であれば、化学やバイオサイエンスなどの研究機関で得た知識、バイヤーは商社の営業というように、仕事に通じるスキルを活かすことで転職活動のアピールポイントになります。

こうした点で言えば、自分の社会人経験や実績があれば狙い目の業界と言えるでしょう。

常にお客様や消費者を意識する

飲食業界の仕事はどの業務についてもお客様や消費者を意識して働くことが必要です。

当然のことと言えばそれまでですが、飲食業界の勤務経験者でなくても普段生活をしている中で出会った商品などに問題点や改善点を見いだせるような人には、飲食業界が向いている可能性があります。

実際に飲食業界に携わる企業の応募要項などに「当社製品を購入したことのある人」という項目がある場合もあります。

飲食業界を目指す際には待遇や給与も大切ですが、自分の好きな企業のほうがアピールポイントも多く、内定を獲得しやすいかもしれません。

競争が激しい業界を勝ち抜くための、業界全体や他社への分析能力

リサーチやバイヤーの仕事で分析能力の必要性を紹介しましたが、他の仕事でもある種の深読みや分析を求められます。

店舗スタッフは、漫然と接客をしているだけではパートやアルバイトと一緒です。正社員として働くのならば他社の接客を調べ、自分が心地良いと感じたサービスやその理由を追及して取り入れるなど、できることはたくさんあります。

このように飲食業界で働くには分析能力が重要です。

年収は業務内容によって様々だが、高い水準とは言えない

求人サイトを見ると、未経験歓迎・学歴不問、応募資格のハードルが低いといった求人情報もありますが、飲食業界の年収は全体的に良くはないようです。

本社勤務で研究職やコンサルタントを行なう場合は一般企業と同じ水準になります。

しかし、地方や店舗に着任して働いている人は年収250万円程度であることが多く、実績を残さなければ本社勤務になって昇給する可能性は低いかもしれません。

飲食業界への転職を目指す際の注意点

事務職への転職を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。

1つ目は残業時間が多くなりがちなこと、2つ目はブラック企業のような労働環境や仕事内容が多いこと、3つ目はどの仕事をするにも高いコミュニケーション能力が必要なことが挙げられます。

残業時間が多くなりがち

飲食業界は他の業界に比べて残業が多いと言われています。競合他社との競争が激しいため、商品開発にかかる納期管理が厳しいからです。

また、店舗では繁忙期や時間帯によって残業を余儀なくされる場面も多くなります。

スタッフを管理する側になっても、担当する人数が多い場合や欠員を埋めるため自らが現場で動くことも必要。結果的に労働時間が長くなりますし、休みが取れない場合もあります。月給も期待できない、休みもないのでは大変です。

ブラック企業のような労働環境や仕事内容

飲食業界の労働環境について様々な場所で言われることが「どこもブラック企業と同じような状況」であることです。

ブラックでない職場を探すほうが難しいとされ、前述の残業時間に加えて売上や商品の期待値から生まれるプレッシャーや、消費者からのクレームなどの精神的な辛さも相まって、退職する人も少なくありません。

どの仕事をするにも高いコミュニケーション能力が必要

飲食業界の仕事に共通して言えることが高いコミュニケーションを求められることです。一人で作業する仕事はなく、他部署や同じ職場のチームメイト、そして接客というように常にコミュニケーションを取る場面が出てきます。

こうした際に自分の意見をしっかり述べつつ、相手の考えを尊重できる対応ができないと、円滑な業務遂行はできないでしょう。

特に今までの業務でも「報告・連絡・相談」の3つをきちんと心がけて仕事をしてきていないと、入社してから苦労することが多くなりそうです。

まとめ

誰でも知っているフードに関われる飲食業界は、やりがいやネームバリューの高さから人気の業界ですが、年収や仕事内容の面を考えると慎重に検討したいところ。

ただ、自分のキャリアを活かして転職できるチャンスもある業界でもあります。

人気の企業にはなかなか転職できるハードルが高いですが、少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために、転職エージェントを利用してみるのはいかがでしょうか。

転職エージェントでは転職案件の紹介以外にも、あなたのキャリアや職務経歴を見て、自己アピールの方法を考えるアドバイスや自己分析のサポートも行なっていますよ。