郊外への出店も多く好調で、高年収のイメージがあるパチンコ業界。今回はパチンコ業界の仕事内容から年収、注意すべき点などを紹介していきます。
パチンコ業界ではどんな仕事をするの?
パチンコ業界にはそもそもどのような仕事があるのでしょうか。仕事内容や必要なスキル、年収などを調べてみました。
接客業務が中心のホールスタッフ
パチンコ業界におけるホールスタッフは最も人材が必要とされています。
店長候補採用でもまずはここから始まります。主にフロアでのお客様対応を行い、パチンコ台などの清掃、出玉の入ったドル箱の上げ下げ、タバコの吸い殻回収、トラブル対応、早朝の開店前にやってきたお客様の整列など作業内容は多彩です。
力仕事が必要になるホールスタッフは男性が担当することが多く、カウンタースタッフやコーヒーワゴンスタッフは女性のスタッフも多いです。接客業務になるため、飲食店やアパレル関係で経験があれば慣れるのは早いでしょう。
経験があれば経営担当や企画・営業部門も応募できる
過去に経験したことがあればパチンコ業界でもコンサルタントや企画、営業といった部門に応募することが可能です。
このあたりは一般的な企業と同じで、経営戦略を立てることや知名度を上げるための広報活動などをやってきた実績がある人は有利です。求人案件もそれなりに多く、活躍のチャンスは多いと言えます。
残業が少なく、プライベートも充実できる
パチンコ業界は残業が少なく、勤怠管理もしっかりしていると言われています。
その理由としては業界自体が世間的に厳しい目で見られる傾向にあるため、こうした内部からしっかり法を遵守しようという傾向にあることが挙げられます。
正社員はもちろん、アルバイトでも福利厚生や給料などの待遇が充実しているところも多いです。プライベートの時間を確保しやすく、計画的にリフレッシュできる労働環境だと言えます。
パチンコ機の開発に興味がある場合は遊技機開発を行なうメーカーを狙い目
パチンコ業界には店舗に関わる仕事以外に、パチンコやスロットを開発する遊技機メーカーへの入社も視野に入ります。
派手で見ていて楽しいギミックや奇抜なデザインが多いパチンコ機器本体の開発は、パチンコ・パチスロの知識があって好きな人にとっては楽しんで取り組める仕事と言えます。
ただしこうした企業に未経験での転職は難しく、機械設計の経験やプロダクトデザインに関わる仕事をした経歴ないと応募要件に当てはまらないことが多いようです。
年収は400万円~600万円ほどと高く、年収アップを目指す人にはぴったり
パチンコ業界は年収400万円~600万円ほどと高い水準で、転職の機会に給与アップをしたいと考えている人にはおすすめです。
今後は動向次第でどうなるかわからない不安はありますが、現時点では年収の高い業界と言われており、実際に年収700万円に届くような人もいるとのこと。
店舗の売上が好調だとか、会社全体の業績が上向きであれば昇給も難しくなく、頑張りが反映されやすい職場とも言えるでしょう。
パチンコ業界で働くにはどうすればいいの?
パチンコ業界で働く方法を具体的に見てみましょう。
いろんな業種で募集がありますが、未経験者でも応募できる案件も多く、能力やスキル次第で早期の転職が可能な場合が多いようです。
未経験歓迎の案件が多く、様々な人にチャンスがある
パチンコ業界は全体的に未経験歓迎の案件が多く、研修体制が整っている場所が多いです。
特にホールスタッフは接客業ですので、マニュアル通りの仕事がこなせれば問題ありません。
就職活動をしている人はもちろん、年齢や職歴に関わらず様々な人にも中途採用・転職のチャンスがあると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が重視されやすい
パチンコ業界の従業員はコミュニケーション能力が重視されます。
特にホールスタッフなど接客担当は、パチンコ店に訪れる客層とのトラブルは荒れる事が多く、店側としてもなるべく穏便に話し合いで済ませたいところ。
すぐカッとなる人や接客態度が悪い人は向いていません。相手の神経を逆なでしない、マニュアルに沿った冷静な対応が取れるコミュニケーション能力の高い人は現場で即戦力として活躍できるでしょう。
マーケティングや営業など、職歴を活かした部署への転職も狙い目
パチンコ業界への転職に会社員としての経験やキャリアを活かしたい人はマーケティングやコンサルタント、営業、企画、広報など自分にあった職種に応募しましょう。
先に紹介したようにどの職種でも求人案件が出ていることが多く、年収アップに繋がる転職の実現ができる可能性が高いです。
パチンコ業界として働くために注意すべきこと
パチンコ業界で働く前に覚えておいてもらいたい注意点3つを紹介します。
具体的にはイメージがあまり良くない業界なので、再就職が厳しいこと、パチンコ業界全体が衰退気味であること、そして、やりがいが薄く、仕事のモチベーションが維持しにくいことです。それぞれ紹介していきます。
イメージがあまり良くない業界なので、再就職が厳しい
パチンコ業界に転職する際に最も気をつけたいことが、業界のイメージがよくないため再就職が難しくなることです。
サービス業ではありますが、世間のイメージ的に賭け事であることや依存症の人が多いことなど、マイナスの印象が強くなっていることは否定できません。
これは当然企業として見るときも同じで、例えばパチンコ業界に就職した後なんらかの原因で再就職をしようした時に「パチンコ業界で働いていた人はパチンコ好きではないか」「なぜわざわざそんな社会貢献度の低い仕事を選んだのだろう」と思われてしまうのです。
将来的にこの業界で頑張って行こうという覚悟があるのであればよいのですが、そうでない場合はよく考えたほうがいいかもしれません。
パチンコ業界全体が衰退気味である
パチンコ業界に言われていることとして、業界自体が衰退しているということです。
データとしても現れており、国内所得が上がっていないことからこうした趣味にかかる消費が冷え込んでいる時代ということに加えて、パチンコをしている人への目がより一層厳しくなっている状況など様々な要因から減益傾向にあります。
今後も回復する兆しはなく、淘汰されているだろうと言われているため、今から転職する際には応募先の企業の将来性をよく調べておきましょう。
やりがいが薄く、仕事のモチベーションが維持しにくい
パチンコ業界の仕事はやりがいや社会貢献度合いの低さからモチベーションの維持が大変です。
その上この業界で働いているだけで良い目で見られないことから「こんな思いをしてまで仕事をする意味があるのか」「自分はなんのために働いているのか」と疑問を抱いて退職する人も多いです。
実際、エンビズ総研が実施したアンケート調査によると、離職率が45.2%と高く、慢性的な人手不足の状態だと言われています。
ですから、パチンコ業界で働くことを年収アップや生活のためと割り切れる人でないと続けることは難しいでしょう。