コンビニの正社員はこんなに大変!バイト気分で就職するのは避けよう

セブンイレブンやローソン、ファミリーマートと、コンビニはどこにでもある時代になりましたので、コンビニでのアルバイト経験者はたくさんいます。

経験者の中には、正社員にならないかと声をかけられた人も少なくないでしょう。

ですが、コンビニの正社員は非常にハードな仕事であり、店舗によってはブラックな面も持っていますから「バイトしたことがあるし」と安易に転職すると痛い目に遭ってしまいます。

バイトと正社員とでは、仕事内容は全く違うと思っていてください。

コンビニ関係で仕事をするなら、配送ドライバーという道もありますが、ここでは店舗で接客や商品管理などを行う正社員についてお話します。

正社員になるとこんなに仕事が増える

コンビニのバイトと正社員ではどれだけ仕事量が変わるのでしょうか。

「コンビニの仕事」と言えば、レジ業務や接客、商品の陳列くらいしか思いつかないかもしれませんが、それはバイトの主な仕事です。

正社員になると裏方の仕事やバイトにできない責任を背負って業務を遂行しなければならないので、想像以上にハードです。

バイトとは違い休みが取れない

バイトで働く人は、シフト制がしっかり反映されるので希望の休みがあれば取れますが、正社員は基本的に希望が通りません。

当然繁忙期には休めませんし、バイトスタッフが不足している日は残業して正社員が穴埋めを行うしかありません。また、体調不良や無断欠勤で休むバイトがいた場合は、自分が休みでも出勤しなければならないのです。

バイトだけが店舗にいる時間帯に発生したトラブル対応のため、時間を問わず呼び出されることも覚悟しなくてはいけません。

自分の労働時間を終えても、休日であっても、仕事が終了するのがいつなのか分からない感覚になってしまいます。

店舗の数値管理をしなければならない

店舗の金銭に関わる管理も通常業務です。

毎月本部に売上を報告する作業はもちろんのこと、目標売上を達成するために対策を講じることや、未達だった場合の報告書も自分で作成します。

売上から雇う人員を割り出し、どれだけの人を雇うかを考える必要が出てきますので、お金を管理する能力を身につけなければなりません。

バイトの業務管理を行う

バイトの業務をしっかり管理して、滞りなくコンビニが営業できる努力をしなければなりません。

バイトが多ければバイトリーダーなどに任せることも可能ですが、それができないコンビニは正社員がフォローするしかありません。

未経験で入ったバイトのOJTや、バイトの勤怠管理、勤務態度などを厳しくチェックする側に回るので、バイトのように和気あいあいと楽しく仕事をすることができない立場になります。

それに、コンビニは携帯料金やショッピングなどの代行業務も非常に多いため、バイトが10万円を超えるお金を預かることだってありますから、レジの中には当然大金が入っている状態です。

不正が起こるかもしれないと想定して、バイトだけではなく防犯システムの管理も徹底しなくてはいけません。

残った仕事の後片付け

バイトが時間内にできなかった仕事は正社員が片付けます。

バイトは時間制の勤務ですから、例えば接客で時間を取りすぎた結果、品出しができなかったという場合は、代わりに正社員がやらないといけません。

もちろんバイトの人が残業を快く受けてくれればよいのですが、そんな都合のよいことばかりではありませんし、未成年は22時以降の深夜勤務ができない法律があります。

品出しに賞味期限管理、発注作業など接客以外にもやることはたくさん。終わらないと翌日からの営業に支障をきたすため、終わるまで休めない日々が待っています。

増えた仕事による労働環境の悪化

仕事が増えれば当然勤務時間も長くなり、場合によっては私生活にも影響してきます。

通常の仕事であれば、残業時間が増えて帰宅するのが遅くなるだけですが、コンビニは24時間営業ですのでトラブルが絶えません。具体的にどのような悪影響を及ぼすか挙げていきましょう。

労働時間が守られるとは限らない

接客や店舗管理、商品管理といったコンビニの営業に関わる仕事ですので、場合によっては労働時間が法規に沿わないこともあります。

シフト例として、8時間労働を行う際には45分の休憩を挟む必要があるとされていますが、バイトも誰もいない時間にお店を空けることは実質不可能です。

そうなれば、休憩時間はありません。また、発注作業や貴重品の受取りなど、バイトにできない業務がある時は、その都度コンビニへ出向き、作業する必要が出てきます。

また、正社員になると時給制から月給制になるので、お金の面では安定しますが、残業手当についての保証はありません。

中には管理者手当としてどんなに残業をしても一律いくらという形で給与に含まれているケースもあります。

どれだけ休日出勤や残業をしても給与があがらない仕組みになっているコンビニもあります(もちろんこうした労働形態は一般的に違法です)。

交代制であっても、それが守られるシステムは整っていないのが現状なのです。

休暇中でも常に連絡が来る可能性

休日であっても、店舗から出勤の要請が来ることも少なくありません。

バイトが来なくて人手が足りない、機器のトラブルで正社員が対応しないといけない、お客様からのクレーム対応をして欲しいなど、呼び出される可能性は高いです。

ですので、なるべく休日は自宅や店舗近辺で過ごすように本部から言われる人もいます。これでは仕事が気になって、プライベートも楽しめない上に旅行なども行きづらいです。

こうした私生活を犠牲にする可能性を考慮しなくてはいけません。

キャリアアップは可能だが過酷な道

コンビニでは、正社員(副店長、店長)からエリアマネージャーや本部付になるキャリアアップの道も存在しています。

ただし、こうした人材になるためには業績がよく、ノルマを達成している中でもほんの一握りです。誰でもなれるわけではありません。

また、キャリアアップしても厳しい環境であることには変わりなく、常に上を目指し続ける野心と努力が必要です。

マネージャーや本部付などのキャリアアップ方法

厳しいと言わざるを得ない正社員の待遇ですが、エリアマネージャーや本部の人員になれば給与は上がります。

ただし、簡単なことではなく、コンビニを経営し順調に黒字を出すほか、本部からの指示を的確にこなしていく必要があります。

実際によくあることとして、恵方巻きシーズンに指示された本数の恵方巻きを売り上げることや、クリスマスシーズンにクリスマスケーキを目標数販売するなどがあり、その数も尋常ではありません。

都市部の比較的人が多い場所であれば、達成する見込みもありますが、地方だと厳しい場合もあり、その時は店舗従業員が自腹で買い取ることも少なくありません。

こうしたノルマを淡々と達成し、企業に貢献できてやっとキャリアアップできます。過酷な労働環境、ノルマ、接客でのクレーム対応などをこなす自信がないと厳しいでしょう。

キャリアアップしてもそれに見合った給与かどうか

キャリアアップによって決して労働時間が短くなるわけでも楽になるわけでもありません。

エリアマネージャーになっても休日はほぼないようなものですし、今まで以上に多くの店舗の業績や数値管理を行う必要があります。

エリア内の店舗を巡回し、経営状態やノルマ達成状況の把握を行うほかに、業績改善のアドバイスを行う役目も担っています。

つまり、マネジメントやマーケティングスキルが必要とされ、これが身につかないとさらなるキャリアアップは望めないのです。気の休まらない労働時間の中で常に学び続けるのは本当に大変です。

精神的に弱ってしまう人も

ずっと緊張状態の中で成果を求められる仕事ですので、精神的に参ってしまう人も多くいます。

気が休まることがない上、本部からのノルマとお客様からのクレーム、商品管理などに追われる毎日。これでは精神的に弱ってしまうのは当たり前かもしれません。

支えてくれる家族や店舗従業員との信頼関係が築けていれば、乗り越えられるでしょうが、精神を病み、最悪働けない身体になる危険性もあることも頭に入れておいてください。

まとめ

求人情報をチェックすると、コンビニの店長・店長候補の求人数は非常に多いです。

全国各地に求人募集があるので勤務地を選べるのはメリットになりますが、労働環境の厳しさで退職する人が多いから常に求人が多いとも言えます。

コンビニの正社員はバイトとは全く別の仕事ですので、安易に転職を決めないでください。

コンビニの正社員は、接客業務だけが仕事ではありません。責任感やコミュニケーション能力も必要です。身につけなければならないスキルは、マーケティング、コンサルティング、会計、物流など相当数存在します。

はっきり言うと、コンビニで正社員と働いて成功するポテンシャルを持っているなら、もっと待遇の良い分野でも活躍できる可能性は高いです。

「自分にはコンビニのバイト経験しかないから正社員を目指そう」「コンビニの仕事は簡単そうだ」という思い込みは、後々こんなはずじゃなかったと辛い思いをすることになってしまいます。

コンビニでのアルバイト経験はコンビニの正社員だけではなく、もっと幅広い職種に活かすことができます。自信を持って就職・転職活動をする上でのアピールポイントにしてください。