女性が就く仕事としてのイメージが強い事務職ですが、男性でももちろん転職可能ですが、「仕事が簡単そうだから」といった安易な発想で転職を考えているのであれば、それは間違いです。
このページでは、事務職に転職する際に注意する点などを紹介していきます。
- 男性が事務職に就く際の注意点
- 転職で事務職を選ぶ理由を明確に
- 事務職への転職を考えた時にすべきこと
- 男性が事務職への転職を成功させるたった一つの方法
- 元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選
- まとめ
- 男性で事務職に興味がある人向けQ&A
- 事務職の平均年収はどれくらいですか?
- 30代の男性が事務職で採用されるのは厳しいですか?
- 男性が事務職を選んだ場合、どんなことが辛いと感じますか?
- 事務職で出世していくのは難しいですか?
- 大企業の事務職でも年収は期待できませんか?
- 事務職で勝ち組になるための条件って何ですか?
- 未経験でも事務職に就けますか?
- 事務職は女性が多いですが、男性であることで差別されるものですか?
- 事務職で好ましい服装はどんな感じですか?
- 派遣事務は男性でもできますか?
- ハローワークでは男性向けの事務職を紹介していますか?
- 事務職は制服かスーツ、どちらが多いですか?
- 簿記の資格取得で男性でも事務職に転職しやすくなりますか?
- フリーター・バイトから事務職を目指す際のポイントは何ですか?
- 大卒でないと応募できない事務職はありますか?
- 文系出身者が転職する場合、営業職のほうが採用されやすいって本当ですか?
- 未経験から事務職の正社員になるのは難しいですか?
- 病院の事務職(医療事務)には男性が多いですか?
- 介護施設の事務職は男性でもなれますか?
- 男で事務職だと結婚できませんか?
- 事務職の種類にはどんなものがありますか?
- 新卒男性は事務職で採用してもらえませんか?
- 高卒で事務職の正社員になることは可能ですか?
- 男性が総務事務に転職はできますか?
男性が事務職に就く際の注意点
男性が事務職に就く際の注意点として以下に紹介する3つのポイントは、実は、事務職以外のどんな職種にも当てはまることです。
そのどれもが志望動機の必要性や職場についてのリサーチ、転職先の今後の人生設計に関すること。特に、職場のリサーチでは人によっては男女比が重要になってくることもあるので、注意が必要です。
志望動機をしっかり持つ
どんな仕事に転職をするときでもいえることですが、もっとも大切なことは「事務職に就きたいと考えた理由や志望動機を明確に伝えられるようにしておくこと」です。
エンジニアや営業職のように実績が目に見える職種や、コンサルタントや経営戦略担当といった給与が高く、専門知識が必要なものは、比較的、志望動機を考えやすいものです。
しかし事務職という仕事は裏方のイメージがあり、特殊なスキルを要するソフトを扱うことや、年収が高くなるといったことは一般的にはあまり多くありません。
わざわざ転職してまで事務職に就きたいということに納得させられる理由がないと、書類選考の自己PR欄や面接での志望動機を伝える場面でうまくアピールできないでしょう。
応募先の職場の男女比にも注目
事務職は比較的女性の多い職場であるケースが多いです。
そうした環境に入ってもうまく人間関係を構築できれば問題ありませんが、なかなか馴染めず仕事がやりにくいと感じる可能性もあります。これを避けるひとつの手段として、希望する配属先の男女比をあらかじめ調べておくことが挙げられます。
募集要項に記載されていることもあれば、自分から企業へ質問しないとわからないこともありますが、この質問をすること自体は特に問題はありませんので、面接や企業説明会などで聞いておくことをおすすめします。
今後の転職活動や将来設計をしておくこと
事務職を続けて行くことで将来的なキャリアプランをどのようにしていくかも想定しておきましょう。事務職を今後ずっと続けていくのであれば、年収アップが難しいことを念頭に置いておかなければなりません。
逆に、今はとりあえず事務職に就き、いつか転職をしようと考えている場合にはその間にどんなスキルを身につけるかといったことや「なぜ事務職からこの職業に転職しようと思ったのか、一度事務職に就いた理由は何か」という志望動機に関する質問にきちんと答えられるように考えておく必要があります。
転職で事務職を選ぶ理由を明確に
あなたが転職で事務職を選ぶ理由をはっきりさせておきましょう。事務職に就いたことでどんなキャリアを歩んでいくのか?どんな仕事が待っているのか?といったことを考えずに転職するのは、非常に危険です。
事務職に応募し、自己アピールしていく際にも必要なことですので、一度しっかり検討してみてください。
自分のスキルやキャリアがどうなるかを想定する
事務職で身に付く代表的なスキルとして、デスクワークの処理速度とコミュニケーション能力が挙げられます。
デスクワークとは、マイクロソフト社のOffice関連ソフトの使い方から、書類を読み解き効率よく処理していく能力、タイピングやテンキーの入力速度の向上など、パソコンスキルが大きく成長しますが、それだけではありません。
一般事務員の仕事はデスクワークだけと思われがちですが、場合によっては他部署との連絡係や部署内の人員とやりとりをすることもあります。
その際にどのような言葉使い、姿勢で人と接し、どのような対応をするかを考える必要が出てくるため、コミュニケーション能力の向上にもつながるのです。
こうしたスキルを身に付けたうえで自分が何を目指し、どんなキャリアを作っていきたいかを考えておきましょう。
決して「楽だ」という理由で選んではいけない
「事務系の仕事は楽そうだから転職しよう」という理由で転職することは絶対にやめましょう。どんな仕事でも大変なことがあり、必要とされているスキルがあり、努力を必要とします。
前述の通り、職場の環境にうまく馴染み、コミュニケーション能力を磨かないとうまく業務をこなすことはできません。
またOfficeを使った文書作成などのスキルも必要な場合も多く、簿記やパソコン検定といった資格を持っているとプラスになります。
分かりやすさと正確さ、そして事務処理のスピードを求められる業務内容も多いので、決して楽だということはありません。
残業が多い職場もありますので、待遇や平均残業時間などもきちんと確認しましょう。
事務職への転職を考えた時にすべきこと
事務職への転職を検討するときに行なってもらいたいことは2つ。1つは周りで事務経験者がいるのであれば話を聞いておくことです。
これは事務職という仕事は求人案件に詳しく仕事内容が書かれていないことが多いため、企業によって差異はあるものの、どんな仕事内容だったかを聞いておいた方がイメージしやすいからです。
そしてもう1つは転職エージェントに相談すること。
もし自分の中でなんとなく事務職を選んでいると感じているなら、ぜひ利用して欲しいサービスになります。以下でそれぞれについて紹介します。
周りの知人などに事務職について情報をもらう
事務職は目に見える成果が少ない割には、仕事内容がとても大変だと感じてしまうもの。その辺は実務経験者に話を聞くのが一番です。
求人サイトや転職サイトの仕事内容を見ただけでは細かい内容までわからないことが多いため、どんな仕事をしていたか、大変だった点、就労条件といった情報を、事務職で働いたことのある人から教えてもらってください。
事務作業と言っても、経理事務・営業事務・医療事務・庶務などでも仕事内容は変わりますし、中小企業ではいくつか兼任しているところも多いです。
このように、企業や業種によって内容に違いがあるため、経験者から聞いた話を必ずしも活かせるとは言えませんが、それでも事務職の基本を知るという意味では参考になるでしょう。
もちろん、面接などで質問するのも方法の一つですが、面接の際に事務職担当が対応しているとは限らないため、業務の内容を事細かに知っていることは少ないです。
しつこく質問してしまうと、返って印象が悪くなってしまう可能性もあるので気をつけてください。
男性が事務職への転職を成功させるたった一つの方法
男性が事務職への転職を成功させるコツは、転職エージェントを利用する事です。
転職エージェントはいわば転職業界のプロ。
事務職の大変さやメリット、デメリット、将来性、人材としての価値などを客観的にデータから分析した結果を教えてもらえます。
面接に挑む際は、会社毎に自分のどんな部分をアピールポイントとすれば良いかアドバイスするなど、その人に合わせた個別のサポートをしています。
社会人経験が浅い人、転職経験がない人、正社員としての採用を目指している人であれば、利用しない手はありません。
転職エージェントを利用する大きなメリットは全部で3つあります。
・表に出てこない非公開求人に応募できる
・面接のサポートをしてくれる
・年収アップ交渉もエージェントにお任せ
1つずつ解説していきます。
表に出てこない非公開求人に応募できる
求人検索をして、気に入った案件がないと諦めていませんか?
実は、転職サイトに掲載されている求人はほんの一握り。
専門性の高いものや良質な案件は非公開の求人として、運営企業が当てはまる人にのみ紹介しているのです。
その大きな理由として挙げられるのが「ライバル企業に知られたくないから」。
求人内容をライバル企業に見られることで、どんな事業をしようとしているのか、どの職種にどれだけの報酬を支払っているかがわかってしまいます。
そこで、重要な仕事やポジションの求人を非公開にして、応募してもらえる人にだけ提供するよう運営企業に求めているんです。
転職エージェントに登録すると、この非公開求人を紹介してもらう事ができるようになります。
面接のサポートをしてくれる
「書類選考は通過するけど、面接でいつも失敗してしまう」そんな悩みを抱えている人はいませんか?
転職エージェントは転職のプロ。
ビジネスマナーから転職業界のトレンド、そして何より企業に関しての情報を多く持っています。
今までの面接で落ちてしまったのは、マナーが間違っていたり、アピールの方法がズレていたのかもしれません。
転職エージェントはマナーの講習ももちろんのこと、応募先企業に合った面接対策も教えてくれます。
あなたの経歴で、どこをアピールポイントとすべきか、想定される質問から事前にどのように回答すれば良いのかも一緒に考えてくれます。
エージェントと面接の練習をしておけば、本番で緊張することも少なくなりますね。
年収アップ交渉もエージェントにお任せ
とてもやりたい仕事でも「年収がもう少し良ければ…」「条件がちょっと合わないかな」と思うことも少なくありません。
そういった時に自分から企業側へ言い出すのは難しいですよね。
しかし転職エージェントなら、そんな交渉も快く請け負ってくれます。
自分で転職活動をして応募していると、どうしてもあなたが立場上弱くなりがち。
これを利用して、ブラック企業などは最低限の年収や条件交渉をしてくることもあり、結果的に不利な転職になってしまいます。
年収アップやキャリアアップのために転職活動をしている方にとっては、転職エージェントは大きな力となります。
他にも転職エージェントは求人紹介、相手企業への連絡、面談などの日程調整等も代わりにやってくれるので、自分は転職に集中する事ができますよ。
以上3点が転職エージェントを利用する大きなメリットですね。
元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選
元転職エージェントの私から見て、無料でも本当にオススメできると感じた転職エージェントは以下の2つです。
どちらがオススメなのか?と聞かれたら、私は両方とも登録することをおすすめしています。
実は、非公開求人は運営会社ごとの差が出る部分なので、2社のエージェントに希望条件を出すと、同じ案件はほとんど出てきません。
単純に2倍の非公開求人を見ることができるので、良い条件の仕事を見つけやすくなります。(※どちらも登録は3分程度、完全無料で利用できます。)
1.DODA 2人体制での手厚いサポートが魅力
DODAは「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」の2人体制で行う、手厚いサポートが魅力です。
キャリアアドバイザーは電話面談やカウンセリングを通して、あなたにあった職業選択や、キャリア開発のアドバイスを行ないます。
これに対し、採用プロジェクト担当は、求人情報や企業情報の提供、面接や書類作成のサポートなどを行います。
他社では1名で行う為、仕事が雑になりやすい傾向がありますが、2名体制で行う事で質の高いサポートが受けられます。
求人案内も早いので、なるべく早く就職したいと考えている人には、DODAがオススメですね。
DODA公式サイト:https://doda.jp
2.リクルートエージェント 求人数は業界ナンバー1
リクルートエージェントは人材紹介業界最大手の「リクルート社」が提供するサービスです。
現在20万件以上の求人が登録されていますが、ホームページから探せるのは3万件程度で、残り80%は非公開求人となっています。
リクルートエージェントに登録することで、17万件を超える非公開求人の紹介を受ける事ができます。
他社と比べても求人数が圧倒的に多いので、就職を考えているなら必ず登録しておきたいサービスです。
リクルートエージェント公式サイト:https://www.r-agent.com
就職後に後悔しないように、この2社は必ず抑えておきましょう!
まとめ
男性でも事務職を目指し、転職を成功させることは可能ですが、ほかの職種を同じように下調べや準備、スキルを磨くなどのやるべきことは変わりません。
本当に事務職が良いと考える明確な理由があるのであれば問題ありませんが、なんとなくといった理由で事務員になろうと考えている人は一度立ち止まって考え直してみてください。
紹介した通り、大変なことや苦労する点、将来性など懸念点も存在しており、これらを把握せず事務職に転職することは避けたほうが良さそうです。
「やりたいことがない」「今の仕事より楽になりたい」といった理由で事務職へ転職したいと考えているのであれば一度転職エージェントへ相談してみてはいかがでしょうか。
あなたの本当にやりたいことや活躍できる場所を一緒になって考えてくれるので、将来を見据えた転職が可能になります。相談からサポートまで無料で行なっていますので、まずは相談してみれば転職を成功に導くヒントを得られるでしょう。
男性で事務職に興味がある人向けQ&A
事務職の平均年収はどれくらいですか?
DODAによると、事務職(男性)の平均年収は約380万円です。1ヶ月のお給料にすると30万ちょっとくらい。一般的な男性の平均年収は480万円くらいですから、事務職の年収は全体の平均よりは低い数字ということになります。
30代の男性が事務職で採用されるのは厳しいですか?
事務職といえば女性が活躍できる仕事というイメージはありますが、求人情報には応募条件に”女性であること”は明記されていません(男女雇用均等法)。ですから、求人情報だけでは男性であることがマイナスになるかは分かりません。
応募してみて相手方の反応を見るか、転職エージェントで男性を積極的に採用している企業を紹介してもらってください。
男性が事務職を選んだ場合、どんなことが辛いと感じますか?
男性が事務職をやって辛い気持ちになるとすれば、やはり女性社員との関係性でしょう。女性特有の仕事のやり方に理解がないといけませんし、上手く輪の中に入っていくコミュニケーション能力も必要です。
女性特有のやり方とは?
細かい部分まで把握した上で仕事したい/お節介/仕事とプライベートの両立を目指す/仕事は認められたい、でも出世願望は低い/結果よりも過程を重視する/人間関係の構築を重視する/こまめに進捗状況を確認してほしい/気が合う人たちでグループを作って仕事がしたい など
もちろん絶対ではありませんが、そういう傾向があることを把握していると役に立てることもあるでしょう。
事務職で出世していくのは難しいですか?
事務職というのは、男性・女性に関係なく出世の道のりが厳しいといわれています。その理由は事務職は客観的に評価するのが難しいから。これが営業職であれば成績が明らかに分かりますから誰が見ても評価できます。
事務職からの出世を目指すには、事務職の域を超えて業務をこなしていくことがカギとなります。あとは転職エージェントや事務職として働いている人からの情報収集も重要です。
大企業の事務職でも年収は期待できませんか?
先ほど、男性で事務職の年収は平均よりは低い傾向があるとお話しましたが、大企業だともう少し年収がUPする可能性はあります。ただし、事務職で年収500万以上の割合は10%にも満たない状況ですから、高年収が絶対条件であれば事務職は合わないということになるでしょう。
事務職で勝ち組になるための条件って何ですか?
勝ち組か負け組みかという論争は、2ちゃんねるのスレや知恵袋で見かけますが、価値観が人それぞれですし、定義も曖昧なのですから、あなた自身が求めることは何なのかをはっきりさせていくことが重要だと思います。
たとえば、事務職のやりがいとして挙げられる「サポートできるのが楽しい」「パソコンスキルが向上できる」「人から感謝される」といったことに喜びを見出せるのなら、勝ち組ではないでしょうか。
2chや知恵袋の情報は無視していい?
2ちゃんねるや知恵袋は、色んな価値観を持った人が情報を発信していて読んでいると面白いですが、中には胸にささるような内容のスレも目立ちます。このようなネットの情報は鵜呑みにして世間の声なんだと信用するのではなく、読み物として楽しむ程度に留めておいてください。
誰が発信しているか分からない”事務職は負け組だ!”なんて記事を信じるよりも、生きた情報収集をしていきましょう。
未経験でも事務職に就けますか?
前職(もしくは現職)で相当なストレスに悩まされて、未経験で男性という珍しいケースではありながらも、事務職に転職したい人はいます。事務職は未経験であってもある程度のパソコンスキルとコミュニケーション能力があれば、比較的転職しやすいといえます。それは男性も同様です。
事務職は女性が多いですが、男性であることで差別されるものですか?
事務職に就くことで男性差別が受ける可能性はあります。当然あってはいけないことですが、女性が圧倒的に多い、男性が圧倒的に多いという環境だと、差別的な発言や態度が飛び交うことは現実問題としてあります。男性差別をするような会社で働かないのがベストですが、もし働いてから気付いたのであれば、仕事で認めさせてやろういう前向きな姿勢でしばらく頑張ってみてはいかがでしょうか。
事務職で好ましい服装はどんな感じですか?
会社側から推奨される服装は事前に説明があると思いますが、基本的にはジャケットではなくカーディガンも可、クールビズならノーネクタイ・ノージャケットでも問題ありません。シャツだけではなく、ポロシャツでもOKです。
派遣事務は男性でもできますか?
事務職自体、女性率は高いですが、派遣事務となるとより男性の採用が難しいように感じます。一般事務の場合だと電話対応やお茶だし、来客時の対応、その他雑用など、女性ならではの細やかな配慮が生かされる業務が多いです。ただし、派遣事務でも男性が活躍できるジャンルはあります。それは、法律事務や営業事務、銀行事務、IT系事務など。こうした事務職は男性を積極的に採用したいと考えているでしょう。
ハローワークでは男性向けの事務職を紹介していますか?
男女雇用均等法により、求人募集で男性だけ、女性だけを連想させるような表記は違反行為となっています。そのため、ハローワークでも男性を募集しているとは公には言えません。ただ、ハローワークは企業の要望を聞いているでしょうから、事務職で男性を積極的に採用してくれる企業を把握している可能性はあります。
事務職は制服かスーツ、どちらが多いですか?
事務職員の服装は企業によって違いますが、最近では制服でもスーツでもなく、行事以外は自由という所も多いです。ただ自由といってもラフすぎるのはいけませんので、オフィスカジュアルな服装を目指してください。
男性なら、シャツは着るけどインはしないとか、ネクタイは持っているけど普段はつけない、ジャケットではなくカーディガンにする・・・くらいの崩し方であれば、問題ありません。スーツを少し崩す形にするなら、色や柄のあるシャツやネクタイを選ぶのはどうでしょうか。ジャケットとスラックスをそれぞれ単品で合わせるのもいいと思います。
簿記の資格取得で男性でも事務職に転職しやすくなりますか?
男性か女性かにかかわらず、事務職をやりたいなら簿記は取っておいて損はありません。男性の場合、体を使う仕事がしんどいからという理由で事務職を選ぶ人も少なくありませんが、事務職は体力的に楽であっても、やるべきことはたくさんありますので簡単ではありません。簿記だけではなく、MOSやTOEICなども勉強しておくとプラスになるでしょう。
事務職というよりデスクワークの仕事を探しているということであれば、宅建士や医療事務、CADオペレーターあたりもおすすめです。
フリーター・バイトから事務職を目指す際のポイントは何ですか?
フリーターやバイトから正社員になるには、書類選考をクリアする必要がありますが、これが簡単にはいかないことが多いです。元々、事務職の募集は減少傾向にあるといわれていますし、男性で目指すとなると、書類選考を通ったとしても、フリーター(バイト)期間のことを色々質問されると思います。
フリーターから正社員を目指すのなら、まずは事務職と限定せずにこれまでの経験を活かせそうな職種を検討してみてください。事務職に活かせる資格取得を目指すのもおすすめです。
大卒でないと応募できない事務職はありますか?
事務職の求人情報を見てみると、学歴を大卒以上とする企業もありますが、高卒以上や学歴不問の求人も多くあることが分かります。大卒であることを必須とする企業のほうが少ないです。
文系出身者が転職する場合、営業職のほうが採用されやすいって本当ですか?
文系出身者は営業職しか転職できないという噂もあるようですが、営業だけではなく事務職で採用される男性も多いですし、年齢や経歴によっては公務員やコンサルタントを目指すことも可能です。
文系=営業職といわれることが多いのは、理系出身者と比べたときにコミュニケーション能力の高さや人付き合いを楽しめるといった面が目立つためでしょう。どれも営業職には欠かせないスキルですよね。
未経験から事務職の正社員になるのは難しいですか?
事務職の求人を見てみると、未経験歓迎で正社員を募集している企業はたくさんあるので、チャンスもたくさんあります。とはいえ、実務経験はあったほうがいいですし、PCスキルも高いほうがいいことは事実なので、事務職に有利になりそうなスキルや経験があるなら積極的にアピールしていきましょう。
病院の事務職(医療事務)には男性が多いですか?
病院の事務職といえば、女性が多いイメージはあります。お給料は高くないものの、勤務時間の調整がしやすいこと、そしてブランクがあっても復帰しやすいという点から女性が働きやすい職業です。
ですが、病院は男性の力も求めています。たとえば、24時間体制で動いている総合病院では必ず夜勤があります。病院側としては男性のほうが安心して任せられると考えるでしょう。また、事務職といっても力仕事が必要となる場合もありますので、そういう意味でも男性の力は役に立ちます。
医療事務の平均年収は高くても400万円いかないくらいですが、長く続けられるという意味では安定感があります。
介護施設の事務職は男性でもなれますか?
介護施設の事務職は女性のほうが割合は大きいですが、男性も活躍しています。仕事は事務が中心にはなるとは思いますが、状況に応じて介護の現場でもお手伝いとして入ることはあります。福祉の仕事に興味がある人には特によい経験になるでしょう。
男で事務職だと結婚できませんか?
男性で事務職というと、心配されるのがお給料面です。女性が男性の年収を気にして、結婚に踏み切ることができないというケースはあります。
確かに結婚相談所のように、人柄よりも職業や年収を先にチェックできるような場所で婚活する場合は、事務職であることで苦労することもあるでしょう。
ですが、男性が事務職をするのは結婚生活が円満になる要素もあります。たとえば勤務時間。残業は少ないですし、休日もしっかりあるので家族との時間を作りやすいです。ノルマやプレッシャーの少ない職場なので、ストレスがたまりにくく長く働けるのもメリットです。
収入面では女性にも協力してもらう必要が出てくるかもしれませんが、こうしたメリットを上手く伝えることができれば、女性も結婚後の将来をポジティブに想像できると思います。
事務職の種類にはどんなものがありますか?
事務職は、こんなにも多くの種類があります。
一般事務/総務事務/営業事務/経理事務/人事事務/労務事務/法務事務/貿易事務/学校事務/大学事務/医療事務/秘書 など
更にその中から、未経験者歓迎の事務職・数字が得意な人向けの事務職・コミュニケーション能力が必須の事務職・・・といった種類にも分けることができます。
・未経験者歓迎・学歴不問が多い事務職:一般事務・営業事務 など
・コミュニケーション能力必須の事務職:秘書・人事事務・総務事務 など
・計算や数字に強い人向けの事務職:労務事務・経理事務 など
・英語力が必要な事務職:貿易事務・英文事務 など
男性は事務職に向かない、事務職は女性の仕事だという声はあります。ですが、種類別に見てみると同じ事務でも仕事内容はかなり違いますし、男性が活躍できる仕事も多いです。
新卒男性は事務職で採用してもらえませんか?
採用してもらえないということはありませんが、女性と比べると新卒男性が事務職で採用される人数は少ないといえるでしょう。考えられる理由としては、事務職に女性を配置したいと考える企業が多いことが挙げられます。
高卒で事務職の正社員になることは可能ですか?
高卒で事務職の正社員になることはできます。転職エージェントDODAの求人情報を見てみると、正社員での募集は1600件以上あり、そこから学歴不問で絞り込むと700件近くあります(2019年6月)。更に会員登録して非公開求人も紹介してもらえれば、より可能性は広がります。
男性が総務事務に転職はできますか?
男性が総務事務で活躍しているケースはありますが、女性の採用を想定して募集している企業はやはり多いと思ったほうがいいです。
応募時には男性も選考対象として見てもらえるのか、ハローワークや転職エージェントを通して事前に確認してもらってください。その際に、事務関係の仕事を経験したことがあるなら、そのことも伝えてもらってください。中途採用となると、事務経験者を求めることは多いのでプラスになるでしょう。