WORQLIP

元転職エージェントのここだけの話

近々退職するけれど履歴書には退職予定日を書いた方が良い?

転職活動の際、今の会社をいつ辞めるかというのは重要な問題です。もちろん、次の転職先が決まってから在職中の会社を辞めるのがベストですが、さまざまな事情があり、今の会社を辞めることが先に決まってから、転職活動を行う人も多いのです。

その際に問題となるのが、履歴書に退職予定である旨を記入するか否かという点。そこで今回は、先に退職を決めた人がその旨を履歴書にどう記入するかについてお話しいたします。

退職予定は記入しないのが一般的

履歴書の職歴欄には、これまでの職歴を順に記載します。そして、もっとも直近の職歴を記載した後には、通常「現在に至る 以上」という文言で締めるのが普通です。

これは、現在何かしらの仕事に就いている方はもちろん、現在無職の方でも共通で記載する文言であり、通常はこの文言だけで大丈夫です。

しかし、すでに退職を決めている人のなかには職歴欄に「〇月〇日退職予定」と記載する方がいます。

おそらく、記載した本人には正直に記入したつもりなのでしょうが、実はこの文言は企業側にあまり好まれるものではないということを認識しておきましょう。

その理由ですが、以下3つ程挙げられます。

①計画性のなさを指摘されるかも

次の転職先を決めてから今の会社を辞めるというのは、転職活動におけるスタンダードなプロセスです。

そのため、先に退職を決めてしまうというのは企業側からすると、計画性に欠けていると判断されることになります。したがって、退職予定については履歴書では触れず、面接で質問されたら答えるといったスタンスに留めておいた方が無難です。

②企業側の結論を急かす

企業の人事担当者も人間です。応募者の退職予定日が決まっているならば、なるべく早めに結論を出してあげたいと考えます。そういった心理的なプレッシャーを相手に与えてしまうことになるのです。

③焦りを見透かされる

退職予定が決まっている応募者は、必然的に「早く次を決めたい」という焦りが生じます。企業側に伝わらなければ問題ないですが、退職予定を記入することでその焦りを見透かされ、面接などでいろいろと突っ込まれる原因にもなってしまいます。

このように、退職予定が決まっている場合でも、履歴書にはその旨を記載しない方が応募者にとっては都合が良いといえます。

履歴書に退職予定を記載した方が良いケース

f:id:worqlip:20171022033917j:plain

しかし、中には履歴書に退職予定を記載した方が良いケースというのもあります。その具体例を見ていきましょう。

①有期契約で働いている場合

契約期間を定めた有期契約社員や派遣社員、アルバイトとして勤務している場合、かつ契約延長がないと確定している場合には、退職予定日を記載しても問題ありません。有期契約の場合、契約期間満了で退職することは確定だからです。

②会社都合の退職の場合

工場閉鎖や業績不振による早期退職制度を利用しての退職など、会社都合で退職することになっている場合は退職日を明記した方が良いでしょう。

③急ぎの求人に応募する場合

急募案件の場合、採用担当者はすぐに勤務開始できる方を探しています。したがって、退社日(=勤務開始可能日)を明記してアピールしておいた方が採用されやすくなります。

④入社日が一律で決まっている募集の場合

募集要項に「〇月〇日から勤務できる方」というように、あらかじめ企業側から入社希望日が指定されている場合は、今の会社の退職予定日を明記した方が親切だといえます。

企業によっては年度途中の入社を受け入れておらず、中途採用者も毎年4月1日勤務スタートといった案件もあります。その場合などは3月末までに退職が決まっていないとNGです。

このように、今の会社の退職日をしっかりと明記したほうが良いケースもあるので覚えておきましょう。

また、効率的に採用担当者とやり取りするために、本人希望欄には出社可能日や退職予定日だけではなく、今の職場に勤務している間の連絡方法について書いておくとスムーズです。

退職予定の書き方いろいろ

では、今の会社の退職日をどのように表記すれば良いかについてご説明します。上記のような、退職予定を記載した方が良いケースをもとに具体的な表記を以下に紹介します。

①有期契約の場合

職歴に必ず「有期契約」である旨を書いておきましょう。その上で、職歴の最後に「契約期間満了のため〇月〇日付けで退職予定」と記載してください。

②会社都合の場合

この場合、職歴の最後に「会社都合により〇月〇日付けで退職予定」と記載しましょう。どのような類の会社都合かまでは記載しなくて大丈夫です。面接で質問された時に具体的な話をするようにしましょう。

③急ぎの求人案件の場合

職歴の最後に「現在に至る」と記した上で、その下の欄に「〇月〇日付けで退職予定のため、〇月〇日より就業可能」と記載しましょう。

④入社日が一律で決まっている場合

③と同様、〇月〇日付けで退職予定のため、〇月〇日より就業可能」というように、入社可能日を記載しましょう。なお、入社指定日が半年以上先の場合は特に何も記載する必要はありません。

見込みで期日を記入しないこと

さて、履歴書への退職予定の記載についていろいろとご説明しましたが、絶対にやってはいけないのが退職見込み日を記載してしまうことです。退職予定と退職見込みは違います。

いうなれば「すでに今の会社退職することが決まっている」のが退職予定であり「今の会社を辞めたいと考えていてこれから勤務先に退職願を出す」のが退職見込みです。

退職が決定していないのに見込みで退職予定日を記載するのは絶対にやめましょう。というのも、退職願は必ず受理されるとは限らないからです。

退職届を提出した後に、退社まで何かしらの引き留めや引継のトラブルなどで退職日がズレてしまう可能性も考えられます。

したがって、退職するという事実が確定してから記載することが原則であり、退職見込みの段階で具体的な日付を記載するのはNGなのです。

万が一退職予定日がズレてしまったら

すでに応募先企業から内定をもらっているにもかかわらず、退職予定日がずれてしまった場合、どのように対処すれば良いでしょうか?

このようなケースの場合、内定先企業に速やかに連絡するのが基本です。内定先企業では、入社受け入れに向けてさまざまな準備を行っています。

入社時研修のスケジューリングなど、社内のリソースを使ったプログラムなども予定しているため、できるだけ早めに入社日がズレることを伝えましょう。

ただし、入社日がズレることを無条件で受け入れてくれるとは限りません。企業側の都合によっては内定取り消しという事態も考えられます。

今の会社の退職と次の会社の入社日の調整は、ビジネススキルとしての調整力が問われるものです。入社日がズレるということは調整力に疑問符が付くということなので、できるだけ避けた方が良いといえます。

無料で転職(書類作成)を成功させるたった一つの方法

無料で転職を成功させるコツは、転職エージェントを利用する事です。

転職エージェントを活用した転職の場合、応募書類に関しては転職エージェントのコンサルタント(転職アドバイザー)がくまなくチェックしてくれます。

退職予定に関する記載方法についても、「こう書けば企業や面接官にプラスに伝わる」という観点で採用されるポイントをアドバイスしてくれます。

また、退職予定日に退職できなくなるといった事態でも、転職エージェントが間に入りできるだけ無難に調整してくれるため、不安を抱えることなく転職活動に集中することができるのです。

他にも転職エージェントを利用するメリットは全部で3つあります。

表に出てこない非公開求人に応募できる
面接のサポートをしてくれる
年収アップ交渉もエージェントにお任せ

1つずつ解説していきます。


表に出てこない非公開求人に応募できる

求人検索をして、気に入った案件がないと諦めていませんか?

実は、転職サイトに掲載されている求人はほんの一握り。

専門性の高いものや良質な案件は非公開の求人として、運営企業が当てはまる人にのみ紹介しているのです。

その大きな理由として挙げられるのが「ライバル企業に知られたくないから」。

求人内容をライバル企業に見られることで、どんな事業をしようとしているのか、どの職種にどれだけの報酬を支払っているかがわかってしまいます。

そこで、重要な仕事やポジションの求人を非公開にして、応募してもらえる人にだけ提供するよう運営企業に求めているんです。

転職エージェントに登録すると、この非公開求人を紹介してもらう事ができるようになります。


面接のサポートをしてくれる

「書類選考は通過するけど、面接でいつも失敗してしまう」そんな悩みを抱えている人はいませんか?

転職エージェントは転職のプロ。

ビジネスマナーから転職業界のトレンド、そして何より企業に関しての情報を多く持っています。

今までの面接で落ちてしまったのは、マナーが間違っていたり、アピールの方法がズレていたのかもしれません。

転職エージェントはマナーの講習ももちろんのこと、応募先企業に合った面接対策も教えてくれます。

あなたの経歴で、どこをアピールポイントとすべきか、想定される質問から事前にどのように回答すれば良いのかも一緒に考えてくれます。

エージェントと面接の練習をしておけば、本番で緊張することも少なくなりますね。


年収アップ交渉もエージェントにお任せ

とてもやりたい仕事でも「年収がもう少し良ければ…」「条件がちょっと合わないかな」と思うことも少なくありません。

そういった時に自分から企業側へ言い出すのは難しいですよね。

しかし転職エージェントなら、そんな交渉も快く請け負ってくれます。

自分で転職活動をして応募していると、どうしてもあなたが立場上弱くなりがち。

これを利用して、ブラック企業などは最低限の年収や条件交渉をしてくることもあり、結果的に不利な転職になってしまいます。

年収アップやキャリアアップのために転職活動をしている方にとっては、転職エージェントは大きな力となります。

他にも転職エージェントは求人紹介、相手企業への連絡、面談などの日程調整等も代わりにやってくれるので、自分は転職に集中する事ができますよ。
以上3点が転職エージェントを利用する大きなメリットですね。


元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選

元転職エージェントの私から見て、無料でも本当にオススメできると感じた転職エージェントは以下の2つです。

どちらがオススメなのか?と聞かれたら、私は両方とも登録することをおすすめしています。

実は、非公開求人は運営会社ごとの差が出る部分なので、2社のエージェントに希望条件を出すと、同じ案件はほとんど出てきません。

単純に2倍の非公開求人を見ることができるので、良い条件の仕事を見つけやすくなります。(※どちらも登録は3分程度、完全無料で利用できます。)


1.DODA 2人体制での手厚いサポートが魅力

DODAは「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」の2人体制で行う、手厚いサポートが魅力です。

キャリアアドバイザーは電話面談やカウンセリングを通して、あなたにあった職業選択や、キャリア開発のアドバイスを行ないます。

これに対し、採用プロジェクト担当は、求人情報や企業情報の提供、面接や書類作成のサポートなどを行います。

他社では1名で行う為、仕事が雑になりやすい傾向がありますが、2名体制で行う事で質の高いサポートが受けられます。

求人案内も早いので、なるべく早く就職したいと考えている人には、DODAがオススメですね。

DODA公式サイト:https://doda.jp


2.リクルートエージェント 求人数は業界ナンバー1

リクルートエージェントは人材紹介業界最大手の「リクルート社」が提供するサービスです。

現在20万件以上の求人が登録されていますが、ホームページから探せるのは3万件程度で、残り80%は非公開求人となっています。

リクルートエージェントに登録することで、17万件を超える非公開求人の紹介を受ける事ができます。

他社と比べても求人数が圧倒的に多いので、就職を考えているなら必ず登録しておきたいサービスです。

リクルートエージェント公式サイト:https://www.r-agent.com

就職後に後悔しないように、この2社は必ず抑えておきましょう! 

 


 

履歴書作成で迷った時のお役立ちQ&A

f:id:worqlip:20180615130727j:plain

経歴詐称して内定が決まった場合、入社予定の会社には正直に話すべきですか?

履歴書の経歴詐称については犯罪にはならないものの、内定取り消しになっても文句は言えない立場です。かと言って、入社予定の会社に何も言わずにいるのも、嘘の発覚が怖くて仕事どころではありません。許してはもらえないのは覚悟の上で正直に話したほうが結果的に良いのかもしれません・・・。

http://www.worqlip.jp/entry/uso

履歴書には「退社」と「退職」どっちを使ってもいいものですか?

どちらも間違っているというわけではありませんが、履歴書に書くのなら「退社」よりも「退職」が一般的です。退社には勤務を終えて会社を出るという退勤と同じ意味もありますので。ちなみに、退職のことを記入する際は必ず理由を添えなくてはいけません。

例:一身上の都合により退職/会社都合により退職/契約期間満了のため退職 など

履歴書の本人希望欄には退職予定日以外に何を書いたらよいですか?

履歴書の本人希望欄には、退職予定日や入社可能日、日中の連絡先と電話に出られる時間帯は必ず記入しておいてください。