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ヤンマーに転職したいときはどうすればいいの?会社の特徴や仕事内容をチェック

国内で見かけるトラクターや小型船舶など、多くの機械分野で有名なヤンマー。機械系の転職先として狙っている方も多いのではないでしょうか。今回は、ヤンマーに関する企業情報や年収、転職に必要なことなどをご紹介していきます。

ヤンマーはどんな会社?

ヤンマーは生産技術が高く、発動機や農業機械、小型船舶の分野では知らない人がいないほどメジャーな企業です。グループ会社にはヤンマーエンジニアリング株式会社・ヤンマーエネルギーシステム株式会社などがあります。

ここでは企業規模や事業内容、経営理念などを紹介していきます。

創業は明治40年で古い歴史があり、国内有数の発動機や小型船舶の製造販売を行なう企業

ヤンマーの歴史は古く、明治40年(1907年)創業で100年以上も続く発動機メーカーです。

発動機とは主にエンジンのことを指しますが、利用されている分野は幅広く、トラクターやコンバインといった農業機械や小型船舶、さらに草刈り機や発電機などで原動力となる重要な部品。

同じ原動機業界の中でも高効率で省燃費という点で優れており、現在でも多くのユーザーの信頼を得ています。

本社は大阪にあり、支社は全国に存在している

ヤンマーの本社は大阪府の大阪市北区にあり、繁華街の中心に位置しています。研究施設や工場、事業所などを含めると全国各地に拠点を構えていますが、そのほとんどが関西に集中しています。

中でも滋賀県と兵庫県にはエンジン事業を担う機関が揃っており、産業用エンジンは滋賀県、舶用エンジンは兵庫県尼崎に多くの施設が存在します。ヤンマーの研究・開発職に携わりたいと考えている人は関西圏に移住することになるでしょう。

経営理念は「テクノロジーで、新しい豊かさへ」

ヤンマーの経営理念が「テクノロジーで、新しい豊かさへ」となっています。これはヤンマーが100年以上の歴史で培ってきた技術やスキルを大きな価値として捉え、これから先の人類にも貢献していこうという考えの現れです。

特にヤンマーの原動機は高効率、省燃費として評判が高く、少ないエネルギーを有効活用していくノウハウを持っています。

また、農業の発展にも大きな貢献をしてきていることから「食」にもつながる企業です。

こうした「エネルギー」と「食」についての課題を解決しつつ、人がいつまでも豊かに暮らせること、そして自然がいつまでも豊かにありつづけることを目標に研究開発の活動を続けています。

ヤンマーの職場環境や働くために必要なことはどんなことか

ヤンマーは社会貢献もでき、工業系の開発業務をしたいと考えている方には働きがいがあるようなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。社風や求められる人材、給与などの待遇について調べてみました。

多くの職種で募集があり、豊富な経験が必須

ヤンマーは多くの職種で随時募集を出しており、中途採用を目指すなら実績やキャリアが必要です。募集のある職種は設計や研究を行なう技術職のほか、デザインや企画、システム、経理などを含む企画・管理系の大きくわけて二つがあります。

なかでも技術職はメーカーでの勤務経験が三年以上を必須としていることが多いです。具体的にはエンジンの設計や評価試験といった、発動機に関わる経験があればそれを活かして転職できるでしょう。

技術職は滋賀か兵庫、その他の職種は全国勤務

ヤンマーのキャリア採用は、技術職の場合とそのほかの職種で勤務地が大まかに決まっています。

技術職に関しては前述の通り、産業用エンジンは滋賀県、舶用エンジンは兵庫県尼崎と場所が決まっており、そのほかの職種は本社勤務であれば大阪、カスタマーサービス関連は全国のヤンマーで働くことになります。

平均年収は400万円ほどで、雇用条件や手当が充実している

ヤンマーでの年収は400万円ほどになり、福利厚生なども充実しています。年収は30代から伸び始めるといわれており、同業種に比べて高待遇です。

福利厚生に関しては社会保険や交通費補助のような一般的なものだけでなく、家賃補助の割合も大きく、生活の助けになるでしょう。これにより、年収以上に生活が豊かになる可能性が高いです。

会社の理念や方針をしっかりと理解しておく

ヤンマーは歴史が古く、製品開発を通じて人と環境が豊かになることを大切にしている企業であることを理解しておきましょう。

たとえば、自己アピールの際には自分の技術力だけでなく、その能力をどのように活かして社会貢献ができるかや、今後のエネルギー環境についても分析しておくと、よりヤンマーにマッチした人材であると印象づけることができます。

土日の勤務は少なく、年休も取りやすい

ヤンマーでは土日の出勤は少なく、年休も取りやすいといわれています。仕事の量や部署によってさまざまですが、おおむねこの通りで休日の予定が組みやすいと好評です。

ヤンマーへの転職を目指す際の注意点

ヤンマーへの転職を目指す時に気をつけたいポイントは三つあります。一つ目は企業内部の働き方や制度が独特であること、二つ目は頑張りが評価されにくいこと、三つ目は日々の業務量が多く、残業が多くなることが挙げられます。

企業内部の働き方や制度が独特

ヤンマーは創業してから長い歴史があるので、仕事の働き方や社内の制度が独特です。保守的な考え方で新しい仕組みが取り入れにくく、転職した人の目からすれば時代遅れ感が否めないかもしれません。

組織として大きいため、しがらみやコネが多く根回しをしないとなかなか意見が通らず、会社として必要なことをスピーディーに判断して実行に移していくことも難しい社風があるようです。

また、同族経営なのも相まって、上層部と社員との壁は厚く、不満を改善する風土もないとのこと。非上場企業のため、組織の上が変化しにくいということも一因といえます。

頑張りが評価されにくい

仕事をするうえで自分の努力が評価されにくいことがあり、モチベーションの維持が難しいでしょう。年収が同業種の中では水準より高いのは良いのですが、個人の成績が加味されたものにはなっていません。

いわゆる年功序列なので、頑張らなくても長く会社にいるだけで年収が上がっていきます。転職するにあたって、自身の成果が目に見える形で評価につながる企業に就きたいと考えている方にとっては、やりがいが持てるとはいえないかもしれません。

日々の業務量が多く、残業が多くなることも

ヤンマーは日々の仕事量が多く、ほとんどの社員が残業をしています。ノー残業デーなども存在しますが形骸化しており、毎日残業をすることも。休日出勤はないものの、ワークライフバランスを重視している人にはあまりおすすめできません。

元社員の口コミによると、平均勤務時間は9~10時間とありましたが、1~2時間の残業でも毎日続くときついものがあります・・・。

まとめ

ヤンマーは国内最大手の原動機メーカーでネームバリューもあり、給与水準も高いため人気の転職先です。もちろん、その分、倍率も高く、豊かな経験やスキルを持っていることが条件にあるため、一人ではなかなか対策が難しいでしょう。

そこで、少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために転職エージェントを利用するのも一つの手段。

転職エージェントでは、転職案件の紹介以外にもあなたのキャリアや職務経歴を見て、自己アピールの方法を考えるアドバイスや自己分析のサポートも行なっています。

自分のキャリアの中からどれを採用担当者にアピールしていくべきかといったアドバイスや、履歴書や職務経歴書などのアドバイス、企業情報を盛り込んだ面接対策も受けられるため、希望に近い企業に入社できる可能性は高くなりますよ。

 

 

日本トップの原動機メーカーヤンマーで働きたい!Q&A

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ヤンマーの面接はどのような流れになっていますか?

ヤンマーに転職する際の流れは「書類審査」→「面接2回+適性検査」→「内定」となっています。

書類選考から内定までの期間は1カ月ほどになります。また、一次面接については会場まで足を運ぶことが難しい人のために、WEB面接も実施しています。

 

志望動機のポイントは?

志望動機を考える際のありがちなミスは「自分の”好き”をアピールしてしまうこと」「志望動機と退職理由がごっちゃになってしまうこと」です。

どちらも志望動機の一部であれば問題ありません。ただ、軸にすべきは業界の魅力とヤンマーという企業の魅力、そして業務内容の魅力です。これらを分析し、自分が会社のニーズに合っていることを証明するところまでいければ、志望動機としては合格といえます。

 

ヤンマーの評判や口コミはどういったものがありますか?

ヤンマーの評判や口コミには、次のような声がありました。

・子育て中の女性でも働きやすい環境
・繁忙期は忙しいが、給与面には満足している
・研修が多い
・仕事に対するやりがいがある
・残業時間が管理されている
・福利厚生が充実している
・休日が多い
・海外展開に積極的な会社 など

 

ヤンマーは未経験でも採用してくれますか?

ヤンマーに転職したいなら、まずクリアすべきは学歴です。技術系は高専以上、事務系は四年大学卒業以上が基本的な応募資格となっています。

未経験でも採用できるか?という点ですが、技術系の職種はどれも実務経験が必須とされています。ただ、営業系の職種に関しては「コミュニケーション能力」や「チャレンジ精神」があることを必須としていました。

未経験でヤンマーへの転職に挑戦したいのなら応募できる職種は限られてきます。