30代男性の平均年収は約350万円。とても届かないとは思いつつも、働くうえで一度は目指したいのが「年収1,000万」ではないでしょうか。
お金に困らないどころか生活水準も満足できるものとなり、安心して老後を迎えられそうなイメージがあります。
今回はそんな年収1,000万になるにはどんなことが必要なのか、具体的な職業や仕事内容を紹介してきます。
年収1,000万円稼げる仕事の条件は?
年収1,000万ということは手取りでも700万円以上はもらえるということ。これほどの仕事は普通の会社員では達成が難しいのはご存知のとおりです。では、どんな条件が必要なのか考えてみましょう。ここでは5つの条件を紹介します。
高いスキルやキャリアを必要とする仕事
年収1,000万になるためには、それに値する高いスキルやキャリアを持っていることが不可欠です。自分のスキルや長所を把握したうえで年収アップを目的とした転職をすると、年収1,000万に近づくことができます。
高いスキルがあるにも関わらず、企業によっては待遇改善や昇給をせず安い賃金で雇い続けようとしていることもあります。
ここで注意したいことが昇給の仕組みがない会社に居続けるのは、年収アップのチャンスを逃している可能性があるということ。企業からすれば、給与などのコストはできれば上げたくありません。
特に、新卒で入社した人はほかの会社を知らないため、自分の年収が世の中の会社員と比べて低くても分からず損をすることも多いです。
その結果、高学歴で優秀であるにもかかわらず、社会人としては年収がいつまで経っても低いままの人もいます。こうした人は転職によって再評価され、大きな年収アップにつながるかもしれません。
責任感の大きな仕事
大手企業に勤めて大きな利益を担う仕事や多くの部下を抱える仕事を任されると、必然的に年収は高くなります。
理由は会社への貢献度にあります。会社にとって大きな利益を上げられる人がいれば、それだけで会社の貴重な人材になり、引き抜かれないように待遇を良くしていくからです。
また、部下の多い役職に就けば、それだけの人材が会社に利益をもたらすためのマネジメントを担うことになります。そうした仕事は年収が高い傾向があります。
専門職などのオンリーワンになれる仕事
あなたでないとできない仕事、つまりオンリーワンになれる仕事は年収1,000万に届きやすいでしょう。
そのスキルが他人に取って代わることのできないものであり、資格を持っていれば希少価値が高まるため、プロフェッショナルへの道が開けます。具体的には、国家資格やコンテストなどの受賞歴などです。
これらは客観的にその人がプロフェッショナルであることの証明になります。
人の人命に関わる仕事
誰かの人命を預かる仕事や自分の命を張るような仕事も高年収です。医師はもちろんのこと、航空機のパイロットなどがこれにあたります。
公務員として長年勤務する
長く勤めれば年収1,000万に届く仕事としては公務員が有名です。公務員は年功序列で年収が上がっていくため、若いうちから働いて長年勤務していれば30代後半あたりから年収1,000万円に届く可能性が高くなります。
具体的にはどんな業種や職種があるのか?
年収が1,000万円に届くような仕事には、どんなものがあるのでしょうか。ここでは、具体的に7つの仕事内容を紹介します。
弁護士などの法律関係に従事する仕事
弁護士の場合、国家公務員資格を必要とするうえ、人の人生を左右するほどの責任の重い仕事であるため、高い報酬を得ることができます。
それだけをみると検察官も同じに思えますが、弁護士は個人事務所で収入をコントロールできるようにもできるので、年収アップしやすいといえます。
医師などの医療関係
人命に関わる仕事といえば医師や医療関係に従事することが挙げられます。ただし医療関係であれば高年収というわけでもありません。
医師免許など難易度の高い資格が必要になるほど年収に直結していくので、医療関係でも医療事務や看護助手ではそこまで多くの年収は得られません。年収1,000万円以上を望むなら国家資格と実務経験を兼ね備える必要があります。
国会議員や外交官
よく知られている話ですが、国会議員や国家公務員も年収1,000万円を超えてきます。
転職で国会議員を目指すのは資金や地域の基盤などの条件がないと現実的ではありませんが、外交官などの国家公務員は試験に挑戦する機会もあるので、勉強をして対策を立てれば可能性はゼロではありません。
総合商社勤務も狙い目
伊藤忠商事や三菱商事といった国内を代表する総合商社のサラリーマンも年収1,000万円を目指せる企業です。
総合商社とはその名の通り総合的に国内で流通する商品を扱う企業で、いわば日本の経済を回しているといっても過言ではないでしょう。扱う金額が大きく、仕事も激務なことが多いですが、それに見合った年収となっています。
国内で有名な外資系企業
有名な外資系企業は評価制度が実力主義であることが多いため、力のある人は上を目指せます。今の仕事で自分の頑張りが評価されていない、もっと自分の力を試したいと思っている人にはおすすめの企業です。
民法やテレビ局の社員
テレビ局に勤めている社員も年収1,000万円以上もらえるといわれています。地方の放送局だと難しいですが、おもに東京にある全国区の民放各社は高年収です。
転職するには実務経験がないと厳しいですが、一部編集などの技術作業者は、直接放送局での勤務経験がなくても動画制作会社や映像関係の業務経験があれば入社のチャンスがあります。
経歴やコネを活かして顧問として独立起業する
さまざまな企業から仕事の依頼があるような顧問やリサーチャー、マーケッターなどの経験があれば、起業してそれぞれの会社と契約を結ぶことで年収アップの可能性が上がります。
こうした仕事はネットや求人を検索しても出てこないため、任せてもらえるパートナーとなる企業やコネを使って仕事を確保できる営業力が必要です。もしくは独立起業を考えているなら、まずは副業としてネットビジネスを始める選択肢もあります。
年収1,000万になるために注意すべきこと
年収1,000万円になるために覚えておいて欲しい注意点を三つご紹介します。具体的には、生半可な経歴では転職は厳しいこと、責任感によるプレッシャーがあること、英語はほぼ必須スキルであることです。それぞれ詳しくご紹介していきます。
生半可な経歴では転職は厳しい
まず考えて欲しいことは、あなたの経歴やスキル、キャリアが年収1,000万円に見合っているかということです。漠然とお金のことだけを考えていても、転職で年収アップすることは難しいでしょう。
自分には何ができてどんな実績があるかを考えたうえで、年収1,000万円の求人では何が必要とされているかを調べてみてください。足りないことがあるうちは、今の会社で経験を積んだり、自己投資して勉強したりといった努力が重要になってきます。
責任感によるプレッシャー
年収1,000万円の仕事にはそれなりの責任感やプレッシャーが付き物です。
多くの部下を抱え、会社の命運を担うことになれば、大きなプレッシャーがかかり、時には精神的な疲れから病気になってしまうこともあるでしょう。生活面にもなかなか時間を割けない中でも、食事や休息はしっかりとるよう努めなくてはいけません。
実績やスキルを積むとともに、肉体的・精神的に強くなるように日頃から意識して仕事をしましょう。解決策の一つは、自分への自信を持つことです。
英語はほぼ必須スキル
具体的に紹介した職業に就くには英語がほぼ必須ともいえます。英語といっても英会話レベルではなく、ビジネスレベルで専門的な話ができる力が必要です。
もちろん業務の中で鍛えられた英語力が有利ですが、最近では英会話教室でもビジネス向けのクラスも開講されているため、今の仕事で英語を使っていなくても身につけることができます。
まとめ
年収1,000万円になる方法・仕事は多数ありますが、求められるスキルもそれだけ上がります。
ただし、求人情報を探すなら色々なサイトが見つかるものの、内定を獲得できる可能性を高めるには知識と実績が豊富な転職エージェントの利用がおすすめ。
転職エージェントから企業に内定した人のデータや面接のレクチャー、アピールポイントを学ぶことで、転職への近道になりますよ。