転職サイトで行なっているサービスの一つに転職エージェントのサポートがありますが、実際はどんなサービスなのでしょうか。
特に面談があることについて不安や緊張をしてしまう人も多いと思うので、面談に必要な物や注意点を中心に紹介していきます。
転職エージェントサービスとはどんなものなのか
転職エージェントに登録すると主に３つのサービスを提供します。
面談をして転職へのサポートをするほか、実際の応募や面接に関するアドバイスや退職をスムーズに進めるなどさまざまな支援サービスをしていますので、ご紹介していきましょう。
あなたのキャリアやスキル、人柄を転職に活かすための手伝いをしてくれる
転職エージェントは単に求職者に求人の案内をするだけと思われがちですが、あなたの能力を最大限に発揮できるようなお手伝いをすることも積極的に行なっています。
一人で転職活動をしているだけだと、自分で自分を正しく評価できているかわかりません。
自分で強みだと思っている部分や魅力だと考えているところも、実は企業側からすれば的外れで効果的なアピールにはならないこともあります。
こうした自分一人では気づけない観点から、客観的に第三者の意見としてあなたのキャリアやスキルを見て、どこをアピールポイントにすべきかを教えてくれます。
また、本人ではわかりにくい自身の人柄についてアドバイスをしてくれます。履歴書や職務経歴書などの添削をしてもらった後に、自分が書いたものと比較するとよく分かるでしょう。
「長期間転職活動をしていても内定が取れない」「多くの企業に応募したけど面接にも進めず、どこが悪いのかわからない」と悩んでいる人におすすめの転職支援サービスです。
内定を獲得するためのアドバイスを行なう
転職エージェントは、面談後に内定獲得に向けた支援やアドバイスを行います。具体的にはあなたの希望や経歴に沿った求人案内や、応募する際に必要な書類の書き方、面接対策などです。
求人案内に関しては、面談をした内容に基づいてあなたの希望条件に合った求人情報を紹介してもらえるため、自分にぴったりな仕事に出会える可能性が高いといえます。
また、応募で使用する履歴書や職務経歴書作成の際に転職エージェントに、アドバイスをもらうことで、電話やメールでの情報だけでなく、実際に会ったから担当者だからこそわかるあなたの長所や、アピールできる部分を盛り込めます。
内定後の手続きや退職するための相談も可能
内定をもらった後、スムーズに新しい職場で働けるようにする相談もできます。
転職が決まってから退職する手続きが問題なくできれば良いのですが、上司に退職を切り出すタイミングがわからなかったり、職場でのトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。
一人では視野も狭くなり、せっかく転職ができると決まっても思い悩んでしまい、良いスタートが切れなくなってしまうかもしれません。
そんな時は、転職エージェントに質問・相談してみましょう。転職に関するプロである転職エージェントは、そうしたトラブル解決の流れや方法、円満退社に向けた日程調整のコツなどのアドバイスもしてくれます。
転職エージェントとの面談に必要な物や服装は？
転職エージェントと面談する際には何が必要でどんな服装が良いのか悩みますよね。事前に担当のエージェントから連絡があるかとは思いますが、ここでは実際にどんなものが必要で、服装はどういうものが望ましいのかを紹介します。
必要なものは各種書類や印鑑
転職エージェントとの面談では、履歴書や職務経歴書のほかに身分証や印鑑なども事前準備しておきましょう。
履歴書と職務経歴書は面談であなたの経歴やスキルについてのヒアリングをする際に必要ですが、転職サイト内で細かくレジュメを作成している場合には、持参する必要がないこともあります。
これに加えて、本人確認用の保険証や運転免許証といった身分証、機密保持や個人情報に関する同意書にサインと捺印をする際に使用する筆記用具と印鑑も忘れずに持っていきましょう。
服装は基本的に私服でOK
転職エージェントとの面談では、多くの場合、私服でも問題ありません。私服でも良い理由については、面談でなるべく緊張せずリラックスしてヒアリングができるようにするためと言われています。
スーツだとどうしても力が入ってしまい、表情や応対が硬くなりますが、担当のエージェントは、普段のあなたを見てアドバイスをしたいと考えています。
場合によっては、オフィスではなくカフェのラウンジでの話をすることもあります。普段の態度や受け応えのままで転職エージェントと接し、あなたの人柄をきちんと見てもらいましょう。
場合によってはスーツでの面談も
面談の中でスーツの着こなしなどの相談をしたい場合には、スーツを着用して面談に向かっても良いでしょう。普段スーツを着慣れていない人や、以前買ったスーツが合っているかわからない方は転職エージェントに相談できます。
問題がある言われたときには早めに新しいものを新調しましょう。
自分の体に合っていないスーツを着ていると社会人としてはだらしなく見えたりするので、良い印象を与えられません。ネクタイの結び方やジャケットのボタンのかけ方などの細かいビジネスマナーも合わせて教わるのも良いかもしれません。
採用の面接ではないけれど、準備はきちんとしておこう
転職エージェントとの面談はあくまでも、求人案内などをするためのヒアリングの機会。ですので、企業への面接ほど緊張をする必要はありません。ただし、面談という限られた時間を有効活用するためにある程度の準備はしておきましょう。
自分の転職に関する条件をはっきりさせておく
転職に際してもっとも重要なことは転職先に求める条件なので、これがあやふやだと、転職エージェントとしてもどんな案件を紹介すれば良いかわかりません。
転職しようと思ったきっかけなども踏まえながら、職種や業種、給与待遇や勤務環境といった条件を明確にまとめておきましょう。
これらすべてを決めておく必要はありませんが、詳細に決まっていればそれだけマッチした案件に出会える可能性も高くなり、逆に応募したいと思えない案件を紹介される時間の無駄を省くことにつながります。
多少厳しい条件でも、転職エージェントができる限り沿ったものを紹介してくれます。
条件の中でも優先順位を考えておくと、より転職エージェントとしても案件を紹介しやすくなりますので、時間があれば検討しておきましょう。
自分の思っているアピールポイントを棚卸ししておく
自分が頑張ってきたことやアピールしたいと考えているキャリアなどを箇条書きなどにして整理しておくと、転職エージェントに魅力的な人材であるように見せることができます。
転職エージェントとの面談は企業との面接ではないとお話しましたが、ある程度自分を魅力的な人材で「この人にぴったりな案件がありそうだ」と思わせることも大切。
転職エージェントとしても内定を獲得できそうな人に良い案件を紹介したいと考えていますので、自己アピールは欠かせません。
そして、そのアピールポイントが活かせそうな仕事を紹介してもらえれば、より内定に近い仕事に応募できるようになるのです。
そのためにはあらかじめ、自分の得意分野やできること、将来どんな人間になりたいかなど、どのように自己PRをするのかをまとめておくと良いでしょう。
まとめ
転職エージェントとの面談は転職を成功させるために有効な手段の一つです。
キャリアコンサルタントによって自分一人ではわからなかった自己PRすべき部分や直すべき部分が見えてきますので、採用担当者に効果的にアプローチできる応募書類の書き方が分かってきます。
転職サイトを眺めているだけでは見つけられない案件の紹介をしてもらえるなどのメリットがたくさんあります。
ただし、転職エージェントの言いなりになる必要はありません。
自分に合わない案件ははっきり断るようにしないと、転職してもまた転職したくなってしまい、「もっといい仕事があるはず」と転職するクセがついてしまいます。強引に転職を勧めたり、応募を強要してきたりといった転職エージェントには注意が必要です。