世界有数の金融グループであるゴールドマンサックスで働くにはどのようなことが必要なのでしょうか。今回は会社の特徴や仕事内容、働く上での注意事項を調べてみました。
- ゴールドマンサックスはどんな証券会社?
- ゴールドマンサックスの職場環境や働くために必要なことはどんなことか
- ゴールドマンサックスへの転職を目指す際の注意点
- まとめ
- 外資系投資銀行に興味ある人向けQ&A
ゴールドマンサックスはどんな証券会社?
ゴールドマンサックスとはアメリカに本社を置く金融グループで、世界最大規模とも言われています。
投資銀行業務を行っている起業といえば、ゴールドマンサックスのような外資系の名前がまず挙がると思います。ここでは企業規模や事業内容、経営理念などを紹介していきます。
歴史は古く、世界各国に拠点を持つ最大級の金融機関
ゴールドマンサックスは1869年に設立された金融会社で、世界各国に拠点を構える世界最大級の金融会社です。投資銀行部門や証券部門、投資、資産運用、投資調査部門などがあり、多方面にわたって金融サービスを提供しています。
拠点の主な場所だけでも、金融の中心地と言われるニューヨークのウォール街を始め、シカゴ、フランクフルト、ロンドン、東京、香港、サンパウロが挙げられます。
また、日本ではゴールドマンサックス証券株式会社、ゴールドマンサックス・アセット・マネジメント株式会社、ゴールドマンサックス・リアルティ・ジャパン有限会社の3つの会社が存在しています。
国内拠点の社員数は800人、グループ全体では35,000名を超える従業員が在籍
ゴールドマンサックスの国内拠点には800名が在籍しており、全体では35,000人を超える社員を抱える外資系企業です。これだけでも大企業としての安定感がありますが、売上高を見ても全体で391億ドル以上とされています。
影響力は絶大で、国内有名企業への投資や株の保有などで資金面を支えていると言っても過言ではないでしょう。
経営理念は信頼と人材とチームワーク
ゴールドマンサックスの経営理念は顧客からの信頼と優秀な人材とチームワークなどが挙げられます。金融会社として最も大切なものは顧客の信頼です。
それらを大切にできる優秀な人材と、1人では成し遂げることのできないことをチームワークで乗り越えて行く働き方が求められます。
ゴールドマンサックスの職場環境や働くために必要なことはどんなことか
ゴールドマンサックス有名な大企業なので、やりがいのある職場であるようなイメージがありますが実際はどうなのでしょうか。社風や文化、求められる人材、給与などの待遇について情報を集めてみました。
チームワークを重んじる社風なので社員同士のコミュニケーションが多い
経営理念にもあった通りゴールドマンサックスでは社員同士のチームワークが重要視されているので、コミュニケーションが盛んです。
また、ゴールドマンサックスでは人材の獲得にも絶えず力を入れているので、中途採用で入社した人も数多く存在し、お互いに困った時は助け合うような社風になっています。
このため、入社したばかりでも、わからないことを質問してきちんと理解していけるような環境でしょう。
英語以外にも数字に強い人材が求められる
ゴールドマンサックスでは英語力はもちろんのこと、数字に強いことが採用条件の一つと言われています。実際にゴールドマンサックスで採用面接を受けた方の声として、数学力を試す問題を質問され、口頭で答えなければならない場面もあるそうです。
働いている人には理数系の大学を卒業した方も多く、中には数学オリンピックや大会に参加した経験のある方もいます。
お金や経済的なことを扱う企業として、計算力や数学的な感覚を求められる場面が多くあるため、そうしたことに長けている必要があります。
海外とのやりとりで勤務時間が変わることや、残業もしばしば発生する
ゴールドマンサックスでは海外との打ち合わせが多く発生するため、現地時間に合わせた勤務時間になることがあります。その場合は主に夜間になることがあり、会議が20時や22時からといったことも。
こうした勤務にも臨機応変に対応しなくてはいけません。残業に関しては部署によって異なりますが、金融関連企業ということで顧客からのイレギュラー対応を求められると、残業で解決することになります。
こうしたことが増えると結果的に残業が増えることになるかもしれません。
金融関連企業の中でも給料や待遇は良く、やる気次第で上を目指せる
ゴールドマンサックスの給与や福利厚生は高水準だと口コミでは評判です。
先程紹介したように勤務時間が不定期になることや残業が多くなりがちなことから会社近くに引っ越したほうがよいようですが、給与が高いことを考えるとわざわざ引っ越す価値もあるでしょう。
福利厚生の中にはスポーツジムやタクシー代の支給もあり、社員の満足度が高いとのことです。平均年収は新卒でも1000万円を超えるともいわれており、さらにボーナスは3000万円超えも珍しくないのだとか・・・。
やる気と成果次第でどんどん昇進できる文化があります。自分の実力を正しく評価してもらい、上を目指したい人には向いている職場環境と言えます。
ゴールドマンサックスへの転職を目指す際の注意点
ゴールドマンサックスへの転職を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。
1つ目は入社するためには頭の回転が早く臨機応変で数字への強さが必要なこと、2つ目はコミュニケーション能力と協調性が必要なこと、3つ目は応募するにもまずは英語力がないと話にならないことが挙げられます。
どんなことにも臨機応変に対応できる頭の回転と数字に強いことは必須
紹介してきた通り、ゴールドマンサックスでは数字に強いことが大切です。また、突発的なトラブルがつきものの業界なので、頭の回転が早く柔軟な仕事ができないと転職しても活躍は難しいでしょう。
こうした面から全くの未経験では転職のチャンスがなく、ある程度他の銀行や金融業でお金を扱う仕事をしてきていないとほとんど採用はされないと考えたほうが良さそうです。
コミュニケーション能力が高く、協調性が必要
ゴールドマンサックスでは経営理念にあるようにチームワークが大切なため、コミュニケーション能力の高さや協調性も重視されます。
一人で黙々と作業するのが好きな人には向いていないのはもちろんのこと、自分の意見を表現しつつも相手の意見を尊重するような姿勢がなければ、環境も文化も違う世界中の社員とうまくコミュニケーションは取れません。
とにかく英語力が必要
ゴールドマンサックスに応募する際の最初の壁として英語力が挙げられます。採用ページを見ればわかりますが、役職や勤務内容、待遇などがすべて英語で書かれています。つまりそれすらわからない人には応募もできないと言うことです。
当然読解力だけでなく、ビジネスコミュニケーションに使えるような英会話能力も必須なので、自身があり、実際に海外勤務経験や業務で頻繁に使っている人でないと採用はされないでしょう。
まとめ
ゴールドマンサックスは英語力と数字を扱う仕事に従事していた経験があれば、採用される可能性のある企業です。
金融業界は採用試験が難しいとか、コミュニケーション能力など求められるものも多いですが、給与水準は高く待遇も良いので憧れの企業となっています。
その分倍率も高く、転職する企業の中でも難易度は高め。しっかりと自己分析をしてアピールすることはもちろんですが、マインドセットや頭の回転が早くなければいけないなど、一人ではなかなか対策が難しいでしょう。
そこで少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために転職エージェントを利用するのも1つの手段です。
転職エージェントでは外資系証券会社だけではなく幅広い求人情報の紹介を行っています。あなたのキャリアや職務経歴を見て、自己アピールの方法を考えるアドバイスや自己分析・企業分析のサポートも実施。
また、面接官に好印象を与える対応の仕方もレクチャーしてくれるので落ち着いて面接当日を迎えることができます。
新卒採用の就職活動とは違って即戦力を求められることも多いですから、こうした専門家の存在は大きいです。
外資系投資銀行に興味ある人向けQ&A
公認会計士の資格があれば、ゴールドマンサックスへの転職に有利ですか?
ゴールドマンサックスでは、高い英語力やコミュニケーション力が必須とされていますが、もうひとつ数字に強いことも重視されます。
ゴールドマンサックスのような投資銀行に転職するなら、公認会計士の資格はプラスになるでしょう。その他にも、TOEICなら900点以上、簿記なら1級取得していると、転職活動をする上での強みになると思います。
ただし、外資系企業は少し特殊な面接スタイルであることが多いです。公認会計士の資格はプラスにはなるものの、大きなアピールポイントとしては使えないと思ったほうがいいです。ゴールドマンサックスは中途採用に積極的な分、転職希望者に求めるものは多いといわれていますので、しっかり面接対策をしていく必要があります。
ゴールドマンサックスのような大手を辞めた人の転職先は、どんな所ですか?
ゴールドマンサックスに入社できれば、高年収は約束されたようなものですし、実力次第ではどんどん上を目指していける企業として知られています。
ですが、その一方で退職者も多いです。平均的な勤続年数は3年くらい。また、定期的なリストラもありますので、長く働いている人が珍しいくらいです。そのため、ゴールドマンサックスに入社できても、次の転職先を見据えたキャリアプランを考える必要があります。
ゴールドマンサックスからの転職先としては、起業したり、日本の金融機関に勤めたり・・・というケースが多いです。