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株式会社NTTドコモに転職したいときはどうすればいいの?会社の特徴や仕事内容をチェック

通信事業者として国内最大手の株式会社NTTドコモで働くにはどのようなことが必要なのでしょうか。今回は会社の特徴や仕事内容、働くうえでの注意事項を調べてみました。

株式会社NTTドコモはどんな会社?

株式会社NTTドコモは携帯電話からオフィスなどに関わる通信事業を手がける大手企業で、国内最大手といわれています。ここでは企業規模や事業内容、経営理念などを紹介していきます。

通信に関する多くの事業を展開している企業

株式会社NTTドコモは電話やインターネットといった、今の生活やビジネスに欠かせない事業を行なっています。

細かな事業内容としては携帯電話事業を中心に衛星電話や国際電話、インターネットサービスプロバイダのほかクレジットカード事業があります。

日本電信電話株式会社(NTT)の子会社で連結の売上高は4兆円以上

株式会社NTTドコモは日本電信電話株式会社(NTT)の子会社であり、単独の従業員数は7,500人を超えます。

売上高は連結で4兆円以上とされており、東京証券取引所の市場第一部全銘柄の中でも時価総額などが特に高い30銘柄にも入っていることから、日本経済に与える影響力も高く、ブランド力がある企業です。

経営理念は社員の能力を生かしながらお客様に満足してもらい、新しい文化を想像すること

株式会社NTTドコモは通信事業を通じて新しいコミュニケーションの世界を想像する企業を目指しています。その実現のため、個人の力を生かし、お客様の満足度を高めていくことが目標とされています。

お客様の満足とは、具体的にどんなことかも明確にされており、「必要な時に必ず連絡できる、心と心が触れ合うからうれしい、夢の実現に一歩近づく、親切丁寧な応対」などの6項目です。

また、個人の能力を生かす職場づくりとして「個人の個性や価値観を尊重する、上下やセクションの壁がない自由な社内コミュニケーション、気持ちよく仕事ができる創造的なオフィス環境、加点主義の人事評価」など8項目が明記されています。

こうした企業理念や目指していることは、面接で質問される場合があるため、頭に入れておきましょう。

株式会社NTTドコモの職場環境や働くために必要なことはどんなことか

株式会社NTTドコモで勤務すると、どのような仕事をするのでしょうか。社風や文化、求められる人材、給与などの待遇について紹介します。

実際に開発を行なう業務より、下請けと上司の橋渡し役が多いことも

株式会社NTTドコモでは基本的にアプリの開発や製品設計を行なうことは少なく、下請け業者との調整業務が主なものになることがあります。

いわゆる上流工程の作業である企画や立案、スケジュール・予算管理などを主体とし、それを持って下請け業者との打ち合わせなどを通して新しいものやサービスを作っていくことが多いようです。

企業理念に沿った、お客様を第一に考えた行動とコミュニケーション能力が必要

株式会社NTTドコモで必要とされる人材は企業に明記されているような働き方ができる人材であることと、コミュニケーション能力を持っている人です。

職種によっても異なりますが、新規契約、お客様に合った料金プランの提案、新規サービス・サービス内容の説明などでお客様とコンタクトを取る場面もあるほか、上司や職場内での調整役、前述のような下請け企業との打ち合わせなどで人と接する仕事になるため、コミュニケーション能力が特に必要となるでしょう。

平均年収は約800万円と抑え気味だが福利厚生が手厚い

株式会社NTTドコモの平均年収は約800万円。ほかの通信事業者に比べて決して高くはありませんが、福利厚生の充実が特徴的です。

各種社会保険の完備はもちろんのこと、健康管理に関わる健康診断や人間ドック、カウンセリング窓口も設置されています。

そのほか、社宅や住宅補助費の支給、スポーツ施設の利用権、保養所もあります。女性支援の一貫として、出産や育児に関する制度もしっかりしており、それぞれに応じた休暇取得の権利も明記されています。

週二日はノー残業デーを実施し、ほかの日も無駄な残業は少なめ

株式会社NTTドコモでは残業の少なさも好評です。

週に二回のノー残業デーがあり、ほとんどの部署で守られているほか、日々の残業自体も少なめ。月の残業時間平均は20時間程度です。仕事が終わった後、帰りやすい職場環境なので、残業時間の多さを原因に転職を考える人にとっては魅力的でしょう。

株式会社NTTドコモへの転職を目指す際の注意点

株式会社NTTドコモへの転職を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。

1つ目はキャリア採用ページでの募集がほとんどないので、応募チャンス自体が少ないこと、2つ目は大企業特有の保守的な部分があり、スピード感のある仕事は難しいこと、3つ目は自分の仕事にやりがいを見出しにくいことです。

キャリア採用ページでの募集がほとんどない

年間を通し、株式会社NTTドコモのキャリア採用ページにはあまり掲載がないので、応募すらできない時期があります。

2018年2月現在、キャリア採用で調べてみると唯一系列会社である「株式会社ドコモCS」では募集があり、ネットワーク保守や端末サポートを行なう技術系職や営業などを行なう事務系職が掲載されています。

こうした分野以外の株式会社NTTドコモ本体で働きたいと考えている人は随時チェックしておく必要があります。

ちなみに、ドコモ公式サイトの採用情報によると学校を卒業→就職→別の学校に通い卒業→ドコモに入社する場合は、中途採用ではなく新卒採用扱いになります。どこまでが新卒扱いなのかは企業によりますので、募集要項を確認してください。

また、勤務地や配属先に関しても、本人の希望は確認しますが、適性も考慮されます。

大企業特有の保守的な部分があり、スピード感のある仕事は難しい

株式会社NTTドコモは大企業なので、スピード感のある仕事ではありません。

新しいことにチャレンジしていくにも上司や上層部の了承がないと動けないうえ、組織として人が多いため、全員が意図を理解して同じ方向に向かって頑張っていくことは難しいでしょう。

中小企業やベンチャー企業でその日に決めたことを実行に移して、いろんなことをどんどん進めていく仕事スタイルを経験してきた人にとっては回りくどく、不自由を感じるかもしれません。

自分の仕事にやりがいを見出しにくいこともある

株式会社NTTドコモの業務経験者の声として、やりがいを感じにくいことがあるとの意見がありました。実際に目に見える何かを作り出す仕事でないと、毎日上司や業者との打ち合わせばかりで、達成感や成長している感覚が希薄になりがちです。

コミュニケーション能力が高まりますが、スキルアップや特定の分野でプロフェッショナルになりたい人にはあまり向いていない職場でしょう。

まとめ

株式会社NTTドコモは通信事業最大手の企業でブランド力があるので、憧れの企業といえます。

しかし、人気企業ということで倍率も高く、キャリア採用の応募するタイミングを見極める必要もあるため、自分の力だけでは内定を獲得することが難しいでしょう。

そこで、少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために転職エージェントを利用するのも1つの手段。

転職エージェントでは転職案件の紹介以外にも、面接官へのアプローチ方法、あなたのキャリアや職務経歴を見て、自己アピールの方法を考えるアドバイスや自己分析のサポートも行なっていますよ。