検索エンジンや地図情報など、さまざまなサービスを多くの方が利用しているグーグル合同会社(以下Google)に転職(中途採用)するには、どんなことが必要なのでしょうか。今回は会社の特徴や仕事内容、働くうえでの注意事項を調べてみました。
Googleはどんな会社?
アメリカに本社を置き、Google LLCの日本法人であるグーグル合同会社は、東京六本木ヒルズにオフィスを構えている大手企業です。(以前は株式会社でしたが、現在は合同会社へ組織を変更しています)
ここでは企業規模や事業内容、求人のある職種などを紹介していきます。
手がけているサービスは多岐にわたり、今の生活になくてはならないもの
Googleが国内で提供しているサービスとしては検索エンジンからGoogleマップ、Google翻訳、Google日本語入力、オンライン広告(Web広告)などがあります。
以前まではGoogleのサービスは一部のパソコンやインターネットに詳しい人が利用しているものという認識もありましたが、スマホ社会となった今日ではなくてはならないものです。
将来を見据えても、具体的に自動車との連携も視野に入れたGoogleマップとカーナビの連携も予定されているなど、今後も必要とされていくサービスを提供していくことが予想されますので、企業としての安定感があるといえます。
ちなみに、働きがいのある外資系企業として上位にランクインした実績もあります(Vorkers)。グーグルでは人材育成も積極的に行っており、管理職の教育にも熱心ですから、そのことも大きく影響しているのでしょう。
求人している職種は主にITエンジニア、営業、人事担当
Googleでは企業のホームページ上でITエンジニアや営業職、人事担当を募集。エンジニアはかなり細かく募集があり、ソフトウェアやプロダクトマネージャー、システム・ネットワーク関連からメカニカル、マーケティングマネージャーなど30種ほどが紹介されています。
雇用形態に関してもフルタイム・パートタイム・派遣社員・インターンから選択できるようになっています。
どの仕事も全世界のユーザーが利用するプロダクトやツールに関わることで、未来につながる新しいサービスの開発に貢献できる内容です。
営業職ではGoogleの新しいサービスを多くの企業や人々に知ってもらうためのセールス活動に加えて、Googleサービスを活用したデータを分析する仕事や、利用者のサポートを行なうオペレーターなど8種の職種で募集があります。
人事担当は採用活動のほか、イベントの企画やチームのサポートを行なう部署など7種で募集がされています。
Googleの職場環境や働くために必要なことはどんなことか
Googleでは世界規模のサービスを満足に提供するため、グローバルに活躍できる高いレベルの人材が求められています。具体的にどんな能力が必要なのかを紹介していきます。
とにかく英語は必須
Googleで働く際にはまず英語力が大切です。どの求人を見ても日本語と英語を流暢に話せることと、筆記が可能であることが条件をして挙げられています。
日本のGoogleとはいえ、アメリカのGoogleとのやり取りも多いので、当然、英語ができなければ仕事になりません。英会話を習っているレベルではなく、ビジネスとして使えるスキルにまで到達していないと厳しいでしょう。
発想力やコミュニケーション能力が大切
Googleは常に新しいサービスや未来を見据えたものが生み出されていく企業。柔軟な発想力とそれを伝えるコミュニケーション能力が必要です。
しかし固定観念に捉われず、ユーザーがどんなサービスを望んでいるかを考え、驚きを与え、新しいことを実現していく発想力を身につけるのは難しいものです。
ですので、できる限りいろんなことに興味を持ち、知識が高まる姿勢を持って日々生活し、前向きにチャレンジしていくマインドを持っていることをアピールすると好印象になります。
また、Googleでは国内や海外を含め、多くのスタッフと意見を交わすことがあるため、積極的にコミュニケーションをとる能力も大切になります。自分の意見をしっかりと伝えながら、相手のことを尊重し取り入れていく会話を普段から心がけて、コミュニケーション能力を高めておきましょう。
産休や育休が取りやすく、女性も働きやすいと評判
Googleでは社員の有給や育児休暇などの休みが比較的取りやすい環境であるとされています。自分でワークバランスを考えながら仕事ができるので、休暇や残業などをコントロールすることも可能な職場です。
とくに女性からは産休や育休が取りやすいため助かるとの声もあり、さすがはホワイト企業というところ。社内の雰囲気もよさそうです。
Googleへの転職を目指す際のポイント
Googleへ転職する際に必要なポイントは3つあります。
以前は採用面接で超難問が主題されていましたが、今は通常の面接内容に近いものになっているため、基本的な対策をしっかりしておけばよいということ。
そして選考は、先着順に行われること、チームワークを重視した仕事のスタイルである必要があること・・・が挙げられます。順を追って説明していきます。
現在は面接で超難問とされるような質問はしていない
一昔前まではGoogleの採用面接で出題される質問内容に超難問が含まれていましたが、今は出題されていません。
これは公式ホームページのよくある質問の中にも明記されています。現在はサンプルテストにもとづいて、構造化面接法と呼ばれる出題形式になっているようです。
超難問ではないものの、採用担当者から専門的な技術についての質問はありますので、準備を怠らないようにしておきましょう。
採用は先着順なため、早期の応募を心がけよう
Googleでは常時求人を掲載していますが、採用予定数を満たした時点で募集を打ち切ります。
一般的な求人募集の場合、一定期間掲載した後に集まった募集の中から選考を行ないますが、Googleでは日々応募者の選考を進めていくため、どんなに優秀な人でも出遅れてしまうとチャンスを逃してしまうことも。
早い者勝ちとも言えるので、募集を見て希望の仕事やポジションがあった時は速やかに応募しましょう。
ただし、一回募集したポジションには1年間応募できません。なるべく応募したい職種を絞って、採用の可能性があるところに応募するようにした方がよいかもしれません。
また、選考から漏れた場合の連絡はないとされています。2ヶ月経っても連絡がなかった時には諦めましょう。
評価方法にはチームへの貢献度も関わってくる
Googleでは評価の中に所属するチームへの貢献度もあるため、チームワークを大切にする仕事をしなければなりません。
つまり、チーム単位でプロジェクトを進めるうえでどれだけ円滑に業務を遂行し、チームメンバーとコミュニケーションを取りながら良い環境を作れたかが、自身の評価で重要になります。
どれだけ業績が良くて経験が豊富であっても、ひとりよがりで個人プレーをしてしまう人はGoogleでは評価されません。自分の働くスタイルによっては合わないと感じる人もいるようです。
まとめ
Googleは職場環境や年収、福利厚生も比較的良く、安定感もあるIT企業です。特に平均年収は20代前半の若さでも700万を超えるとも。
実際に働いている人の口コミを見ても理想的な転職先だといえます。
しかし内定を獲得するためにの英語力はもちろんのこと、高いコミュニケーション能力や新しいことにチャレンジし、生み出す姿勢とチームワークを大切にする働き方が必要となってきます。
これらはすぐに得られるものではなく、日頃の業務に対する意識や長年培われた技術や経験がないと、Googleの求める人材には成長できません。
もちろん、これら全てが完璧に備わっていないと絶対に転職できないというわけではありませんが、少なくとも自分にあるものと足りない部分をきちんと認識して、入社後の努力を怠らない姿勢が大切です。