有名ゲームを多く生み出してきたスクウェア・エニックスで働くためにはどんなことが必要なのでしょうか。必要なことや会社の特徴、注意事項を調べてみました。
スクウェア・エニックスはどんな会社?
スクウェア・エニックスは東京都新宿区にあるゲーム開発や書籍の出版を行なう企業です。
名前の通り株式会社スクウェアと株式会社エニックスが2003年に合併してできた会社で、有名RPGやオンラインゲーム、ソーシャルゲーム、マンガ雑誌などを多く手がけています。
従業員数や売上高などが大きく、日本の中でもかなり競争倍率の高い企業
スクウェア・エニックスは従業員数約1,800人、売上高1,600億円以上の大企業ですが、人気の理由はそれだけではありません。
国産RPGとして国内だけでなく世界中で人気のゲームタイトル(ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジーなど)を中心にしたゲーム事業やマンガ雑誌などで多くのファンを抱えています。
そのため、かなり高い競争倍率になっており、内定はかなり難しいでしょう。
ですが、マイナビニュースによると、2010~2011年はゲーム業界で最も平均年収が高く、2,168万円だというデータもありますから、頑張り甲斐はありますね。
新卒やキャリア採用など、さまざまな経歴を持つ人に向けた求人を常に募集中
競争倍率は高いと紹介しましたが、企業規模が大きいため求人募集は常に出ています。
採用形態は主に新卒採用とキャリア採用のほかにアルバイト採用やフリーランス採用が用意されているため、経験年数に応じて一定の応募資格があります。
第二新卒は現在のところ募集されていませんので、一定の経験を積んでからキャリア採用で応募する方が良いでしょう。
エンジニアから営業、広報といった職種も豊富
スクウェア・エニックスの公式サイトによると、第二新卒やキャリア採用も専用ページを用意していて、積極的な募集を行なっています。
具体的にはクリエイター職やプロデューサーやディレクター、エンジニア、マーケティング、編集・出版、営業などがあり、ほぼすべての職種が確認できました。
ゲーム制作という点においては、ゲームプランナー、ゲームデザイナー、モーションデザイナー、バトルプランナー、プログラマー、キャラクターデザインなど、様々な職種があります。
このほかにも製作中のゲームプロジェクトに特化した部門の募集も個別に設けられていますので、注目の作品に携われる可能性もある点は魅力的です。
スクウェア・エニックスで働くために必要なことはどんなことか
スクウェア・エニックスは企業ブランド力やファンが多い企業なので世間からの期待が高く、売り上げなどにもシビアな企業といわれています。
また、企業規模の大きさから人とコミュニケーションをとりながら仕事を進める場面が多いため、コミュニケーション能力も必要です。さらに具体的に見ていきましょう。
自分の好きなことでトップを目指す、自分の仕事に誇りを持てる働き方を目指す
スクウェア・エニックスは国内外に固定ファンが多く、そうした期待にも応える仕事をする意気込みが大切です。
どんな仕事でもユーザーやお客さんの気持ちを大切にするべきですが、スクウェア・エニックスという日本の誇るブランドの一つである以上、期待値も高くなっています。
しかし、裏を返せば期待に応えることができれば、業界でトップになることも夢ではなく、そうした作品に携わるチャンスがある企業ということ。
そのためには自分は何をすべきで、どこを目指すのかを明確にし、スクウェア・エニックスで働いていることを誇りに思える働き方を目指したいところです。
企業規模の大きさから人との関わりも多く発生する
スクウェア・エニックスの従業員数は比較的多いため、周囲の人とのコミュニケーション能力も必要です。
たとえば、エンジニアとして中小企業やベンチャー企業で勤務していると、少数精鋭でスピード感のある仕事してきたかもしれませんが、仕事に関わる人が増えることで日程調整や打ち合わせなどが重なり、うまくいかないことも増えてきます。
そうしたときに必要なコミュニケーション能力も求められるので、開発者としての知識や技術だけでなく、いろんな人の話を聞いてまとめる役割や会議の議事進行役をした経験などがあれば、アピールポイントにもなります。
売り上げを意識した商品作りができる人材が求められている
スクウェア・エニックスでは良い作品を作ることも大切ですが、売り上げに対してもシビアな企業であるとされています。企業である以上利益を求めるのは当然ですが、スクウェア・エニックスは特にその意識が強いという意見が口コミで聞かれます。
作品一つにかかる工数やコスト、費用対効果といったことを意識するとともに、発売日も厳守しなければならないため、スケジュール管理などの経験もあると有利だと考えられます。
スクウェア・エニックスへの転職を目指す際の注意点
スクウェア・エニックスへ転職する際の注意事項は3点あります。
入社後のスキルアップは自分で学ぶ力がないとできない点や、大企業ならではの複雑な人間関係、「ただのゲーム好き」ではない志望動機をしっかり考えないと書類選考すら通らないなどです。それぞれについて説明していきます。
自分で努力して成長する力が必要
スクウェア・エニックスの勤務経験者のクチコミでは、あまり人を育てる環境ではないということが挙げられています。
大企業であればそれなりに研修制度なども整っているはずなので、基本的な部分は教育しているようですが、OJTやアフターフォローするような意識が社員の中にあまりないとのこと。
個人の作業やプロジェクトの進捗優先で、後任が育たないという悩みも少なくないため、他の企業よりも自分で努力する必要があるかもしれません。
複雑な人間関係で疲れてしまうことも
一つのプロジェクトに関わる人数が多いこともあり、物事を進めるために根回しや話を通しておく必要があるなど気を使う場面が出てきます。
コミュニケーションを取りながら作業をすることが得意であれば問題ありませんが、自分で決めてどんどん作り上げたいという仕事のスタイルだった人には煩わしく思える場面もあるでしょう。
人間関係が原因で転職を考えている方にはあまりおすすめできません。
「ゲームが好き」といった浅い理由では到底採用はされない
スクウェア・エニックスへの転職を希望する動機として「ゲームが好きだから」といったことを挙げる人が多くいるようですが、当然、これだけでは書類選考を通過することは不可能です。
もちろん仕事に対する情熱や好奇心、やりがいなどを考慮すると自分の好きなことに携われる方が良いかもしれません。
しかし、業務内容を確認せずに生半可な気持ちで転職をしてしまうと、仕事としてやりたかったこともできず、最悪の場合、好きだったゲームに嫌悪感を持ってしまうこともあり得ます。
単に「ゲームが好き」というだけで転職しようとしているのであればおすすめできません。趣味は趣味、仕事は仕事として割り切りましょう。
まとめ
スクウェア・エニックスは転職先としても人気の有名企業ですので競争倍率は高いですが、募集している部署や職種が多いことからチャンスがないわけではありません。
自分のスキルをアピールすることも当然必要ですが、企業ブランドやゲームに対する熱意も大切。ゲーム好きであることからさらに深く志望動機を掘り下げて、何がしたいかやどうなりたいかを具体的に伝えてください。
そうはいってもスクウェア・エニックスの注目度や要求されるハードルの高さから、簡単に内定がもらえる企業ではありません。
そこで少しでも内定を獲得できるように転職エージェントを利用して、より効果的な選考書類の作成方法や面接のアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
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