ブラック勤務の警察官を辞めて民間企業へ転職する方法とは?

「採用試験を突破して警察官になったけど、やっぱり辞めたい」

そう考える人は意外と多いようです。実は警察官の離職率は高く、人の入れ替わりが激しい仕事の一つに挙げられます。

警察官として働いていると、仕事のストレスはもちろんですが、ブラック企業を思わせる勤務体系や理不尽な業務命令、そして危険な場面に出くわす機会の多さなど、一般企業の社会人とは異なる仕事であるため、何かと気苦労が絶えません。

市民の生活を守るという理想を掲げて警官になったものの、実態は理想とかけ離れていることを知り仕事に対するモチベーションが下がってしまうこともあるようです。

そこで今回は、なぜ警察官を辞めたいと思っているのか、そして辞めたいと思った時にはどのようなアクションを起こせばいいのかなど、警察官を辞めて民間企業へ転職する方法について詳しくご説明いたします。

なぜ「警察官を辞めたい」と思うのか?

警察官になるには警察官採用試験を受け合格し、警察学校に入学、そこで規律ある集団生活を送ることになります。昨今の若者は安定志向の影響もあり、試験の難易度や競争率は比較的高くなっています。

つまり、警察官になるには比較的高いハードルをクリアしなければならないのです。

しかしながら、せっかく警察官という公務員に就いたにもかかわらず辞めたいと思う人は後を絶ちません。多くは警察官の理想と現実のギャップやブラックな勤務体系に嫌気がさして辞めたいと思うようです。

具体的に「警察官を辞めたい」と思った人にその理由を聞き、多くの理由が挙がったものをいくつかピックアップしてみました。

①不規則な勤務体系

市民の安全を24時間体制で守らなければならない警察官。シフト制勤務が前提であるため、夜勤が続くこともあります。まとまった連休も取りにくく、自分の時間がなかなか持てません。

休みの日でも重大な事件や事故などがあると急に呼び出されることがあります。従って、気の休まる暇がなく、家族がいる場合は旅行の計画も立てにくいなどという現実があります。

②給与格差が大きい

いわゆるキャリア組なら出世も早く待遇も良いですが、ノンキャリアだと昇進もなかなかできず給料も低いままです。

また昇進するにしてもノンキャリアの場合は巡査部長や警部補で定年を終える人が多いといわれています。現場の仕事量に対して給与は低いという意見が多いようです。

③重大事件の対応がトラウマに

街中で発生する事件への対応は警察官の大切な仕事の一つ、しかし、中には凄惨な凶悪犯罪が発生し、命の危険や精神的な苦痛を感じることもあります。

警察官とて人間であることに変わりはなく、あまりにも凄惨な現場を目の当たりにするとそれがトラウマとなりその後の業務に支障をきたすことがあります。

④体育会系の組織

警察という組織は、先輩や上司の言うことは絶対であり、反論は許されないというバリバリの体育会系です。部活動のシゴキのような伝統も一部で残っており、ほかの組織を比較して縦割りが色濃く残っています。

⑤身の危険を感じる

治安の悪い地域では、警察官でも身の危険を感じることがあります。犯罪も凶悪化の一途をたどっており、いつ犯人から狙われるかわかりません。

犯人に対してギリギリまで発砲できないことも足かせとなっており、身の危険を感じている警察官は多いようです。

このように、さまざまな理由で「警察官を辞めたい」と考える人は多く、実際に転職相談を行うエージェントの元にも日々「辞めたい」と思っている警察官が訪れ転職相談を行っています。

それでも辞められないのは「再就職への不安があるから」

一般の会社員と異なり、ハードな環境に身を置きながら仕事をする警察官。しかし、辞めたいと思ってもすぐに行動に移す人は少ないようです。

というのも、警察官の仕事自体が非常に独特であるため、スキルをほかの仕事で活かすというイメージがなかなかできず、再就職しづらいという事情があるのです。

警察というのは前述の通り独特な組織です。そこで培われたスキルや実績を活かせる職場というのは、そうそう見つかるものではありません。

辞めたいと考えている警察官が、「自分に何ができるか」とあらためてキャリアの棚卸を行っても、そこから再就職につながるイメージがなかなか持てないのです。

また、実際に警察官を辞めて民間企業へ転職した昔の仲間が苦労しているのを目の当たりにすることもあり、転職活動を躊躇してしまうこともあるようです。

警察官を辞めた人が次に就く職業は?

では、実際に警察官の経験者が就くことの多い仕事を見てみましょう。実は警察官を辞めて就く仕事としては、同じように安全を守る仕事やルールを守ることを教える仕事が挙げられます。

◇警備員

警備員に求められるスキルは、警察官時代のスキルが応用できるため比較的多くの元警察官が警備会社で活躍しています。ただし、仕事のハードさは警察官とあまり変わらないといえますが。

◇自動車学校の教員

自動車学校で教員として勤務する元警察官も多くいます。交通ルールを熟知しているため、生徒に安全運転のノウハウを教えるのに長けています。

◇ライフセーバー

海や山など自然環境で楽しむレジャー客の命の安全を守る仕事です。体力に自信がある元警察官はこの職業を選ぶことが多いようです。

◇スポーツ(武道)インストラクター

警察官は剣道や柔道などの武道の習得が必須です。しかも、かなりの高段者が数多く在籍しています。その経験を活かして剣道や柔道のインストラクターとして活躍する元警察官も数多くいます。

警察官の強みとは?

ところで、民間企業の人事担当者から見て、元警察官のイメージはどういうもので、どういったスキルや経験が民間企業で活かせると考えているのでしょうか。

実は多くの民間企業人事担当者は、元警察官のこういうところを高く評価しているのです。

①体力がある

やはり基礎的な体力の高さ、あるいは運動能力の高さというのは評価が高く、力仕事や動き回る仕事などがメインの業界では高い評価を得ています。

②上下関係に厳しく、職務に忠実である

警察という組織で鍛えられたため、上下関係をしっかりと守るという意識が根付いています。また、与えられた仕事に対して忠実に取り組む姿勢も高く評価されるポイントです。

③根性がある

警察官という仕事柄、泥臭い現場や足を使って稼ぐ経験を重ねているという点もプラス評価になります。

このように、警察官として鍛え上げられた心身に対してポジティブな評価を行う企業が比較的多く、「辞めたい」と思っている警察官の人はこういったポイントを打ち出していくと良いでしょう。

転職エージェントを活用し警察官から民間企業への転職を成功させよう!

警察官ならではの強みを活かし、スムーズに転職を成功させるためには、自分で求人情報を探すよりも転職エージェントの力を借りるのが近道です。

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警察官だった相談者が、これまでの経験やスキルを活かして民間企業で働く際に、どういった企業が向いているのか、そこではどういったスキルが活かせるのかをしっかりとアドバイスしてくれます。

併せて今後のキャリアプランや生活プランなども相談に乗り解決策を提示してくれます。

警察官より年収の高い大手企業に就職できる可能性ももちろんあります。