初めまして、数々の資格を取得してきた資格ゲッター安藤あつしです。
私は、宅地建物取引士や行政書士、貸金業務取扱主任者、色彩検定など様々な資格を短期間で取得してきました。
「そんな人は、どうせ元から頭がいい人なのでしょ?」と思われるかもしれませんが、私はそんなに頭が良い方ではありませんでした。むしろ、学生時代の成績は下から数える方が早いくらいでした。
では、なぜそんな私がこれらの資格を短期取得できたのかというと、勉強方法を工夫したからです。勉強方法さえ間違えなければ、短期での資格取得はなんら難しいことではありません。
ここでは、そんな私が資格取得の経験で培った“資格試験に合格する7つの勉強法”をお教えいたします。勉強ができるようにならない、勉強をすることができない……そんなお悩みを抱える方は、ここで共に解決しましょう。
- 1. 勉強部屋には何も置かない
- 2. 勉強をはじめる時は、軽い作業から
- 3. 勉強時間は細かく区切る
- 4. 眠たくなったら20分仮眠する
- 5. 休憩中には軽い運動を
- 6. 勉強前の食事は低GI食品にする
- 7. 暗記は繰り返す
- まとめ
1. 勉強部屋には何も置かない
まず、勉強を始めるにあたって、ご自身の部屋を確認しましょう。大好きな漫画や雑誌、テレビゲームなどはないでしょうか?
人間は、どうしても誘惑に弱いものです。勉強をしなければならないのに、漫画を読んでしまった……、アルバムを引っ張り出して見てしまった……、掃除を始めてしまった……という失敗談はよくある話です。
そんな失敗も、そもそも物がなければ起こりえませんので、勉強する部屋には極力なにも置かないようにしましょう。
ワンルームなどで部屋が1つしかなく、それができないようであれば、外で勉強できる場所を確保しましょう。
街中にも案外、勉強ができる場所はあるものです。図書館やカフェ、資格学校に通っているのであれば自習室などが最適です。
参考記事
2. 勉強をはじめる時は、軽い作業から
勉強をはじめてみたが、5分ともたなかった……自分の集中力のなさを嘆いた経験はありませんか?
それは、いきなり難しいことをしようとしているからなんです。やる気というのは、脳の側坐核という部分でつくられます。
しかし、この側坐核というのは、刺激がないとうまく活動してくれません。
つまり、勉強をはじめなければやる気はでないのです。
ですから、はじめは簡単な問題を解きながら、側坐核が働き始めるのを待ちましょう。
簡単な問題でなくとも、試験で覚える暗記カードの作成などの作業でも効果がありますので、意識してみてください。
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3. 勉強時間は細かく区切る
資格試験の勉強、やったつもりになっていませんか?
あんなに長い時間勉強したのに、なにも覚えていない……そんな時は、勉強に集中できていない可能性が高いです。
人間が集中し続けられる時間は、ぜいぜい90分だと言われています。大学の講義もだいたい90分ですよね。
ですから、3時間勉強するのであれば、最低でも90分と90分に分けることをおすすめします。
最初は、30分を6回くらいに分けてもいいですし、自分の集中力に合わせてもっと短くしても構いません。
いろいろ試して、自分にあった時間配分を見つけましょう。
集中できていない状態で勉強することほど無駄なことはありません。
どうしても、苦痛であれば、思い切って勉強時間自体を短くしてもよいでしょう。
参考記事
4. 眠たくなったら20分仮眠する
たまに、とても眠たそうに勉強をしている人を見かけますが、眠いまま勉強するのは効率がよくありません。
思いきって、眠たくなったら寝てしまいましょう。
しかし、時間は20分程度の仮眠に留めてください。
なぜ20分かと言うと、30分以上寝てしまうと脳が完全に休息モードに入ってしまいますので、起きたときにボーッとして返って勉強にならないからです。
そして、可能であればコーヒーを1杯飲んでから寝てください。
コーヒーにはカフェインが含まれていますので、覚醒作用があります。
“眠れなくなるのでは?”と思うかも知れませんが、コーヒー1杯分のカフェインが効き始めるのは、飲んでから約30分と言われています。仮眠をして起きた頃にちょうど効き始めるので、仮眠をする前に飲むことで、目覚めがよくなり勉強効率が上がります。
コーヒーが苦手な方は、お茶・紅茶・ほうじ茶・コーラにもカフェインが含まれていますので、代用してもよいでしょう。コーラにまでカフェインが含まれているとは意外ですよね。
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5. 休憩中には軽い運動を
ずっと座りっぱなしで勉強をしていると、血流が停滞してしまいます。
血流が悪くなると栄養を脳に運ぶことができなくなり、勉強の質が下がります。
そうならないように、休憩中はスマホを見るのではなく、ストレッチ等をして体の血流をよくしましょう。
1時間座りっぱなしでいると、血液を送るのに必要な血管機能が50%低下するという研究結果も出ていますし、
座りっぱなしの人はそうでない人に比べて、死亡率が高くなるとも言われていますので、勉強のためだけでなく健康のためにも休憩時間は体を動かすようにしましょう。
参考記事
6. 勉強前の食事は低GI食品にする
あなたは、勉強する前の食事に気を付けていますか?
食事をした後に勉強を始めると、眠たくなって集中できなかったという経験は誰にでもありますよね。
これは、食事により血糖値が上がり、インスリンが分泌されるためです。
インスリンは休息ホルモンとも呼ばれていて、これが分泌されると眠くなります。
血糖値が上がるのも、インスリンが分泌されるのも、体を維持していく上で欠かせない作用ですので、無すことはできません。
しかし、低GIの食品を食べることで、血糖値をある程度コントロールすることは可能です。
低GIの食品を食べると、
血糖値の上昇も抑えられる
↓
インスリンの分泌も少なる
↓
結果、眠くなりにくい状態になる
ということに繋がります。例外もありますが、一般に白いものは高GI食品で、色の付いたものは低GI食品と言われています。
たとえば、白米・食パン・うどん等はすべて高GI食品ですので、普段これらを食べている人は、そば・玄米・全粒粉パン等の色のついたものに置き変えてみるといいでしょう。
参考記事
GI値|カロリーコントロール | ダイエットナビ | CLUB Panasonic
7. 暗記は繰り返す
上記のように、いろいろと工夫して勉強したとしても、全く覚えられずに「自分はバカなのでは……」と落ち込んでしまうことってありますよね。
でも、人間はみんな忘れる生き物なのです。過去の悲しいことも時間と共に忘れていくから、生きられるのです。
忘れることは人間の長所でもありますので、受け入れていきましょう。
ドイツの心理学者であるエビングハウスが提唱した“エビングハウスの忘却線”では、人間は20分後に42%、1時間後に56%、1日後には74%を忘れると言われています。
これを聞くと勉強する気が失せてしまうかも知れませんが、復習を繰り返せば定着率は上がっていきます。10分後、夜寝る前、朝起きた時……と暗記を積み重ねることで確実に知識は定着し易くなります。
そして、暗記ものは夜に覚えると定着率が上がるとも言われていますので、眠る前はテレビを観るのではなく、暗記をする時間にあてるとより効果的でしょう。
まとめ
資格勉強は方法を間違えると、辛いだけでなく挫折ということになりかねません。
勉強を始める前に、勉強の仕方を考えるということは、資格試験合格への近道となります。
ここでは、脳科学・心理学的に裏付けのある方法をご紹介しましたので、きっとあなたの勉強の助けになると思います。あとは、あなたが実践して自分にあった方法にカスタマズしていってくれればと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。資格試験の勉強、がんばってくださいね。
寄稿 安藤あつし