転職活動に苦戦したら職業訓練を受けてみるのも選択肢の一つ!

「憧れの業界に転職したいけどスキルがない」「面接を受けてみたい会社は見つかったけど、書類選考で落とされるかも・・・」など、飛び込んでみたい気持ちはあるものの、なかなか踏み出せない方は多いと思います。

その原因の一つが未経験=スキルがないということ。資格を持っているならまだしも、資格も実務経験もなければなかなか転職成功とはいかないのが現実ですね。

そんな時に活用したいのが職業訓練制度です。ハローワークが紹介する職業訓練校で一定のスキルを積めば即戦力として扱われることがあります。

そこで今回は、この職業訓練制度と転職についての関係を詳しく掘り下げてみたいと思います。

職業訓練とはどういうものか?

そもそも職業訓練とは何なのかについて基本からご説明します。

職業訓練とは職業能力開発促進法第二十条によって定められ、国、都道府県、市町村、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が主体となって行う公共職業能力開発のことを意味します。

求職者に対し指導員が、職業に必要な技能や知識を習得させるために訓練を行うことをメインとしており、公共施設を利用して行う訓練や、民間企業に委託して実施する訓練などがあります。

座学・試験・実習などを通して労働者としての能力を引き上げる学校のようなところ。卒業までみっちり勉強ができて、基本無料で通うことができます。

職業訓練の目的は「求職者の就職活動を支援する」ことであり、受講のためにはハローワークで仕事探しを行うなど、原則「無職状態」であることが条件。つまり、現在何かしらのかたちで企業に雇用されている方は対象外ということです。

求職者側から見たメリットはいくつかあります。

①スキルが身につく…専門的なスキルを学ぶカリキュラムが充実しており、短期間で高いスキルを身につけることが可能です。
②失業給付が延長される…職業訓練を受講している期間は失業保険の受給資格が延長されます。
③転職に有利…未経験で仕事を探すよりも、職業訓練で必要なスキルを身につけている方が転職に有利に働きます。カリキュラム修了者を対象とした優先求人もあります。

このように、求職者にとって多くのメリットがある職業訓練ですが、実際どのようなコースがあるのかを詳しく見ていきましょう。

職業訓練のカリキュラムとは?

職業訓練にはさまざまなカリキュラムが用意されており、訓練期間もさまざまです。いくつか代表的なおすすめコースをピックアップしてみましょう。

◇機械CAD設計科(CAD設計コース)
期間:6か月
訓練内容:機械設計製図、2次元CAD技術、3次元CAD技術、機械加工実習を学び、設計ツールの3次元CADを用いるために必要な知識・技術を習得する。
終了後の主な就職先:機械設計、機械設計補佐、CADオペレータなど

◇ビル設備サービス科(ビル設備コース)
期間:7か月
訓練内容:電気工事配線作業や受変電設備・消防設備管理、空調設備基礎作業などのビル管理全般についての基礎的技能及び関連知識を習得する。
終了後の主な就職先:ビル設備管理、電気設備管理、消防設備点検管理など

◇介護職員初任者研修
期間:3か月
訓練内容:介護の知識、技術を基礎から学び、介護のスペシャリストを目指す。
終了後の主な就職先:福祉関連施設、病院などで活躍する介護職員

◇Android アプリ開発科
期間:6か月
訓練内容:プログラミングの基礎をJava言語を使って初歩から学習した後に、アプリの企画から分析、設計、コーディング、テストと一連の工程を経験する。
終了後の主な就職先:Javaプログラマー、Androidアプリ開発エンジニア、Web系プログラマー、Androidアプリクリエイターなど

このように、期間・内容ともにバラエティに富んでおり、自分の希望するコースを選択して受講することが可能です。ただし、各コースには定員が設定されており、人気のコースはすぐに満員となるので早めに受講申請しておくことが重要です。

また、受講申し込みはハローワークを経由して行うこととなります。したがって、失業中の方でハローワークへの登録を済ませていない方は、先にハローワークへ求職登録を済ませておくようにしましょう。

職業訓練を修了したら転職できるのか?

これらの職業訓練は、「失業給付金の延長目当て」で受講されるため、中身が薄く受講生のモチベーションも低いとウワサされることがあります。また、訓練内容もレベルが低く、職業訓練を受けただけでは就職できないという噂もあります。

実際のところ、こういったウワサはカリキュラムについていけずにリタイヤした人が流したデマである可能性が高いです。

というのも、現在では民間委託されているカリキュラムが多く、非常にハイスキル&詰込み型教育を行っているため、授業内容についていくのが精一杯という受講生が多いのです。

欠席回数上限も定められており、上限を上回ると退学となります。気軽に「何か手に職を持ちたい」と考えて受講するものではないため、数か月間みっちりと勉強漬けの日々になります。

失業手当が欲しくて・・・という目的で受講するには厳しい条件ではないかと思います。

したがって、訓練修了後の就職も比較的優位に進めることができます。特に、介護系やプログラミング系は人材不足が顕著であるため、職業訓練修了者は有スキル者とみなされ未経験よりも高い給料で就職することができます。

もちろん、習得するカリキュラムや資格、そしてその時の求人状況にも左右されますが、多くの職業訓練修了者が何かしらの仕事に就職できているというのが実態です。

職業訓練を受けるべきか否か

このように非常にメリットの大きい職業訓練ですが、もちろんデメリットもあります。職業訓練期間は履歴書上では「無職期間」となり、職歴にブランクが生じてしまうことです。

自身のキャリアアップのために訓練を受けているため純粋な無職ではありませんが、企業によってはこの「無職期間」を嫌うことがあるのも事実。

無理に職業訓練を受けるのではなく、自分のキャリアを語るうえで無職期間というデメリットを上回るメリットがあるのか、しっかりと考えてから受講を検討するようにしましょう。

30代~40代の転職者でも職業訓練を受けられる

もうひとつ、職業訓練のメリットを挙げておきます。職業訓練を受講するための資格には、年齢制限がありません。従って、30代や40代の求職者でも職業訓練を受講することが可能です。

30代や40代になると、未経験者での転職はほぼ不可能といって良いでしょう。しかし、職業訓練を修了しておけばある程度のスキルや資格が身に付きます。

全くの未経験で就職するよりもアドバンテージをもって活動できるため、積極的に活用した方が良いでしょう。

転職エージェントを活用しキャリアプランを確立させる!

このように、職業訓練には再就職を有利にするさまざまなメリットがあります。しかし、できれば職歴のブランクは避けたいもの。

未経験で転職先を見つけるのに苦労しているならまだしも、技術者としてのスキルが備わっている人や有資格者なら、ブランクを開けずに転職を成功させた方が良いです。

ブランクが発生するか、あるいは現状のスキルや実績を活かしてブランクを作らずに転職できるか、その判断に迷ったときは転職エージェントの力を借りましょう。

転職エージェントでは、担当者があなたに合った求人情報を紹介してもらえるだけではなく、求職者の過去の職歴や現状のスキルをコンサルタントが分析し、これからのキャリアプランを一緒に考える体制を構築しています。

求人サイトでも求人情報の検索はできますが、やはり迷っている時は転職サービスが充実しているところがベストです。

職業訓練を受けた方が良いのか、あるいは現状のスキルで転職可能なのか、迷ったときは転職エージェントに相談してみましょう。