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トラック運転手の仕事内容と給与は?激務かつ薄給のイメージは古い?

トラック運転手

トラック運転手といえば、夜中に高速道路を運転し長距離の荷物を運ぶ大型ドライバーを思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、トラック運転手の仕事はこのような長距離ドライバーだけではありません。

現在、多くの運送会社や倉庫会社が新卒及び中途採用でトラック運転手の募集を行っています。こういった募集の多くは長距離運転手ではなく中・近距離や特定エリアでの業務を行うことがほとんどです。

そこで今回はトラック運転手の仕事内容や給与、そして将来性についてご説明いたします。

トラック運転手として働くには

運送会社

トラック運転手になるのは、運送会社や倉庫会社に運転手として採用される必要があります。

ベテランになると個人で請け負ったり独立して運送会社を立ち上げたりする人もいますが、いずれにせよ長年運転手としてキャリアを構築した後の話であるため、いきなり独立することはまず不可能でしょう。

ハローワークや各種求人サイトでもトラック運転手の募集を多く見かけますが、募集されている職種は大きく3種類に分かれます。

① 長距離大型ドライバー(例:東京~札幌・大阪~福岡などの定期便)
② 中・近距離ドライバー(例:関東県内の倉庫間配送など)
③ 特定エリアの配送(例:宅配サービススタッフなど)

このうち、①についてはドライバー経験と大型免許が必要です。なるのは簡単ではありません。従って、一般募集されているトラック運転手の多くは②か③になります。

現在の免許制度では、普通自動車免許で運転可能なトラックは2トン車まで(ただし、2007年6月以前に免許を取得した人は4トン車まで)となっています。

中型や大型を持っていない場合、トラック運転手として入社後に免許を取得する必要があるケースもありますのでご注意ください。

トラック運転手が不足している理由

トラックの模型

トラック業界は常にドライバー不足であると言われています。主な理由は2つ。

ひとつは過酷な労働条件である(あるいはトラック運転手は激務という評判やイメージが強い)ということ。そしてもう一つはキャリアアップが望めないので、トラックドライバーの将来性にはリスクがあるという事です。

実際、トラック業界はブラックと呼ばれる評判の悪い企業も多く、会社によっては長時間労働+サービス残業が当たり前だったりします。なぜこのような激務と呼ばれる状態になっているのでしょうか。その理由を見てみましょう。

ネット通販の発達による即日配送

トラック運転手が激務である最も大きな理由がこの「即日配送」制度の浸透です。

Amazonやヨドバシドットコムといった大手通販が実施している即日配送システムは、消費者にとっては便利ですが配送に従事するトラック運転手にとっては大変な負担です。

また、時間帯指定配送サービスも、結果的にトラック運転手の配送ルートを縛ってしまうことにつながり効率的な配送が阻害されています。

トラック運転手にとって、配送日=納期です。納期に間に合わなければペナルティが発生するリスクがあります。こういった配送に関するさまざまな縛りがトラック運転手の激務を生み出しているのです。

個人間取引の増加

一方で、ネットオークションなどによる個人間取引の増加もトラック運転手の業務増加に拍車をかけています。

企業間取引であれば大口配送が基本なのですが、個人間の場合は小口配送であるため増えれば増えるほどきめ細かな配送ルートの確保が必須となります。個人間取引の増大はそれだけトラック運転手の労働時間を増加させている一因となっているのです。

トラック運転手の高齢化が止まらない

トラックを運転する高齢者

全日本トラック協会が公表しているデータによると、トラックドライバーの平均年齢は43.1歳、勤続年数は12年です。

(トラック運転手の場合、30代や40代でもまだまだ若手と言われてしまう業界です。)

平均年齢の割に勤続年数が短めですね。これには若手の労働力の確保が思うように進まない業界の事情と、激務により体を壊してトラック運転手を辞めてしまう人が多く、離職率が高い事が理由として挙げられます。

実は大型長距離ドライバーにまでなると、一部の会社を除き比較的余裕のある勤務体系で働くことができます。給与や手当も上がり、年収500万以上も狙えるなど他のトラック運転手より待遇が恵まれているため、長期間勤務することも可能です。

しかし現状では、長距離大型ドライバーは年配者が希望することが多く、若手は近距離運転手やセールスドライバーを選択することになります。

このようにしてトラック運転手の高齢化が進み、ますます激務となり、結果的に人材が定着しないという悪循環に陥っているのが現在のトラック業界の実情と言えるでしょう。

ワンポイント
家族を持っている場合、長距離ドライバーだとなかなか家族と会うことができないというデメリットがあります。他の長距離トラック運転手の口コミでは、長距離は刺激が少ないので運転中に眠くなるといった話もありました。メリットとしては、パーキングエリアで名産品を買えるので家族に喜ばれるようです。

トラック運転手の年収が下がってきている理由とは?

給与

一方で、トラック運転手の年収は近年下がりつつあるというデータもあります。

統計による相場を調べてみると、トラック運転手全体の職種平均年収は393万円程度(賃金構造基本統計調査調べ)で、月収(月給)で計算すると32万円程度になります。

手取りで計算すると、トラック運転手の平均収入(給与)は25万円程度になります。(※すべてボーナスなしで計算)

サラリーマンの平均年収が414万円(国税庁調べ)であるため、これより若干低いというレベルです。

ちなみに1997年のトラック運転手の平均年収は480万前後です。では、この時期よりも現在のトラック運転手の平均収入が100万円近く下がっている理由は何でしょうか?

トラック会社の経営が燃料費により圧迫されている

トラック運転手の給与が下がっている理由の一つに、燃料費の高騰により運送業を行う会社の経営が圧迫されているという理由があります。

実際、2000年のガソリン価格がリッター95円だったのに対し、2016年では120円と上昇しています。配送料に転嫁できればよいのですが、実際はその逆で小口配送の増加により1個当たりの平均配送料は減少し、トラック運転手の収入を減らしているのです。

これらの要因により、配送会社の収益が圧迫され結果としてトラック運転手の給与が下がっているという現状があります。

多額のシステム投資を強いられている

同時に、運送業界は効率的な配送システムや貨物追跡システムを導入しなければならない時代です。こういったシステム投資に多額の投資を強いられるため、これもまた経営を圧迫している要因の一つになっています。

消費者にとって今やなくてはならない貨物追跡システムですが、運送会社やトラック運転手にとっては必ずしもメリットになっているわけではないのです。

トラック運転手の最高年収は?

求人サイトのDODAで募集している会社の最高年収を見てみると、入社3年目でトラック運転手の最高年収は700万円~800万円(歩合含む)といった条件の会社もあります。

年収は会社によって幅が大きく、大手でトラック運転手として働く方が、年収も高く収入も安定する傾向があります。

給料は下がってきていると言われていますが、努力すればまだまだ稼げる職種である事も間違いないでしょう。

増えつつある女性のトラック運転手

女性トラックドライバー

運送業界及びトラック運転手にとって逆風ばかりが顕在化していますが、何もただ手をこまねいて嵐が通り過ぎるのを待っているわけではありません。

次々と働き方の改革に乗り出し、近距離配送やセールスドライバーについては女性社員やパートタイム労働者の活用を始めています。

国土交通省は、女性トラック運転手の愛称を「トラガール」と定め、2020年までにトラガールを4万人増加させることを目標に掲げています。

具体的には、これまで男性中心であったトラック運転手の職場環境や待遇を改善し、女性を受け入れる企業に対し各種助成制度を適用するといった方策がとられており、実際に適用された事業所もあります。

そのひとつ、ヤマト運輸では、女性トラック運転手の具体的な待遇改善の取り組みとして、大規模集配所に女性用浴室と仮眠室を設け、安全・安心して女性でも働ける環境を新たに作り出しています。

このような待遇改善の取り組みを行う企業が今後も増加する見込みであり、女性ドライバーにとって働きやすい環境の実現に各社力を入れ人員不足・若手不足を解消する動きにつながっているのです。

トラガール以外にもこんな支援がある

年配の方が活躍できる仕事ももちろん大切ですが、トラック運転手がハードな仕事である以上、やはり若手不足は一刻も早く改善すべき問題です。

国土交通省では、労働環境を改善するために社会保険未加入の業者に対する指導の強化や、ITを活用して長時間労働を緩和を目指すなどの取り組みをしています。

また、助成金制度は複数ありますから(運送事業社の皆様へ/厚生労働省)、それらを事業者が活用する事で、若手不足だけではなく、業界全体の労働環境が改善できると考えられます。

トラック運転手の将来性について

トラック模型

トラック運転手の将来性についてですが、サラリーマンと異なりトラック運転手はプロフェッショナル職であるため出世という概念では図ることができません。常に第一線で働くことが求められ、その分体力勝負であると言えます。

では、トラック運転手の将来性はどこに見出すのでしょうか。それはタクシー運転手にとっての個人タクシーと同様、トラック運転手としての独立開業です。

特に大型免許を保有し、トラック運転手として一定のキャリアがあれば、荷主となる企業からの依頼は多く引く手あまたとなるでしょう。

企業に属して働くよりも高収入を得ることも可能です。新たに運送会社を立ち上げる人も多く、健康でさえあればスキルやキャリアを生かして稼ぐことが可能な業界なのです。

ただし、まずは企業に属しトラック運転手として実績を積むこと、そのためには勤務する会社を吟味しブラック的な企業を避けて長く勤務することから始めましょう。

まとめ

道路を走るトラック

トラック運転手として実績を積むことは、最初に勤務する会社選びの段階から注意を払う必要があります。その際に頼りになるのが転職エージェントサービスの存在。転職エージェントを使うと、大手企業やホワイト企業の探しやすさがグッと上がります。

また、転職エージェントサービスを使うと会社選びだけでなく面接対策や給与交渉なども行ってくれるため、転職に対するハードルはぐっと下がります。

私が確認した中では、転職エージェントサービスのDODAが、多くのトラック運転手案件を扱っているのでおすすめです。

業界に詳しいコンサルタントも在籍しているため、トラックドライバーへの転職を考えている方は、一度登録して案件に目を通しておく事をおすすめします。

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トラック運転手になりたい人向けQ&A

年代別の給与額は?

トラック運転手の平均給与額については、従業員数が10人以上だった場合で、月の給与額(手取り額ではなく、社会保険などを控除する前の金額)をピックアップすると、このようになっています。

年齢 きまって支給する現金給与額 年間賞与など
20~24歳 232000円 179700円
25~29歳 271900円 243300円
30~34歳 309100円 273100円
35~39歳 314700円 291900円
40~44歳 317400円 309100円
45~49歳 326500円 349200円
50~54歳 306900円 300700円
55~59歳 267000円 322900円

(引用:トラック運送事業に関する賃金・労働時間データ集/平成24年調査

この給与額を全体の平均(男性)と比較してみると、20代~30代前半くらいまでは大卒・大学院卒の平均とそれほど変わりませんでした。ですが、それでも20代・30代の若手不足は深刻ですから、それだけ労働環境が過酷だという事が浮き彫りになっています。40歳・50歳になってくると体力的な負担はより大きくなっていくでしょう。

トラックに限らず、バスやタクシーなどの運転手という職業は、30代から他業種へ転職するのは非常に難しいと言われています。運転手として長く勤めたいと考えているなら、会社選びは慎重にするべきです。

厚生労働省出している「改善基準のポイント」では、このように定めています。

・1ヶ月の拘束時間は、原則293時間が限度
・1日の拘束時間は13時間以内が基本、延長しても16時間が限度
・13時間から延長する場合でも15時間以上の労働は1週間の内、2回まで
・連続運転は4時間が限度
・休日の労働は2週間に1回が限度 等
(参考:トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント

無理な労働はどれだけ努力しても、長く続けられものではありません。トラック運転手は事故のリスクを常に意識して、万全な状態で業務をこなさなくてはいけませんから、積極的に労働環境の改善を実施している企業と出会いたいものです。

年間休日はどれくらいあるの?

年間休日については、DODAのトラック運転手の求人情報を参考にするとこのようになっていました。

例1)
・休日:月に6~11日
・休暇:ゴールデンウィーク・夏季休暇・年末年始・慶弔休暇・有給休暇
例2)
・休日:隔週休2日制・祝日
・休暇:年末年始休暇・有給休暇
・年間休日93日

例2の企業は、年間休日が93日であるとの記載がありました。

年間休日が最も多いのは自動車・輸送機器メーカーで約135日、最も少ないのはコンビニで約96日という調査結果がありますので、それと比較すると年間93日というのは少ないほうだと言えます。

長距離ドライバーの年収と仕事内容を詳しく知りたい!

 長距離ドライバーは、マイホームを建てられるらしい、高級車に乗れるらしいといった儲かるイメージを持っている人は多いです。

求人情報を調べてみると、年収500万円というのも珍しくありません。これは上記の年代別給与額の平均値よりも大きく上回る年収になります。中には700万円超えの人もいるのだとか。平均月収は33万円くらいですが、長距離になるほどに手当分の金額が大きくなる仕組みです。

待遇面については、企業によって差が大きいですから、求人情報をしっかり比較していく必要があります。

仕事内容については、トラックの中で眠らなくてはいけない点や、行き先によっては1週間くらい帰宅できない場合もある点をクリアできれば、快適に業務をこなす事ができるでしょう。

多くの時間を一人で過ごすので、人間関係が苦手という人や、運転が好きという人にとっては、やりがいのある仕事と言えます。

 運転中に眠くなったらどうするの?

運転免許を持っている人なら眠気と闘いながら運転した経験は少なからずあったでしょう。いかなる時も眠気がある中での運転は危険ですが、トラック運転手となるとより規模が大きい事故のリスクが付きまといます。長距離の運転だと大変さがより増してしまいます。

つらい眠気を解消するために、現役のトラック運転手は無理せず仮眠を取ったり、カフェイン剤を飲んだり、居眠り防止アラーム(ホームセンターやamazonなどで購入可能)を使ったりといった工夫をしています。

 やはり一番良いのは眠気の辛さに耐える方法を探すよりも、短時間でも仮眠を取る事です。車内で眠るのは慣れるまでは大変だと思いますが、自分と周囲の命を守るためにも眠気を軽く見てはいけません。

未経験だけどトラック運転手に転職できる?

未経験であっても、正社員としてトラック運転手になる事は可能です。先述したとおり、人手不足に悩まされている業界ですから、未経験歓迎とする企業も多いのです。中には、普通免許を持っていればOKとする所もあります。

大型免許を持っていない場合は、しばらくは教習所に通いながら勤務するという流れになるでしょう。

企業のサポート体制が整っていれば、未経験でも大型免許は持っていなくても、トラック運転手への転職はできますので安心してください。