意外と体力勝負!?ルート配送の仕事内容とキャリアアップとは?

求人情報をチェックしていると、ルート配送を募集している企業をよく目にします。企業によっては「ルート営業」または「セールスドライバー」などという職種名をつけている場合もありますが、仕事内容はほぼ同じです。固定の得意先へ自社の商品を配送し新たな注文を受け付ける、昔で言う「御用聞き」のような仕事です。

景気が上向くとルート配送の仕事は増えると言われており、実際のところここ数年募集案件は上昇傾向にあります。普通自動車運転免許を持っていれば最低限の業務をこなせることもあり、比較的転職しやすい職種としても注目されています。経験者であれば転職できないと困ることはまずないでしょう。

今回は今注目されているルート配送について、仕事内容や転職する方法についてご説明いたします。

ルート配送を採用している業界は?

ルート配送職を募集している企業は以下いくつかの業界に分かれます。

1 小売業界

コンビニエンスストアやスーパーなど、小売店舗を展開している企業の場合、自社倉庫から各店舗まで多頻度少量配送を行っています。決まったエリアを担当し、1日数回に分けて配送を繰り返すような仕事となります。

2 食品卸業界

飲食店などを対象として、業務用食材や酒・調味料・消耗品などを配送します。飲食店が開店準備に入る昼過ぎ~夕方にかけてが業務のピーク時間となります。

3 倉庫業界

倉庫から倉庫までの配送などを担当します。地域の中心となる拠点倉庫から複数個所のエリア倉庫へ荷物を運ぶという仕事内容が中心となります。

4 宅配業界

通販などの荷物を企業や個人宅へ配送する宅配便などが有名です。決まったエリアを担当し配送だけでなく荷受けも担当することがあります。

5 その他

企業間配送や引っ越し業界なども「ルート配送」という名称で人材を募集することがあります。

ルート配送職の仕事内容

では、一般的なルート配送の仕事内容を見ていきましょう。業界によって多少異なりますが、基本的な流れはほぼ共通しています。

ルート配送職の募集要件

ルート配送スタッフは言うまでもありませんが、車の運転を伴います。従って、最低でも普通自動車運転免許が必須となります。求人によっては、中型もしくは大型のトラックドライバーとして勤務することもありますので、その場合は中型免許・大型免許を取得しなくてはいけません。

また、免許の有無だけではなく、運転経験や年数を採用条件に加える企業もあります。また、事故歴や処分歴を問われる可能性も。いずれにせよ安全運転が命となる仕事であるため、運転スキルは人並み以上に必要であると言えます。無事採用されたとしても試用期間を設ける企業もあります。

ちなみに、コミュニケーション能力や年齢・転職歴といった運転スキル以外の経歴やスキルについては、比較的問われないことが多いようです。また人手不足により何度も求人を出しているので、掲載期間ギリギリに応募しても採用される可能性は高いといえます。未経験OKとする所もたくさん見つかります。

普通免許と最低限の社会人マナーを心得ていれば、比較的採用されやすい仕事だと言えるでしょう。

ルート配送スタッフの1日

では次にルート配送職の1日の勤務の流れを見ていきましょう。

出社:勤務先拠点へ公共機関や自家用車で定時前に出社
出庫前点呼:乗務する配送車のエンジンオイル、バッテリー液、ブレーキオイル、タイヤの空気圧などを点検
出庫点呼:朝礼、アルコールチェック、本日の配送内容、ルートチェックなどを行う
積み込み:担当する配送物を倉庫から配送車へ積み込み出発
配送:事前に指定された指示に従い配送実施
休憩:事故防止のため適度な休憩、昼前後に食事
配送:午前中と同じく配送業務に従事
帰社:すべての配送作業を完了したら帰社。トラックの中を後片付け、整理と清掃
帰庫点呼:アルコールチェックと翌日の配送準備、業務日報の記入
退社:業務終了

このように、事故を防ぐために徹底してアルコールチェックや車両点検を行います。また、積み込み作業もルート配送職の仕事になるため、比較的体力を消耗する仕事です。

万が一積み込み忘れなどがあった場合、再度自社へ戻り荷物をピックアップして配送先へと向かう必要があります。注意力もある程度求められる仕事ですね。

ルート配送職の勤務時間

24時間営業を行う小売店や深夜まで営業している飲食店などを対象としたルート配送職の場合、勤務時間が不規則になることがあります。昼過ぎに始業し、夜遅く終業する場合もあれば、深夜勤務となることもあるでしょう。

多くの場合はシフト制となり、交代で業務に従事することになるでしょうが、夜間手当が充実しているため、深夜の勤務は人気です。また、道路が空いているため時間通りに配送できる点も魅力。ストレスも貯まりにくく、ルート配送職を選ぶ人は深夜勤務を選択することが多いです。

渋滞をうまく避けることができれば残業もあまりないですし、休みもしっかり取れるでしょう。

ルート配送にもノルマはあるのか?

ルート配送といっても、営業要素の無い会社と営業要素を含む会社があります。

例えばコンビニエンスストアへのルート配送の場合、配送先は自社店舗であるため営業する必要がなく、淡々と荷物運びに集中できます。

しかし、飲食店相手のルート配送となると、新商品の案内や取扱商品拡大などを配送の度に案内することが求められるなど、多少営業的なセンスが求められることもあります。

後者のような業務内容の場合、ルート配送職にはノルマが課せられることがあります。とはいうものの、純粋な営業職とは異なるため、未達成でも叱咤されたりすることは無く、一応の目安として目標設定していることが多いようです。

ただし、いずれの場合でも配送先との良好なコミュニケーションを構築することは必須です。面接時には重視されないと思いますが、対人コミュニケーションスキルは勤め始めてから必要になってくるでしょう。

ルート配送職の最大の敵は渋滞?

ルート配送職は原則として単独行動が多く、ストレスをあまり感じない職種です。上司や同僚に気を使う場面も少ないため、気楽に従事できます。しかし、そんなルート配送職にとって最大のストレス要因となるものがあります。

それは、道路の渋滞です。特に首都圏等の交通事情が厳しいエリアで配送を担当する場合、渋滞による時間のロスは馬鹿になりません。約束の時間までに配送が完了しなければ残業して対応することもあり、ストレスの原因となります。
渋滞を避け、できるだけ短時間で業務を終わらせるように抜け道などをマスターしておいたほうが良いでしょう。

女性でもルート配送職に就くことはできる?

最近では女性のルート配送も増加しています。女性が無理なく働くために、体力的な負担の少ない荷物やエリアを担当したり、短時間勤務ができるようにしたりと、企業側が配慮してくれることも多いです。求人検索してみると、たとえば1日3時間程度の勤務で時給1000円以上とする配達求人が見つかりました。

男性だけでなく、女性でも転職先として候補となるルート配送職ですが、具体的にどのようにして転職すればよいかをご説明しましょう。

ルート配送職へ転職する方法

ルート配送職への転職は、求人サイトを見て直接応募するか、あるいは転職エージェントを活用するかという方法に分かれます。

ルート配送スタッフは、比較的年齢の若い20代だけでなく、30代や40代でも未経験歓迎とする仕事ではあるものの、業界全体での人手不足感は未だ解消できておらず、多くの企業が募集を行っています。

注意しなければならないのは、ブラック企業へ転職しないように事前にしっかりと情報収集を行うことです。

それを考えると、転職エージェントでは紹介先企業のことを詳細に熟知しており、給与条件から福利厚生制度など気になる点をすべて明確に回答してくれます。転職エージェントを活用すればブラック企業に捕まる可能性はかなり低くなるため、安心して転職先を選ぶことができるでしょう。