WORQLIP

元転職エージェントのここだけの話

起業家予備軍に大人気のリクルートグループへ転職するには?

大学生を対象とした就職人気企業ランキングでも常に上位に顔を出すリクルートグループ。

ほかにも「女性が活躍できそうな企業ランキング」や「社員が生き生きと働いているイメージがある企業ランキング」などでも常に上位にランクインし、学生の就職先としても社会人の転職先としても大人気です。

平均年収が926万円(有価証券報告書調べ)ですから、給与面でも期待大です。

また、リクルートを退職した後にベンチャー企業を立ち上げたり大手企業の役員に就任したりする人も多く、「能力の高い人材輩出企業」としての側面も持っています。

では、そんなリクルートグループへ転職したいと考えた場合、どのような転職活動をすれば良いでしょうか?

さまざまな雑誌メディアを立ち上げたリクルートの歴史

なぜリクルートがこれほどまでに人気企業になったのか。その理由を探るべく、まずリクルートの歴史を簡単に見ていきましょう。

もともとは創業者である江副浩正が東大在学中に「大学新聞広告社」を設立したのが同社の始まりです。今でいう「学生ベンチャー」ですね。

企業の採用広告だけを本にした「企業への招待」を創刊し、学生に配布しはじめたのが今のビジネスモデルの原型となっています。

その後、住宅情報誌や転職情報誌などを次々に創刊。1980年代から90年代にかけて「B-ing」「とらば~ゆ」「フロムエー」「カーセンサー」など“情報を集めてその情報を欲している人に届ける”スタイルで一世を風靡しました。

また、「ガテン」や「ゼクシィ」といった雑誌名が流行語になったのもこの時代です。

2000年代に入ってからは、それまでの紙媒体からネット展開への移行を加速させ、「SUUMO」「HOT PEPPER」などのヒットメディアを生み出していきます。

また、「就職氷河期」や「フリーター」など、同社が生み出した言葉が社会現象になるなど、影響力の高さも突出しており、時代の流れに敏感に反応しトレンドを生み出していく同社の姿勢に惹かれる若者も多いといわれています。

現在のリクルートは持ち株会社制度を採用

現在、リクルートは持ち株会社制を採用しており、株式会社リクルートホールディングスの傘下に国内外のグループ企業100社以上を擁する一大企業グループとなっています。

現在の体制になったのは2012年であり、グループ再編前は人材情報サービスを展開している(旧)株式会社リクルートと各事業を行う子会社が存在していました。

現在のリクルートグループの構成企業とその事業内容を簡単に挙げてみましょう。

□株式会社リクルートホールディングス

グループ全体の経営方針立案や経営管理

□株式会社リクルートキャリア

社員募集領域における人材採用広告事業/斡旋事業/選考支援事業。新卒募集メディア「リクナビ」や転職メディア「リクナビNEXT」などがメイン事業です。また、リクルートエージェントもこの企業の事業のひとつです。

□株式会社リクルートジョブズ

アルバイト、パート、派遣から正社員まで、多種多様な雇用領域における人材採用に関する総合サービス。「タウンワーク」や「はたらいく」などのメディアを発行しています。

□株式会社スタッフサービス・ホールディングス

人材派遣や紹介予定派遣などを事業としている会社です。2007年に買収した子会社です。

□株式会社リクルートスタッフィング

こちらも人材派遣や紹介予定派遣を行っている企業です。

□株式会社リクルートキャリアコンサルティング

再就職支援事業とキャリア自律支援事業を手がけている会社です。セカンドキャリア創出に多くの実績があります。

□株式会社リクルートマーケティングパートナーズ

婚活・結婚・出産育児情報、自動車関連情報、まなびコンテンツ、高校生の進学情報サービスなどを展開。人材ビジネス以外のリクルートが手がけてきた事業を行う会社です。「カーセンサー」「ゼクシィ」などのメディアを担当します。

□株式会社リクルートライフスタイル

主な事業内容旅行領域、飲食領域、美容領域などに関する情報発信を手掛けている会社です。「HOT PEPPER」や「じゃらん」などのメディアを担当します。

ここに挙げた以外にも多くの子会社(メディア)がリクルートグループには存在します。採用活動も各企業で個別に実施されることが多く、グループ一括採用は行っていません。

各方面で活躍するリクルートOB

リクルートグループのもう一つの大きな特徴として、優秀な人材を多く輩出していることが挙げられます。

これは同社の社員教育や人材に対する考え方が非常に革新的であり、既存の概念にとらわれない斬新な発想が求められる場面において同社のOBが多く活躍していることにもつながります。

リクルートグループでは、伝統的に全社員が起業家マインドを持って仕事を行うことが、当たり前の価値観として根づいており、社員を対象とした新事業コンペなどで入賞した社員を実際に支援して独立させるなどの取り組みを行っています。

一方、転職市場ではリクルートを退職した社員を「元リク」と呼び、優秀な人材として多くの有名企業が注目しています。

元リクの有名人といえば、トレンダーズ株式会社の創業者である経沢香保子氏や株式会社U-NEXT代表の宇野康秀氏、東京都初の民間人校長として和田中学校の校長を務めた藤原和博氏、Jリーグチェアマンの村井満氏などそうそうたるメンバーが並んでいます。

この方たち以外にも、これまでの経験を活かしてベンチャー企業を立ち上げたり、大企業の役員に就任したりする元リクの数は非常に多く、マネジメント能力と独立志向の強い人材であることが伺えます。

リクルートに転職するために必要な素養

では、業界でも総合評価が高いリクルートグループに転職するために必要な素養とはどういうものでしょうか。

優秀な元リクに共通していえるのは、皆在籍中に「優秀な営業マン」であったということ。つまり、営業力や提案力・企画力において組織の中でも頭一つ抜きんでていたのです。

したがって、リクルートに転職するためにはかなり高い営業力や提案力を持っていなければなりません。その営業力も、営業対象となるのが企業のトップや役員クラスを相手にした場合のスキルです。個人相手の営業力とは異なるスキルが求められますね。

また、仕事に対して熱い人間が集まっているのもリクルートグループの特徴です。「仕事人間」「仕事バカ」といわれるくらいでちょうどいいくらいです。

労働時間が長いというわけではなく、寝ている時以外は常に仕事のことを考えているくらいの人が向いているということです。

リクルートグループへの転職を成功させるたった一つの方法

リクルートグループへの転職を成功させるコツは、転職エージェントを利用する事です。

転職エージェントでは、数あるリクルートグループ企業が募集している求人情報をすべからく把握しており、応募者のこれまでのキャリアや志向に見合う企業をピックアップして紹介してくれます。

また、履歴書や職務経歴書など、書類選考通過のノウハウや人事担当者にアプローチするための面接対策などもキャリアコンサルタントが丁寧に指導していますので、これからリクルートグループへ転職を考えている方にとって強い味方となります。

こうしたサポートがない求人サイトを利用するよりもずっと効率的に転職活動ができるでしょう。

転職エージェントを利用する大きなメリットは全部で3つあります。

表に出てこない非公開求人に応募できる
面接のサポートをしてくれる
年収アップ交渉もエージェントにお任せ

1つずつ解説していきます。


表に出てこない非公開求人に応募できる

求人検索をして、気に入った案件がないと諦めていませんか?

実は、転職サイトに掲載されている求人はほんの一握り。

専門性の高いものや良質な案件は非公開の求人として、運営企業が当てはまる人にのみ紹介しているのです。

その大きな理由として挙げられるのが「ライバル企業に知られたくないから」。

求人内容をライバル企業に見られることで、どんな事業をしようとしているのか、どの職種にどれだけの報酬を支払っているかがわかってしまいます。

そこで、重要な仕事やポジションの求人を非公開にして、応募してもらえる人にだけ提供するよう運営企業に求めているんです。

転職エージェントに登録すると、この非公開求人を紹介してもらう事ができるようになります。


面接のサポートをしてくれる

「書類選考は通過するけど、面接でいつも失敗してしまう」そんな悩みを抱えている人はいませんか?

転職エージェントは転職のプロ。

ビジネスマナーから転職業界のトレンド、そして何より企業に関しての情報を多く持っています。

今までの面接で落ちてしまったのは、マナーが間違っていたり、アピールの方法がズレていたのかもしれません。

転職エージェントはマナーの講習ももちろんのこと、応募先企業に合った面接対策も教えてくれます。

あなたの経歴で、どこをアピールポイントとすべきか、想定される質問から事前にどのように回答すれば良いのかも一緒に考えてくれます。

エージェントと面接の練習をしておけば、本番で緊張することも少なくなりますね。


年収アップ交渉もエージェントにお任せ

とてもやりたい仕事でも「年収がもう少し良ければ…」「条件がちょっと合わないかな」と思うことも少なくありません。

そういった時に自分から企業側へ言い出すのは難しいですよね。

しかし転職エージェントなら、そんな交渉も快く請け負ってくれます。

自分で転職活動をして応募していると、どうしてもあなたが立場上弱くなりがち。

これを利用して、ブラック企業などは最低限の年収や条件交渉をしてくることもあり、結果的に不利な転職になってしまいます。

年収アップやキャリアアップのために転職活動をしている方にとっては、転職エージェントは大きな力となります。

他にも転職エージェントは求人紹介、相手企業への連絡、面談などの日程調整等も代わりにやってくれるので、自分は転職に集中する事ができますよ。
以上3点が転職エージェントを利用する大きなメリットですね。


元エージェントが本気でおすすめする無料の転職エージェント2選

元転職エージェントの私から見て、無料でも本当にオススメできると感じた転職エージェントは以下の2つです。

どちらがオススメなのか?と聞かれたら、私は両方とも登録することをおすすめしています。

実は、非公開求人は運営会社ごとの差が出る部分なので、2社のエージェントに希望条件を出すと、同じ案件はほとんど出てきません。

単純に2倍の非公開求人を見ることができるので、良い条件の仕事を見つけやすくなります。(※どちらも登録は3分程度、完全無料で利用できます。)


1.DODA 2人体制での手厚いサポートが魅力

DODAは「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」の2人体制で行う、手厚いサポートが魅力です。

キャリアアドバイザーは電話面談やカウンセリングを通して、あなたにあった職業選択や、キャリア開発のアドバイスを行ないます。

これに対し、採用プロジェクト担当は、求人情報や企業情報の提供、面接や書類作成のサポートなどを行います。

他社では1名で行う為、仕事が雑になりやすい傾向がありますが、2名体制で行う事で質の高いサポートが受けられます。

求人案内も早いので、なるべく早く就職したいと考えている人には、DODAがオススメですね。

DODA公式サイト:https://doda.jp


2.リクルートエージェント 求人数は業界ナンバー1

リクルートエージェントは人材紹介業界最大手の「リクルート社」が提供するサービスです。

現在20万件以上の求人が登録されていますが、ホームページから探せるのは3万件程度で、残り80%は非公開求人となっています。

リクルートエージェントに登録することで、17万件を超える非公開求人の紹介を受ける事ができます。

他社と比べても求人数が圧倒的に多いので、就職を考えているなら必ず登録しておきたいサービスです。

リクルートエージェント公式サイト:https://www.r-agent.com

就職後に後悔しないように、この2社は必ず抑えておきましょう! 

 


リクルートグループの一員になりたい!Q&A

f:id:worqlip:20190617113139j:plain

リクルートグループへの転職は難易度が高いですか?

リクルートグループへの転職を考えているなら、採用担当者の「なぜ?」の深堀に対して明確に答えられるように準備していく必要があります。

志望理由や退職理由、これまで頑張ってきたこと、考えてきたこと・・・と、とにかく自己分析は完璧に仕上げておいてください。この深堀に対しては難易度が高いといえるでしょう。 しっかり面接対策してきたつもりでも、鋭い「なぜ?」に、自己分析の甘さを痛感したという人は少なくありません。

SPIは重視される?

リクルートグループへの転職は、書類選考、SPI・筆記試験よりも、面接時の対応を重視する傾向があります。
そのため、面接に進むまでは選考を通過する確率は高いといえます。