資格があれば高待遇!未経験でも稼げる建設・土木業界へ転職する方法

土木工事、電気工事、鉄筋工事、塗装工事、水道設備工事といった建設業の仕事は、どうしても3K(キツイ・汚い・危険)のイメージが先行してしまいます。転職を考えるものの、二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。

実際、ブルーカラーと呼ばれる現場の従業員は肉体的にも精神的にもハードであると言われており、ホワイトカラーと比較すると決してラクな仕事ではないと断言できます。

とはいえ、一般的なホワイトカラーとは異なり、手に職を付けてしまえば安定して働くことができ、あらゆる現場で引く手あまたとなることも事実。その分、年収アップも期待できますから、頑張った分だけ報われる業界でもあります。

そこで今回は、未経験で建設・土木技術職への転職を目指す方向けに、業界動向や転職に向けて準備しておくポイントなどをお話しします。

震災復興・東京オリンピックと特需が続く

ここ数年、建設業界の求人情報の数が増加傾向にあります。厚生労働省が発表した平成29年3月時点の有効求人倍率は、全職業平均が1.34なのに対し、建築・土木・測量技術者は何と4.96と3倍以上。人手不足ここに極まれりといった感じで、まさに求職者を奪い合っている状態です。

この背景には、建設土木業界をとりまく”特需”の存在があります。東日本大震災や熊本地震からの復興事業はもちろんのこと、2020年に行われる東京オリンピック開催に向けた施設やインフラの建設事業、また高度成長期に造られた多くの建造物や都市インフラが耐用年数を迎えていることに伴う建て替え改修工事など、国や自治体の公共事業をはじめとして多数のビッグプロジェクトが日本各地で動いているのです。

また、耐震基準の見直しに伴い、基準を満たしていない建物の改修工事は急を要します。特に公共施設では基準を下回る場合早急に工事を行う必要があることから、コスト度外視で業者へ発注することもあるようです。その分、社員の給料を上げ採用活動にも力を入れていますが、思うように人が集まらないというのが現状です。

未経験でも建設土木業界に飛び込む若者達

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しかし一方で、未経験で建設土木業界に飛び込む若者も増加しつつあります。従来、建築土木業界は中途採用活動において業界経験者や各種免許保持者に限定して行うことが多くありました。しかし、上記のような人手不足が背景にありますから、大手企業・上場企業であっても「学歴不問」「未経験OK」「未経験者歓迎」と掲載されている求人案件はたくさん見つかります。

仕事内容はとにかく体力勝負であり、危険と隣り合わせの建設土木業界ですが、実は労働環境は意外とホワイトです。ホワイトカラーと違い、休日出勤や残業による超過勤務もあまり多くありません。街中のビルの建設現場が夜間に工事しているのを見たことはないでしょう。建設土木業界では過重労働は労災につながりやすいため、きっちりと労働時間を守り勤務しているのです。

そんな建設土木業界への転職ですが、未経験での転職を支援すべく官民挙げてさまざまな取り組みを実施しています。中でも注目は厚生労働省が進める建設労働者緊急育成支援事業。国の支援により建設関係の資格取得を後押し、取得後に正社員としての転職先の紹介を行うという事業です。

建設業で働くために必要な基礎知識・技能や資格の取得、就職するまでを、業界が一体となってしっかりバックアップ!建設業で働いてみたいという新卒者、離転職者、未就職卒業者等を対象に、全国21カ所で職業訓練を実施し建設業に従事するために必要な各種資格の取得、技能修得に取組み、地元の建設業への就職に結びつけます。

厚生労働省 建設労働者緊急育成支援事業 より>

建設労働者緊急育成支援事業で取得できる資格

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では、この建設労働者緊急育成支援事業を利用すればどのような資格を取得することができるのでしょうか?
ホームページによると、以下のような資格を短期間で取得できるような訓練を行っているようです。

◇車両系建設機械運転技能講習(整地・運搬・積込・掘削) 修了資格
3t以上のブルドーザ・モータグレーダ・トラクターショベルなどを操作するために必要な資格

◇小型移動式クレーン運転技能講習 修了資格
5t未満の移動式クレーンを使い、建設現場において資機材の積み下ろしや移動などを行う際に必要な資格

◇車両系建設機械運転技能講習(解体) 修了資格
3t以上の解体用の建設機械を操作するために必要な資格

◇フォークリフト運転技能講習 修了資格
最大荷重1t以上の資材を指定された場所へと運ぶためのフォークリフトを運転できる資格

◇アーク溶接特別教育 修了資格/ガス溶接技能講習 修了資格
鉄筋や鉄板、鉄骨などを溶接・切断をするための資格

ここに挙げた以外にもいくつかの資格を取得できるコースが用意されています。

これらの資格を通学や合宿などで取得し、未経験でありながら即戦力として活躍できる人材として各企業で働くことができるように育成するのがこの事業の目的です。

なお、これらの講座はすべて公的職業訓練であるため、職業訓練費・宿泊交通費・資格取得費すべてが無料です。訓練期間はどの講座も大体1か月前後であり、集中して受講しやすいカリキュラムとなっており、建築土木に関する基礎的なスキルを身に付けるには申し分ない制度と言えます。

ただし、これらの講座の受講に際しては一定の基準が設定されています。仮に基準を満たしていなければ受講NGであるため、一度最寄りのハローワーク等で情報を収集することをおススメします。

資格取得後に就職先を紹介してくれる!?

この建設労働者緊急育成支援事業ですが講座修了者に対して就職先の紹介を行っているのも特徴のひとつです。一般的な転職エージェントの様に、就職相談をはじめ、面接指導・求人案件情報の提供・希望する企業への求職者情報の提供など、まさにエージェント的な支援を行うことで、講座修了者が速やかに希望の職種に就けるようバックアップしています。

転職エージェントを活用すれば意外な転職が実現できる!?

このように、現場で働くブルーカラーについては国や自治体によるバックアップが充実しており、そちらを利用するのが賢い選択でしょう。しかし、ブルーカラーではなくホワイトカラーでも建設土木業界への転職を実現することができます。

ひとつ例を挙げるならばプログラマーやシステムエンジニアの転職。実は建設業界にもIT化の波が押し寄せており、BIM(Building Information Modeling=ビム)と呼ばれる施工管理工程オペレーションシステムの構築需要が増加しています。

施工管理は企業によって細かく規定やプロセスが異なり、市販のパッケージでは実情にマッチしたシステムを構築することができません。

そこで自社開発のシステム構築を図る企業が増加しており、そのような会社で開発から運用までを一手に引き受けてくれるエンジニアやプログラマーの募集を行うことがあるのです。

転職エージェントでは、このような建設土木業界における幅広い求人案件も数多くストックしています。勤務地や仕事内容の細かな希望にも対応してくれるでしょう。

3K業界と敬遠することなく、転職エージェントを上手に活用して他業界とは異なる高待遇を実現させてみるのも良いのではないでしょうか。

まとめ

業界全体が好景気に包まれている建設土木業界。学歴に自信がなくても実務経験や専門知識を積み、有資格者になれば、現場を束ねる管理職へと順調にステップアップしていくことも可能です。

今後もさらなる成長が予測されており、人手不足もより一層進むことでしょう。

つまり、この先数年は「応募者有利」な状況が続くということです。例え業界未経験であったとしても、公的支援や転職エージェントの力を利用すれば道は開けます。この機会にぜひ建設土木へと飛び込んでみてはいかがでしょうか。