日本は未だに旧態依然とした学歴社会です。大卒・高卒・専門卒・短大卒などで採用から給与テーブルまで事細かに区切られており、退職するまでその区分がついてまわります。
そんな中、中卒者は非常に肩身の狭い思いをすることでしょう。新卒枠がほとんど無いばかりか、ハローワークなどの社会的な支援もあまり期待できるとは言い難い状況です。
そこで今回は中卒者が安心して働ける企業へ就職するための考え方や、やるべきことについてお話します。
- 中卒者が就職できる仕事
- 学歴不問の求人に応募しても落とされる理由
- 経験が無いなら資格を取ろう
- 履歴書には正しく記載する
- 入社してしまえば後は実力社会
- 中卒からの転職を成功させるたった一つの方法
- 元エージェントが中卒の方に本気でおすすめする転職エージェント2選
- 中卒での就職を成功させたいQ&A
- 20代の若い内は正社員でなくてもいいですか?
- 中卒・就職・女性という条件でおすすめの仕事は何ですか?
- 中卒で高収入を目指すことはできますか?
- 中卒での就職だと平均初任給はいくらですか?
- ホテルマンになるのは難しいですか?
- 中卒でゲーム会社への就職は可能ですか?
- 求人票に「高卒以上」とあるなら応募は諦めたほうがいいですか?
- 大工は将来性がありますか?
- パチンコ店のスタッフとして働くことは可能ですか?
- 中卒の就職率はどれくらいですか?
- 中卒でも宅建の資格を取れば年収は上がりますか?
- 中卒で公務員になるなら、どんな職業がありますか?
- 中卒で不登校だと就職は難しいですか?
- 通信制高校へ通えば中卒よりも就職しやすいですか?
- 発達障害があります。中卒で障害者枠の仕事はできますか?
中卒者が就職できる仕事
中卒での就職は、かなりハードルが高いと言っても過言ではありません。高卒や大卒と同じような仕事に就ける確率は低いでしょう。
さまざまなデータを集めた結果、中卒の場合だと以下のような仕事に就くケースが多いようです。
◇飲食店のスタッフ
◇ガードマン
◇工場の製造スタッフ
◇建設現場の見習い
これらは未経験OKとする所も多いですから、チャレンジしやすい仕事です。
また、正社員ではなくアルバイトや派遣といった非正規で働く人も多い傾向があります。
コンビニエンスストアやガソリンスタンドのアルバイトといった、人手不足業種では常時スタッフを募集しているので、生活費を稼ぐために休みは最低限で長時間働く人もいます。
一方、車の免許が必要な運送ドライバーなどは中卒では就職できません。また、ホワイトカラーへの就職も中卒では難しいと言えるでしょう。男性の場合はいわゆる「ガテン系」、女性の場合は飲食業が中心となります。
ちなみに、求人は掲載期間内であっても募集を終了している場合があります。求人情報はこまめにチェックして、これだ!という仕事が見つかったらすぐに応募の準備を始めてください。
学歴不問の求人に応募しても落とされる理由
中卒で就職する際には、ハローワークや求人情報誌などを見て、求人募集概要に「学歴不問」と書いてある案件を選んで応募します。ですが、中卒の場合、学歴不問とはいえ書類選考の段階でかなりの確率で落とされることになると思っていてください。
「学歴不問だから中卒でもいいのでは?」と思ってしまいますが、実はこのような案件はほぼすべてが中途採用を前提としています。つまり、「経験者採用」になるため、応募者のこれまでの職務経歴を重視する採用なのです。
中卒の場合、卒業してすぐだと特にアピールできるような経歴はありません。1~2年同じ業界でアルバイトをしていれば「経験」と見なしてくれる会社もありますが、そのような会社はごく少数。未経験者歓迎の求人を探したほうが採用される可能性は高いでしょう。
多くは同業界で一定年数の経験がある社会人を求めています。従って、いくら学歴不問の求人であったとしても、中卒者は書類選考で落とされることが続いてしまうのです。
経験が無いなら資格を取ろう
では、中卒者が学歴不問の求人案件で書類選考通過を目指すにはどうすればよいでしょうか?
前述の通り、中卒の場合はアピールできるような職務経験がありません。となると、やはり資格取得を目指すことが就職活動を有利に進めていく要因となります。
中卒でも取得できる資格はたくさんありますが、中でも以下のような資格であれば比較的優位に就職活動を進めていくことができると言われています。
1 宅地建物取引士
不動産業界に就職するのであれば有資格者は一目置かれます。中卒でも受験可能です。
2 調理師
飲食業に就職するのであれば持っておいて損はありません。
3 国内旅行業務取扱管理者
旅行業界を希望するのであれば積極的に取得を目指しましょう。バスガイドなどになる際にも持っておけば何かと役に立ちます。
4 秘書技能検定
5 MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
上記2つはオフィス勤務のホワイトカラーに就職する際に役に立つ資格です。特にパソコンを使った事務処理能力は必須であるため、MOS資格は良いアピール材料となります。
このように、中卒でも頑張って資格さえ取れば、一定のスキルがあることの証明になり、経験不足を補うことができます。
また、「この業界で仕事をしたくて一生懸命勉強して資格を取りました」というアピールにもなります。その熱意が面接担当者に伝われば、選考過程においてプラスに働くこともあるでしょう。もしくは、資格取得支援のある企業に応募するのもおすすめです。この場合、費用を企業側が負担してくれることもありますので色々リサーチしてみましょう。
一方で、中卒者がぜひ狙って欲しいのが、学校に通わなくても取得できる高卒認定試験です。比較的難易度が低く、国の支援制度もあります。
中卒という学歴よりも高卒の方が劣等感も抱かずに済みますし、資格取得の選択肢も増えますから、どこかのタイミングで、高校卒業認定試験のクリアを目指すことをおすすめします。
履歴書には正しく記載する
中卒の方が「絶対にやってはいけないこと」というのがあります。それは履歴書に虚偽の記載をすることです。もちろん学歴に関係なく皆に共有することですが、学歴によるハンデを埋めようとつい嘘をついてしまうケースは少なくありません。
中卒でアルバイトを3年して高卒の年齢になったら、履歴書に「高卒」と記載して就職活動を行う方を何人も見てきましたが、このような小細工はすぐにばれてしまいます。
また、高校を中退したにもかかわらず、高卒と履歴書に記載するのもNGです。入社後に虚偽が発覚した場合、間違いなく何かしらの罰則が適用されることとなります。
中卒や高卒中退という学歴に負い目を感じることもあるでしょうが、決して履歴書に虚偽の内容を記載しないよう注意してください。
入社してしまえば後は実力社会
中卒者が就職活動において最も苦労するのは、書類選考から面接~入社までのプロセスです。一旦そのプロセスをクリアしてしまえば、後は実力勝負。中卒だろが高卒だろうが大卒だろうが条件は一緒です。良い成果を出し、業績向上に貢献できれば出世も昇給も可能です。
そのためには、入社後も懸命に努力することが求められます。基礎学力レベルで劣っている部分はありますから、周囲からはどうしても「世間知らず」というレッテルを貼られがちですから、仕事内容もはじめは雑務ばかりかもしれません。
そのレッテルを覆すためにも、人一倍努力して会社の業績に貢献することが、中卒者の生き残る道であると言えるでしょう。もしもこの先、転職活動することになったとしても、社会性を養い、キャリアを積んできた時間は、きっと評価してもらえます。転職情報をしっかり集めて将来に繋がる選択をしていきましょう。
実際に、大手企業でも中卒で取締役レベルまで昇進した人もいますし、会社員として経験を積み独立して事業を興した人もいます。一旦社会に出てしまえば後は努力が大きく影響する世界。学歴コンプレックスを乗り越えて、あなたにとってベストな選択ができるよう就職活動・転職活動していきましょう。
中卒からの転職を成功させるたった一つの方法
中卒でも優良企業に入るには、転職エージェントに相談することがベストです。
転職エージェントでは、経験豊富なキャリアコンサルタントがこれからのキャリア構築に関する相談に乗ってくれる上に適職診断や模擬面接なども行ってくれます。(もちろん利用は無料)
あわせて、中卒でも問題なく就職できるような企業をいくつも紹介してくれます。
もちろん、なんの資格も経験も無ければかなり難しいことに変わりはありませんが、キャリアコンサルティングを受けて資格取得やキャリアアッププランが具体化すれば、何かしらの案件に応募できるようになるでしょう。
実際、多くの中卒者や高校中退者が転職エージェントを利用して就職を成功させています。転職エージェントはスキルの高い人だけが利用するものではなく、中卒者や高校中退者でも利用できるサービスなのです。
転職エージェントを利用する大きなメリットは全部で3つあります。
・表に出てこない非公開求人に応募できる
・面接のサポートをしてくれる
・年収アップ交渉もエージェントにお任せ
1つずつ解説していきます。
表に出てこない非公開求人に応募できる
求人検索をして、気に入った案件がないと諦めていませんか?
実は、転職サイトに掲載されている求人はほんの一握り。
専門性の高いものや良質な案件は非公開の求人として、運営企業が当てはまる人にのみ紹介しているのです。
その大きな理由として挙げられるのが「ライバル企業に知られたくないから」。
求人内容をライバル企業に見られることで、どんな事業をしようとしているのか、どの職種にどれだけの報酬を支払っているかがわかってしまいます。
そこで、重要な仕事やポジションの求人を非公開にして、応募してもらえる人にだけ提供するよう運営企業に求めているんです。
転職エージェントに登録すると、この非公開求人を紹介してもらう事ができるようになります。
面接のサポートをしてくれる
「書類選考は通過するけど、面接でいつも失敗してしまう」そんな悩みを抱えている人はいませんか?
転職エージェントは転職のプロ。
ビジネスマナーから転職業界のトレンド、そして何より企業に関しての情報を多く持っています。
今までの面接で落ちてしまったのは、マナーが間違っていたり、アピールの方法がズレていたのかもしれません。
転職エージェントはマナーの講習ももちろんのこと、応募先企業に合った面接対策も教えてくれます。
あなたの経歴で、どこをアピールポイントとすべきか、想定される質問から事前にどのように回答すれば良いのかも一緒に考えてくれます。
エージェントと面接の練習をしておけば、本番で緊張することも少なくなりますね。
年収アップ交渉もエージェントにお任せ
とてもやりたい仕事でも「年収がもう少し良ければ…」「条件がちょっと合わないかな」と思うことも少なくありません。
そういった時に自分から企業側へ言い出すのは難しいですよね。
しかし転職エージェントなら、そんな交渉も快く請け負ってくれます。
自分で転職活動をして応募していると、どうしてもあなたが立場上弱くなりがち。
これを利用して、ブラック企業などは最低限の年収や条件交渉をしてくることもあり、結果的に不利な転職になってしまいます。
年収アップやキャリアアップのために転職活動をしている方にとっては、転職エージェントは大きな力となります。
他にも転職エージェントは求人紹介、相手企業への連絡、面談などの日程調整等も代わりにやってくれるので、自分は転職に集中する事ができますよ。
以上3点が転職エージェントを利用する大きなメリットですね。
元エージェントが中卒の方に本気でおすすめする転職エージェント2選
元転職エージェントの私から見て、中卒の方へ本当にオススメできると感じた転職エージェントは以下の2つです。
どちらがオススメなのか?と聞かれたら、私は両方とも登録することをおすすめしています。
実は、非公開求人は運営会社ごとの差が出る部分なので、2社のエージェントに希望条件を出すと、同じ案件はほとんど出てきません。
単純に2倍の非公開求人を見ることができるので、良い条件の仕事を見つけやすくなります。(※どちらも登録は3分程度、完全無料で利用できます。)
1.DODA 2人体制での手厚いサポートが魅力
DODAは「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」の2人体制で行う、手厚いサポートが魅力です。
キャリアアドバイザーは電話面談やカウンセリングを通して、あなたにあった職業選択や、キャリア開発のアドバイスを行ないます。
これに対し、採用プロジェクト担当は、求人情報や企業情報の提供、面接や書類作成のサポートなどを行います。
他社では1名で行う為、仕事が雑になりやすい傾向がありますが、2名体制で行う事で質の高いサポートが受けられます。
求人案内も早いので、なるべく早く就職したいと考えている人には、DODAがオススメですね。
DODA公式サイト:https://doda.jp
2.リクルートエージェント 求人数は業界ナンバー1
リクルートエージェントは人材紹介業界最大手の「リクルート社」が提供するサービスです。
現在20万件以上の求人が登録されていますが、ホームページから探せるのは3万件程度で、残り80%は非公開求人となっています。
リクルートエージェントに登録することで、17万件を超える非公開求人の紹介を受ける事ができます。
他社と比べても求人数が圧倒的に多いので、就職を考えているなら必ず登録しておきたいサービスです。
リクルートエージェント公式サイト:https://www.r-agent.com
就職後に後悔しないように、この2社は必ず抑えておきましょう!
中卒での就職を成功させたいQ&A
20代の若い内は正社員でなくてもいいですか?
今の時代、正社員であっても安定はない、むしろ正社員にならないほうがいいという声もあります。そもそも中卒での就職だと正社員として入社することは難しいですから、それじゃあいっそのこと20代はフリーで働いたほうがいいのではないかと考える人も少なくありません。
どの雇用形態がベストだとはいえませんが、正社員とは名ばかりの企業があるのは確かなので内容まで細かく確認する必要があります。
正社員のメリットは?
・給与が安定している
・昇給のチャンスに恵まれる
・ボーナスが年に2回ある
・福利厚生が充実している
・有給休暇がしっかり取れる
・ローンの審査でプラスになる
・責任ある仕事を任される
こうしたメリットが挙げられるものの、ブラック企業では正社員だからと重い責任を背負わされているのに、厳しい待遇の中で働いている人たちも大勢います。たとえば、サービス残業が当たり前で時給換算すると最低賃金を下回っているとかはよく聞く話です。正社員かどうかというよりも、仕事の内容や待遇面をしっかり吟味しなくてはいけません。
フリーターと正社員は年収がどれくらい違う?
フリーターと正社員は働き始めこそ、フリーターのほうが高い年収になることも珍しくありませんが、年齢を重ねていくうちに年収の差はどんどん開いていきます。生涯年収にすると、1億円以上も差がつくといわれています。
中卒・就職・女性という条件でおすすめの仕事は何ですか?
中卒での就職先、そして女性となると飲食業の求人がたくさんあるとお話しましたが、仕事とどう向き合うかによっておすすめの働き方は変わってきます。たとえば女性が一生働ける仕事を探しているのなら、中卒でもOKな就職先ではなく職業や企業の取り組みを強く意識して行動していく必要があります。
女性が一生働ける仕事とは?
看護師や歯科衛生士といった医療系の職業、接客業は女性にぴったりの仕事だといえます。企業単位でみれば、女性管理職が多い所や女性の社会進出を応援する制度がしっかり機能している所がおすすめです。
女性が職人になると差別される?
建設業や伝統工芸、料理人など職人の世界は、女性が圧倒的に少ないため、差別的な扱いを受ける可能性はあります。ですが、アクセサリー作家や陶芸家、パン職人など多くの女性職人が活躍している分野もあります。中卒での就職は早くから経験を積んでいけることが強みですから、職人としてスキルと経験を積み上げていくことは将来の安定に繋がるでしょう。
中卒で高収入を目指すことはできますか?
中卒での就職で高収入を目指すなら、学歴が関係ない分野に飛び込んでください。中卒・高卒関係なく高収入を目指せる職業はたとえば次のようなものがあります。
・営業
結果が全ての世界なのでシビアではありますが、そこに学歴は関係ありません。
・土木作業員
中卒で就職しやすい職業のひとつでもあり、スキルを積み、積極的に資格取得をしていくことで少しずつ収入がUPしていきます。
・夜の仕事
ホステス・ホストといった夜のお仕事も高収入の代表格。容姿に恵まれている人やサービス精神が旺盛の人が活躍できる業界です。
中卒での就職だと平均初任給はいくらですか?
厚生労働省の調査で学歴別の初任給は確認できるのですが、中卒のデータがなかったので、高卒と大卒の初任給を比較します。
初任給の平均は高卒だと約16万円、大卒で約20万円でした。4万円くらいの差が初任給の段階でついており、中卒になるともう少し差が広がるでしょう。
ホテルマンになるのは難しいですか?
ホテルマン・ホテルウーマンは、ホテルを利用するお客様に対して快適に過ごしてもらえるようサービスを提供するのが仕事です。中卒でホテルマンとして就職することは可能です。求人情報で「ホテルマン 学歴不問」で検索してみると、いくつも見つかると思います。
英語スキルは必須?
外資系ホテルであれば、TOEIC900点台であることが応募対象となっている場合もあるので高い英語力が求められます。ですが、中卒OK・未経験者歓迎とするホテルは多いです。接客業ですから面接では英語力よりは人柄が重視されます。
中卒でゲーム会社への就職は可能ですか?
可能です。
ゲーム会社は中卒かどうかというよりも、即戦力になれるかが重視されます。求人情報を見てみると「学歴不問」とはありますが、何らかの開発経験がある人を求めていることは多いです。
中には未経験歓迎の求人もありますが、こちらは「高卒以上」が募集対象となっている場合がありますので、確認してみてください。多くはありませんが、中卒でもOK・未経験者歓迎の求人はあります。
求人票に「高卒以上」とあるなら応募は諦めたほうがいいですか?
募集対象が高卒以上という記載のある求人は多いですが、面接してもらえる可能性はあります。たとえばハローワークで高卒以上の求人を見つけた場合、職員に頼んで中卒でも面接を受けられるか問い合わせてもらうことは可能でしょう。
もしくは中卒者に力を入れている就職支援サービスの利用で、きめ細やかなサポートをしてくれます。
大工は将来性がありますか?
大工は人手不足に悩まされていますし、中卒でも就職できることからおすすめできます。ただし、将来性を重視するなら予め決められている規格のものを現場で組み立てていくだけでは足りません。優秀な職人さんに弟子入りして特殊な技術を磨き、価値のある大工になれれば、高収入も夢ではありません。
パチンコ店のスタッフとして働くことは可能ですか?
18歳以上であれば、中卒でパチンコ店に就職することは可能です。ワゴンスタッフ、フロント・ホールスタッフ、清掃スタッフなどの職種があります。
中卒の就職率はどれくらいですか?
厚生労働省の調査によると、中卒(中学新卒者)の就職率は89.3%(平成29年)となっています。5年前の中卒の就職率は80.9%なので、9%近く上がっていることになります。
中卒でも宅建の資格を取れば年収は上がりますか?
国家資格は学歴が必要なものも多いですが、宅建は中卒でも受けることができますが、やはり国家資格とあって合格率は平均15%と難しいです。宅建は需要も高く、年収も上がりますし、転職にも有利に働きます。
不動産会社に就職した場合、宅建の資格手当として毎月のお給料に2万円くらい上乗せされることが多いです。
中卒で公務員になるなら、どんな職業がありますか?
公務員試験は高卒以上・大卒以上でないと受けられない試験が多いですが、中卒でも受験できるものはあります。警察官や消防官、自衛官などは学歴が影響しません。ただし、試験は高卒以上の学力がないと突破できません。そのため、中卒で公務員試験の受験資格があったとしても、高卒認定資格の取得を先に目指すことが近道だといえます。
中卒で不登校だと就職は難しいですか?
高校進学率は98.8%というデータがあります。中卒での就職は不利になる部分もありますが、更に不登校となるとどういった問題が起こりうるのでしょうか。
まず就職の面接を受ける際に不利になったという声はあります。不登校は社会性がないとイメージを持たれてしまうので、そのイメージのままで面接を受けてしまったのなら採用は難しくなります。
不登校から何を学んだのか、自分の抱えている悩みとどう向きあってきたか、世の中の不登校問題をどう捉えているかといったことを明確にしておきましょう。
ちなみに、不登校である事実は自分から話さない限り知られることはありませんが、中卒である理由、通信制に通っていた場合はその理由を問われることはあります。
通信制高校へ通えば中卒よりも就職しやすいですか?
中卒の就職率は34.2%、それに対して通信制高校の就職率は15.2%。このデータだけを見ると中卒の方が就職しやすいように感じるかもしれません。
ですが、通信制高校を卒業した人は大学進学が17.3%、専門学校進学が24.4%あります。つまり、42.7%は進学しているのです。
もっと学びたいのなら通信制高校はひとつの選択肢になりますし、中学卒業後すぐに働きたいのであればアルバイトからスタートして経験を積むとか、資格取得で興味のある分野の専門知識を得ることで有利になります。
発達障害があります。中卒で障害者枠の仕事はできますか?
中卒かどうかは関係なく発達障害のある人は、障害者枠での就職が可能です。一般雇用で就職する人ももちろんいますが、職場になじめず退職してしまう人も少なくありません。障害者雇用であれば、周囲の理解を得られながらあなたの強みを活かした理想の働き方に近づけるでしょう。