IT関連サービスを数多く展開する楽天株式会社で働くにはどのようなことが必要なのでしょうか。今回は会社の特徴や仕事内容、働く上での注意事項を調べてみました。
楽天株式会社はどんな会社?
楽天株式会社は誰もが知っているIT関連サービスを展開する日本最大級の大手企業です。ここでは企業規模や楽天市場事業の内容、経営理念などを紹介していきます。
多彩なサービス展開をしている有名企業
楽天株式会社はITに関するあらゆるインターネットサービスを提供していると言っても過言ではありません。
ネットショッピングなどのeコマース事業を始め、カードやペイメント、銀行、セキュリティ、保健事業、通信業、デジタルコンテンツ、トラベル事業、ADS、スポーツ事業など多岐に渡ります。どれもCMや広告で見たことのある有名な事業かと思います。
これら開発・制作のすべてを手がけているのが楽天株式会社です。
楽天の会員数は多く、収入源は金融業
楽天株式会社はグループ全体で会員数9,000万人を超えています。Webマーケティングの分野で結果を出しており、現在の主な収入源は金融業となっています。
楽天株式会社設立当初はECモールなどのショッピング関連で利益を上げていましたが、現在ではオンライン株式販売やクレジットカードなどにかかる金利・手数料がメインです。
売上高はグループ連結で7,000億円を超えており、本社ビルは世田谷区にある楽天クリムゾンハウスという大型の自社ビルになります。
楽天グループのサービスは世界に広がっている
楽天株式会社は国内を始め、世界各国でのサービス展開を行なっています。
楽天のショッピングモールはRakuten Global Marketとして提供されており、楽天トラベルはアジア諸国を中心に広がり、この他にもRakuten Marketing LLC、Rakuten VIKI、OverDrive、Viber、Rakuten FitsMeなどのサービスを提供してます。
地域はアジア太平洋や南北アメリカ、ヨーロッパを対象としており、今後も海外への影響力を高めていくでしょう。
楽天株式会社の職場環境や働くために必要なことはどんなことか
楽天株式会社は多くのサービスを提供しているので、やりがいや達成感がありそうですが実際はどのような仕事なのでしょうか。社風や文化、求められる人材、給与などの待遇について調べてみました。
自分のやりたいことにチャレンジできる社内環境
楽天株式会社では基本的に自分のやりたいことやチャレンジしたいことを学ぶことができる環境です。社内の空気は割りと自由との意見が多く、下からの意見も上に言いやすいとのこと。
元々はベンチャー企業として立ち上げられた企業なので、社員同士の意見交換も活発です。今ではベンチャー企業に見られる独特の空気感は改善されつつありますが、いい意味で規律や統一性のある職場になっています。
幅広いサービスを提供しているため、募集している業種も豊富
楽天株式会社で採用募集のある業種はかなり豊富なので、あなたのスキルを活かせる求人が見つかる可能性が高いといえます。業種としてはビジネス関連、エンジニア、クリエイティブ関連、コーポレートがあります。
それぞれについて紹介すると、ビジネス関連分野は戦略企画、営業、マーケティング、データアナリスト、カスタマーサポートになり、エンジニア職はアプリケーション、セキュリティ、インフラなどを担当しています。
クリエイティブ関連では事業運営に関するプロデューサー、ディレクターに関わることになります。
財務や経理、人事、総務はコーポレートに分類されています。
このように様々な求人があるため、あなたの経験やキャリア、スキルを活かして転職の手がかりにできるチャンスがあるかもしれません。
研修制度が充実しており、成長したい人の希望が叶う環境
楽天株式会社では研修制度にも力を入れており、新卒採用と中途採用のどちらでも充実した環境でスタートができます。
整えられた研修制度もそうですが、研修後も社員によるOJTで実際の仕事に慣れることやeラーニングによる自己学習も可能です。特に英語教育は充実しているので、この機会に身につけようと考えている方には最適でしょう。
給与水準は比較的よいとされ、福利厚生も充実
楽天株式会社の平均年収は600万円ほど。託児所の利用やスポーツクラブの利用、食堂の利用は無料といった福利厚生が充実していると評判です。
ボーナスに関しては業績に左右されるので、一概に定められませんが努力次第で上げることが可能となっています。
社内には食堂以外にも美容室やスポーツジムが完備されており、福利厚生施設でサービスが受けられるようになっている点も勤務経験者の意見で高評価を得ています。
楽天株式会社への転職を目指す際の注意点
楽天株式会社への転職を目指す時に気をつけたいポイントは3つあります。
1つ目は社内公用語が英語にする取り組みがあるので苦手な方は向いていないこと、2つ目は人事異動も発生しがちなので会社自体にも興味がないと長くは勤務できないこと、3つ目は残業時間のばらつきがあり、多い部署も存在することが挙げられます。
社内公用語が英語にする取り組みがあるため、英語苦手な方は注意
楽天株式会社では一時期ニュースにもなった通り、社内公用語を英語にする取り組みが行なわれているので、その波についていけないと勤務し続けることは難しいでしょう。
具体的には国内拠点での会議が英語でされていることやTOEICの点数目標があるなど、自身の評価にも直結することがあります。
今現在英会話を習っている方や将来的にはグローバルな活躍を視野に入れている人には、成長できる環境としてよいかもしれません。しかし、英語に苦手意識がある人にとっては苦痛となるでしょう。
人事異動することがあるので、他の事業でも働けるよう覚悟が必要
楽天株式会社は幅広い業務があると紹介しましたが、配属後に主要な事業への人事異動を言い渡されることもあります。つまり、志望動機には仕事内容以外に楽天株式会社そのものにどれだけ興味を持っているかも問われるということです。
これは面接でもよく聞かれる質問に入っているので、事前に会社や職種のことについてもしっかりと楽天のウェブサイトで調べておきましょう。
残業時間にはばらつきがあり、多い部署に配属されるとプライベートな時間がなくなる
楽天株式会社には様々な事業があり、業務内容によって忙しさが異なっているものの、残業が多い部署が結構あるようです。
ただ、残業が多いと言っても労働基準法に違反するようなブラック企業ほどではありませんが、仕事内容によっては50時間以上の残業が普通になっていることや休日出勤が多いことも。
なるべくプライベートな時間を確保したいと考えている人には厳しい環境になりそうです。
まとめ
楽天株式会社は国内だけでなく世界でも多くのサービスを展開している大企業で、社員の口コミはおおむね評判な転職先と言えます。
社内公用語が英語である点は注意が必要ですが、採用募集の職業も多く、自分のキャリアを活かして転職するチャンスは広いでしょう。
しかし、有名企業なので人気も高く、簡単に就職できるわけではないので、一人ではなかなか対策が難しいでしょう。そこで少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために転職エージェントを利用するのも1つの手段です。