高卒で就職するべきか?大学へ進学するべきか?

高校卒業

大学全入時代と言われて久しく、高校を卒業して大学へ進学する率も年々増加傾向にあります。高校の普通科を卒業した場合は8割以上が大学や専門学校へと進学し、工業系や商業系の高校を卒業した場合でも今や半数近くが進学の道を選んでいます。

高卒で就職するか、あるいは進学するかの選択は、おそらく人生で最初に訪れる大きな分岐点です。そこで今回は、高卒で就職した場合と大学へ進学した場合のメリットデメリットや、絶対やってはいけない選択をご説明いたします。

高卒と大卒ではどこが違うのでしょうか?

高卒者と大卒者、その大きな違いと言えば社会人としてスタートする年齢でしょう。高卒者の方が早く社会の厳しさや大変さを実感し、労働によって対価を得ることの喜びを感じます。他にも大きな違いがありますので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

高校を卒業して大学へ進学すること

大学の授業風景

最初に、高校を卒業して大学へ進学する場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。大学ではなく専門学校等の場合は若干事情が異なってきますが、それほど大きくは変わらないと思ってください。

大学進学のメリット

1.より高度な知識を学べて仕事に活かせる
2.卒業後の就職先の候補が高卒者よりも多い
3.自由な時間が多く将来を考える時間が持てる
4.大人の仲間入りを果たし自由な立場で経験値が増える

大学進学のメリットですが、何といっても専門知識の習得により仕事の選択肢が増えることにあります。高卒者と比較して大卒者向けの求人数はけた違いに多く、大手企業の募集も大卒者に集中していますし、その待遇も高卒者と異なり有利に設定されています。また、大学在学中の時間を使って自分の将来をじっくりと考えることができます。高校の頃よりも視野が広がり、自分の可能性を確かめるフィールドが広がって見えるでしょう。社会へと旅立つ準備期間としても大学時代は貴重な時間です。

大学進学のデメリット

1.学費や生活費がかかる
2.高卒就職者よりも精神的に幼くなってしまう
3.出身大学によっては就職後に苦労することもある
4.自由に使えるお金が少ない

大学進学のデメリットですが、学費や生活費など4年間でかなりの金額を支出することになります。親が裕福であればよいのでしょうが、多くの学生はアルバイトしながら学生生活を送ることになるため、自由に使えるお金も限られてきます。また、特に大企業などは学閥が存在するため、出身大学によっては就職後もさまざまな場面で苦労することもあります。

大学は多くの人が18~22歳までの時期を過ごす場所です。多感な時期に自由な空気に触れることはその後の人間としての成長にも影響します。ただし、そのための費用がネックです。

高卒で就職すること

職人

次に高卒で就職する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。高卒で就職する場合は職人や公務員と言ったケースが多いのですが、それ以外の職種に就職する場合も含めて包括的に特徴を挙げてみました。

高卒で就職するメリット

1.早く社会人の一員として活躍することができる
2.学生と比べ自由に使えるお金が多い
3.早いうちにお金を貯めて結婚できる
4.高卒者でないと採用されない職種もある

高卒で就職する最大のメリットは何といっても早くから独立して生活できるだけの給料を稼ぐことができる点でしょう。学生と比べて自由に使えるお金も多く、社会経験などもその分多く積むことができます。また、お金に余裕があるため結婚が速いのもポイント。現業職の一部では高卒者しか採用しない仕事もあるなど、メリットは大卒に引けを取りません。

高卒で就職するデメリット

1.就職先が圧倒的に少ない
2.後から入ってきた大卒の方が高収入を得ることもある
3.大卒限定の転職先に応募できない
4.生涯年収で大卒より下回ることが多い

高卒で就職するデメリットとしては、やはり就職先が限られている点です。高卒採用の案件数はそれほど多くなく、また単純労働の仕事が多いのが特徴です。スキルの高さを要求する仕事はあまり多くはありません。また給与も大卒と比べて低いため、長い目で見た収入面で大卒を下回ることもあるのです。

このように高卒で就職する場合はメリットデメリットともに金銭面が挙げられます。早く収入を得ることができる分、トータルで見ると少なくなってしまう傾向にあると言えるでしょう。

高卒で就職できる求人はどんなものがあるのか?

事務職

では、高卒で就職できる案件を具体的に見ていきましょう。求人情報サイトのDODAでは、学歴を問わない求人案件が数多く掲載されています。案件の多い順に職種をご紹介します。

1. 飲食系

幹部候補や店長候補として飲食店の店員を募集しています。ホールスタッフや調理担当などさまざまな部門での募集をしており、将来的な独立やのれん分けも制度として整備されている会社もあります。

2. 一般事務系

企業における総務経理や一般事務といった事務系の仕事の募集です。多くは日商簿記3級程度の資格を必要としており、商業高校出身であれば難なく対応できるでしょう。

3. 営業職

営業職という仕事自体が学歴はあまり関係なく実力主義という風潮があります。コミュニケーション能力を持っていれば高卒でも十分対応できる仕事と言えます。

4. ショップ店員

携帯電話販売店やアパレルブランド販売店など、接客業務の募集です。こちらもコミュニケーション能力を求めれます。

5. メンテナンス

車の販売店や工場などにおける機械整備の仕事です。工業系の高校を出ていれば難なく対応できる仕事であると言えます。

このように、高卒で就職する場合は比較的人と接する仕事が多い傾向があります。また、簿記や自動車整備といった専門知識を必要とする仕事もあり、その場合は専門系の学科を卒業していることが条件となる場合もあります。

決してフリーターになってはいけない理由

ゲームするフリーター

高卒で就職も進学もせずにフリーターで生活を志す人もいるかもしれません。結論から言うと、フリーターだけは絶対にやめておいたほうが良いと断言できます。なぜなら、一度フリーターという立場になると、そこから抜け出すために相当な壁があるからです。

これは大卒にも共通して言えることですが、職歴の空白期間は転職活動の際に致命的なマイナスポイントとなります。会社倒産などのやむを得ない理由を除き、良い評価にはつながりません。ましてや卒業して即無職という経歴だと、書類選考を通過することすら難しくなってしまいます。

大卒と違い、高卒の場合は希望者の就職率が90%を超えており仕事がないという状況はあまり考えられません。学校も就職に関しては全面的にバックアップを行いますので、就職するならば必ず正社員として勤務するルートを選択してください。

まとめ

資格の勉強をする女性

高卒で就職することは、大卒者よりも一歩早く社会へ旅立つことを意味します。社会の厳しさを一早く体験し、自分の力とすることができるのです。その分、仕事力や生活力も早めに身につけることができます。

また、民間企業だけでなく公務員採用試験も受験することができます。多くの自治体が高卒者枠を設けており、試験に合格すれば公務員になる道が開けます。比較的競争率も低いため、大学へ行かず高速で公務員を目指す人も増加しているようです。

一度社会人経験をしておけば、転職活動も経験者枠で応募することができます。転職サイトのDODAには学歴不問経験者歓迎の求人案件が数多く掲載されていますので、ぜひ有効に活用してみてください。