急に涙が止まらなくなるのはなぜ?ストレスやうつ病の初期症状かも

泣いている女性

普段生活していて涙を流すことはあまりないのではないでしょうか。

しかもその涙が自分の意思で止めることができない状態になるとびっくりしますよね。そうした症状が出るのにはストレスが関係しているのです。疲れ目だろうと甘く考えていると、知らない内に自分を追い詰めてしまうかもしれません。

涙が止まらないことに加えて、感情の起伏が激しくなったり、人間関係を築けなくなったりといった情緒不安定の症状が強くあらわれることもあります。さらに症状が進むと仕事どころか好きなことに対しても無気力になってしまうでしょう。

放っておくと自分の心や精神状態が危うい状態であることを自覚して、涙が止まらない意味を一緒に考えていきましょう。

仕事中や帰り道、ふと涙が溢れてくる

帰り道

いつもと同じように仕事しているときや、仕事の帰り道にふと気がつくと涙が出てしまう。一度出ると止まらない。そんな経験のある人はいませんか?

「涙を流したことなんて情緒不安定な人だと思われそうで、誰にも言えない。恥かしい。きっとみんなはそんなことない」と1人で抱え込んでいるかもしれませんが、あなたが知らないうちにひっそりと涙を流している人は存在するのです。

過剰なストレスが原因

涙が止まらないのはなぜ?を一言で答えれば、過剰なストレスです。

最近ちゃんと休めていますか?

残業や休日出勤ばかりでしっかり心が休まらないことや、仕事の悩みで深く眠れなかったりしないでしょうか?夜中目覚めてしまうのは、交感神経が乱れて常に緊張している状態になっているからかもしれません。

心が休めていない状態で毎日を過ごしていると、ストレスがどんどん蓄積します。

その結果身体のSOSとして涙が止まらなくなってしまうのです。

涙が止まらないのはうつ病の初期症状

大袈裟かと思うかもしれませんが、涙が止まらなくなったり、だるい、憂鬱といった症状が出るのはうつ病の初期症状とも言われています。

軽度のうつなのでプチうつと呼ばれる事もあります。(統合失調症と併発する人や鼻づまりの症状が出る人も)

うつ病は脳の病気であり、身体から心が壊れかけているというサインです。感情がコントロールできなくなり、毎日のように涙を流すようになってしまいます。

ただし、サインがしっかりと表面に出ているので、まだうつ病になったばかり、もしくは、なりかけの状態と言えます。このサインを見逃さず対処しておかないと、取り返しのつかないことになるかもしれません。

メンタルが強いからどうにかなるという問題ではありません。毎日涙が止まらない、憂鬱な気持ちから抜け出せないなら、無理せずしっかり休養をとりましょう。

理由がわからない涙もある

目を守るための涙を除き、涙は感情が高まった時に出てくるのが普通ですが、理由もなく涙が止まらなくなることがあります。

うつ病が原因だった場合は、午前中に理由なく涙が溢れてくることが多いのですが、これは午前中が精神状態が不安定になりやすいという特徴があるためです。

理由もなく涙が止まらないというのは、精神状態が不安定であることを示していますから、仮に現時点ではうつ病までいかなかったとしても、長く放置すると高い確率で何らかの心の病気を患ってしまいます。

涙が止まらないという症状が現れていても放置し、いつも通り働き続けると、悪化する可能性はとても高いです。

休みの日は、子どもが泣きじゃくるように一日中涙が止まらないという人もいます。涙は止まったとしても、一日中悲しみや苦しみ、辛さに襲われることもあります。

しかも泣き続けると、目が痛い、痒い、頭が痛いといった症状も現れますから、余計に憂鬱になってしまいます。

涙が出るのはいいこと?悪いこと?

涙

涙腺が崩壊しているかのように涙が止まらないのは、周囲から見れば何事かと思われるでしょうが、涙が出ること自体は悪いことではありません。

「男は泣かないもの。大人は泣いてはだめ」という認識がありますが、ストレスから来る涙が出る症状は身体の反応なので仕方のないこと。自分は弱い人間だと責めたり、情緒不安定だと思われたくない、恥ずかしいと感じる必要はありません。

涙を封印し続けると、無気力になってしまいます。そうなると、心の回復はより困難になってしまうのです。

涙が止まらないのは正常な身体の反応

涙が出ている間はいいのですが、出なくなってしまうと心の傷がより深くなってしまっていることもあります。無気力になっていると感じたら、自力での回復は難しいでしょう。ですので、涙が出るうちに辛い心の傷を癒やしてください。

涙が出るきっかけは人それぞれだと思います。上司に怒られて落ち込んでしまうような場面以外でも、同僚の何気ない気遣いといった優しさに触れたとき涙が出てしまうことも。

全く知らない人に落とし物を拾って貰ったときや飲食店で丁寧な接客を受けた時でも出てしまう人もいます。

涙は、心が刺激された時に涙腺がゆるんで出るものですが、それが敏感であればあるほど心が疲れている状態であるとも考えられます。

心理学から学ぶ、涙の意味

心理学に見ると、涙は素直さや感受性の強さを示しています。ストレスやあふれ出た感情から、あなたを守るための反応であるともされていますが、これは異常ではありません。精神状態のバランスを整えるために必要なことだと考えます。

ただし、涙を流す自分をどう思っているかによっては異常が見つかるかもしれません。

もし、涙を流すことに対して嫌悪感がある、弱い人間だと思うのなら、今のあなたは自己否定の嵐で苦しんでいるはず。あなたの気持ちをあなた自身が拒んでいる状態です。

この場合は、自分としっかり向き合うことで、消化できていない出来事や感情を見つけられます。それらを受け入れることで、心が癒され、涙を流さなくても心のバランスがとれるようになるでしょう。

あなたにとっての涙の意味は何でしょうか。

涙を流すことはストレス解消の一種

勝手に流れてしまう涙以外でも泣くことはストレス解消になります。

悲しい思いをしたときに思いっきり泣くと気持ちが落ち着いたり、感動する映画を見て泣いた後すっきりするのはそのためです。

つまり涙が勝手に流れてしまう辛い状態は、そうしないといけないくらいストレスが溜まっている状態であるということ。

自覚症状がなかったとしても、それだけ自分が追いつめられた状態であると認識しましょう。

眠れないくらい症状が強く出てきたり、毎晩のように苦しむようになったり、一日中涙が止まらない場合は、さすがに涙でストレス発散できる段階ではないように思います。この場合は、できるだけ早く医療機関に頼ることを強くおすすめします。

涙を流している人を見かけたら?

もしあなたと話している人や、同じ職場の人が涙を流している場面に遭遇した時はどんな対処法があるのでしょうか。

茶化したりからかったりするのはもちろんNGですが、いきなり「泣いてたよね?」と声をかけるのもあまりよくありません。泣いている事自体が本人とっては恥ずかしいという思いがあるので、それを見られたと感じることがさらに傷になってしまいかねません。

その場ではなく、休憩室や業務後にさりげなく声をかけて、食事や飲みに誘ったりして2人きりの空間で聞くのがベスト。

まだ心の傷が浅い場合は、そうした気遣いだけで悲しい気持ちが小さくなっていき、涙を流すほどのストレスから解放されることもあります。

涙が止まらない時の対処法は?

旅行

実際に解決するにはストレスの発散と原因の解決が必要です。

発散するだけでは、根本的な問題解決にはなりませんし、原因究明もストレスを発散してからでないととてもそんな気持ちにはなれません。

自分のストレス発散方法を考えて実践する

まずは自分のやりたいこと、好きなことを考えましょう。すなわちストレスの発散方法を確認して、実践することが大切。

どんな小さなことでもかまわないので、手当たり次第にやってみると少しずつでも気分が上向きになります。

実際に今すぐできないことでも、週末に出かけたい場所や欲しいものを思い浮かべてメモしていきましょう。

逆に今すぐできることは後回しにしてはいけません。何か食べたい、買い物をしたいといった欲求は、コンビニやネットショッピングを利用して実行に移しましょう。

そうした積み重ねが、心の余裕を生み出します。

ストレスの原因を整理する

心に余裕ができたら、次はストレスの原因を一度整理してみましょう。

自分のストレスを改善ための第一歩ですので、前向きな気持ちで取り組んでください。方法は紙に書くことやスマホやパソコンのメモに箇条書きにするなど何でもいいです。

とにかく自分のストレスになっていることを洗い出して、目に見える状態にすることが大切です。

見てわかるようにすることで「人間関係を解決できれば、ストレスが軽減されるんだ」と問題解決に向かって踏み出せます。

できることから改善する

ストレス発散方法と同じく、書き出した中からできるものから取り掛かります。

些細なことでも原因を減らしていくことで、ストレス原因の早期解決だけでなく、書き出したストレス原因が目に見えて減っていくのを実感する効果があります。

「自分は頑張っている。自分の中からストレスが消えていく」という意識を持てるようになれば、涙が止まらなくなるような自分ではなくなるでしょう。

職場の環境改善やストレス発散をする

もしあなたのストレス原因が、職場のことであった場合は職場の環境の改善が何よりも有効な対策になります。上司に言いにくい場合は、職場内の相談窓口や別の話しやすい人に相談してどうすべきかを決めましょう。

それも難しい場合は転職も考える必要があります。簡単に転職と言っても、退職ができずに過労死や自殺といった悲しい結果になってしまう人がいるのも事実。

その原因として、ストレスから自己嫌悪や自信を失い「自分はなにもできない。ここでしか働けない」という強迫観念が生まれ、転職を諦めて自分が壊れるまで働いてしまうことがあります。

そうなってしまう前に転職をしてみるという選択肢を頭に入れておいてください。世の中には自分の経歴や頑張りを評価してくれる企業があるはずという希望を持ってください。

自分で解決できない場合は医療機関に治療へ

自分ではどうしたらいいのか分からない。ストレスは減っている気がするが、涙を流してしまうことが続いている。いつまでこの状態が続くのかと思うと怖い・・・。

こうしたときは医療機関での診察と治療を受けましょう。診断の前にセルフチェックをしてみてもいいですが、意外とうつ状態は自分ではわからないものです。

自分のことを客観的に分析できないくらい無気力だったり、認識できていないストレスが原因だったりする場合は、他人の力を借りないと解決が難しいこともあります。薬を処方して貰い、薬物治療をうける必要があるかもしれません。

どちらにせよ、精神病は放置するのが一番精神的に良くありません。こうした理由で精神科の病院に行くことは恥ずかしいことではありません。

通院している人は男女年令問わず存在しますので、自分のためにもこうした解決方法も考えておきましょう。

男性だと、メンタルの弱さを他人に知られたくない気持ちから、この症状を放置してしまう人も少なくありません。ですが、メンタルの弱さは関係ありません。強い人だってこうした症状に悩まされることはありますし、そもそもメンタルが弱いのは恥かしいことではありません。

これ以上悪化しないためにも、専門的な治療も選択肢に入れてください。

涙を一時的に止めるための対処法

涙が止まらない症状を抱えている人は、毎日のようにこの症状と向き合っていると思います。いつ涙が出てくるか分からないとなると、緊張や不安、怖いという気持ちをより強めてしまうでしょう。

根本的な解決にはなりませんが、涙腺の一時的な止め方を知っておくと、ここぞという時に役立ちます。涙が出ているということは感情が溢れている状態です。感情はコントロールできませんが、次のような簡単な対処法で一時的には落ち着くでしょう。

・口を軽く開ける→集中力が低下して泣くことができない
・上を見る→涙が蒸発する・気持ちが前向きになる
・場所を変える→嫌な場所から離れると冷静になれる
・呼吸に集中する→深呼吸すると心と体がリラックスできる
・瞬きをする→目を動かすと気を散らせることができて、涙が止まる効果がある
・手を強く握る→少し痛みがあるくらい手を握ると、気を散らすことができる

今だけは絶対に涙を見せられない!という時に止め方を知っていると、心の安定に繋がりますので、お守り代わりにしてください。

まとめ

草原

涙腺が緩んで涙がたくさん出るうちにストレスの発散と解決をしてください。

涙も出ないほど心が壊れてしまうと、ストレス解消どころではなく、原因不明の悲しい気持ちが膨らんでいきます。そして自分を追い詰める上に他人の言葉も入って来ないようになってしまいます。

一度そうなると、働けない状態や命にかかわる状況になります。普段出ないはずの涙が勝手に出てしまうのは、風邪をひくと咳が出てしまうのと同じです。

疲れ目だろうと、悩みや苦しみを無理やり仕舞い込もうとしてはいけません。初期症状の間に対処して健康な自分の人生を取り戻しましょう。

自分をもっと知るためのQ&A

突然涙が出てくるのはなぜ?

初めの内は、苦しい・悲しい・寂しいと感じる理由がはっきりしていていますし、安心できる場所を選んで涙を流していると思います。職場で泣きたくなった時はトイレに駆け込んだりすることもあったでしょう。

ですが、場所やタイミングを選ぶ余裕もなく、毎日、涙腺が崩壊したかのように涙が溢れてしまうことがあります。外に出るのが怖い・将来が怖いと思うようになるのもこの頃に多いでしょう。

寝起きでまだ何も考えられないのに涙が出てくる、夜中泣きながら目が覚める、仕事中に突然涙が・・・というように、いつどのタイミングで涙が出てくるかわからない状態です。

特に、1人暮らしだと深夜に目が覚めてしまうというのは、より気持ちが沈み、孤独感でいっぱいになってしまいます。それが毎晩のように続いてしまったら・・・辛いという言葉では言い表せないものがあります。

こうした症状は、無意識の内にストレスを抱えている可能性があります。心と体の限界が近いことを涙を通して知らせてくれていると考えてください。

とはいえ、自分の中では問題ない、元気だと思っていると、病院へ行く気にはなれないと思います。それなら親しい友達に話を聞いてもらうところから始めてみるのも良いでしょう。とにかく1人で抱え込んではいけません。涙が止まらないのは、あなたの心と体が何かを伝えようとしているのですから。

深夜は一度も目覚める事もなくぐっすり眠り、朝はいい気分で起きる。そういう普通の生活を取り戻していきましょう。

うつ病の治療ってどんなことをするの?

はじめての心療内科は、どんな所なのだろう?どんな治療をするのだろう?と怖い気持ちもあると思います。

不安が強い場合は、電話やメールカウンセリングを活用するのもおすすめです。とにかく深刻な病気になる前に、心のケアをしてあげる必要があります。

うつ病の治療法・対策はいくつかありますが、代表的なものを紹介します。

・十分に休養する(休職するのが望ましい)
・薬物療法を受ける
・精神療法を受ける

薬物療法は、抗うつ薬などの症状に合わせて薬を処方してもらうことで意欲や活力を取り戻すために必要です。

精神療法については、不安を軽減させる・対人関係の改善させる・うつになりやすい思考パターンを断ち切るといったことが期待できます。

「自分は心療内科に行くほどではない」と自己判断する人もいますが、それは専門医の仕事であって、当事者のあなたには分かりません。気になる点があるなら、診察を受けるようにしてください。

目の病気かも?何科へ行けばいい?

病院へ行くなら、基本的には心療内科か眼科のどちらかになります。

疲れやストレスが強いという自覚がある場合は、心療内科で診察を受けてみてください。心の負担が何らかの症状として表れたという事ですから、適切な治療を受ける必要があります。

心の問題ではなかった場合は、流涙症(りゅうるいしょう)かもしれません。常に涙が分泌されてしまい、放っておくと細菌感染を起こしてしまう恐れがありますので眼科で診察を受けてください。

またはドライアイの可能性もあります。疲れ目だと思う、目が常に乾いている感じがする、目が痛い、目が充血している、目に不快感がある、朝起きた時に目が開けられない、片目だけ症状が現れる、目やにが多いという場合は、何らかの病気かもしれないので専門医に診てもらってください。

たとえば、目やにが多いのは、細菌性結膜炎や流行性結膜炎といった目の病気かもしれません。私たちは目を酷使する生活を送りがちですから、日ごろから負担をかけないように気をつけてください。

ちなみに、疲れ目はストレスも大きく影響しています。ドライアイだったとしても、どの道ストレスとの付き合い方を改める必要がありそうです。

薬で治す対策は有効?

精神的なものが原因で涙が止まらなくなった場合、カウンセリングや投薬治療で症状が改善します。ただし、この治療は数年に渡って続けていくケースも少なくありません。

これまで風邪薬くらいしかお世話になった事がない人からすると、いつまで服用し続けるか分からないのは不安だと思います。

ですが、薬の種類や量は医師と相談できますし、一生服用しなくてはいけないという訳ではありません。まずは今の自分を楽にしてあげるために必要な事をやっていきましょう。

涙が止まらないと頭が痛くなるのはなぜ?

思い切り泣くと、悲しい気持ちから開放されたような気持ちになりますが、同時に頭が痛いという別の症状が現れます。涙が止まらないということは、長時間泣いたはず。脱水症状・興奮状態が落ち着いた事により、体内では血管の収縮→血管の拡張、脳に血液がたまるといった変化が起こってしまうために、頭が痛いと感じるのです。

これが、頭が痛いと感じる原因です。水分補給や濡れタオルで目を冷やす、深呼吸やアロマ等リラックスすることを心がけてみると、痛みは和らぐでしょう。

頭痛から、だるい、憂鬱になるといった別の症状も現れたりしますから、ただの頭痛だと軽く考えてはいけません。

涙が止まらない、寝れない・・・どうしたら?

深夜に涙が止まらない・毎晩症状が現れるのは、必然的に眠れないという症状も抱えている事になります。そんなわけはないと頭では分かっていながらも、永遠に朝がこないのではと感じるようになります。寂しい気持ちも募っていくでしょう。

寝れない時は涙の止め方を調べるよりも、心をほぐしてあげるほうが効果的です。

ホットミルクを飲む/軽く運動をする/合谷(ごうこく)というツボ(人差し指と親指の骨が合流している部分にあるくぼみ)を反対の親指で3~5秒押し、1秒休むを5セットする など

寝れないという症状まで加わってしまうと、涙が止まらないだけではなく他の不調も起こってしまいますので、出来るだけ早く医師を頼る事をおすすめします。

眠れない日々を送ると、メンタルだけではなく体の不調も抱えることになり、うつ病になるリスクを高めてしまいます。そうなると、治療に専念するために休職の必要が出てきますし、外出すら難しくなってしまいます。