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転職成功で報酬240万円!?元社員が語る転職エージェント8つの裏事情

転職活動を行う際、転職エージェントを利用する人は多いでしょう。日本には多くの転職エージェントがあり、それぞれ特色を持ったエージェント事業を展開しております。

多くの転職希望者を満足のいく転職へを導いている転職エージェントですが、実はその裏にはさまざまな事情が隠されており、転職希望者が知らないと損をしてしまうような内容も含まれています。

そこで今回は少し趣向を変えて、転職希望者が転職エージェントを利用する際、ぜひ頭に入れておいたほうがよい転職エージェントの裏事情をお話しいたします。

1. 転職エージェントはボランティアではなく営利企業である

最初に認識しておかなければならないのは、転職エージェントはほぼすべてが株式会社であり、営利を目的として事業を展開しているということです。

決してボランティア活動ではありませんし、ハローワークのような税金で運営している公的機関でもありません。

つまり、売り上げを求め、利益を追求しなければならない企業なのです。

また、転職エージェントの多くは登録者(=転職希望者)から登録料を徴収していません。中には登録費を設定しているエージェントもありますが、登録費だけで事業が運営できるような金額設定ではありません。

ということは、転職エージェントが得る利益はどこから出ているか、ということですが、実は転職者を紹介した企業から成功報酬という形で出ていることを知る人はあまり多くないでしょう。

人を募集している企業へ人材を紹介し、その人材が無事転職をしその企業へ入社すれば、成功報酬として転職エージェントの収入となるのです。

2. 転職エージェントのもらえる報酬は?

では、具体的に転職エージェントが手にする報酬をお話ししましょう。

転職エージェントにより細かな違いはありますが、まず転職エージェントが手にする報酬は、転職者の転職先企業における年収の3割程度です。

年収800万円で転職すれば、エージェントには240万円の報酬が入金されることになります。

このような報酬形態であり、これが転職エージェントの業績に大きく影響してくることから、原則として転職エージェントは

・より高い年収の転職希望者を紹介する
・転職の際に高い年収で雇ってもらうように企業と交渉する
・より早く(転職活動期間を短く)転職を成功させようとする
・転職してすぐに辞めないように転職者を必死でフォローする
・年収が低い、あるいは転職が難しい中高年などは敬遠される
・特定の求人案件を強く勧めてくることがある

といった傾向になりがちなのです。

では、具体的に転職希望者から見てどのような点に注意すればよいのか見ていきましょう。

3. ミスマッチ企業でも強く勧めてくることがある

同じような規模と事業内容の企業が2社あったとします。仮にA社とB社としましょう。A社は年収500万円の求人、B社は年収600万円の求人です。

この場合、転職エージェントの優先順位はB社となり、B社の案件を転職希望者に強く勧めるのです。

仮に年収以外の条件が希望者の条件とミスマッチであったとしても、多少の条件相違ならば妥協するように説得します。

応募者側も、「多少年収が上がるなら・・・」と妥協し入社してしまうことも多くあります。結果としてwin-winの関係になるのですが、少し強引な部分があることは否めません。

なお、仮に転職希望者がB社を拒否したとしても、代わりにA社を紹介することになりますのでその点は心配いりません。

4. 年収交渉はエージェントのためでもある

転職エージェントを利用する際の大きなメリットの一つと言われている、企業との年収交渉。より高い年収を実現するために転職希望者のことを考えて交渉してくれていると思うでしょうが、実は転職エージェントのためでもあるのです。

先述の通り、成功報酬は転職者の年収が上がれば上がる程増えるため、少しでも高い年収で転職してくれた方が転職エージェントの収入も増えるからです。

もちろん、そのためには年収交渉にふさわしい人材を見つけることが必要です。秀でたスキルや資格もなく、年収アップ交渉が成功する見込みのない人材は後回しにしてしまう転職エージェントもあります。

5. 転職活動を短くしようと策を練る

転職エージェントにとって、短い転職活動期間で多くの人材を転職させた方が業績アップにつながります。従って、できるだけ転職活動期間を短くしようとさまざまなプレッシャーをかけてくることもあります。

例えば、転職希望者が面接を終え、内定をもらった後にその会社にするかどうか決定するまでの間を見てみましょう。「早くしないと内定が取り消されますよ」と急がせることはもちろん、企業側から提示された期限をわざと早めて転職希望者へ提示することもあります。

6. 他エージェントに人材が流れるのを防ぐ

複数の転職エージェントを利用するのが当たり前になっている昨今、他のエージェント経由の案件の内容を聞いてくる転職エージェントもいます。

仮に転職希望者が優秀で、年収も高い場合、どうしても自社で紹介し収益を稼ぎたいと判断したとします。そこで他のエージェントの案件や企業名を聞き出し、その企業に対してより優秀な人材を紹介し他エージェント案件をつぶすこともあります。

そうすれば両社の案件ともにそのエージェントで担当することができ、売り上げも増えるのです。

7. 入社後すぐに辞めないように懸命にフォローする

転職エージェントを経由して転職を成功させた場合、入社後しばらくはエージェントの社員が「どうですか、そろそろ新しい会社に慣れましたか?」であったり、「何か困ったことがあったら遠慮なく言ってくださいね」と、親切にフォローの連絡を入れてくることがあります。

なんて面倒見のいい会社なのだろうと思う人もいるでしょうが、これは決して転職者のためだけを思った行動ではありません。

実は、転職して数か月以内にその人材が退職してしまった場合、ペナルティとしてその人材の紹介料を返金しなければならないのです。

転職エージェントによって異なりますが、3か月~6か月という期間が定められており、その間転職エージェントは転職者が辞めてしまわないように必死にフォローするのです。

そしてその期間を過ぎてしまえば、嘘のようにフォローがストップします。

8. 条件の悪い人材は放置されることもある

転職エージェントは、企業へ人材を紹介し、入社させてはじめて収入になります。つまり、入社させなければ1円にもならないのです。

従って、「転職しやすい」人材には熱心にコンサルティングしますが、転職が難航しそうな人材にはあまり熱心には関わろうとしません。

中高年の方、転職回数の多い方、あるいは極端にスペックの低い方、スキルと希望が大きく乖離している方など、転職に苦労しそうな人材は後回しにすることもあるのです。

また、いわゆる不人気業種は人材確保が困難であるため、紹介すればある程度合格するという企業へ条件の悪い人材を押し込むこともあります。

とはいえ、転職エージェントのメリットは計り知れない

いろんな裏事情があり、さまざまな思惑が交錯する転職エージェント業界ですが、それでも転職希望者にとっては頼りになる存在であることは間違いありません。利用するデメリットを上回るメリットがあるのです。

転職の際には、転職エージェントを利用しつつ、ここに挙げられた裏事情を逆に利用するくらいの気持ちを持って、言いなりにならないような転職活動を行いましょう。

まとめ

転職エージェントには良いところも悪いところもあります。

エージェントがいう事は、半分はビジネスであり、半分は転職希望者の意思を尊重したもの、と考えたほうが無難でしょう。

妄信せず、賢く転職エージェントを利用し、スキのない転職を成功させるよう頑張ってくださいね。